なんとなく遊戯王   作:銀鈴

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出来るの、オッドアイズデッキくらいなんじゃないですかね。
あとは……古聖戴サウラヴィスだけ出張?

最近、1人でしかデュエルできてないので初投稿です

-追記-
思ったより次のターンが短かったので追加しました


全召喚方法を使うデッキを使ってみたいけど、やっぱり儀式だけは使いにくい話

 こんにちは、元OCG次元決闘者の月城遊好です。

 今日は行きつけのカードショップではなくて、小学校に来ています。何せ今日の授業には、飽き飽きしている基礎教科ではなくデュエルの授業があるのですから。

 でも本音を言うと、私はこの授業があまり好きではありません。時間短縮とか色々な理由をつけてLP4000制ですし、何故かみんな、アドバンス、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク……どれか1つの召喚法に固執しているんですから。儀式は古臭いとかで冷遇されてます。可哀想ですね。私も機械族の儀式が来たら使いたいんですけど、いつまで待っても出してくれない企業が悪いんですっ!

 

 

 ということで久々に同級生とのデュエルです。相手の名前は……覚えてません。でも何か、栗かウニっぽいツンツン頭の男子です。

 

「月城、今日こそお前を倒す!」

「はぁ、そうですか」

 

 ガヤの方から「やっちまえ栗原」や「そんな調子乗った女ブチのめせ!」なんて言葉が聞こえてきました。どうやら栗だったみたいです。でも私は、別に調子に乗ってるわけではないんですけどね……いまだに、お店では全然勝てませんし。

 

「「デュエル!!」」

 

 遊好 LP4000

 栗原 LP4000

 

「先行は貰った。俺のターン!

 俺は手札から、深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトを通常召喚!」

 

 悪くはない自分の手札を見ながら、まあ先行くらい……と思っていた意識が急に引き戻されました。

 あの語呂が最高なモンスターを使うということは、間違いなく栗の人のデッキは列車。中々にいい趣味を……じゃありません。LP4000の世界になんてデッキを持ち込んでいるんですかこの栗野郎。

 

 今セットしてるデッキには、コンセプト上妨害札なんて入っていません。ですからこのまま、グスタフが2体たって先行ワンキルされるのを、私は黙って見てるしか……え?

 

「そして俺は、二重召喚(デュアルサモン)を発動! もう1体のナイト・エクスプレス・ナイトを召喚して、2体のレベル10モンスターでオーバーレイ!

 エクシーズ召喚、ランク10 超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!」

「どうぞ」

 

 なんとなく違和感がありますけど、私の手札に誘発はありません。通すしかないので、勝手にやっていいと促します。

 

「なら遠慮なく行かせてもらうぜ! グスタフ・マックスの効果を発動! 1ターンに一度、オーバーレイユニットを1つ取り除き、お前に2000ポイントのダメージを与える!」

「ひゃっ」

 

 遊好 LP4000→2000

 

 ソリッドビジョンのグスタフ・マックスから巨大な砲弾が放たれ、私に直撃しました。とは言ってもあくまで映像、怖いですが実害はありません。

 

「どうだ、参ったか。これで俺はターンエンドだ!」

「……へ?」

 

 そして、ガヤからの歓声を浴びながら、あろうことか栗の人はそのままターンを終了しました。

 

「あの、伏せはないんですか? 転回操車は? デリックレーンは? バレット・ライナーは? フライング・ペガサスは、いえその前にスペリオル・ドーラはいないんですか……?」

 

 身構えていたのはなんだったのだろう。列車を使うなら、当然そこら辺は入っていてしかるべきだと思うのですが。というより、私の列車には入ってます。

 

「これは弟のデッキだからな、そんなことは知らん!」

 

 そんな私の疑問に、栗野郎が返してきたのはそんな言葉でした。道理で引きが腐っている訳です。他人のデッキなんて、使いこなせるわけがありません。

 じゃなきゃ強くてかっこいい列車が、こんな情けないムーブをする筈がありません。ありえないもん……列車こんな弱くないもん……

 

「怒りました。私のターン、ドロー!」

 

 引いたカードは……よし。ワンショットの準備が整いました。

 

「スタンバイ、メイン。召喚師のスキルを発動。何も無いみたいなので、クリフォート・ツールを手札に加えます」

 

