とっとこ(グラ)ハム太郎   作:zhk

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小学校生活を大きくキングクリムゾンして、

原作に関わりにイクゾー






ゲームをするぞ!少年!!

 前略。

 

 前世のお父様お母様。もはや別世界となってしまってるあの世界で、両者ともに元気にお過ごしでしょうか? 

 

 俺、市崎香月は元気です。

 

 毎日子供にやらせる限度を軽く超えたようなトレーニングを課されてはいますが、それでも必死に生きております。(乾いた笑みを浮かべつつ)

 

 どちらにも感謝し始めれば切りがないのだけれど、まずは不本意ながら、俺としても本当に不本意ながら(ここ重要)両親より先に死んだことを謝ります。ごめんなさい。

 

 俺は何にも悪くないし、死ぬ気すら毛頭なかったんだけれど、その辺りは二人が寿命をしっかり終えた後に出会うダンブルドア似のクソジジイに言ってください。そいつに関してはどう処しても構いません。そいつのせいで俺死んだんで。

 

 俺が死んでしまい、きっと両親どちらも悲しんでいると思います。悲しんでるよね? そう信じてますよ? うん、絶対そうだと信じたい。けれど、転生後の世界(こっち)でまぁ元気に生きているので勘弁してください。

 

 あと遺品整理と行って部屋に入ったとしても、絶対に机の三段ある棚の一番下は開けないでください。俺の黒歴史と性癖のたまり場となっているので。開けられたら俺が羞恥心できっとこちら側で死ぬかもしれないので見過ごしてね! 息子からのお願いだよ? 

 

 さて、こちら側での生活ですが最初は不安しかありませんでしたが、二人ほど友人も出来てきております。二人とも魔法の塾も学校も同じということですが、二人は魔法に関して天才です。

 

 勝てません。勝てる気がしません。男だから根性見せろとか父さんは言うやもしれませんが無理です。こっちの世界では才能が全てです。

 

 ふざけて友人の一人に身長が伸びてないなうんぬんでバカにしたところ、レーザーが飛んできたと言えば怖さはわかってくれると思います。

 

 出来れば同性の友人が一人でも欲しいとは思いますが、そこはきっとおいおい出来ると僕は信じています。多分、恐らくですが…………

 

 そちら側にはなかった魔法の才が発覚し、才能の無さに枕を濡らし、それでも練習を繰り返してもう七年ほどになってしまいました。

 

 ですが七年間練習を積み重ねて来ましたが技能も処理能力も伸びる兆しが一向にありません。

 

 毎日朝からハムスターの化け物に痛め付けるような筋トレを課せられ、学校が終わったらそのまま魔法を教わる塾に行って授業を受け、そして友人二人にしごかれる。帰ったらまたもハムスターの化け物のターン。夜の町に繰り出すという名前だけはいいランニング、加えてハムスター式格闘術を指南される。

 

 本当に俺は小学生なんでしょうか? (困惑)

 

 これを七年間やり続けて今更なんだって感じだけれど、文にしてみたらホントに中学にも上がってないような子供にやらせることじゃないですねわかります。もう中学生だけれども。

 

 それにこれだけやって伸びない魔法技能って…………才能って怖いですね(涙目)

 

 そんなんだから塾でも冷ややかな視線を向けられる毎日。そろそろ塾の先生の瞳にも優しさという感情が見えなくなって参りました。けれどもこんな無能を見捨てずに色々と教えてくれる天才な友人二人には感謝しかありません。

 

 代わりとっていってはなんですが、視野の広さと身体能力はバカみたいに上がりました。どのくらいかというと、魔法で加速し全力でスピードを上げても、自分の足で強引に方向転換や急停止が出来るくらいに。

 

 最初はこんな事したら足ぶっ壊れるしてか出来るわけねぇじゃぁんww!! (某子役風)って思ってたのに、人間成長しようと思えば成長出来るもんなんですね。この調子で魔法の方も伸びて欲しいんだけどなぁ…………

 

 とまぁこんな感じで過ごしているうちに、もう俺ももう中学生。本格的に勉強も難しくなってくるでしょうし、なんだかハムスターの俺のレベルアップへの熱意がどんどん上昇していくのが不安で仕方ありません。

 

