アイドルとの高校生活   作:とみー@山口全力応援

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前回のおさらい

俺は久々に学校に来て授業を受けた。3限目は体育だったが、なんとサッカーをやることに。俺と直己は別のチームになり、絶対勝つ思いで臨んだ。しかし前半終わり際に直己に先制ゴールを許してしまう。後半、絶対逆転してやるからな。


第19話「対決!長島雄星vs三宅直己 後編」

体育教師「後半始めるぞ。キックオフ!!」

 

ピーッ

 

後半が始まった。前半直己が得点したことにより、まずは同点に追いつく必要があった。

 

雄星「相手はブロック作りながらプレスをかけてくるから、とにかくボールを回すんだ!!」

 

中盤の選手を中心にパスを回し、ゲームを落ち着かせる。

 

直己「パスに翻弄されるな!!プレスをガンガンかけにいくぞ!!」

 

直己も味方に指示を送り、ゲームをコントロールする。

 

日菜「雄星くん!いつになったら攻撃開始するの?」

雄星「まだ攻撃に転じるには早い!まずは相手を翻弄して、その隙を狙っていくぞ!!」

日菜「わかった!!」

 

と、その時だった。

 

雄星「(あそこを狙えばチャンスだな)今だ!俺にパスをくれ!!」

日菜「雄星くん!!」

 

日菜から絶妙なスルーパスが送られてきた。相手GKと1対1の状況。味方も敵陣に入り込み、超攻撃体制をとる。

 

雄星「いっけぇー!!!」

 

ようやくシュートをしっかり打つ事ができた。俺の放ったシュートは相手GKに弾かれるものの、コーナーキックを得た。

 

雄星「キッカーは任せたぞ」

 

キッカーはサッカー部に入っているMFに任せた。俺はゴールに近いところにポジションをとった。そこに、

 

直己「お前には絶対点を取らさせないぜ!!」

雄星「ふっ」

直己「どうしたんだよ長島!何がそんなにおかしいんだ?」

雄星「果たして俺がヘディングでゴールをするとでも思ってるのか?」

直己「何だって!?」

 

キッカーが入れたボールは俺のところに来たが、俺はゴールに流し込むことをせず、頭を使ってボールを後ろにそらした。ボールが後ろに行くと、躊躇わずこの人がダイレクトでシュートを放った。

 

日菜「あたしのシュート、決まって!!!」

 

女子とは思えないぐらいの強烈なシュートは相手GKも反応できず、ゴールネットに突き刺さり同点とした。

 

日菜「やったぁぁぁぁ!!やったよ雄星くん!!」

雄星「よくやってくれた日菜!ナイスシュートだ!!」

 

実は後半に入る前、こんな作戦を組み立てていたのだ。

 

ーーーーーーーーーー

(休憩中)

 

雄星「前半思ったのは、相手がどんどんプレスをかけてくることだ。これは予想外だったな。だが、プレスをかけ続けることはデメリットがある」

日菜「デメリット?」

雄星「ああ、体力が削られていくってことだな。チャンスが来るまではとにかくボールを回し続けて相手を疲れさせるんだ。そこからチャンスを伺ってシュートまで持っていこう」

日菜「おお!雄星くんさすがだよ!!監督みたい!!」

雄星「監督はいいすぎだろ...まあJリーグ見てるからある程度は生かせそうと思っただけよ。それでコーナーキックになったときは俺が囮になる。後ろにボールをそらして、それを誰かがシュートしてほしいんだ」

日菜「うん!!わかった!!」

 

俺の作戦には他のメンバーも納得してくれたようだ。

 

雄星「よし、後半逆転するぞ!!」

「「「「「おーーーー!!」」」」」

 

ーーーーーーーーーー

 

見事に俺たちの作戦がハマったおかげで同点になった。

 

直己「長島、お前やるじゃねえか!!日菜ちゃんも強いシュート打っててびっくりしたぜ!!」

日菜「あたしはシュート打っただけだけどねー」

麻弥「でも次に点をとるのはジブンたちですよ!!」

雄星「俺たちだって負けはしない。絶対勝つからな」

直己「臨むところだぜ!!」

 

1-1でゲームは振り出しになり、試合再開。

ボールを回してチャンスを伺う俺たちと、ブロックを作りプレスをかけカウンターを狙う直己麻弥チーム。お互いに次の1点を狙うべく全力でプレーしていた。

 

直己「おりゃあ!!!」

 

直己のシュートはGKがうまく処理してくれた。だが、

 

雄星「いっけぇー!!」

 

俺たちのシュートも相手GKが処理をし、次の1点が遠い。

 

体育教師「残り1分!みんな頑張れ!!」

 

このままだと引き分けに終わってしまう。直己には、直己だけには負けたくないんだ!!

