ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

33 / 36
今回は決戦前日の話になります。
やり残した事の無いようにしないといけませんね・・・・・・・・・・・


ロックマンZX Re:File㉝

ガーディアンベースへと帰還したエール達。

バリアンはフルーブに回収した謎の石を渡していた。

 

「なぁ、コイツがなんなのか解析できんのか?」

 

「分かりません。ですが調べて見る事に変わりません。時間は掛かるかもしれませんが」

 

「そういかい、んじゃっよろしく頼みますわ」

 

そう言い、バリアンは研究室を出てプレリーのいる司令室へと向かった。

 

「バリアン、例のモノはどうなったの?」

 

「あぁ、いまフルーブに解析してもらってる。それともう1つ」

 

バリアンはプレリーの机にある1つの機械を置いた。

 

「コレは?」

 

「例のフォルスアーマーって奴が付けてたやつさ。いうなれば・・・・・ライブメタルに近いもんを使っている」

 

置いたのはライブメタルに似たような形をした機械にそれを取り付けるな腕輪型の機械だった。

 

「なるほど・・・・・フォルスロイドは疑似ロックマン。それをメカニロイドや人間にも扱えるようにする。言うなればフォルスメタルって言うべきかしら」

 

「まっ、そんな所だろうな」

 

バリアン達が話していると治療を終えたエールが入って来た。

 

「おい、大丈夫なのか?」

 

「うん、平気。ヴァンに比べたらこんなぐらい、どうって事ないよ」

 

エールの腕に包帯を巻いており、顔に白い絆創膏を貼っていた。

 

「それで・・・・・モデルVの反応は?」

 

「それが・・・・・モデルVが地上に出た影響でイレギュラーが活発してとても反応が追える状況じゃ・・・・・・」

 

セルパン達の手によってモデルVが回収され、その影響で活動していたイレギュラーが更に活発になり、モデルVの反応が多数検知されており。本体そのものの反応が掴めないままであった。

 

「それじゃ・・・・・今すぐにイレギュラーと止めないと!!」

 

エールはイレギュラーを止める為に司令室が飛び出そうとするが、それをプレリーが止めた。

 

「待ってエール!数がとても多いわ!!それに数多くの場所で反応が検知されてる。貴方1人じゃ身が持たないわよ!!」

 

「じゃあどうしろって言うの!?このまま本体が見つかるのを待てばいいの!!」

 

エールは焦っていた。ヴァンの負傷、オメガの圧倒的強さを目の当たりにし、一刻も早くモデルVを止めなければならないと躍起になっていた。

 

「まぁ、待てよ。ようはモデルV本体を見つければいいんだろ?」

 

焦るエールの肩を掴んでバリアンがプレリーに伝える。

 

「そうだけど・・・・・とても数が多すぎて見つけるのには時間が・・・・・・」

 

「それなら心配いらないぜ。既に手は打ってある」

 

バリアンが端末を起動した。その画面にはセルパンカンパニー本社の映像が映っていた。

 

「コレは・・・・・?」

 

「あの時俺がセルパンカンパニー本社に潜入したときにちょいと仕込みを入れてね。スパイロボットを仕掛けたのさ」

 

以前、バリアンがセルパンカンパニー本社に潜入した際、スイートルームから小さな虫の様な機械を落としていった。それがスパイロボットの事であった。

 

「どうやら破壊されてない様だし、野郎気付いてないみたいだな。俺の知るセルパンは大事なモンは常に自分の近くに置いておく野郎だったからな。今もそれが変わらないとなると・・・・・・・・」

 

スパイロボットは本社の研究室の様な部屋に侵入した。そこには大量のメカニロイドや、フォルスアーマーの外装が置かれてあった。そしてさらに奥に進んでいくと・・・・・・・

 

「コイツは・・・・・如何にも怪しそうな臭いしかしねぇぜ」

 

そこには指紋認証、虹彩認識、生体認識、カードキー、パスコードと何重にもロックされている扉を発見した。スパイロボットはその扉の隙間をくぐって中に入る。

 

「コレは・・・・・・・・」

 

「フゥ、やっぱり。アイツのクセは今も同じって事か」

 

扉の中にあったもの、それは・・・・・・・・・巨大な鳥の様な形をした機械、モデルV本体であった。

 

「モデルVが・・・・・こんな所に!!」

 

モデルVを発見したつかの間、突然画面が砂嵐に塗れた。

 

「おそらく、中の防衛機能が発動したのね」

 

「って所だな。だがこれでハッキリした。モデルVはセルパンカンパニー本社にあるって事がな」

 

「つまりは・・・・・・エリアDって事ね」

 

「そうと分かれば・・・・・・・・」

 

エールはすぐさまエリアDへと向かう。しかし・・・・・・・・・・

 

「待ちなさい、エール!今はまだ行くときじゃないわ」

 

「どうして!もう場所は分かっているんだよ!!早くしないとまた大勢の人達が・・・・・・・・」

 

今もイレギュラーは人々を襲い続けている。エールはそれを黙って見てはいられなかった。

そんな彼女にプレリーは言った。

 

「貴方の気持ちはよく分かるわ。だけど今は耐えてほしいの。イレギュラーの方ならガーディアンに任せて。世界各地で行動している仲間たちにも対応する様に伝えてあるわ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

エールはうつむいた表情をしていた。

 

「まっ、お前はあのオメガを倒したんだ。万全な状態で挑めばセルパンの野郎なんざ倒せるって」

 

「・・・・・・・・分かった」

 