 けれども数は少ないですが良き友人もおり、優しいこちらでの親にも恵まれ、充実してると言っちゃ充実してる生活をおくっています。

 

 なんだかんだ文句も多く語ってきた訳ですが、これでも結構こちらの生活も悪くないなと思っています。

 

 なので、俺が死んだということばかり思わずに違う世界で楽しくやってるんだと笑いながらに思ってくれるなら、俺としても気が楽だし嬉しい限りで━━━。

 

『会いたかったぞ!! ガンダムっ!!!』

 

 なんか聞こえた。

 

 頭を鈍器で殴られたんじゃないかってくらいの大音量の声が飛んできたのは俺の右側。ベッドに横になってる俺は薄目だけ開けてそっちを見る。

 

 そっちでは、案の定グラハムスターが小さめのテレビにかぶり付くようにしながら家庭用エクバやってた。

 

 なんだよ、こっちはお前の地獄メニューが終わってもう色々と疲れたから夕食前に寝てるってのに。良さげな感じで前世の両親へ語りかける感じの導入してるってんのに、雰囲気ぶっ壊れだよ。

 

 画面ではずっーとダブルオーを追っかけてるスサノオが映ってる。その調子じゃオーバーヒートして止まっちゃうぞ。あっ、ダブルオー覚醒した。

 

 オーバーヒートして完全硬直してるグラハム使用のスサノオは不動の構えで、ダブルオーのブッパを余すことなくその身に受けた。そして画面に映る、大きな赤字のLOSEの文字。

 

『クッ!? 何度私の顔に泥を塗れば気が済むんだ…………ガンダムっ!!』

 

 むやみやたらに突っ込むからだろ、とは思ったけど言わない。今の方が見てておもろいしなんか言って絡まれる方がダルい。

 

 なんだかまだワチャワチャ言ってるけど、ま、無視していっか。グラハム式トレーニングで疲れてるのに、そこからグラハムのテンションに付き合ったら倒れる自信しかない。

 

 てか中学一年生に10キロマラソン2セットなんて普通やらせる? 中学の強めのクラブ活動でもそんなのするかわからんよ? その後ちょっとだけ休憩したら今度はグラハムと組み手だし。

 

 えっ? グラハムはハムスターだから組み手出来ないだろうって? 出来るんだよ、こいつ通りかかったまったく見知らぬ第三者の体を乗っ取って使うから。

 

 もちろん許可もなにも取ってない。ただ一言失礼するって言ってるけど相手は聞こえてもなければ見えてもないので実質無断で借りてる。まさに外道。

 

 けどそのお陰で大人相手もそれなりに戦えるくらいには実力ついた訳だけど、それでも喋ったこともないような人の体を使わせてもらってると考えると罪悪感は抜けない。

 

 グラハムにこれについて言ったら、失礼すると言ってるから何も気にする必要はないってさ。お前の倫理観どうなってんだよ。万能なのか、お前の失礼するは。

 

 そんなこんななトレーニングの下りがつい数十分前にあったもんで、俺の体は非常に疲れてる。もう目を開けるのも嫌だ、なので俺はグラハムの相手なんてしたらきっと死んでしまいます。

 

 つい最近もらったスマホにイヤホンをぶっ指し電源を入れる。アクセスするのはYo-tube、選ぶのは雨音一時間耐久。このシトシトした音が寝るにはちょうどいいんだよなぁ~。イヤホンはノイズキャンセラー着きなので、グラハムがどれだけ騒ごうが俺は安眠を謳歌できるという訳だ。

 

 晩飯まであと一時間ちょい。今日は父さんも帰って来て一緒に食えるらしいんでいつもよりちょいと遅め。なので休む時間は充分すぎるほどある。

 

 なのでイヤホンで両耳を塞いでスマホをわきへ置く。準備は整った、あとは寝るだけだ。

 

 ポツポツという心地のいい音が耳へと入り込んでいく。なんとも心地のいい音色によって、大分疲れていた俺の体を睡魔が襲ってくるのは目を瞑ってすぐだった。

 

 あぁ、前世の父さんと母さんがこっちを見て微笑んでる…………なんか二人が死んだみたいなんだけど、細かいことは突っ込まないよ俺は。死んだのは俺でしょとか言わないから。俺は空気の読める男だからね。

 

