機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズofアストレイ   作:黒アライさん

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こんにちはなのだ!黒アライさんなのだ!今日はちょっと短めの番外編を書きたくなったのだ。だからユーリの母親ことアメリア・アルレイズについて書いていくのだ!それではどうぞなのだー!




短番外編 アメリアの宝物

カチャカチャ……

 

キュッキュッ…

 

 

 

「ハァ……全く、このGNドライブ作った人は頭おかしいんじゃないのかしら…」

 

長く美しい銀髪を、鈴のついた青いリボンで後ろにひとつに纏めている女性がそう呟きながら、一つの人型兵器…モビルスーツを磨いていた

 

「強すぎる力は、争いを呼ぶ代表の一つなのに…まぁ、その争いが起きるおかげで、戦うことしか能のない私でも、あの子を養えてるわけなんだから…皮肉なものね」

 

女性は休憩代わりにモビルスーツの頭部の横、右肩に座りながらひとり呟く

 

アメリア「貴方の遺してくれたこの機体に、その力が植え付けられてるのも、一種の運命なのかしら……アストレイ…《王道ならざる者》…」

 

アメリア・アルレイズ…これはユーリが傭兵やり始める前…ユーリの母親であるアメリアが、彼女と過ごしているときの少しばかりの物語…

 

 

 

 

ーー 廃棄コロニー ーー

 

ガシャン…

 

ピッピピッピ…

 

アメリア「…さて、報酬も貰ったし、大切なあの子の元に戻らないと…寂しがってるかなぁ…そんなことないかしら…いやでもまだ8歳だし…」

 

アメリアは、全体的に黒がモチーフとなっているモビルスーツ、《ケイオス・アストレイ》にのり、仕事中隠れ家として使っていた廃棄コロニーから脱出していた、しかし…

 

ピッ…ピッ…

 

アメリア「…面倒なのが来たわね…」

 

ケイオスのレーダーに突如として反応した四つほどのエイハブウェーブが、真っ直ぐと自分のいた廃棄コロニーにむかっている

 

アメリア「…私は相手のレーダーには映ってないだろうし、このまま行ってもいいんだけど…探られるのは嫌ね」

 

アメリア「…殺すか」

 

アメリアは小声でそう呟くと、廃棄コロニーの周りに散らばっているデブリに身を隠しながら相手のモビルスーツに接近する…

 

 

 

 

 

 

 

傭兵A「なぁオイ…本当にここにいんのかぁ?こんな静止軌道から遠く離れた厄祭戦時代の廃棄コロニーに来るやつなんていねぇだろ?」

 

傭兵B「だからこそ、隠れ家としてはちょうどいいんじゃねえか…もっとも、こんなところに廃棄コロニーがあること自体、俺も今回ので初めて知ったんだがな」

 

傭兵C「いくらお偉いさんの依頼とはいえ、鈴付きを相手にすんのなんて、憂鬱だぜ…」

 

傭兵D「そういやよ、その鈴付きの事なんだが、嘘かホントか、パイロットは絶世の美女なんだとか!」

 

4機のモビルスーツのパイロット達は安定した速度で廃棄コロニーに近づきつつ、今回のターゲットのことについて話し合っていた

 

傭兵A「マジかよ!?うへぇ、勿体ねえなあ…なぁ傭兵B、その鈴付き殺さずにとっ捕まえてよ、俺たちで楽しまねぇか?」

 

傭兵B「バカかテメェ。んなもん、嘘っぱちに決まってんだろうが…忘れたのか?鈴付きはなんの情報もない、未知の傭兵なんだぜ?腕っぷしどころか、どんなやつなのか、どんな仕事を受け持つのか、そもそもどこでどんな活動をしているのかすらわからない奴だ。そんな奴に依頼する方もする方だが、何より恐ろしいのは…」

 

傭兵B「俺達の様な傭兵に数多く狙われながら、今なお存命していることだ…」

 

傭兵Bは少し冷や汗をかきながら語る

 