「1日だけ、1日待って。作戦開始はそこからよ」

 

「うん、プレリー達を信じるよ。アタシ、ライブメタルのメンテナンスしてくる」

 

エールは司令室を出て、研究室へと走り出した。

 

「・・・・・バリアン、エリアOの防衛戦、頼めるかしら?」

 

「任せとけって。イレギュラーから世界を守るのがガーディアンの使命だろ。あの人なら絶対そう言うね」

 

「そうね、お姉ちゃんなら・・・・・きっとそう言うわ」

 

頭を掻きながら、バリアンは司令室を出た。

 

そして1日が過ぎた。準備を終えたエールが、司令室へ足を運んだ。

 

「アレ、バリアンは?」

 

「彼ならエリアOの防衛戦に行かせてるわ。あの場所には彼の指揮が必要だから」

 

「そっか」

 

エールの表情には昨日程焦っている様子はなかった。気持ちを落ち着かせ決戦に備えていた。

 

「それとね、エール」

 

「どうしたの?」

 

プレリーはエールをじっと見つめた。そして決心したかのように話を始める。

 

「ジルウェさんがガーディアンとして、モデルZの適合者としてイレギュラーと戦った事は、ヴァンから聞いたわよね?」

 

「うん・・・・・・それは聞いてたけど・・・・・・」

 

「彼には・・・・・・私から貴方達の様子を見てもらう様に言ってたの」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

エールはプレリーの話を真剣に聞いていた。

 

「貴方達が危険だからじゃない、もちろん、ジルウェさん自身が気にかけていたのはあったわそれはね・・・・」

 

「プレリー、ここからは俺が話そう」

 

「モデルZ・・・・・・」

 

モデルZが飛び出し、プレリーに変わって話を続けた。

 

「お前たち2人は、あの時から俺達ライブメタルを扱う素質を見出されていたんだ。選ばれたものになるのか、はたまた遠ざけるのか、ジルウェ達はずっと考えていたんだ。お前たちをこれ以上巻き込まない為に」

 

「そんな事が・・・・・・・・・」

 

「別に、何も騙してたってワケじゃないの!私もジルウェさんも貴方達を巻き込みたくなかった。これ以上辛い思いをさせたくなかった。モデルXの回収が終われば、何も起こることはない、そう思っていた。その結果、2人に辛い思いをさせてしまって・・・・・・・本当にごめんなさい」

 

プレリーはエールに頭を下げた。その話を聞いたエールは・・・・・・・・・・・

 

「うぅん、ずっと・・・・・気にかけてくれてたんだ。それにね、アタシあのままだったらずっとトラウマを抱え続けてたかもしれない。今こうしているから変わる事が出来た。それは・・・・・・みんなのおかげなんだなって。だから誤らないで、むしろアタシの方こそ、気を使わせてゴメン、それと・・・・・ありがとう」

 

「エール・・・・・・」

 

プレリーの瞳は涙で潤んでいた。エールの「ありがとう」という言葉が胸に来た。

 

「それじゃ・・・・・行くね」

 

「エール!気を付けてね・・・・・・」

 

「うん」

 

エールは司令室を出た。決戦に向かう前にある場所へ足を運んだ。

[newpage]

 

「ヴァン・・・・・・寝てるか」

 

ヴァンが療養している病室だった。ケガがまだ完治しているが、戦うには不十分な状態だった。

今はゆっくり眠っていた。

 

「・・・・・・・・・」

 

ヴァンのベッドの隣の椅子に、エールは座った。

寝ている彼の表情を見つめながら思いを打ち明けると共に最後の決戦に行く事を伝える。

 

「ヴァン、アタシセルパンカンパニー本社に行って来る、そこでモデルVを破壊しに行く。その前にね、伝えたいこ事があるの。アタシね・・・・・・ヴァンが好き。いつも真っ直ぐで優しくて、カッコよくて・・・・・ちょっと子供っぽい所はあるけど・・・・・凄い頼りになる。そんなヴァンが大好き。戻って来たら・・・・・・またちゃんと伝えるね」

 

そう言って、エールはヴァンの頬にキスをして優しく微笑んだ。

優しく微笑んで病室を後にした。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

エールが病死から出ると同時に、ヴァンは枕に顔を埋めた。

寝ている様に思っていたが、ヴァンは気付いていた。エールが言った事に、彼女の想いに。

 

「俺は・・・・・・・・・」

 

その反面、どこか情けなく感じていた。最後の戦いに向かえない事に、今自分が何もできない事に・・・・・・

 

そしてエールはエリアⅮ、セルパンカンパニー本社前まで来ていた。

 

「ここが・・・・・・・セルパンカンパニー」

 

エールにとって、セルパンカンパニーに向かうのは初めて出会った。

ここはヴァンが初めてモデルZXになった場所、そしてジルウェが消えた場所でもあった。

 

「プレリー着いたよ」

 

セルパンカンパニー本社前に来た事を、プレリーに連絡を入れた。

 

『その様ね、エール・・・・頑張ってね』

 

「うん、よし・・・・・・・行くよ!!」

 

そしてエールはセルパンカンパニー本社の扉をZXセイバーで斬り裂き、中へ入っていった・・・・・・・・




いよいよラストミッションの開幕!その先に待ち受けるものは・・・・・・・・・・・・
エリアOでのミッションはバリアンが引き受ける事に、その辺のエピソードは・・・・・・もしかしたらやるかもしてません。
完結まであと・・・・・・・・・・・・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。