 瞼が上がらない…………それこそあの劇場の時みたい…………そのまま俺は、深い眠りへと体を沈ませ

 

『まだだっ!! まだだガンダムっ!!!』

 

 られませんでした。

 

 おっかしいなぁ。ノイズキャンセラー入ってるから、ほとんどの外界の音はカット出来るはずなんだけど

 

『私の君への感情は愛!! 何もかもを凌駕し得るこの力のすべてを今、君にぶつけよう!!」

 

 あっ、音量が小さいのか。ならグラハムの声が入ってくるのも納得だな。てかうるさいなあいつ、近所迷惑にかるだろーが。ああもう無視だ無視。

 

 再度音量を上げ、グラハムに背中を向ける形で俺は体を丸める。シトシトくらいの雨音は音量を上げた事で少し大降りな感じになってしまってるが致し方ない。これもすべて、俺の静かなる睡眠のためだ。

 

 瞼を閉じれば映る綺麗な雨の景色。静かなそこには俺しか居なくて、まるで世界に人が俺しかいないみたいに感じられて、

 

『私と君は、運命の赤い糸で結ばれているのだ。そう、戦う運命にっ!!!』

 

『君の圧倒的な性能に私は心を奪われた。この気持ち…………まさしく愛だっ!!』

 

『君の視線を釘付けにし、この気持ちを証明して見せよう!!』

 

『私の愛のグラハムスペシャルが、君の心を穿━━━━』

 

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 怒りの叫びを上げつつ跳ね起き、体を大きく動かして飛び蹴りをグラハムへぶっぱなす。グラハムがコントローラーを握ってるとかオンラインで対戦中だとかは知らん。

 

『むっ!! カヅキ、寝ていたのではなかったのか?』

 

「寝てたかったよ優雅にな!! お前がイヤホン突き抜けるくれぇの叫び声をバンバンあげなきゃなぁ!!!」

 

『それは…………すまなかったな』

 

「すまなかったで済むならニューヨークポリスデパートメントは要らねぇんだYO!!」(ケン)

 

『や、やめろカヅキ!! 頭を掴むな痛い痛い!!』

 

 なーにが私の愛のグラハムスペシャルだ! ゲームするだけで愛を覚えるんじゃねぇよ!! ギャルゲーとかならまだ理解できるけどこれ対戦ゲームだぞ? 唐突に相手に愛を囁くなそして騒ぎ立てるな!! 

 

「俺は寝たいの!! お前の超人育成トレーニングで疲れてんの!!」

 

『わ、わかっている! だが今は離してくれ!! このまま元帥でいられるかどうかが懸かっているんだ!!』

 

「てめぇ勝手にランクマ潜ってたんかい!? しかも降格しかけなの!? お前がやる時はフリーの方にしろってあんだけ言ったろうが!!」

 

『それでは私の戦闘意欲が我慢しきれんかったのだ!! 私は我慢弱いのだ!!』

 

「バトルマニアかお前は!? そろそろ理性ってのを覚えろこのハムスターホモが!!」

 

 あーもうなんでこうこいつは自分勝手に行動するかねぇ!! 家でゆっくり休むことも出来やしねぇよ!! 

 

 とそんな風にグラハムの頭をゴリゴリと押さえていると流れてくる敗北のBGM。そして画面にチョコンと出てきたのは、戦犯をかまされた相方からこちらへの迫真の『助かりました』。ほんっとにすみません。

 

『ぐぅっ!! 降格してしまったではないか!! どうしてくれるのだカヅキ!!』

 

「いやどうしてくれるもなにも、お前はランクマに潜るなって言ってんのに勝手に潜るからだよね? 普通怒るのはお前じゃなくて俺だよね? なんで俺が怒られんの?」

 

 色んな意味で怒りたいのはこっちだ。これ以上いらん事やらかしやがったらボーグ魔法で消し飛ばすぞこんにゃろう。

 

『やはりあのガンダム、少年が乗っているというのか…………ならばもう一度挑むまで!! この愛を彼に届けるその時まで私はぁ!!』

 

「はーいこれ以上ポイントを落とさないでくださーい。」

 

 このグラハム(チンパン)に触らせてたら駄目だ。このままやらせてたら大尉辺りまで落ちそうだし。てかずっと同じ人の使うダブルオーとやってんじゃん。しつこすぎないこのハムスター? やだこいつストーカーなの? 