 そういえば、クリフォート。メタルフォーゼとなら組み合わせられるって風の噂で聞きましたけど、実際のところどうなんでしょうね。

 

「そしてレフトスケールにクリフォート・ツールを、ライトスケールにクリフォート・アセンブラをセッティングします。これで私は、レベル2から8までのモンスターを同時に召喚可能になります」

「ぺ、ペンデュラム召喚……!?」

 

 私の両隣に聳え立つ光の柱。その内部に収められたツールと、アセンブラの間にペンデュラムが揺れます。

 

「そしてLPを800ポイント支払うことで、クリフォート・ツールの効果を発動。デッキから、クリフォート・ディスクを手札に加えます」

 

 遊好 LP2000→1200

 

 シャキンと、デュエルディスクにセットされたデッキから出てきたツールを手札に加えれば、自動でデッキがシャッフルされました。いつ見ても、前世の頃から欲しかった機能ですねこれ。

 

「そしてそのまま、ペンデュラム召喚!

 来て下さい、私のモンスター達!

 クリフォート・ゲノム、クリフォート・アーカイブ!」

 

 ペンデュラムが揺れ描いた紋様の中から、2つの巨大な機械が現れます。やっぱりカッコいい……機械族はこうでなくちゃいけませんね!

 

「そしてこの2体を生贄に捧げ、クリフォート・ディスクを召喚! ディスクの効果をチェーン1、リリースされたアーカイブの効果をチェーン2で発動します」

 

 本当ならゲノムの魔法罠破壊効果も使えるのですけど、対象がないんじゃ仕方ありません。

 

「あなたのグスタフ・マックスを手札に戻し……エクシーズモンスターなので、素材は墓地に、グスタフ自体の戻す先はExデッキですよ?」

「それくらいは知ってるぞ!」

 

 素直に手札に加えようとしていたので、一応注意しておきます。何故か怒鳴り返されるましたけど。

 

「そうですか。なら私はデッキから、クリフォート・シェルとクリフォート・エイリアスを特殊召喚します」

 

 クリフォート・ディスク

 ATK2800

 クリフォート・シェル

 ATK1800

 クリフォート・エイリアス

 ATK1800

 

 栗野郎のフィールドはガラ空き、LPは元々4000。このまま総攻撃でも倒せますけど、どうせならば最高火力に!

 

「バトルフェイズ!

 クリフォート・ディスクで攻撃、宣言時! 手札から速攻魔法、リミッター解除を発動!

 私のフィールドの機械族モンスターの攻撃力を、エンドフェイズに破壊されることを条件に、ターン終了時まで倍にします!」

 

 クリフォート・ディスク ATK2800→5600

 クリフォート・シェル ATK1800→3600

 クリフォート・エイリアス ATK1800→3600

 

「サンレンダァッ! ジェット、ストリーム、アタック!!」

 

 栗野郎 LP4000→0

 

 超過ダメージ12800……ZEXAL世界の人たちとか、遊馬さんには及びませんが満足です。ああ、これぞクリフォート。

 満足感に浸っていると、目に入ったのは1200という心許な過ぎるライフポイント。最後の手札、神の警告だったのでちょっと危ない橋を渡ってましたね。これ。

 

 

「こんにちは! 現代のデュエルをしにきました!」

「いらっしゃい、遊好ちゃん。今日も元気にだねぇ」

 

 何故かあれ以降デュエルしてくれる人が消えたので、そのまま放課後。いつものように、馴染みのカード屋さんに来ました。

 今日のデッキは、お気に入りの相棒デッキ。オルフェゴール軸のハイランダー。切り札は滅多に出せないけどズァークです。

 

「今日は結構盛況でね。今は……フリーなのは、来たばっかりの王道くんくらいかな」

「丁度良いですね。やってきます!」

 

 王道(おうどう)楽人(らくと)くんは、学校は違うけれど同級生の男の子です。ラッシュデュエルの開発者とは別人ですよ。髪色と髪型は……こう、天城カイトみたいな、クリフォトンみたいな、そんな感じです。

 メイン使用デッキは【(ジェネレイド)】、正直勝った試しが……あんまりないんですよね。先行でトポロジック・ボマー・ドラゴンを出せれば或いは……難しいですね。

 

 とりあえず、楽人くんはリンク召喚をあんまり使わないので、相棒デッキを少しサイドと入れ替えます。ファンタズメイ、ルール改正前なら今よりずっと頼りだったんですけどね……増Gにしておきましょう。

