元々なろうの方で投稿していたのですが、ハーメルンでも投稿しよっかなー、という動機で投稿を始めました。
基本は毎週土曜日の午後5時に投稿していく予定ですが、なろうと歩調を合わせる為、しばらくは2日に一話で投稿していこうと思います。
まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします!
第1話 科学世紀の少年
2045年、
その首都、京都を上空から眺め懐かしさに浸る影があった。
「久しぶり、ね……」
そう呟きながらその影は目的である人物を探していた。この時間ならきっとこの人混みの中にいるはずだ。
「……!見つけたわよ」
ようやく目的の人物を見つけたようで、広角を上げ、楽しそうにする。そして影は"スキマ"を広げ、その中に入りながら言った。
「さぁ、来なさい。こちら側、幻想郷へと」
「んぁ?」
ふと視線を感じ、俺は後ろを振り向いたがそこには"和"など当の昔に失われてしまった京都の街並みと人混みが広がるだけだった。気のせいだろうか、最近こういうのが多いような気がする。
「どうしたんだ?
そう声を掛けてきたのは旧友であり親友、そして同じ大学に通っている、「大峯
「ん、ああ、なんでもないよ。ちょっと視線を感じただけでさ。」
「こないだも言ってたな、それ。誰かに狙われてんじゃないか?良い意味か悪い意味かは言わないが……」
「ん〜、そうだな………」
「……………最近疲れてるだろお前」
久保(久保と関わるほぼ全ての人間が呼ぶ久保安の愛称)の心配する声にやる気なく答えていると、久保から確信を突く一言が放たれた。隠しているつもりの本音だったので、突然の一言により動揺して手に持っていたエナジードリンクを取り落としかけて、慌てて持ち直した。
「おわっと!……………貴様、何故それを」
「フッ………隠しているつもりだったか?ならば敢えて言わせてもらおう、古くからの友人である俺にわからぬとでも!?」
「なん……だと………」
「………………へへ…」
「んだよ、その顔はっ!」
「グハッ!!」
俺がネタで返したので少し嬉しそうにしていた久保だったが、次の瞬間には俺に飛び蹴りを食らわせられて悶絶もんぜつしていた。
「全く、こっちは真剣だってのに………」
と、呆れながら言うと脇腹を押さえ立ち上がった久保が言った。
「いやいや?俺も真剣っすよ?慧大さん。でもですねぇ、最近慧大さん調子が悪いというかなんというか……昨日のミッドナイトゥにしたゲームもそうでしたしね?今日のサバゲーもかなーり調子悪かったじゃないすか。だから俺も真剣に心配して言ってるんですよ?」
何故か(本当に何故か俺には分からないなー(棒))敬語で話す久保の表情と口調はふざけていながらも本人の言う通り真面目なものだった。
旧友がよく気にかけてくれている事に感謝しつつ俺は大丈夫だと言うことを伝えた。
「あぁ……ま、そりゃそうだけど大丈夫だよ。俺自身も何で無理してるのかは分からないけどな」
「そうか?ならいいが、お前は昔から無理する癖があったもんなー。まるでいつこの世界から居なくなるか分からないみたいにな」
「――――――――――――――ッ!」
心配してくれている久保が何気ない一言を放った瞬間、自分の中で何かが弾けるような感覚に陥った。
"この世界から居なくなる"その言葉に体が異常な反応を示した様に。
「…………ッ………ハァ……ッハァ……」
気がつけば、俺は地面に片膝をついて蹲うずくまっていた。息が乱れ、大量の汗が出ていた。
「なっ……んだ………」
薄れゆく意識、世界が崩壊していく。意識を手放してしまう直前、見えた光景――
空気が違う、辺りを見回すと今いる場所が何処かの神社だとわかった。ふと顔を上げた眩しい朝日の先、何人かの人が立って居る。そちらに歩み寄ろうとした所で俺の意識は途切れた。
「………大!……慧大!」
「……つっ……ああ、久保か……」
目が覚めると目の前に心配そうに顔を覗き込む久保の姿が見えた。
身体を起こして周りを見ると少しの人だかりが出来ていた。
俺と久保は「大丈夫」だと言い野次馬やじうまを解散させた後、近くのベンチに腰掛けた。
久保は自販機で買ったミネラルウォーターとコーヒーを俺に手渡した。
俺はミネラルウォーターを一気に飲み干し、コーヒーの缶を開けた。
「ふぅ……久保、サンキューな」
「おう……だけどいきなり倒れるなんてな……」
「ああ、ホントわりぃな」
と、久保に謝罪を入れつつ思う。
さっき意識が途切れる前に見えたあの光景―――――――
一体何だったのだろうか。
少なくとも今まで生きてきた中であんな光景を見たことはない。
(前世の記憶ってやつか?しかしアレは過去というより未来にいる感じがした気がする……何なんだよ……)
と、先程の事について考えを巡らせていると久保が心配そうに顔を覗き込んできた。
「おーい、大丈夫かー?」
「……ん、ああ、お陰様でな」
「……はぁ、ま、それならいいけどあんま無理しすぎじゃないのか?」
「いや……別にそんな事は……」
「いいや、駄目だな。今日はもう解散しよう。明日も大学だし、お前に倒れられちゃ困るってもんだ」
と、俺が大丈夫と言おうとしたのを遮さえぎって久保が言った。
「わかったよ、じゃあ今日は解散で」
「おう、また明日な」
久保はこういう時、昔からてこでも動かない性格なので大人しく意見を受け入れる事にした。
そして久保と手を振って別れ、帰り道についた時、また誰かに見られている感じがしたので後ろを振り返ると、そこには相変わらず変わってしまった京都の街並みが広がるだけだった。
「ふふっ♪」
空の上から一連の流れを見ていた私は自然と笑みを浮かべていた。
流石に"アレ"を見せるのはどうかと思っていたが、どうやら何事も無かったので良しとしよう。
そんなふうにして観察を続けている私の後ろから私の従者である「八雲
「紫様、流石にあれは些かやり過ぎだと思いますが………」
「大丈夫よ、彼は――――――――――だもの」
「………っ」
私が初めて打ち明ける"彼"の真実に藍は驚いたようだが、流石は私の従者だ。
驚きの表情を浮かべ、固まったままの藍を置いて私は高らかに告げた。
「さぁ!来なさい!私達の故郷、幻想郷へ!」
そう、昼と夜の境目―――――――――――――秘封倶楽部の活動が始まる時間帯に―――――――――――
あ、なろうのやつをそのままコピーしているので、5話位まで人称バラバラですがご了承下さい。