 

 ホモで厨二臭くてストーカーとか救いようないぞこれ。普通の人だったら通報待ったなしだし。良かったなお前俺以外の人に見えなくて。

 

 もう一騒ぎしたら眠気なんてどっかいちまったよ。目もパッチリなっちまったし、寝れる気がしない。そろそろこいつを部屋から追い出すことを考えるべきなのかもしれない。俺の平穏を守るために。

 

「ったく、粘着質にずっと同じプレイヤーに挑んでたら変人だと思われるぞ俺が。」

 

『私は少年を見つけて果たし合いを挑んだだけだ!』

 

「少年って、ダブルオーのプレイヤーの人女の人じゃね? Lina☆って絶対男じゃないでしょ。」

 

 ネカマの可能性は否定できないっちゃ出来ないんだけど、このゲームでネカマになる必要性が感じられない。

 

 とりあえず相手の人と相方に謝罪文送っとくか。ここまで無礼な事したんだからそれくらいはしないとな。それにあわよくばこの女性プレイヤー(希望的観測)とお近づきになれれば嬉しいですねグヘヘ……ん? 

 

 ピコンとなった画面を見ると、そこにはチャットが一通俺のとこに来てた。相手は…………さっきのLina☆さん。なんだろ一体、もしかして怒ってんのかな? だとしたら早急に謝らねばならないよね…………

 

『スメルムーンただの雑魚で草』

 

 …………は? 

 

 唐突な煽り文に驚きを隠せない市崎香月。ちなみにスメルムーンは俺の名前、香月を英語にしただけです。結構カッコよくね? うん、そうだよね! カッコいいよね!! 

 

 いやいやまぁね? グラハムがここまで荒らしに荒らしたんだし? むっちゃしつこく挑んでたのに連敗だったみたいだし? 

 

『ホントに元帥?』

 

『別の人に運んでもらったですかぁ? ww』

 

『キャリー雑魚乙』

 

 …………は? (憤怒)

 

 キャリーなんかされてませぇぇぇぇぇぇん!! 自力で元帥にまでなってんですぅぅぅぅぅ!! 意味合い違うけどプレイヤー別の人で俺ではないですぅぅぅぅぅ!! 

 

 かぁ~っ!! これだから民度の低い奴は!! 勝ったらイキって相手を煽るしか脳がないんか? もうちょい大人になれやこの無礼女!! 

 

 ステイステイ、落ち着け俺。ここで俺が熱くなって食って掛かったら駄目だ。争いは同じレベルの者でしか起きない。俺が喧嘩を買えば、こーんな礼儀なしな女と同格になっちまう。

 

 ここは俺が大人になって、定型謝罪文を送りつつ抜けるのが正しいだろう。ふう、またしても俺は冷静な対応を見せてしまったぜ(イケボ)

 

 これで万事平和的に━━━

 

『負け犬で逃げるとかwww』

 

『名前と同じでプライドも残念www』 

 

 …………あ"ぁ"? 

 

 なんだァ? てめぇ…………(香月、キレた!!)

 

 あーそう、そーいう風な態度をとるのね。

 

 ふーん( ・-・)。そっかぁ。

 

「なぁグラハム、あいつに負け続けて無念か?」

 

『当たり前だ!! ここまでの屈辱は受けたことがない!!』

 

 ゲームですよグラハムさん? あなたの屈辱レベル低くないですか? いや今はそれを置いといて。

 

「なら弔い合戦と行くか。この礼儀もまともに知らない野郎をぶっ飛ばしてやる」

 

『頼むぞカヅキ!! 私のスサノオを使え!!』

 

「いや俺射撃機専門なんでお断りしますね」

 

『何故だぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』

 

 うるさいグラハムは放置、そのまま俺はなにもチャットを送らずに対戦依頼だけを送信。

 

 さてさてさーて? ちょっと痛い目みてもらいますかぁ? 

