まあこのくらいなら、世紀末次元にもリリドラにも届かないから多分問題ない問題ない……?
こんにちは、元OCG次元ファンデッカーの月城遊好です。
突然ですが、私は遊戯王の中で機械族が大好きです。歯車街を自爆させながら出てきて、超火力で敵を蹂躙する古代機械。かつては完成された
でもやっぱり、1人の決闘者として「自分だけが使えるテーマ」というのは欲しいものです。況してや、ここは比較的簡単にオリジナルのカードが作れる世界。見たこともないような動きのテーマを作れるのなら、作るのは必然でした。
◇
ということで、やっと完成したオリジナルテーマを持って、私は馴染みのカード屋さんに来ています。
本当ならクラスメイトの子とデュエルしたいんですけど、何故かしてくれないから仕方がありません。このお店だと、私の勝率なんて精々3〜4割なのに。
「こんにちはー! デュエルしに来ましたー!」
「おお、遊好ちゃんか。精が出るねぇ」
そう言って出迎えてくれたのは、白髪にたっぷりとした白ひげを蓄えたお爺さん。この店の店主で、噂で初代
使用デッキは【帝】、真帝王領域はちょっとデッキに解答が少ないのでキツイです……
「今日は
「はい、今日はオリジナルテーマなので!」
天光 大輔さんは確か高校生で、メイン使用デッキは【セフィラ星因士】に【光天使】を混ぜ込んだ物。デッキ枚数40枚オーバーなのに、大回転してくる謎デッキです。毎ターン魔のランク4が並ぶので、ちょっと初手が悪いと勝ち目が低いんですよね。
「そうかい、なら行ってらっしゃい」
「はい!」
それでも、このオリカテーマなら対抗出来るはずです。
そんな算段をつけつつ店主さんに手を振って、店の奥のデュエルスペースへ。デュエルディスクを持っていなかったり、ソリッドビジョンが怖い子供用に、卓上デュエルが出来るように置いてある机と椅子。そこでデッキを調整してる人物を見つけて、大きく手を振りました。
「こんにちは天光さん。早速で悪いんですけどデュエルしません?」
「構わないよ。ソリッドビジョン有りか無しか、どっちにしようか?」
「ディスクありのソリッドビジョン無しでお願いします! あと、オリカテーマなんですけど大丈夫ですか?」
「よし分かった。僕も1種類とりあえず入れさせてもらうよ」
決闘者に年齢は関係なく、これ以上の言葉も要りません。とは言っても、私はまだまだ六花も恥じらう満10歳。ちゃんとデュエルしてくれる常連さんたちは、得難いライバルです。
そんなことを考えながら、
「「デュエル!!」」
遊好 LP8000
天光 LP8000
「あれ、先行取られちゃいましたね」
「そこは運次第だからね、僕のターン!」
先行を取られたのは、少しまずい気がします。でも、手札に増Gは来てくれてるので牽制としては良しとしましょう。
「スタンバイ、メイン。
僕は手札からテラ・フォーミングを発動。デッキから、セフィラの神託を手札に加えたい。通る?」
「通します」
「なら手札に。そしてそのまま発動!」
まだだ、まだ増Gを打つタイミングではありません。
「神託の効果で、
「どうぞ」
「なら手札から
「チェーンして、手札から増殖するGを捨てて効果を発動します」
増殖するG
地 レベル2 昆虫族 効果
ATK500/DEF200
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。このターン、以下の効果を適用する。●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローしなければならない。
打つならここです、多分。ここでなら、ペンデュラムに対して十分な牽制になる筈だから。
「くっ、ドローが怖いが、壁無しは後攻ワンキルが怖いか……なら、智天の神星龍のP効果を発動! デッキから
智天の神星龍
地 レベル11 岩石族 特殊召喚・ペンデュラム・効果モンスター
ATK3450/DEF2950
【Pスケール:青5/赤5】
「智天の神星龍」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「セフィラ」Pモンスター1体を選び、自分のエクストラデッキに表側表示で加え、このカードのPスケールをターン終了時まで、そのPモンスターのPスケールと同じにする。
お決まりのルートの流れに、心の中でそっと舌打ちします。このまま壁が並ぶか、或いはトライヴェール1号機が出陣するか。どちらにしてもやりにくいことは間違いないですね。
「揺れろ星光のペンデュラム! 星空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚!
