からかい上手の高木さん 今度ばかりは…   作:もね王

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3回目の妄想の投稿です。
西片視点です。
よろしくお願いします。


からかい上手の高木さん 朝から…

高木さんに告白した翌日…

 

「ふわぁぁぁ…」

 

学校に登校中、大きなあくびを一つ。

 

昨日の夜はテンションが上がりすぎてなかなか寝付けなかった…

 

ついでに言うと…

 

「イテテテ…」

 

上がりすぎたテンションを抑えるために、自分に課したノルマを大きく上回る回数の腕立て伏せをしてしまったために、筋肉痛に苛まれている。

もしかして俺はバカなんだろうか。

 

頭の中で高木さんに言われたある言葉が、何度も何度も繰り返される。

 

『西片のことが大好きです』

 

…ダメだ、なんかだめだ、俺今日もうだめだ。

 

めちゃくちゃ嬉しい。

 

だけどそれ以上に死ぬほど恥ずかしい。

今日高木さんに会ってもどんな感じで接していいか全くわかんない…

最初なんて話しかければいいだろうか…

俺、まともに会話できるだろうか…

あぁぁぁマジでどうしたら…

 

「おはよう、西方。」

「うわぁぁぁっ!」

 

高木さんに後ろから声を掛けられた。

大げさに驚いたおかげで…

 

ズキッ

 

「イテテテっ」

 

き、筋肉痛が…

 

「大丈夫?西片。」

「だ、大丈夫だよ…おはよう、高木さん。」

「うん、おはよう。腕立て伏せ、やりすぎたの?」

 

…なんでわかるんだろう?

高木さんは俺の顔を覗き込んで、いたずらっぽく笑い…

 

「テンション上がりすぎて、いてもたってもいられなかった?」

 

だからなんでわかるの⁉

 

「わかるよ。だって西片だもん。」

 

どういう理屈⁈

というかさらっと心読まないで‼

 

「わたしもおんなじだよ。」

 

高木さんは俺の顔をじっと見ながら…

 

「わたしも、ずっとドキドキしてたんだよ。」

 

…か、可愛い。やばい、超ドキドキしてきた!

高木さんもちょっと顔が赤くなってる?

 

「西片のほうが顔、赤いよ。」

「高木さんエスパーなの⁈」

「あっはははは♪」

 

高木さんめ!

あれ?よく見ると今日の高木さん…

 

「髪型、変えたの?」

 

いつものロングヘアーではなく、後ろで1本に束ねておさげにしている。

 

「うん、ちょっと変えてみたの。」

「そうなんだ。」

「ここで問題。」

 

い、いきなり⁈

 

「わたしはなんで、髪型を変えたんでしょうか?」

人差し指を立てて俺に問いかける。

いや、答えはまぁ、何となく察してはいるけど…

 

「ヒントは、今のわたしたちの関係性。」

ヒントっていうかほぼ答えだよねそれ…

 

「恥ずかしがらずにちゃんと答えてね。」

恥ずかしがらせようとしてる‼

 

「答えられなければ、『100%片思い』読んでること、言いふらしちゃうかも。」

罰ゲームがえぐい‼

 

「10、9、8…」

時間制限付き‼容赦ないな‼

 

「ちょっ、ちょっと待って‼」

「はい、西片。答えをどうぞ。」

「うぐっ!…こ、こい、恋び…」

「7、6、5…」

「恋人同士になったから‼」

くっそぉぉぉ!恥ずかしいぃぃぃぃ!

 

「うーん、80点。」

点数制だったの⁈

 

「100点の答えは…」

 

高木さんは、俺の目をじっと見据えて。

 

「西片の彼女になったからだよ。」

 

…あぁぁぁ熱い!顔が熱い!燃える!俺また燃えちゃう!

 

「あはははは♪西片顔真っ赤!」

「もう!高木さん!」

 

俺たちの関係は変わったけど、俺も高木さんも変わらないなぁ…

 

「ごめんごめん。で、どうかな、西片?」

「…似合ってるよ。いつもより大人っぽいというか…」

 

そういうと、高木さんはニィっと笑った。

こ、この顔は!

 

「ふぅん、西片はこっちのほうが好きなんだ。」

 

完全にからかうときの顔だ!

 

「い、今のはそういうことじゃなくて…」

「やっぱり、いつものほうが好き?」

「だから!そういうことじゃないって…」

「どっちのほうが好き?」

 

くっ!高木さんめ!また俺を恥ずかしがらせようとしているな!

そうはいかないぞ!

確か『100%片思い』に今の状況と似たようなシーンがあったな。

ふふふ!高木さん、返り討ちにしてあげるよ!

 

「どっちかなんて選べないよ…」

くらえ!高木さん!

「だってどっちも…」

 

キュートなんだから…

 

…なんて恥ずかしくて言えるかぁぁぁぁ!

 

バカだった!俺はバカだった!もしかしてじゃなくて間違いなくバカだった!

完全に自爆してしまったぁぁぁぁぁぁぁ…

 

た、高木さんは…

 

「ん~?」

 

めっちゃ笑顔!

面白いおもちゃ見つけた子供みたいなキラッキラした目してる!

この目をした高木さんからは…

 

「どっちも、なぁに?」

 

逃げられないよねぇぇぇぇぇぇ…

 

「ねぇ、どっちも、なぁに?」

「ぐっ…ど、どっちも…キ、キ…」

「キ?」

 

あぁぁぁぁぁもうなんていえば…

…ハッ!

 

「き、気に入ってるから…」

「…」

 

なんだこの間は⁈俺変なこと言った⁈いや言ったんだろうな!

高木さんポカンとしてるし…

恥ずかしすぎる!

 

「…ふぅん。西片は、どっちも気に入ってるんだぁ。」

 

高木さんがまたあの目に戻った!

まずい!畳みかけられ…

 

「つまり、わたしのことを気に入ってるってことだよね。」

 

そう来たか高木さん!

いや、気に入ってるどころか好きなんだけども!昨日告白したけども!

でもやっぱり恥ずかしい!

 

「ねぇ、どうなのかな、西片?」

 

ぐっ…ええい!こうなったらヤケだ!

くらえ!高木さん!

 

「…きだよ」

「ん?もう一回言って?」

「…好きだよ!どっちの髪型も!大好きだよ!」

「…」

 

あぁもう恥ずかしい!高木さんの顔見れない!

 

「えいっ!」

「ふぁっ!あひゃひゃ…イダダダダダ!」

 

高木さんがいきなりわき腹をつついてきた。

てか痛い!筋肉痛が!筋肉痛が!

 

「ひゃひゃひゃっ!や、やめて高木さん!わき腹は、イダダダダ!」

「えいっ、えいっ。」

「い、痛い痛い!ま、参った、参ったからやめてぇぇ!」

「い~や♪」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ…」

 

 

あ、朝から疲れた…


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