ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

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前回エールを庇い重傷を負ってしまったヴァン。果たして無事なのか!?
そしていよいよ時が来た、終盤戦に入ります!!


ロックマンZX Re:File㉚

ガーディアンベースに戻りすぐさま医務室へ運ばれたヴァン。急いで治療に取り掛かっていた。

 

「ヴァン・・・・・・」

 

エールを庇い、プロテクタスのミサイルの爆風をモロに喰らってしまい、ヴァンは重傷を負ってしまった。

 

「わたしのせいで・・・・・・」

 

自分のせいだとエールは自分を責めた。

 

「お前のせいじゃねぇって、そう思い詰めんな」

 

バリアンがエールの背中を叩き、少しでも不安を和らげようとした。

 

「うん・・・・・・・・・・」

 

気を落としたようなゆっくりとした動きでエールはプレリーのいる司令室へと入っていった。

 

「お疲れ様・・・・・・とは言うべきじゃなわね」

 

エールの方を振り返るプレリー、落ち込む彼女の顔を見て心配そうに見つめた。

 

「ヴァンの事なら心配しないで、ガーディアンの医療チームが全力で治療に取り組んでいるから」

 

「ゴメンなさい・・・・・・私が敵を倒して安心したばかりに・・・・・」

 

「エールが悪いんじゃないわ、それよりも回収したディスクの修復が終わったわ」

 

「確か、ライブメタルに関するレポートだったよな」

 

「えぇ、今から流すわ、エール・・・・よく聞くのよ」

 

プレリーがモニターからデータディスクを起動した。

 

『ライブメタルレポート:分類ナンバー555913、チカラを受け継ぎし者へ、私が作ったライブメタルを手にするであろう選ばれし者へこのメッセージを送ります。私はイレギュラーを生み出す恐るべきライブメタル、モデルVに対抗するべく、英雄達のデータを込めたモデルX、モデルZ達を作りました。けれど・・・・ライブメタルには未知の部分が多く、モデルX達はモデルVの研究データを元にして作らざるを得なかったのです。つまりモデルX達の力を引き出せるのは・・・・・・モデルVの真の力も使いこなす事が出来るという事。貴方は世界を守る事も出来れば世界を支配する事も出来るのです。どうかその力で人々をよりよき世界へ導いて下さい・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

エールは自分の腕を抑え震えていた。

 

「つまり、ライブメタルを使える奴ってのは、英雄にも支配者にもなれるって事か・・・・・・」

 

「そういう事になるわね・・・・・・」

 

英雄にも支配者にもなれる・・・・・・・・ヴァンの力になりたい、アタシにも出来る事がある。そんな思いでアタシは戦う事を決めた。でも・・・・・・・あんな事になるなんて・・・・・

怖い、自分がどうにかなりそう。こんな時ヴァンならどうするのかな?

多分いや、絶対にこういうと思う「俺は支配者なんかにならない、この力はみんなを守るための力」だって。だからアタシも・・・・・・・・・・

 

「プレリー、アタシはプロメテ達の様にはならないよ。だってこの力はみんなや・・・・・ヴァンに貰ったものだから」

 

「エール、お前の言葉を聞いて安心した、みんなのパスコードの修復が完了したようだ。これでモデルV本体の眠る遺跡に入ることが出来る」

 

モデルZがエールの言葉を聞いて頷く様に感心していた。

 

「そう・・・・・分かったわ。エール、ヴァンの治療が終わったわよ、また完治には時間が掛かりそうだけど」

 

「よかった・・・・・・でも、敵もモデルVを追っている。アタシ1人でも・・・・・・・・」

 

ヴァンのケガが治りきっていない為、ミッションに参加できない。エールは1人で向かおうとするが・・・・・・・

 

「待てよ、モデルV本体のある遺跡へ向かうんだ。1人でどうにかなるのか?」

 

1人で向かおうとするエールを、バリアンが止めた。

 

「分からない、でも時間がないんじゃこうするしか・・・・・・・」

 

「バカ言え、敵も総力を上げてくるに決まってる。1人でどうにかなるレベルじゃねぇだろ。イレギュラーを倒すのはガーディアンの役目、だろ?」

 

「バリアン・・・・・・」

 

「って訳で、プレリーさん、ガーディアンの隊員何人か借りてくぜ」

 

「勿論よ、みんなそのつもりでいるわよ」

 

「みんな・・・・・・・ありがとう!!」

 

モデルVの眠る遺跡へ向かう前に、エールは病室にいるヴァンに会いに行った。

 

「ヴァン、アタシ行くよ。ガーディアンのみんなも一緒に同行してくれるから安心して」

 

「そっか、悪いな俺がこんなザマばかりに・・・・・・」

 

ヴァンは腕に巻かれた包帯を見つめていた。

 

「うぅん、アタシを助けようとしてこんな事になって・・・・・・凄く心配したんだから」

 

「お前のせいじゃないよ。まぁとにかく・・・・・・頑張って来いよ」

 

ヴァンはエールにモデルXを渡した。

 

「頼んだぞ、エール」

 

「任せて」

 

エールは病室を後にした。エールが去ったのを見るとヴァンはベッドの中に潜り込んだ。

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

心の底では悔しかった。プロテクタスを倒し損ねたせいでエールを危険に晒してしまった事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてエール達はモデルVの眠るエリアMまで来ていた。

 

「さて・・・・・・いかにもモデルVが眠ってそうな場所だな」

 

神秘的な遺跡で何かのうめき声の様な音が聞こえる。

 

「あの扉だな、頼んだぞエール」

 

「うん、さぁみんな、パスコードを」

 

「覚悟は出来ているな・・・・・みんな行くぞ」

 

「パスコードの準備を」

 

黄色い扉の周りに「X」「Z」「H」「Ⅼ」「F」「P」そして一番上に大きく「V」の文字が浮かび上がっていた。

 

「我が言の葉は風となり・・・空を巡る【ウェントス・アルス】」

 

「我が言の葉は水となり・・・大地を潤す【グラキエス・パッシオ】」

 

「我が言の葉は炎となり・・・命を燃やす【フランマ・ウィース】」

 

「我が言の葉は影となり・・・忠義を誓う【ウンブラ・プロフェス】」

 

「我が言の葉は光となり・・・無限の可能性を照らす【ルーメン・インフィニタス】」

 

「我が言の葉は勇気となり・・・信念を支える【フォルティトゥード・クレド】」

 

6つのライブメタルのパスコードが光となりそれぞれの浮かび上がる文字に注入される。

そして扉が開く様な音が聞こえた。

 

「さっ、この先にモデルVがあるんだ、お前ら!何としてもエールを辿り着かせるんだ!!」

 

「了解!!」

 

「みんな・・・・・・・・行くよ!!」

 

エールはモデルZXに変身し、彼女を先頭に遺跡の中へと入っていった・・・・・・・・・・・・・・・

そして遺跡の更なる奥、エリアNでは1人の男が立ちはだかっていた。大量の切り刻まれたメカニロイドを踏みながら歩く赤い戦士の姿が・・・・・・・・・・

 

「我は――――――――――――」




いよいよモデルVの眠る遺跡へ突入!!次回大決戦が始まる・・・・・・・・・・・・
最後に現れたのは何者なのでしょうか?皆さんはもうお分かりかも・・・・・・・
バリアンも活躍するから忘れないでね(笑)
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