 

 誰に喧嘩を売ったのか、教えてやろうじゃないか。

 

 ━━━━━

 

『あっれぇ? ( ゚ 3゚)どうしたんですかLina☆さーん? これで10連敗ですよぉ?』

 

『ねぇねぇどんな気持ち? 一撃も入れれずにボコられるってどんな気持ち?』

 

『楽しくてシャゲダンが止まらないww』

 

『最後の方なんて僕使ってたのドアン君でしたよぉ?』

 

『ドアンパーンチ、キモティですねぇ!』

 

 ジャンジャン煽る。ひたすらに煽る。

 

 大人気ない? 俺はまだ小学生です。

 

 煽りすぎ? 目には目を、歯には歯をです。

 

 いつもならあーそーですかぁみたいな感じで流してやったけど、今回ばかりは頭にきました(加賀)

 

 弱すぎませんかねぇLina☆さんよぉ? ちょっと元帥の広間に遊びに来るには早かったんじゃないですかねぇ(ゲス顔)

 

 負け続けて苛立ったのかチャットも返さないLina☆さん。本当に一方的なリンチだったからね、心が折れるのもしゃーないしゃーない。どのくらい一方的かっていうと、三戦目でグラハムが興が乗らんって言って見なくなるレベル。

 

 あっ、通信切られた。勝ったな(愉悦)

 

 途中途中英語でチャット来てたけど、もしかしてあの人外国人なのかな? なんか物騒そうな単語が送られてたけど知らん。

 

 俺は日本人だ(英語読めない)

 

『しかし、君もよくやる。これでは虐めだと言われても反論できないぞ?』

 

 そこでグラハムが俺にジト目を向けつつそう言ってくる。それに対し、俺はふっと笑って返した。

 

「あのなグラハム、こういう手の輩はしっかりと痛め付けとかないと懲りないんだよ。だから俺は教育しただけ、きょーいく」

 

『私には憂さ晴らしにしか見えなかったのだが…………』

 

 そそそんな事ないよー? 俺がいつも魔法に関してやられっぱなしだからって、そ、それをぶつける訳ないじゃないですかー(動揺)

 

「それに、あいつは俺の地雷を踏みやがった」

 

『ほう? というと?』

 

 聞くか、聞くのか。ならば教えてやろうじゃないか。

 

 奴、Lina☆は言ってはならない事を口にした。

 

 それは!! 

 

「あいつ俺のプレイヤーネーム残念だって言いやがったんだぜ!?」

 

『…………それに関しては、私も違う名前はなかったのかと思ったぞ』

 

 自分の飛行技術にグラハムスペシャルなんてつける奴には言われたくない(ドングリの背比べ)

 

 でもまぁ過程はどうであれ、

 

 これで あ く は 去 っ た(地上最強の男)

 

 というか楽しくなって忘れてたけどもう結構いい時間よな。それなのに父さんが帰ってくるような感じもなかったら、母さんが夕食が出来たって言って呼んでくれる感じもない。

 

「なぁグラハム、母さん俺の事呼んでた?」

 

『いや、そんな物は聞こえなかったぞ。もしや何かトラブルでも━━━』

 

 ドタタタタタっ

 

 おっ、噂をすれば足音が。でもなんか急ぎ足だな。なんかあっ━━━

 

 ガタンっ!!! 

 

「うおっ!?!?」

 

 ぼんやり考えてたら、母さんが勢いマックスで扉を開けてきた。

 

「母さん? 一体どしたの?」

 

「香月…………」

 

 母さんはなんだか深刻な面持ちで、俺の肩を持つ。

 

 えっなに? なんかあった? もしかして父さんが事故とか? 

 

 真剣な顔の母さん、固唾をがぶ飲みする俺、構えるグラハムスターというなんだかカオスすぎる空間に真面目な空気が流れ始めた。

 

「香月、落ち着いて聞いてね…………」

 

「う、うん…………」

 

「父さんが…………お父さんがっ!!」

 

「父さんがっ!? どうしたの母さん!?」

 

 なんなの!? 事故なの!? 襲われたの!? 

 

 落ち着いて聞いてと言った母さんが一番動揺してるなか、俺は頭をフル回転して何があったのかを予測する。そして浮かび上がるのは、最悪の想像。

 

 まさか、まさか、父さんは…………もう…………

 

 そんな想像のなか、母さんは重々しく口を開いた。

 

「お父さんが…………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お父さんが沖縄なの!!!!」

 

「…………???」

 

 ?????? 

 

 カオスな空間が、よりカオスになった。

 

 

 

 

 

 




お父さんは沖縄だった編、始まります。
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