そんな「負けたくない」という思いを神様が感じ取ったのだろうか、俺たちのチームにチャンスを与えてくれた。

 

日菜「うわぁっ!!」

 

日菜が相手のDFに倒されて、ペナルティエリア中央やや遠めだがフリーキックを獲得する。

 

相手DF「怪我とかない?大丈夫?」

日菜「あたしは大丈夫だよ!!」

 

絶好の位置だった。直接ゴールを狙っていける距離だ。

 

日菜「誰が蹴るの?」

雄星「...俺が行く」

 

俺にはある1つの思いがあった。

 

「(あいつは俺が入学当初から関わってくれる大切な友達だ。いつもはおかしいやつだが、いざとなれば心強い味方だ。俺がもがき苦しんでいたあの時期も直己は俺のことを常に思ってくれた。そして、今日もいつも通りに友達として接してくれた。だからこそ、ここで俺はゴールを決めてあいつに勝ってみせる。それが直己、いや、『三宅直己』という1人の友達に対する感謝の気持ちだから)」

 

直己への感謝とリスペクトをボールに込め、セットした。

 

直己「絶対直接蹴ってくるぞ!!壁を作れ!!」

 

そんな直己にもある1つの思いがあったのだ。

 

「(長島、俺がいつもうざいくらい絡んできてもお前は俺の相手をしてくれたよな。そして、俺が学校離れるということを知った時、正直申し訳ないとも思ったぜ。でもお前は俺のことを思って真剣に悩んで、苦しんでたんだよな。その苦しみから絶対立ち上がると信じてた。そして、今日お前は見事に立ち上がってくれた。どんなことがあっても俺の一番の友達、それは『長島雄星』お前だぜ)」

 

日菜「雄星くん!!いっけー!!」

雄星「うおぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボールがどういう軌道を描いていったのかわからなかった。ただ、俺が蹴ったボールは、相手ゴールの中に入っていた。

 

雄星「...やった...」

日菜「雄星くん!!!」

雄星「...っ!?やったぞーーーーーー!!!!!」

 

味方が俺のところに駆け寄ってくる。そして、

 

ピッ、ピッ、ピーッ

 

試合終了を告げる長い笛が鳴らされた。まさに激闘ともいえる試合展開。スコアこそ2-1だったが、内容は非常に濃いものとなった。

 

雄星「勝った...んだよな?」

日菜「うん!!あたしたちが勝ったんだよ!!」

雄星「みんな...ありがとう...!」

日菜「雄星くんまた泣いてるー!!」

雄星「嬉しいんだよ...!!みんなが負けたくないっていう気持ちを最後まで持ってくれたからだよ...!!」

 

俺は思わず涙を流してしまった。

 

直己「長島!すげーもん見せてもらったぜ!ってなんで泣いてんだ!?」

日菜「勝ったから嬉しいんだって!!」

直己「そうか!でも、お前の負けたくない思いすごかったぜ!俺の負けだな!」

雄星「いや、直己の絶対勝ってやるっていう気持ちも強かったし、すごく押されたよ。俺の負けでもあるよ」

 

涙も止まり、ある程度落ち着いてきた。

 

麻弥「しかし雄星さんのシュート、何かボールに思いがこもってたような感じがしましたよ!!」

日菜「だよね!なんかこう、ギュイーン!っていうか、ズドドーン!って感じだったよ!!」

直己「あれはバケモンのシュートだったな!プロ顔負けっていうかなんか、よくわからんけどバケモンシュートだったぜ!!」

 

軌道はよく見えなかったが、すごい勢いでゴールに向かっていったのはなんとなく覚えている。

試合後の挨拶を済ませ、整列すると教師からこんなことを言われた。

 

体育教師「みんなのプレー見てると、絶対に勝つっていう思いが感じ取れたな。まるでプロの試合を見てる感じだ。特に、長島君と三宅君はそれが顕著に見られたな。君たちがMVPだ」

 

俺と直己に大きな拍手が送られた。そして、俺と直己はお互いの健闘を讃えあう握手を交わした。

 

体育教師「今日の経験はこれからの学習や部活動、それに社会に出てからかなり役立つから、それをしっかり生かしてほしい。では、今日はここまで!」

 

「起立、休め、気をつけ、礼」

 

「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」

 

久しぶりの体育の授業、めちゃくちゃ楽しかった。いい思い出になること間違いなしの1時間だった。

 

 

 

一方、学校に近いところでは...

 

「石田GM、視察して彼はどうでしたか?」

「はい、長島雄星は1ゴール1アシストでチームの勝利に貢献しました。おまけにキャプテンもやっておりまして、戦術理解度が非常に高いものと思われます。宮下監督のサッカーにもすぐ馴染めると思いますよ」

「そうですか、ならうちが獲得しないわけにはいかないですね。近々校長先生に話を持ちかけて、彼にオファーを出すことにしましょう」

「承知いたしました。それでは学校を出発しますね」




いかがでしたでしょうか。最後は雄星のフリーキックで見事逆転できましたね。雄星たちにとってはとても良い思い出になったんじゃないですかね?
それと最後の2人って一体誰なんですかね?確か前編でも出てたような...

それはともかくスコアだけ出しときますね
雄星・日菜チーム 2-1 直己・麻弥チーム
得点者 氷川日菜   三宅直己
    長島雄星
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