異界の暴食   作:使徒

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改訂しました。10月26日


4話

「しーちゃん、身体の調子はどう?」

「調整した後は全盛期を凌ぐほどになっていて、魔王と戦えるほどには調子がいい」

「その状態ならあげた諸々のことは把握してないってことね」

「あげた諸々のこと? 世界の声は聞こえてこなかったのでなにもしてないと思ってましたけど何かしたんですね」

「調整の際に今まで通りだと足りないと思ってね色々追加したんだよ〜

 一覧にして見えるようにしてあげるね」

(結構強化したけどすぐ使いこなせるさ)

 

 名前:井沢静江(シズエイザワ)

 種族:聖人

 称号:外神の友人

 加護:外神の加護

 魔法:元素魔法 精霊魔法

 エクストラスキル:魔力感知 霊子操作 煉獄魔法

 究極能力(アルティメットスキル)炎侯爵(アモン)

 耐性:自然影響無効 物理攻撃無効 魔法攻撃耐性 精神攻撃無効 聖魔攻撃耐性

 

 霊子操作:魔素を構成する粒子

 煉獄魔法:浄化魔法

 炎侯爵(アモン):炎を自由に操作可能、直近の未来視、過去視

 

「こんな感じになってるよ」

「色々追加したってこんなにうーさんなにしてるんです」

「運命程度跳ね返してもらわないと困るからね、追加したり変わったところを説明するね

まずは種族が聖人になっていてしーちゃんが想像してるので合ってるよ」

「聖人、あの聖人ですか」

「そうだよ〜あの半分人間やめてる聖人だよ元魔人のしーちゃんにはそこまで違和感はないだろうけど

称号と加護は名前の通りだね多少スキルと耐性を無視できるくらいだね」

「多少とはいえ無視できるってなかなかと思いますけどあと友人になってますけど、友じゃないですよね」

「『友』は殴り合って『友人』は語り合うって感じで違うよ」

「友じゃなくてよかったですよ、あと神なんですかそれも外のとか付いてますけど」

「そりゃあ、創造主と友って時点で外からきた神って分かるものだと思ってたけど、友人になった記念で武器あげるね」

「今度は武器ですか神話級(ゴッズ)ですか」

「残念創世級(ジェネシス)でした」

(神話級でももしかしたらって感じでしょその上をいくのは絶対にないだろって思ってたでしょ残念その上をいくのが私なのです)

 

 

炎帝(スルト)

 効果:切断 不変 召喚『終末の剣(ラグナロク)

 

終末の剣(ラグナロク)

 効果:終焉

 終焉:生命を終わらせることができる

 

「過剰も過ぎるでしょう!」

「まだ説明終わってないよ、精霊魔法は人工ので上位精霊と遜色ないから今まで通り使えるよ」

「人工の精霊」

「あれあまり驚いてないね」

「あまりにも驚きすぎて疲れて顔に出てないだけ」

「スキルは使った方が理解しやすいだろうし大体説明したし、それじゃあ早速実践だ〜」

 

『虚無空間』

『召喚:竜帝(ドラゴンロード)

 

「魔王に勝てるのを出したよ、身体を慣らすのにちょうどでしょ」

「なに出してるんです」

「今の状態なら苦戦するぐらいの相手だよ安心しなって」

(数百年かけて育てたから古き魔王にも勝てるほどには育て上げた

 正直強化したしーちゃんが進化でもしないと勝てない

 魅せてくれよ人間よ)

 

 

 竜帝(ドラゴンロード)は恐怖を覚えている

 その者を見たときに初めて生じた感情がそれだ

 自身より遥かに小さい存在に生じた感情がそれなのである

 自身がいた巣の長のロードたちが一瞬で倒されてしまい

 周りのものは全て死んだ、何度も挑み時には他のロードと協力したが意味がなかった

 すべてを蹂躙していく

 ある日、突然隷属魔法で隷属していた、あっちから来ることは一度もなかった

 しかしまた、突然

「これから弟子の修行用にするね」と

 それからは忙しかった

 ほぼ毎日よくて半殺し酷い時は蘇らせてサンドバックに

 まただ、弟子の最終調整に召喚させられる

 

 

 ドラゴンがブレスを吐く

 威力は凄まじく精神生命体ですら致命傷を貰いかねないほど

 しかし、それは直撃すればの話である致命傷になりうるのは避け消耗を最小限に抑えつつ攻撃をしていっている

 ドラゴンを討伐したことがあり

 英雄として何十年も戦い続けていた経験があるシズに大振りの攻撃が通用するものか

 死期が迫っていたあのころならいざ知らず、今はほとんどの死から遠ざかった身

 馴染みきっていなかった身体が馴染み出してきてからは一方的だった

 当たらない一撃必殺と当たる致命傷なら結果は目に見えているだろう

 

 

(いいねいいね、やっぱり人間はいい進化の輝きを魅せてくれる

 嗚呼、殺し合いがしたい、ここ最近の人間は魅せてくれる

 そんなに見せられたらヤリたくなっちゃうじゃないか

 今すぐ異界に引き摺りこんでしまいたい

 まだ我慢だ、我慢)

 

竜帝(ドラゴンロード)と完全な聖人の戦いがもし『虚無空間』で行われていなければ新たな不毛な大地が生まれるところだった

 

「この竜帝(ドラゴンロード)が魔王に勝てるほどって言ってけど

 勝てる魔王って昔からいる魔王に対してじゃない」

「いや〜この戦いで成長してるしーちゃん、人間の輝きってかんじがして良き

 そうだよ戦闘経験は積んであるからロードなのに魔王と戦えるだけの存在になったわけ

 名付けとかしたらナニになるか楽しみだね」

「なんて怪物を作りだす気」

「まあそれはそんなに興味ないからいいけど身体はどう」

「流石に強くなりすぎて調整が難しい」

「細かい調整や手加減の仕方は時間かけて身に付けるしかないからね」

「うーさんはそこら辺も一気にできるんでしょ」

「やろうと思えばできるけどスキルの制御とか身体の操作ぐらいどうということはないけど自身で身につけた方がいいからね」

「そこらへんを考えて調整してると」

「それもあるし本人の性格に合わせても調整の幅も変えてるよ、ここまでやったのはしーちゃんが初めてだけどね」

「実験だった」

「安全だからやった専門家のもと以下略」

「その専門家が一番怪しい」

「真の勇者とか覚醒魔王とかと戦えるようにしたから許して〜」

「ハァ」

「呆れられた」

 

 




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