傭兵C「まぁ確かに、俺達、《夜明けの地平線団》の他にも、《ブルワーズ》や《テイワズ》。はたまた《ギャラルホルン》にまで狙われてるって噂は聞いたことあるしな」

 

傭兵A「うっわマジで?それでも生きてるなんて…もしかしてよ、俺達かなりヤバイ連中に手ェ出したんじゃねぇだろーなぁ…」

 

傭兵Aと傭兵Cも、途端に恐怖に襲われながらコロニーに着く。

 

傭兵A「なぁ傭兵D、そこんとこどうなんだよ…傭兵D?」

 

傭兵Aが傭兵Dに喋りかけるが返事はなかった

 

傭兵A「…おい、まさか!」

 

バッ!

 

傭兵Aは知らないうちに襲撃されているのかと思い、勢いよく後ろを振り向いた。しかし、すこし離れたところに、何故か動きは止まっていたが、ちゃんと傭兵Dの姿はあった

 

傭兵C「んぁ?どうした傭兵A」

 

傭兵A「…いや、なんでもねえ。傭兵Dが返事しねえからさぁ、しらねえウチに墜とされてんのかと思ったぜw」

 

傭兵Aは傭兵Dに近づく。

 

傭兵A「おい!寝てんのか?ちゃんと返事しろよおい!」

 

傭兵Aは傭兵Dのモビルスーツのコクピットあたりをこづく。しかし、一向に返事は返ってこない

 

傭兵B「おい、なにしてる」

 

傭兵A「それがよ、こいつ急になにも言わなくなっちまってよ。動いてもねぇんだ。一体どうしちまったってん…」

 

 

 

 

ガシュッ!

 

傭兵B・傭兵C「!?」

 

突如として上から降ってきた黒いモビルスーツに、傭兵Aのコクピットはナイフの様な物で後ろから突き破られていた

 

傭兵C「なっ!?テメェェ!!」

 

ガガガガガンッ!!

 

傭兵Cは突然殺された仲間の仇を取ろうと、反射的に銃を取り、その黒いモビルスーツに向かって乱射した。しかし…

 

ガシッ!

 

傭兵B「!?まさかっ!?」

 

ガンッ!ギンッ!

 

黒いモビルスーツは殺したばかりの傭兵Aのモビルスーツを掴むと、盾のように扱い、傭兵Cの撃った弾丸を防いだ。しかも、それだけでは終わらなかった

 

バギィンッ!

 

傭兵C「!うわぁっ!」

 

バガァンッ!

 

黒いモビルスーツは防ぎ終わった後、穴だらけになった傭兵Aのモビルスーツを傭兵Cに向かって蹴り飛ばした。傭兵Aのモビルスーツは推進剤に引火したのか、傭兵Cを巻き込み、誘爆した。この時にかかった時間は僅か5秒たらずである

 

傭兵B「…ま、まさか、そんな…俺たちは、団のなかでも精鋭だぞ?それが、こんなあっさり…」

 

「知ったことじゃないわよ」

 

傭兵B「!!?」

 

傭兵Bが恐怖のあまり、動けないでいると、黒いモビルスーツのパイロットと思わしき者の声が聞こえた

 

傭兵B「な、なんだ…!なんなんだお前はぁっ!?」

 

アメリア「アンタ達が探してた鈴付きよ」

 

ガシッ!

 

傭兵B「!?な、なにを!」

 

バリリィッ!バチィッ!

 

傭兵B「ッ!がぁぁぁぁっ!?」

 

アメリアはそう言うと高速で傭兵Bのコクピット部分を鷲掴みにし、手のマニュピレーター部分に内蔵されている武器《ナルカミ》を発動させ、高圧電流を流し込み、中のパイロットを感電死させた。

 

アメリア「…私を殺したいなら、アリアンロッド艦隊でも連れてこいっての」

 

アメリアはそう言うと傭兵Bのモビルスーツを放す

 

アメリア「さてと、新品同様のモビルスーツが手に入ったことだし、テイワズに売りつけよっと…あぁでも、ジャスレイに見つからないようにしないと…何かした覚えもないのに、なんでか命狙われてるからなぁ…」

 

アメリアは無線でテイワズのとある人物に連絡を取り、回収に行かせた…

 

 

 

 

ーー火星 クリュセ街 街外れーー

 

ヒュッ!バッ!

