宇宙人なんていない。   作:るいるい**

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第4話:宇宙人のジツリョク。

 ギャングオルカの吠えるような罵詈雑言。

 比喩が多いので轟にはよく分からないが、要約すれば「二次試験は人との関わり方が問われる試験」「自分たちにはまず、協調性が足りていなかった」……となるのだろう。

 確かに、と轟は思う。爆豪はともかく、二次試験で喧嘩をしたイナサと自分には人との関わりに不可欠な協調性というものがなかった。

 自分が撒いた種が発芽して協調性を乱したなら、まず意識から変えていかなければならない。自分を変えるのは簡単なことではないだろうが、ヒーローになるためには必要なことだ。

 

「今日の訓練の目的は簡単だ! 如何に貴様らの協調性が足りていないのかを認識させ、弱点を知ること! よって他校の者と組んで二対二の対人戦闘訓練を行う!」

 

 ルールは簡単。15分間で印をつけたエリア……直径3mの円に相手を押し込むこと。

 どちらか一方の両足をエリア内に入れた時点で、勝敗が決まる。

 シンプルであるが故に、反省点も見つけやすい。作戦を練る時間は3分とほぼ与えられないようなもので、ペアになった相手の個性をどう判断して、即興でどのように共闘していくのかが問われてくる。

 自分の個性を十分に把握した上で、相手の個性とどう組み合わせるか。対峙した相手の個性とぶつけるに当たって、どこまで柔軟な判断をすることができるのか。

 現在の自分たちの実力を見つめ直すのにぴったりの課題である。

 

 しばらくして、組み分けが発表された。

 奇しくも轟のパートナーはイナサ。対戦相手は爆豪とペアを組んだ星乃。因縁めいた何かを感じる組み合わせである。

 ……本当にこの訓練、大丈夫なのだろうか。

 

「よろしく、面白い地球人くん」

「あ゛ぁ?」

「地球人くんじゃ長いな……幼年期くんって呼んでも、いい?」

「い い わ け ね ェ だ ろ! ついでに長さもそんな変わっとらんわ!!」

 

 ほら、あそこはもう険悪な雰囲気。

 イナサと轟はともかく、爆豪と星乃では相性が悪すぎるのではないだろうか。意外と常識的な考え方をする爆豪と、宇宙人を名乗る電波な星乃。あまりにも価値観が合わなさすぎる。

 さらに轟とイナサは仮免試験でも共闘したことがあるペアだ。その結果がまずまずであるとは言い難いが……ある程度自分たちの個性の内容を共有している以上、圧倒的に爆豪たちが不利になる。

 同情しないこともないが、手加減はしない。体育祭では悪い事をしたと思っている轟である。同じ過ちは繰り返すまい。

 作戦タイム開始のアラームが鳴ってすぐ、轟はイナサと向き合った。

 

「よーし、作戦タイムだな!! 轟! 爆豪の弱点って何スか!!」

「……特に思いつかねェ。アイツは機動力が高いから狙うのは難しいな。ヒットアンドアウェイ、みたいな戦闘が得意だ」

「ってことは狙うなら星乃さんか!」

 

 イナサはカラッと、歯を見せて笑う。

 熱血好青年といった笑顔。眩しくもあるが、少々暑苦しい。

 

「そういや、影巳の個性って何なんだ?」

「星乃さんスか? えぇーと、影踏み!!」

「……影踏み?」

 

 あまり聞いたことのない個性だ。もっとも個性なんて被る方がレアではあるのだが。

 影と言えば常闇のダークシャドウを思い出すが、イナサの話し方からすると全く異なるものなのだろう。異形型の個性ではなさそうだ。

 刈り上げた頭をぽりぽり掻きながら、イナサは続けた。

 

「影踏んだ相手の動きを止める個性! 影さえ踏んでりゃ物でも人でも止められるし、その場に拘束するような命令なら影に文字書きゃ実行させられる!! ま、個性が効く影の大きさに限度はあるらしいスけど!!」

