アイドルとの高校生活   作:とみー@山口全力応援

22 / 26
前回のおさらい

期末テストも無事終わり、1学期が終わろうとしていた。そんな中、地元・山口のJリーグチーム「レオーニ山口」から入団オファーが届いた。悩んだ末に、俺は練習参加することにした。


夏休み
第22話「練習参加」


夏休みに入って2日目、練習参加のために山口に戻る準備ができ家を出ていた。

 

雄星「いよいよ始まるのか...まだプロになるとは決めていないが、少しでも進路の選択肢を広げるためにはありだな」

 

キャリーバッグに物を詰め込んだため、パンパンだ。

バスと電車を乗り継ぎ、羽田空港についた。

 

「ただいまより、山口宇部行きの搭乗手続きを開始します。ご搭乗のお客様は、指定のゲートまでお越しください。」

 

アナウンスで宇部に行く飛行機の搭乗手続きが始まった。練習場は空港の隣にある山陽小野田市というところにある。そのため、アクセスには困らない。

と、その時だった。

 

麻弥「雄星さーん!!」

雄星「麻弥...!」

 

麻弥が走って俺のところにやってきた。

 

麻弥「本当に、行ってしまうんですね...!」

雄星「ああ、でも練習参加が終われば俺は東京に戻ってくる。これだけは約束したい」

麻弥「ジブン、パスパレのお仕事がお休みのときは山口まで行って、雄星さんの活躍見ます!」

雄星「ありがとう、それじゃあ行ってくる」

 

別れ際に、麻弥と軽く抱擁を交わしゲートを通った。

 

麻弥「(雄星さんなら、羽丘学園初のJリーガーになれます!しばしのお別れですが、ジブン応援してます!!)」

 

飛行機に乗り込み、指定の座席に座る。

30分後、羽田の滑走路を走り飛び立った。

 

雄星「(直己、日菜、麻弥、そして母さん、親父、行ってきます)」

 

やることは特になかったため、飛行機内のWi-Fiを使って試合とか全部見返してみることにした。

アグレッシブに、攻撃的なサッカーをやる山口のサッカーは見てて楽しいんだよな。それを俺が体験するとなるとますます楽しみだ。

 

1時間半経った頃、山口宇部空港に到着。

 

雄星「帰ってきたな...ただいま山口」

 

時間は8時50分だった。ここからバスに乗り、練習場に向かった。

 

雄星「よし...着いたな」

 

そこに、宮下監督と石田さんがやってきた。

 

石田「よくきてくれましたね。早速案内します」

雄星「はい、お願いします」

 

石田さんに案内され、ロッカールームにやってきた。既に荷物で溢れかえっているため、所属選手はもう集合しているようだった。

 

石田「これが長島くんのウェアです。個人管理になるのでそこだけお願いしますね」

雄星「ありがとうございます」

宮下「それではグラウンドに向かいましょうか」

雄星「宜しくお願いします」

 

グラウンドでは選手が散らばっていた。

 

宮下「全員集合!」

 

一斉に選手が集まってきた。

 

宮下「今日から数日間うちで練習することになった、長島雄星君だ。東京の高校からわざわざやってきてくれた。それじゃあ、一言もらおっか」

雄星「初めまして。この度東京の羽丘学園より練習参加させていただくことになった、長島雄星です。地元が山口で、プロスポーツチームの練習に参加させて頂けて光栄に思います。色々とご迷惑をおかけすると思いますが、その時はご指導頂けると幸いです。宜しくお願い致します」

 

周りから温かい拍手が送られた。

 

宮下「みんな、宜しく頼むな。それじゃあランニング行くぞ!」

 

はいっ!!

 

監督の指示で、ランニングを始めた。

結構ハードなものかと思ったらそこまでハードではなかった。

 

宮下「よし、ストレッチしたらペアを組んでボールを回そう!」

 

ストレッチを入念に行い、ボール回しをする。

 

雄星「えーっと、ペアは誰がいいんだろうか...」

宮下「長島君は今回初めてだから、今あそこでボールもらってる白鷺凌太と一緒にやりましょう」

雄星「凌太さんですね。了解しました」

宮下「凌太!!今日は長島君と一緒にやってくれないか?」

凌太「わかりました」

雄星「よろしくお願いします」

凌太「こっちこそよろしくね」

 

俺は凌太さんと一緒にやることになった。

 