 

 そんなことをしている間に、デュエルスペースにいる楽人くんを見つけました。私がパタパタと走る音を聞いてか、向こうも気付いてくれたので大きく手を振りました。

 

「久し振りです王道くん」

「こっちこそ久し振り、月城さん」

 

 挨拶をしながら、そのままいえーいとハイタッチ。しかし目線は、既にお互いのデュエルディスクに向かっています。

 

「ソリッドビジョンはどうします?」

「天光さんと六部さんが使ってるから無理だね」

「なら、このまま」

 

 私達は互いにデュエリスト、互いにライバル。そしてここは学校ではなくて、お互いにデュエルディスクという剣を構えています。

 

「やっぱりディスク重いので、卓上でやりません?」

「いいよ。先行だけはディスクに決めてもらうとして、そうしようか」

 

 貧弱なるかな私の身体、デュエルマッスルが足りないせいで、今日はデュエルディスクを長く構えてられそうにありませんでした。

 そんなことはあったものの、もうやることはたった1つです。

 

「「デュエル!!」

 

 遊好 LP8000

 楽人 LP8000

 

 デュエルディスクがランダムに決定した先行は楽人くん。

 初期手札は……増殖するG、エフェクト・ヴェーラー、星遺物-『星杖』、幻影騎士団シェード・ブリガンダイン 、覇王眷竜ダークヴルム。

 なるほど、ちょっとどころじゃなく、まずい気しかしません。

 

「僕のターン! スタンバイ、メイン。

 僕は宵星の騎士(ジャックナイツ・オルフェゴール)ギルスを召喚!」

 


 宵星の騎士(ジャックナイツ・オルフェゴール)ギルス

 闇 レベル4 機械族 効果

 ATK1800/DEF0

 このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

 ①このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「オルフェゴール」カードまたは「星遺物」カード1枚を墓地へ送る。このカードと同じ縦列に他のカードが2枚以上存在する場合、さらにこのターン、このカードをチューナーとして扱う。

 ②自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合に発動できる。お互いのフィールドに「星遺物トークン」(機械族・闇・星1・攻/守0)を1体ずつ守備表示で特殊召喚する。


 

 私のデッキにも入っているから分かります。これを通したら負けます。

 

「そしてそのまま、ギルスの効果を発動!」

「させません。チェーンして手札からエフェクト・ヴェーラーを墓地へ送り効果を発動。ギルスの効果を無効化します」

「チェーンして手札から速攻魔法、抹殺の指名者を発動。デッキからエフェクト・ヴェーラーを除外して、効果を無効にする!」

「うぅ……なら、手札から増殖するGを墓地へ送り効果発動!」

「チェーンして灰流うららの効果を発動。増殖するGを無効化!」

 

 ああああああああぁぁぁぁああ!!!

 清々しいほどの空中戦。まさに現代遊戯王。私はもう終わりですね。

 

「もう何もないです……どうぞ……」

「逆順処理です。まずは灰流うららで増殖するGの効果が無効になって、次に抹殺の指名者の効果でエフェクト・ヴェーラーの効果が無効に。

 最後にギルスの効果が発動。デッキから、星遺物-『星鎧』を墓地に送る」

 

 もう止められない。私に出来ることは、盤面が完成するのを待つことだけ……

 

「ギルスのもう1つの効果。お互いのフィールドに、レベル1攻守0の星遺物トークンを特殊召喚。さらにトークン1体てリンク召喚、リンクリボー!

 更にリンクリボーとギルスでリンク召喚、星鍵士リイヴ! リイヴの効果発動、デッキから星遺物を継ぐ者をセットして、そのまま発動。墓地から星遺物-『星鎧』を蘇生する。

 そして、星鎧の効果発動。特殊召喚成功時、デッキから星遺物魔法罠、速攻魔法星遺物の胎導を手札に加える。

 そしてリイヴ1体でリンク召喚、リンクロス。リンクロスの効果発動、レベル1のリンクトークンをリイヴのリンクマーカーの数、つまり2体特殊召喚。そして墓地のリンクリボーの効果、トークンを1体リリースして墓地から特殊召喚。

 そしてリンクリボー、リンクロス、リンクトークンの3体を除外することで融合召喚、氷獄龍トリシューラ。トリシューラを対象に、星遺物の胎導を発動。デッキから、光の王マルデルと、轟の王ハールを特殊召喚。

 マルデルの成功時、デッキから(ジェネレイド)魔法罠、フィールド魔法王の舞台(ジェネレイド・ステージ)を手札に加える。そしてそのまま発動、王の舞台!