「それ、強いのか」

「強い! でも影踏まれなきゃセーフではある!!」

 

 なるほど。つまり光源をこっちのものにすればいいのか。

 影の位置を安定させなければ、影を踏まれることもない。

 補講は総合体育館――室内で行われている。影を作る光源は主に天井のライト。窓から差し込む太陽光は僅かなものだ。

 天井のライトを凍らせてしまえば光源はほぼなくなる。操れる影の大きさに限度があるのなら、体育館全体を覆うように繋がった影を動かすのは難しいだろう。

 そのデメリット解決のために星乃がライトの類を持っている可能性もあるが、轟にだって炎があるのだ。イナサの旋風と合わせたなら、光源は特定しにくくなる。

 あちらこちらに向きが変わる影を踏むのは至難の業。個性の相性だけを見たとしても、こちらが有利なのには変わりない。

 

「でも油断大敵! 星乃さん、器用なんで!!」

「分かった、注意する」

 

 勿論、それを踏まえた上で向こうも対策してくるだろう。

 そのことを話し合いながら、轟とイナサの作戦タイムは終わった。

 

 ◇◇◇

 

 一方の爆豪と星乃。

 何とか呼び名は『カツキくん』で落ち着いたようで、ようやくまともな作戦タイムだ。

 爆豪は轟の個性を知っているが、イナサの個性は詳しく知らない。ましてや、星乃の個性だって。星乃は体育祭などで轟や爆豪の個性を知っているだろうが、爆豪はそうでないのだ。

 最善を尽くさず負けるわけにはいかない。轟とイナサが強く、一筋縄ではいかない存在であることは爆豪だって知っている。

 ――そのため、少々癪ではあるのだが。

 

「……オイ、電波女。あのハゲの個性、教えろ」

「イナサはまだ禿げてないけど……旋風。風を作って操る個性。ああ見えてイナサは器用。細かいこともできる。厄介」

「で、テメーの個性は?」

「……影踏み。影を踏んだら止めたり、いろいろできる。逆に言うと、踏まないと何にもできない。あと、大きい影は難しい」

 

 情報収集のためだ。星乃に話しかける。

 あまり期待していなかったが、まともな受け答えだ。てっきり宇宙人だから個性じゃなく超能力だ、なんて言い出すかと思ったが、訓練には真面目らしい。

 

 個性『影踏み』。便利なようでいて、使い勝手が難しそうだ。

 昼の屋外ならば優位に立てただろうが、ここは屋内。主な光源は体育館のライトであり、その機能を失わせることができる轟の個性とは相性が悪すぎる。

 そもそも、轟は個性で炎を生み出すことができるのだ。彼の炎とイナサの風を組み合わせば、光源を特定させないことだって、影の位置を変えることだって可能。

 正直、星乃にとって二人は相性の悪い相手だろう。

 

 ならば爆豪が言うことは一つ。

 あいかわらずの傍若無人っぷりで、彼は言い放つ。

 

「じゃあテメーは捕まらねェように逃げ回ってろ。そんで全部俺に合わせろ。邪魔すんな、言うことだけ聞いて動いてろ」

「うん。分かった」

 

 だが、星乃の反応は素直だった。それが当然、当たり前、とでも言うように即答。てっきりもっと反抗すると思ったのだが。

 やや拍子抜けした爆豪は、眉間に皺を寄せて彼女を見つめる。

 吸い込まれそうな赤い瞳からは抵抗の意思や、不満の色などは感じられない。彼女はただ、じっと爆豪を見上げていた。

 

「……ンだよ、さっきから」

「太陽っぽいね、カツキくん」

「………ハァ?」

 

 爆豪に対する警戒や不快感は微塵もなく、ましてや恐怖や畏怖などの感情もない。好奇心と関心と、それから――…

 