凌太「長島君ボールの扱い結構上手いね。サッカーの経験ある感じ?」

雄星「少ししかないです。この前学校でサッカーやったんですけど、その時にたまたま宮下監督と石田さんが見に来られたみたいで」

凌太「ミヤさん(宮下監督)らしいね。あの人は有望な若手選手を育てるの本当にすごいから、もし長島君が入団するとなればすごい選手に育てると思うよ」

雄星「とんでもないです。そういえば、白鷺さんって大学から山口に来た感じですか?」

凌太「うん。俺は東京の体育系の大学からミヤさんにスカウトされてここに来たよ。山口から育っていった選手はみんな他のJ1のチームや海外でもプレーしてるよ」

雄星「そうなんですね」

 

凌太さんと話しながらの練習は学校生活と同じぐらい楽しい。俺のくだらない話もしっかり聞いてくれて、人柄の良さがすごくわかるいい選手だった。

 

宮下「よし!次はゲーム形式の練習やるぞ!!」

 

はい!!

 

監督が適当にチームを振り分け、俺は凌太さんと同じチームになった。また、俺のチームには元日本代表のDF山田雅之もいた。

 

凌太「山田さんいるからちゃんとやらないといけないって思うかもしれないけど、今日は最初だしあまり気負いせず楽しもう。その方がチームの雰囲気にすぐ馴染めるよ」

山田「凌太の言う通りだな。一緒に頑張ろう」

雄星「はい。よろしくお願いします」

 

ゲームは15分×2本で行われる。

 

凌太「長島君、あとは任せるよ」

雄星「はい!」

 

凌太さんからボールを貰い、シュートに持ち込む。相手GKにはじかれてしまった。

 

凌太「いいシュートだったね」

雄星「とんでもないです。白鷺さんがいいボール出していただいたおかげですよ」

宮下「(ボールへの反応とシュートへの積極性...やはり本物だな)」

 

その後ゲームは0-0で終わったものの、周りからの評価は思った以上に高い物だった。

 

凌太「お疲れ」

雄星「ありがとうございます」

凌太「他の選手も言ってたけど、長島君結構上手いねってさ」

雄星「そんなことないですよ。まだ1日目ですし、プロとの差を強く感じた1日でした。でも、思ったんです。まだ入団を決めたわけではないですが、ここで上手くなって恩返しがしたいと」

凌太「そうか。長島君なら絶対上手くいくと思うよ」

雄星「ありがとうございます。では、ここで失礼します。お疲れ様でした」

凌太「お疲れ様。また明日ね」

雄星「はい」

 

宮下「今日の練習はどうでした?」

雄星「すごく楽しかったです。みなさん良くしてくださって、あまり緊張せずに練習に望めました」

宮下「長島君がそう言ってくれると、こちらも嬉しいです。今日一緒だった凌太も、最初はこんな感じで練習参加して、後に入団決めてるんですよ」

雄星「そうなんですね。でも僕も今日やってみて、少しだけですが入団という方向に傾きました」

宮下「おお。それはありがたいです。明日も練習あるのでよければ来てください」

雄星「もちろん、明日も差し支えなければ参加させていただきます」

宮下「それじゃあ、今日は疲れたでしょうからゆっくり休んでください」

雄星「ありがとうございます。それでは、ここで失礼します。お疲れ様でした」

 

俺はグラウンドを後にし、お世話になる友達の家にお邪魔した。

その夜、俺は麻弥と電話していた。

 

雄星「今日は最初だったからそこまできつくなかったな」

麻弥「そうなんですね!ちなみにどんな選手がいたんですか?」

雄星「元日本代表の選手だったり、あとは大学から来た選手もいて、今日はその選手と練習した感じ」

麻弥「おお!元日本代表の選手と練習できるって憧れですね!!」

雄星「まあ俺もびっくりしたよ。でも、みんな優しいし楽しいからもうしばらくやってみようと思う」

麻弥「頑張ってくださいね!!あ、明日から3日間お仕事がおやすみなのでパスパレのみんなと山口行きますね!!」

雄星「なんでパスパレみんなで来るんだ...まあいいや、来てもいいよ。指定の場所で見学できるからあとで教えるよ」

麻弥「ありがとうございます!では、ジブンは失礼しますね!!」

雄星「ああ。おやすみ」

 

電話も終え、ベッドで眠った。明日も練習頑張るぞ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。