 

 更に、トリシューラとマルデルでオーバーレイ! エクシーズ召喚! (とこしえ)(ジェネレイド)オルムガンド!

 オルムガンドの効果、オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、お互いは、それぞれデッキから1枚ドローする。その後、ドローしたプレイヤーは自身の手札・フィールドのカードを1枚選び、このカードの下に重ねてX素材とする」

 

 ドローしたカードは、竜の渓谷。かなり良い引きだけど……多分、逆転は無理ですね。

 

「僕は場の星遺物-『星鎧』をオーバーレイユニットに」

「私は、星遺物-『星杖』をユニットに」

 

 そして私がデッキからカードをドローしたことで、王の舞台が起動する。

 

「月城さんがデッキからカードをドローしたことで、王の舞台の効果をチェーン1、轟の王ハールの効果をチェーン2発動。手札かフィールドのモンスターを1体、墓地へ送ってください」

「なら、私は星遺物トークンを墓地に」

 

 こうすれば、時間稼ぎはできるはずです。1ターンくらいなら、多分。きっと。メイビー。

 

「やっぱりそうしますよね。でも次は王の舞台の効果。デッキから、虚の王ウートガルザを特殊召喚する。そして、ウートガルザとハールの2体でオーバーレイ! エクシーズ召喚!

 ランク9、真竜皇V.F.D(ザ・ビースト)!」

 


 真竜皇V.F.D

 闇 ランク9 幻竜族 エクシーズ 効果

 ATK3000/DEF3000

 レベル9モンスター×2体以上

 ①1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。このターン、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。

●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。

 ②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。


 

 真竜をデッキに入れてない限り、というより私や楽人くんのデッキの場合、②の効果は使いません。①の効果だけでもう、その、終わりです。ヤバイですね!

 

「これで僕はターンエンド。月城さんのターンだよ」

「私のターン、ドロー!」

 

 ドローしたカードは……三戦の才。やった、やった。よし!!!! これなら反撃に出られます。けど、

 

「この瞬間、月城さんがデッキからカードをドローしたことで王の舞台が起動!

 デッキから、王の影ロプトルを特殊召喚。その後、僕の場にジェネレイドトークンを可能な限り、攻撃表示で特殊召喚する」

 

手札3

 □ □ □ □ □

 影 ト 真 永 ト 舞

   □  □

□ □ □ □ □ □

 □ □ □ □ □

手札3+1ドロー

 

「スタンバイフェイズに入ります。当然動きますよね?」

「勿論! V.F.Dのオーバーレイユニットを1つ取り除き、効果を発動。闇属性を宣言する!」

 

 これで私は、本当ならば行動不能に陥ります。何せ私のデッキは、基本的に闇属性ばかり。せいぜいセットするのが限界でしょう。でも、今なら動けます。

 

「メインフェイズ、オルムガンドは使います?」

「そうだね、折角だから使っておこうかな。オルムガンドの効果を発動!」

 

 ドローしたカードは、オルフェゴール・トロイメア。さすが相棒デッキです、欲しい時に欲しいカードが来てくれました。

 

「僕は増援をユニットに」

「私はオルフェゴール・トロイメアをユニットに」

 

 そしてこれで、永の王オルムガンドのエクシーズユニットは4枚。オルムガンドの攻撃力はオーバーレイユニットの数×1000の為、攻撃力は4000になります。あ、いえ、ロプトルの効果で5000ですね。超大型のエースと言って過言ではないでしょう。ありがたいことです。

 

「効果を使ってくれてありがとございます。私は手札から魔法カード、三戦の才を発動!」

「ッ、そのカードは。ずるい、嵌められた! でも、そんな高いカードどこで!?」

「引っかかる方が悪いんですよ、楽人くん。因みにここで買った3パックを剥いた時、偶然入ってました!」

 

 あれには目を疑いました。昨日売値のレートをみたら、350万円になってました。パパとママにばれたら、売られそうで怖いです。

 