「私たち、きっととっても運がいい」

 

 好意に近い、何かなのだろうか。

 頑張ろうね、とは言わなかった。協力しようね、とも。

 何がしたいのかよく分からない電波女は、ぐんと大きく伸びをした。

 

 ◇◇◇

 

 開始の合図と共に爆豪が飛び出す。

 轟とイナサの想定内だ。星乃にとって轟の炎は厄介であり、警戒する対象。ならば先陣を切るのは間違いなく爆豪。

 取り乱すことはない。轟はすぐさま『氷結』で体育館のライトを凍らせ、光源を奪う。

 

「行ったぞ、夜嵐!」

「はいはーいっと!!」

 

 BAN! と派手な爆破音。獣のように飛びかかり、爆豪が目の前を爆破した。

 攻撃ではなく、目くらましのための爆破。だがそれに怯み、惑わされる二人ではない。

 イナサが身を乗り出せば現れる旋風。渦をまく風が爆煙を晴らす。

 視界の確保は完了。距離を取ろうとしている星乃の姿を発見し、すぐさま轟は彼女を狙う。

 

 放つのは氷結。

 イナサの旋風に頼るのは簡単だが、星乃は彼のクラスメイト。イナサと戦闘訓練を行ったことがある人間だ。彼の風の使い方が把握されている可能性がある以上、轟が狙った方がより効果的。

 決して油断はしない。隙は見せない。

 

「悪ィが、速攻で―― っ!?」

「テメェの相手は俺だ!!」

 

 だが、爆豪は素早かった。

 ヒットアンドアウェイを繰り返す戦法は彼の得意分野。星乃を狙おうとした轟の眼前へ滑り込み、爆破を入れる爆豪。

 どうしても大ぶりになりがちな一瞬を狙ったのだ。見事なまでに研ぎ澄まされた、抜群の戦闘センスである。

 勿論、轟だってヤワじゃない。一瞬の判断は正確だ。広範囲に放とうとした氷結を狭め、爆破の衝撃をカバー。

 星乃を見失ったものの、ダメージは防いだ。爆豪は舌打ちをし、氷を踏み台に距離を取る。

 

「これで同じ学校同士っスね!! 分断するのがそっちの作戦スか!?」

「……さあ、どうだろ」

 

 一方のイナサと星乃は一騎打ち。

 星乃が両手に持っているのは光を放つ十数個のボール。おそらく彼女のサポートアイテムだ。スーパーボールほどの大きさしかないものの、それらが放つ光は眩しい。

 近づけば彼女に影を見せることになるし、下手に旋風で奪えば光源を撒き散らすことになる。

 イナサは風で星乃を牽制し、星乃はボールを投擲するタイミングを見計らっている。

 手の内が割れているのはどちらも同じ。イナサも光源を奪われた星乃がサポートアイテムを使ってくることを知っていた。

 

「けど……これだけと思わない方が身のためっスよ!!」

 

 そうイナサが吠えた瞬間、轟の左側が一気に燃える。

 暗い体育館において、その炎は光。強すぎる光は影を奪い、彼女が踏むべき対象を見失わせる。

 その怯んだ一瞬を、イナサはずっと待っていた。

 

「そーーれッ!!!!」

 

 迫る風、浮く身体。イナサの風が星乃の足元を捕える。

 

「……っ」

 

 だが、星乃の目は死んでいない。

 まだ自由に動いた両手で、星乃はボールを放り投げた。

 いくつかは星乃と共に風の中。いくつかは風を潜り抜けあちこちに飛び散って。

 悪あがきに見える行動だった。イナサの風に捕われた以上、瞬時にエリアへ押し込まれると思われたが――…

 

 ――BAN!