現れよ、セフィラビュート1号、Exから2号、そしてセフィラツバーン!」
「この瞬間、増殖するGの効果が発動します。デッキからカードを1枚ドロー!」
手札1
神 □ □ □ 竜
□ □ 覚 竜 □ 託
□ 覚
□ □ □ □ □ □
□ □ □ □ □
手札4+1ドロー
そうして手札に加えたカードは……来ました。デッキに積んでいる汎用札ではなく、作ったばかりのオリカ。
「この瞬間、通常ドロー以外の方法で手札に加わった『
このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動できます。相手は手札をランダムに一枚選び、このカードと交換します。どうぞ」
「うわ、後攻0ターン目なのに動くのか……」
とても嫌そうな顔をされながら、カードを交換しました。私も昨日、実際に回してみるまで分からなかったから弁明のしようもないです。受け取ったカードは激流葬、危ない。とても危ない。
「そして本来のコントローラーとは別のプレイヤーの手札に加わったルーニー・ザ・キングの強制効果。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功した場合、フィールド上のモンスターの攻守は500ダウンします」
ルーニー・ザ・キング
DEF2000→DEF1500
覚星因士セフィラビュート
ATK1900→ATK1400
竜星因士セフィラツバーン
DEF2100→DEF1600
TRP-ルーニー・ザ・キング
闇 レベル6 悪魔族 効果
ATK2500/DEF2000
このカードはリンク素材に出来ない。
このカード名の①②③の効果は、それぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動することができる。相手は手札をランダムに一枚選び、このカードと交換する。
②このカードが本来のコントローラーとは別のプレイヤーの手札に加わった場合、発動しなければならない。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功した場合、フィールド上のモンスターの攻守は500ダウンする。
③このカードが本来のコントローラーの手札にある場合、自分フィールド上の「TRP」モンスター1体を対象して発動出来る。このカードともう1枚カードを手札から捨て、そのカードを手札に戻す。
「ハンデスとは厄介だが、この程度なら……うん、特殊召喚?」
「はい! 増Gに引っかかるので、1枚ドロー!」
本当は、自分ターンにドローソースのカードを使って回すはずだったデッキです。なのにこう、名状し難い黒いゴキブリのせいでこんなデッキになってしまいました。回していて楽しいですけど、バグじみた動きはなんだか悲しさも感じます。
そして引き当てたカードも、またもやTRPカード。そしてこのタイミングで最も来て欲しいカードだった。
「この瞬間、通常ドロー以外の方法で手札に加わった『TRP-ムードメーカー』の効果を発動します。
このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動できます。このカードを手札から特殊召喚しS召喚を行います。この場合、自分は相手の悪魔族モンスターもS素材に出来ますし、この効果は相手ターンでも発動出来ます」
「成る程、それが遊好ちゃんがやりたかった流れかな?」
「はい、なんか増Gでバグっちゃいましたけど……」
あはは……と笑顔で誤魔化し、デュエルディスクにカードをセットします。因みにどの動きも、正常な動作でルール違反はないとディスクが言っています。割と問題なさそうですね。
「続けますね。私は相手の場のレベル4覚星因士セフィラビュートに、私の場に特殊召喚したレベル2TRP-ムードメーカーをチューニング!」
「……あっ、セフィラビュート悪魔族か」
想定外の効果対象でしたけど、このままトラヴェを立てられるよりはルーニーを残した方がマシです。でも、デッキの持ち主の天光さんも驚いてるのはどうなんでしょう?
「シンクロ召喚、レベル6氷結界の龍トリシューラ……じゃない、ブリューナク!
