アイドルとの高校生活   作:とみー@山口全力応援

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前回のおさらい

1学期も終盤に入り、期末テストを受けることになった。中間テストでの結果を踏まえ、より必死に勉強したものの日本史以外の4教科は全滅してしまった。しかも麻弥は数学で満点取っており、悔しい期末テストとなった。


第21話「1学期終了と雄星へのオファー」

期末テストも終わり、夏休みが近づいてくる。そして、今日はその夏休み開始を告げる1学期の終業式だ。だが、今年の夏休みは勉強に明け暮れるだろう。なぜならば、今年俺たちは受験生であるからだ。

 

HR担任「今から終業式が始まるが、校長先生の話をよく聞きながらこの1学期を振り返ってもらいたい」

雄星「いよいよ1学期も終わりか。なんかあっという間だったな」

麻弥「ジブンにとって、この1学期はとても濃い時間でしたよ!」

日菜「あたしも、今までの学校生活でるんっ♪てくるものだったよ!」

直己「俺も、長島と会ってなかったらくそつまんない学校生活だったかもしれないぜ!」

雄星「まあ俺もこの学校に来てから一番楽しかったな。それは日菜と麻弥、それに直己がいてくれたおかげかな」

HR担任「それじゃあみんな、体育館に移動するぞ」

 

夏の体育館は非常に暑い。扇風機が何台か置いてあるが、全くと言っていいほど扇風機の効果はない。むしろ熱風をこっちに吹きかけてくるようで逆効果だ。

 

校長「みなさん1学期本当にお疲れ様でした。新たに男子生徒も加えて初めての1学期でしたが、みなさんが一生懸命頑張る姿を見れてとても喜ばしいことです。これから夏休みに入りますが、みなさんにはこれまで以上に勉強に部活、そして遊びに励んでもらいたいと思います。この夏休みを有意義に過ごして、2学期の始業式でお会いしましょう。」

 

ああ、なんて素敵な校長なんだ。前いた高校の校長は何を話してるのかよくわからんかったしな。

その後生徒指導の先生から夏休みについての過ごし方などを話してもらい、校歌を歌って終業式は終わった。

教室に戻り、少しばかりの休息の時間。

 

HR担任「長島いるか?」

雄星「はい」

HR担任「校長先生がお呼びらしいから、ちょっと校長室行ってきなさい」

直己「まさか長島!お前何かやらかしたのか!?」

雄星「んなわけあるか。とりま行ってくる」

 

なぜ校長が俺を呼ぶんだ。てか俺になんの用事があるんだというのだろう。

疑問を抱いたまま、校長室に入る。

 

雄星「失礼いたします」

校長「ああ、長島君。突然呼び出してすまないね」

雄星「いえ、全然」

 

校長室には校長先生の他に見知らぬ男性2人がいた。その2人の手元には何かの書類らしきものが置いてあった。

 

校長「まあそこにいてもあれだし、こっちに座りなさい」

雄星「では失礼いたします。しかし校長先生、この方たちはどなたでしょうか?」

校長「ああ紹介が遅れてすまなかったね。Jリーグのレオーニ山口の石田康宏ゼネラルマネージャーと、監督の宮下晋二さんだよ」

石田「レオーニ山口の石田です。今日は突然すみません」

宮下「監督の宮下です。よろしくお願いします」

雄星「長島雄星と申します。よろしくお願い致します」

 

レオーニ山口はJ1リーグに所属するプロサッカーチーム。毎年有望な若手選手を集め、予算が少ない割にしっかり結果を残しているチームだ。地元ということもあって俺も応援にはいっていた。しかし、レオーニ山口が俺になんの用事があるんだというのか...