 瞬間、爆発が起きた。爆豪の個性ではない。

 風の中のボールが体育館の床に掠ったその瞬間、爆発が起きたのだ。

 

「逃げろって、言われたから」

 

 星乃が持っているサポートアイテム、という意識があった。

 だから気づかなかった。彼女が持っていたのは光りを放つボールだけではなかったのだ。誤魔化すように混ぜていたのはいくつもの癇癪玉。

 爆風は「捕獲」に特化したイナサの風を跳ね除け、半ば墜落のような形で星乃は地面へ着地した。

 指定されたエリアから外れたギリギリの場所。円から30cmほどしか離れていない距離。

 

「だから逃げるね、全力で」

 

 さすが自称:宇宙人。なかなか肝が座っている。

 

「しま―― っ!?」

「気ィ逸らしてるヒマ、あんのかよ!!」

 

 すかさず追いかけようとしたイナサを爆豪が妨害。足元を爆破し、床を破壊する。足場を奪い、集中を途切れさせた。

 二人共同時に相手してやるとでも言いたげなムーブだ。

 イナサの風を両手の爆破で跳ね除け、宙を舞う。空中戦はイナサの得意分野でもあるが、その風すら利用して飛ぼうとする爆豪のセンスは流石と褒めておくべきか。

 

 左右を同時に使えば反応が鈍くなってしまう。

 爆豪は隙あらばこちらも狙おうとしている。爆豪相手に手は抜けないし、何より――…

 

「見えてるぞ、影巳!」

「……!」

 

 爆豪の爆破によって生まれた瓦礫に隠れ、距離を取ろうとしている星乃を逃がす訳にはいかない。

 人間の捕獲に炎は不向きだ。拘束するならば氷が最適。

 右足を踏み込めば、氷が生まれる。パキパキと音を立て、星乃を襲う。

 爆豪のように空中を移動する手段があれば避けられるだろう。あるいはイナサのように強い風があれば、跳ね除けることができただろう。

 だが星乃は、そのどちらも持っていないのだ。

 走って逃げても間に合わない。捕まえる自信がある。

 観念したのか開き直ったのか、星乃は氷が向かってくる方に足を大きく踏み出し――…

 

 その時、轟は思った。

 ――待て、影はどうなっている?

 

 気づいた瞬間、身体が動かなくなった。

 轟は左側の炎を消した。光源はあちこちに散らばる光のボールだけ。

 そのボールたちも幾らかはイナサが風で回収し、瓦礫の下へ。殆どが光源の意味をなさないでいた。

 だからもう、これで彼女が踏んで止められる大きさの影はないと思っていたのだ。

 けれど、あったじゃないか。轟の炎のような光源が、高い位置に。

 

「影、踏んだ……っ」

 

 爆豪の爆破による炎。

 イナサの風を吹き飛ばすために高火力で放たれ続けるそれは、轟たちの影をつくる。右足を踏み出したのも悪かった。その分影が伸びて、星乃がより影を踏みやすくなった。

 しくじったという反省は後、今は挽回のためにできることを。

 身体は動かないが思考ははっきりしている。声も出せる。

 ならば個性だって使えるはずだ。身体能力に依存する個性ではないのだから氷結を引っ込め、もう一度炎を出して光源を変えれば――…

 

 

「――そこまで!」

 

 その瞬間、けたたましいブザーが鳴る。

 どうやら時間切れのようだ。

 

 爆豪は眉間に皺を寄せながら、勝負はまだついてねェぞとばかりに舌打ちをし、イナサは拍子抜けとばかりに目をまんまるにして、個性を解除した。

 勝負は終わったものの、轟は左側の炎を出した。光源が変わり、影が動く。それと同時に身体が動くことを確認。星乃の足から轟の影は外れていた。

 

「逃げられちゃった。残念。でも……あなたは凄いひと。もうちょっと時間があったら、負けてたかも」

「は? ンなわけねーだろ! 俺が勝ってたわ!」

「……そっか。此処にいる地球人、みんな凄いし。勝負って最後まで分かんない」

「まだ生きてたのかよその設定!!」

 