そのままSシンクロ素材として墓地へ送られたムードメーカーの効果を発動します」
TRP-ムードメーカー
光 レベル2 戦士族 チューナー 効果
ATK1000/DEF800
このカード名の①②の効果は、それぞれ1ターンに1度しか発動できない
①このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動することができる。このカードを手札から特殊召喚しS召喚を行う。この場合、自分は相手の悪魔族モンスターもS素材に出来る。この効果は相手ターンでも発動出来る。
②このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「TRP」カードを一枚墓地へ送る。このカード以外の素材となったカードが「TRP」モンスターのみの場合、手札に加えることもできる。
「デッキから、フィールド魔法TRP-セッションフィールドを墓地へ送ります」
「セッション、TRP……もしかして、モチーフはクトゥルフ神話かな?」
「というよりも、TRPG自体がメインテーマですかね」
「……もしかして旧神・古神・外神も入ってたり?」
「します。1発でバレちゃいましたか」
手札誘発を気にしないで動けるのは、本当に気持ちがいいです。それに、フリーデュエルだから気楽にやれるのも嬉しいですね。デッキテーマがバレてしまったのは、ちょっと悔しいですけど。
「クトグア当てられたら中々に辛いなぁ……」
「確かランク4軸ですもんね」
「でも一連の効果を見るに、僕の手札が無ければ僕のターンに展開は出来ないと見た」
「痛いところに気づかれちゃいました」
そう、このデッキの欠点はそこです。自分と相手、どちらの手札が枯渇しても回らなくなってしまいます。それでも最低限は動くんですが、見劣りしてしまいますね。
「なら下手にランク4を立てたところで、か。どの道ブリューナクもいる、無駄撃ちさせる壁が多い方がいいか? いやだが、うーん……まあ、ライフが残ってターンが回ってくればなんとかなる。エンドフェイズに移るけど、まだ何か動く?」
「いいえ、ないですね。私のターン、ドロー!」
手札0
神 □ □ □ 竜
□ ル □ 竜 □ 託
□ 覚
□ブ □ □ □ □
□ □ □ □ □
手札5(内1枚激流葬)+1ドロー
ここまではいい動きでしたが、このターンでなんとかレベル4勢を潰さなければ、逆にトライヴェールされて負けるのは私ですね。幸いにも私の手札は6枚。後攻ワンショット、狙えるかもしれません。
「スタンバイ、メイン。
墓地のTRP-セッションフィールドの効果。このカードを除外し、墓地のTRPムードメーカーを指定して発動します。そのカードを手札に戻し、ムードメーカーの効果。このカードを特殊召喚し、今度はルーニー・ザ・キングとチューニング!
シンクロ召喚、レベル8TRP
TRP-セッションフィールド
フィールド魔法
①1ターンに1度、自身の手札を1枚相手に渡し発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚めくる。その中から「TRP」カードを1枚選んで手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
②墓地に存在するこのカードを除外し、墓地に存在する「TRP」カードを1枚選択して発動する。そのカードを手札に戻す。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない
TRPGゴッデス-幸運の使者
光 レベル8 天使族 シンクロ 効果
ATK2700/DEF2000
「TRP」チューナー + チューナー以外のモンスター1体以上
このカードの②③④の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①このカードは効果では破壊されない
②このカードがS召喚に成功した場合、デッキからカードを1枚ドローできる。
③このカードがフィールド上に存在する限り、サイコロを振る罠カードの出目を+-1して判定して良い。その際の出目は、このカードのコントローラーが選択する。この効果は相手ターンにも発動できる。
④S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「TRPG-幸運の使者」以外の「TRP」魔法・罠を1体選んで手札に加える。
むぅ、ドローカードが腐っている。とりあえず幸運の使者を出せたのはいいけど、ここから展開があまりできる気がしません。
「その後、手札から増援を発動。デッキから戦士族モンスター、TRP-ベテランプレイヤーを手札に加えます」
「そのサーチに反応する効果は?」
「純構築なのでほぼ意味がないですけど、見せることでTRPモンスターの通常召喚権が1回増えます。あと墓地から除外すると、TRPカード限定の貪欲な瓶ですね」
「アドの塊かな?」
「でもオリカバトルになると、ここまでやっても勝ち目がなさそうですよね……というより、さっきムードメーカー引けてなかったら、多分トライヴェールされて負けてました」
「わかる。僕のオリカも似たようなものだし。トラヴェが出ても……そのデッキだとどうだろう、先は読めない気もするけど」
なんて話をしながら、展開ルートをどうにか捻り出します。先に妨害を潰したおかげで、なんとかあと3000ポイント足りそうですね。
「手札から、増えた召喚権を使ってTRP-ベテランプレイヤーを通常召喚。そして開いてください、ダイスが転がるサーキット。
召喚条件は『レベル4以下のTRPモンスター1体』、ベテランプレイヤーでサーキットコンバイン。リンク召喚! リンク1、TRP-フォーチュンダイス!