 三戦の才

 通常魔法

 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

 このターンの自分メインフェイズに相手がモンスターの効果を発動している場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分はデッキから2枚ドローする。

●相手フィールドのモンスター1体を選び、エンドフェイズまでコントロールを得る。

●相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んでデッキに戻す。


 

「私は地属性のオルムガンドのコントロールを、ターン終了時まで得ます」

「くっ、ならその効果にチェーンして、ロプトルの効果を発動! 自分フィールドのジェネレイドトークンをリリースして、デッキから死の王ヘルを特殊召喚」

 

 本当ならバトルフェイズに入りたいけど……まあ無理ですよね。

 

「何もなければ、バトルフェイズに入りたいです」

「ならヘルの効果を発動! ジェネレイドトークンをリリースすることで、墓地から虚の王ウートガルザを蘇生!

 蘇生したウートガルザの効果、ロプトルとヘルをリリースすることで、オルムガンドを除外する!」

「やっぱりそうなりますよね……ぐぬぬ」

 

 これで相手の場は、V.F.Dとウートガルザのみ。オーバーレイユニットになっていたカードは墓地に戻りましたが、捲りきれません。

 

「なら、メインフェイズ続行です。

 フィールド魔法、竜の渓谷を発動。効果を発動したいですけど、何かあります?」

「こっちも最初の応酬で使い切ったかな……」

「なら遠慮なく。私は手札の覇王眷竜ダークヴルムを墓地へ送って、デッキから亡龍の戦慄-デストルドーを墓地に。

 そして私はカードを一枚伏せて、ターンエンドします」

 

手札3

 □ □ □ □ □

 虚 □ 真 □ □ 舞

   □  □

竜 □ □ □ □ □

 □ □ 伏 □ □

手札0

 

 これで次のターンの準備は整いましたが……次のターン、生き残れるでしょうか?

 

 ひりつくような緊張感が漂う2ターン目。このターンと、次のターンを凌げれば、きっと逆転の目があります。まだLPは8000、なんとか、なんとか生き残れるはずです。

 

「僕のターン、ドロー! スタンバイ、何もなければメインに入るよ」

「どうぞどうぞ」

 

 私の伏せは、シェードブリガンダイン。今ここで使っても、壁にすらならず除去されてしまう可能性が高いとみました。

 

「手札から王の影ロプトルを通常召喚。何もなければバトルフェイズに入るよ」

「っ、どうぞどうぞ」

 

 楽人くんは、ウートガルザを攻撃表示にしませんでした。これならまだ、なんとか、なんとか生き残れる気がします。

 

「バトルフェイズ! 先ずは王の影ロプトルでダイレクトアタック!」

「ライフで受けましょう!」

 

 遊好 LP8000→6500

 

「次に、真竜皇V.F.Dでダイレクトアタック!」

(トラップ)カード、幻影騎士団シェードブリガンダインを発動します!

 発動後、このカードは闇属性レベル4戦士族のモンスターになり、場に特殊召喚されます。当然、守備表示です」

「攻撃は続行。シェードブリガンダインを粉砕!」

 

 残してくれるなんて、甘いことをしてくれませんでした。まあ当然ですね。

 

「僕はこれでターンエンド」

 

 そして、ダメージはこれで限界。次の私のドローに、全てはかかっている。

 

「私のターン、ドロー!」

 

 したカードは灰流うらら。……ダメみたいですね。

 

「この瞬間、王の舞台の効果が発動!」

「チェーンして、今ドローしたうららの効果。発動を無効にします!」

「ならスタンバイフェイズ。V.F.Dの効果。オーバーレイユニットを1つ取り除き、闇属性を宣言」

「なら私は、ターンエンドです」

 

 ダメだった……そう思いつつ、私は次のターン。総攻撃を受けてあっさりと敗北したのでした。不思議と、清々しい気分でしたけれど。

 




デュエルログ

遊好の初期札+ドロー
エフェクト・ヴェーラー
増殖するG
星遺物-『星杖』
幻影騎士団シェード・ブリガンダイン
覇王眷竜ダークヴルム
+竜の渓谷
+三戦の才
+オルフェゴール・トロイメア
+灰流うらら

楽人の初期札+ドロー
宵星の騎士ギルス
抹殺の指名者
うらら
王の襲来
ロプトル
+星遺物の胎導
+王の舞台
+九字切りの呪符
+増援
+無限泡影
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