 

校長「実はね、長島君に対してレオーニ山口さんの方から獲得のオファーを貰ってね」

雄星「え?僕にですか?」

石田「はい。以前体育の授業でサッカーをやってたと思います。そこで偶然目にしまして、長島君のプレーはぜひうちに欲しい選手だなと思いまして」

雄星「いやしかし...僕はサッカー経験は浅いですし、あの時のプレーはたまたまでしたから...」

宮下「僕は長島君とサッカーがしたいんです。長島君をいずれは日本代表選手として育ててあげますよ」

 

あの時俺が誰かに見られていたのが石田さんか宮下監督のどっちかであるなら、辻褄があう。

しかし、俺はものすごく考えていた。サッカー経験の浅い俺に対してJリーグのチーム、しかも地元山口からオファーが来たことはとても喜ばしいことだ。だが、仮に入団ともなれば、来年以降麻弥や日菜、直己ともお別れしなければならない。

 

石田「もし悩まれているようであれば、一度うちの練習に参加しませんか?それで少しでも雰囲気をつかんで貰えればと思います。」

雄星「...少し、考えさせても宜しいですか?」

石田「わかりました。親御さんとも相談しながら、決めてもらえればと思います。一応、私の連絡先をお教えしますので」

雄星「ありがとうございます」

 

俺は石田さんから電話番号を教えてもらい、校長室を後にする。

 

雄星「失礼いたしました」

 

嬉しさと悩み、両方かかえたまま教室に戻った。

 

麻弥「おかえりなさいっす!」

日菜「おかえりー!何があったのー?」

雄星「実はレオーニ山口というJリーグのチームからオファー貰ったんだよな」

日菜「え!?それ本当!?」

雄星「しーっ!声がでかい...」

日菜「あっ!ごめん...」

麻弥「雄星さん!すごいじゃないですか!!」

雄星「確かにすごいことだけど...でも仮に入団ともなればみんなとおさらばしないといけないんだよな...そうなれば麻弥とずっと一緒にいるという約束も破ることになるし...」

麻弥「雄星さん...!ジブン、仮に入団するのであれば雄星さんがプロのサッカー選手として頑張る姿、ぜひ応援させてください!!」

雄星「いやしかし、それだと麻弥との約束を...」

麻弥「確かに、あの時の約束を果たすことができなくなるのはとても残念ですが、雄星さんが頑張る姿を見てジブンも頑張りたいって思うんです!」

雄星「麻弥...!」

日菜「あたしも、雄星くんがサッカーで頑張るところ見てみたいなー!」

雄星「日菜...!」

 

一呼吸おいて、こう続けた。

 

雄星「まだ入団するかはわからないけど、練習のお誘いも貰ったし、一回練習参加してみるよ。それで、入団するかの判断をしようと思う」

麻弥「本当ですか!ジブン練習見学に行きますね!!」

日菜「あたしも行くー!」

雄星「でも、パスパレの仕事の方が大事なんじゃないか?」

日菜「あたしがマネージャーさんに休み貰うように言っておくよ!!」

雄星「そうか。くれぐれも仕事に影響のないように休みもらうようにな」

麻弥「雄星さんの練習風景、楽しみですね!!」

日菜「いーっぱい写真撮って雄星くんに見てもらおう!!」

雄星「こらこら、練習場来ても写真撮影するなよ」

 

俺と日菜、麻弥との間で笑いが起きる。オファー貰ったのと練習参加するとはいえ、2人は快く俺を送り出そうとしてくれている。感謝してもしきれない。

その後1学期最後のホームルームも終え、

 

HR担任「ではみんな、夏休み気をつけて過ごすように」

 

こうして、俺の1学期は予想だにしなかった形で終えることになった。

家に帰ってから、母さんにも報告した。

 

母「あら、レオーニからオファー貰ったのね」

雄星「それで母さん、俺練習参加してくる」

母「練習参加ね...くれぐれも怪我だけはしないように気をつけるのよ?」

雄星「わかってる。練習は1週間後にあるからね。あと家は山陽小野田の友達の家に泊めさせてもらうことになったから」

母「そう?だったら母さんも安心だわ」

 

母さんも納得してくれて良かった。親父にはまだ話してないけど、きっと了承してくれるだろう。

あ、そうだ。石田さんにも言っておかなきゃ。

そう思い、スマホを取り出して石田さんに報告した。

 

雄星「すみません、今度の練習参加させていただきます」

石田「そうですか。少しでも興味を持ってくださって光栄です。練習は小野田サッカー場でやりますので、来週の10時に来てください」

雄星「わかりました。よろしくお願い致します。失礼致します」

 

今年の夏休みはプロサッカーチームの練習参加という史上最大のイベントになりそうだ。




この回をもって1学期終了です。
次回からは夏休み編いきます。
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