フォーチュンダイスの効果、召喚成功時デッキからセッションフィールドを手札に加えます。そしてフォーチュンダイスと、手札のTRPライトプレイヤーで再度リンク召喚。リンク2、TRPゲームマスター! ライトプレイヤーは、TRPリンクの素材に限り手札からも素材にできます。
ほんとはゲームマスターにも効果はあるんですけど、今回は踏み台です。ゲームマスター1体でオーバーレイ。エクシーズ召喚、TRPG-怨嗟の妖怪! こっちの召喚条件は、ぶっちゃけ宵闇の機神ディンギルスです」
TRP-ライトプレイヤー
光 レベル1 戦士族 効果
ATK500/DEF300
このカード名の①②の効果は、それぞれ1ターンに1度しか発動できない
①このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動することができる。このカードを墓地へ送り、デッキ「TRP」魔法・罠カードを1枚手札に加える。
②自分フィールド上のモンスターを「TRP」モンスターのリンク素材にする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。
TRP-ベテランプレイヤー
光 レベル4 戦士族 効果
ATK1500/DEF1100
このカード名の①②の効果は、それぞれ1ターンに1度しか発動できない
①このカードが通常ドロー以外の方法で手札に加わった場合、このカードを見せて発動することができる。このターン自分は、「TRP」と名のつくモンスターを通常召喚に加えてもう一度召喚できる。
②墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「TRP」カード5枚を選択して発動できる。そのカードをデッキに戻しシャッフルする。その後、自分はデッキからカードを2枚ドローする
TRP-フォーチュンダイス
闇 リンク1 悪魔族 効果(マーカー右横)
ATK500
レベル4以下の戦士族モンスター1体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①このカードのリンク召喚に成功した場合発動できる。デッキから「TRP-セッションフィールド」を手札に加える。
②相手が「TRP」モンスターを特殊召喚した場合、自分はカードを1枚ドローする
TRP
闇 ランク8 悪魔族 エクシーズ 効果
ATK2600/DEF2000
レベル8モンスター×2以上
自分は「TRPG-怨嗟の妖怪」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、自分フィールド上のリンク2の「TRP」リンクモンスターの上に重ねてX召喚することも出来る。
①このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターが持つレベル・ランク・リンクマーカーの数×100ダウンする。
②サイコロを振る罠カードの発動時、オーバーレイユニットを1つ取り除いて発動出来る。サイコロを振る回数を1度増やし、新たな出目の効果を選択しても良い。この効果は相手ターンにも発動できる。
手札0
神 □ □ □ 竜
□ □ □ 竜 □ 託
怨 覚
セ ブ 幸 □ □ □
□ □ □ □ □
手札5(内1枚激流葬)
セフィラビュート
ATK1400→1000
「取り敢えずフィールド魔法、TRP-セッションフィールドを発動して……でもワンショットするのに打点が、打点が400だけ足りません……!」
「される側としては、たまったもんじゃないんだけどなあ……」
それでも、ここまで来てトライヴェールされたらたまったもんじゃありません。なので、少々運任せなやり方になりますが……しかたありません、やりましょう。
「セッションフィールドの効果を発動します。手札を1枚相手に渡して、自分のデッキの上からカードを3枚確認して、その中にあるTRPカード……TRP-サニティークラッシュを手札に。それ以外は戻してシャッフルします」
「そして、このタイミングでこのTRP-運命のダイスロールを発動させられるのか」