 あいかわらずの無表情。星乃の考えはよく分からない。

 けれどほんの少しだけ、星乃が轟に向ける目が変わったような……そんな気がした。

 

「……いや、それはお前だって」

「影踏まれた時はやられた、って思ったっスよね!! ちゃんと対策してたはずなのになー!!!」

 

 それは、轟にとっても同じ。ただの不思議ちゃんかと思えば、相手の裏を読んで行動している。

 相手の動きをよく観察しているせいだろうか。雄英とはまた違ったカリキュラムによる教育のせいだろうか。

 それとも……本当に彼女は宇宙人で、地球人とはまた違った能力を持っているのだろうか。

 

「そういうの、宇宙人パワーなのか?」

「…………うん? うん、そうだよ」

「今の間ァ何だよ、一瞬考えたろ、設定!」

 

 爆豪のつっこみも、最早意味を為していない。

 噛み合っているのかいないのか分からない会話の中、轟は妙に納得してしまっていた。

 轟は天然である。はっきり「宇宙人だ」と言われてしまえばそれに納得してしまうし、妙な理屈を見つけてしまう。

 この超人社会だからこそ、技術の進歩が遅れてしまった世界だからこそ、『ありえない』なんて存在しないのだ。

 だから宇宙人のひとりやふたり、存在したって不思議ではないのかもしれない。

 

「凄ェ。宇宙人ってやっぱ進んでんだな」

「……うん。そうなの。でもね、地球人も凄い。ヒーローっていう文化は宇宙でも人気。だから私、地球へ勉強に来た」

「そうか。宇宙人にもいろいろあるんだな」

 

 素直な感想。意外な感動。轟が静かに相槌をうてば、星乃の瞳がふわりと緩む。

 吸い込まれそうな赤色の瞳は柔らかく。彼女の真っ赤な唇は、ふんわりと弧を描いた。柔らかく微笑んだなら、星乃は普通の女の子のように見えた。

 模擬戦中に見た、淡々とした表情とも。浮世離れして、何を考えているか分からない普段とも違って。

 

 つくづく不思議で、興味の尽きない女の子だ。

 何処かちぐはぐで、不安定で。何かに、誰かに似ているような――…

 

 ◇◇◇

 

 その後の軽い座学の後、補講は解散となった。

 次回までの課題として出されたのは今回の反省。今回の模擬戦を振り返ることで、自分の課題を見つけるといった内容だ。

 それを聞いたイナサは目を爛々とさせる。

 ずかずかと大股で歩き、豪快に轟へと接近した。

 

「ンじゃあ今日の反省会も兼ねて、みんなでメシとかどうっスか!」

「悪ィ。うち、全寮制だからそういうのできねェ」

「あちゃーー!!!!」

 

 ……呑気なことを言うイナサの隣で、星乃がご機嫌に見えたのは気のせいだろうか。

 宇宙人も楽しいと思ったり、嬉しいと思ったり。地球人のような複雑で、鮮やかな感情を持っているのかもしれない。

 

「……じゃあ、次に会うのはまた補講」

「そうっスね!! 次回もスッゲー楽しみだ!!!」

「……こういうの、楽しみにしていいのか?」

 

 そんなふうに思えば、きっと星乃は特別な子じゃなくて。

 ただ、勉強に来ただけの女の子。宇宙人かもしれないし、たまに何だか不思議だけれど。

 

「そうだ。一個気になること、あって」

「……なぁに?」

「やっぱ宇宙人って、地球侵略も視野に入れてるのか?」

 

 大真面目にそう聞いてみると、星乃は驚いたように目を丸くした。

 その後に、くすりと微笑む。まるでイタズラがバレた子どものように、くすぐったくなるような笑顔だった。

 

「……ないしょ」

 

 その笑顔にどきりと、何かを惹かれたように感じたのは。

 きっと彼女が、宇宙人だからだ。

 

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