「はい、そしてそれにチェーンしてTRPG-怨嗟の妖怪の効果も発動します」
TRP-運命のダイスロール
通常罠
このカードは、フィールド上に「TRP」モンスターが存在する場合、手札からも発動できる。
このカードが本来のコントローラーとは別のプレイヤーの手札に加わった場合、発動しなければならない。
ダイスを振って、出た目によって以下の効果を発動する。
1: 自分フィールド・手札のカードを全て除外する
2: 自分フィールド・手札のカードを1枚ずつ選んで墓地へ送る
3: このターンバトルフェイズを行えない。バトルフェイズ中に発動した場合、そのバトルフェイズを終了する
4: お互いのプレイヤーはカードを1枚ドローする
5: 相手はフィールド・手札のカードを1枚選んで墓地へ送る
6: 相手フィールドの魔法・罠カードゾーンか、モンスターカードゾーンのいずれかを選択して発動する。指定したゾーンのカードを全て破壊する。
こんな運任せのカード、幾らサポートがあるとはいえ決め手にはなり得ません。それでも、使っていて楽しいカードにはなっててくれる筈です。
「あ、ダイス使います?」
「いや、自前のがあるから大丈夫」
言って天光さんは、ポケットから取り出したダイスを机に向けて放りました。その出た目は……3と1。
「どっちにします?」
「当然3だ」
「ならその効果を、幸運の女神の効果で4に変更します。お互いのプレイヤーは、それぞれ1ドロー!」
そしてドローしたカードは、モンスターカード。TRPライトプレイヤーだった。勝った、第3部完です!
ブリューナクで2300、幸運の使者で2700、怨嗟の妖怪で2600、そしてライトプレイヤーで500。合計8100の戦闘ダメージでワンショット達成だ。
「そして私は、残ってる通常召喚権を使ってTRP-ライトプレイヤーを召喚。そのあと、手札2枚を捨てブリューナクの効果発動! EXモンスターゾーンのセフィラビュート、その下のセフィラツバーンを手札にバウンスします」
「あー……くそ、引かれたかぁ。負けた!」
「全員で一斉攻撃して、ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
ビー! と、デュエルディスクが決着の音を告げる。ギリギリで成立できた後攻ワンショット。久々の勝ち星なのもあって、やっぱりとても気持ちいいです。そんな爽快感を感じながら、ワンゲーム終わりということで握手しました。
「はー負けた負けた。やっぱり初手エクシーズを妨害されたのが痛かったなぁ」
「そこで止められないと多分、星輝士デルタテロスが出てきて自爆して、デネブからアルタイルサーチしてそのまま召喚。そのあとトライヴェールが出てきて、神託で手札交換ですよね?」
「いや、激流葬が手札にあったから交換はしなかったかも」
そして多分、私が妨害札を引けない限り延々とバウンスとハンデスが繰り返された筈です。相手のリソースは増え続けていくのに。
「それよりも、遊好ちゃんが機械族以外のデッキなんて随分と珍しい気がするけど。何か悪いことでもあった?」
「はい、ちょっと。最近、闇のゲームを無理やりさせられることが多くて……気分転換に、別種族テーマ使ってみたかったんです」
実は今日、ここに来るまでにも1回無理やりデュエルをさせられました。取り敢えずドラグーンとリリクラを立てて圧殺しましたけど、あまり良い気はしません。あのデッキ、私の体力も保ちませんし、対策が立てられないわけではありませんから。
「待て、闇のゲームだって? そんな話、ここ数年聞いてないぞ」
「でも私、今日もここに来る途中襲われましたよ? それに、小学校だと結構有名な話になってますけど」
「高校では、逆にそんな話は一切聞かないな……初心者狩りか? もう一戦やったら、暗くなる前に送ろう」
「いいんですか? ありがとうございます!」
なんとなくキナ臭い匂いがしてきましたけど、まあ遊戯王の世界なんてそんなものです。世界が滅びる前兆だったり、或いは多次元からの侵攻だったりするかもしれないけど、きっと小学生の私には関係のない話です。
手元にあったセフィラ星因士には悪いことしたと思ってます