 

ユーリ「…ふっ!」

 

タンッ!

 

クリュセ街のとある街はずれ。そこに、ポツンと小さい一軒家があった。そこには鉄華団と出会う前…もっといえば傭兵として活動する前の幼いユーリが、ナイフを片手に格闘術や、ナイフの投擲訓練を1人でやっていた

 

ユーリ「…違う、今のじゃ力の掛け方が弱い…効率よく多人数を殺すには…」

 

ゴォォォォン…

 

ユーリ「…あ」

 

ユーリははるか上空から聞こえる何かの音に、上を振り向いた。そこには、黒い豆粒ほどに見える小さな物がこっちに結構な速度で落ちてくる。だが、ユーリはどうこうするでもなく、ただそれをじっと見つめていた。

 

接近するにつれ、豆粒ほどにしかみえなかったそれは、だんだんと人型のように見え、最終的には、肉眼でもモビルスーツであることがわかった

 

ギュォオォォン…!

 

ブワァァッ!

 

ユーリ「…!」

 

その黒いモビルスーツはユーリの家に近づくと、そのモビルスーツから巻き起こされる突風に、ユーリの髪がさらされる。そしてそのモビルスーツがゆっくりと着地した途端、ユーリは猛ダッシュでそのモビルスーツに駆け寄る

 

ダダダダダッ!

 

ユーリ「ハァ…ハァ…!」

 

ガシャン…ウィーン…

 

ユーリがモビルスーツのそばに駆け寄ると、モビルスーツのコクピットが開き、その中から1人の女性が現れる。すると…

 

アメリア「ユゥゥーリィィーー!!」

 

アメリアはそう叫ぶとコクピットから《飛び降り》、ユーリを捕まえると思いっきり抱きしめた

 

ユーリ「むぐっ…」

 

ユーリも、抱きしめられると同時に、ユーリもアメリアの体にその小さな腕を巻きつける

 

ユーリ「…お帰り…お母さん」

 

アメリア「…フフッ…ただいま♪ユーリ…」

 

アメリアとユーリはしばらく抱き合うと、ユーリがそろそろ苦しくなったのか手を放す

 

ユーリ「…お母さん、今回は帰ってくるの早かったね」

 

アメリア「そりゃぁもう頑張ったからね!ユーリの為になると思えば、楽なものよ」

 

アメリアは割と大きいその胸を張りながらドヤ顔でそういう。しかし、ユーリはあまり嬉しそうではなかった

 

ユーリ「…そっか、でも、気をつけてね?…死んじゃ、やだよ…?」

 

ユーリは1人しかいない家族が、自分の為とはいえ危険な場所に行って死なれるのが一番怖かった。ユーリは少し涙目になりながらアメリアを見つめる。それを見たアメリアはユーリの頭を撫で、優しく微笑みながら語る。

 

アメリア「大丈夫、私にはお守りがあるもの…あの人がくれた、アストレイって言うお守りがね」

 

ユーリ「…お父さんがくれた、お守り?」

 

ユーリは首を傾げながら尋ねる。その問いにアメリアは笑いながら答える

 

アメリア「フフフッ♪そうよ、《アイゼン》が遺してくれたこの機体が、私とユーリを守ってくれるのよ」

 

ユーリ「…そっか、お父さんが守ってくれるなら、安心…」

 

アメリア「でしょ?さぁ、お夕飯にしましょ。私お昼食べてないからお腹空いちゃって…ほらほら!入って入って!」

 

ガチャ…

 

アメリアはユーリを押しながら家に入る。モビルスーツはそのままになっているが、GN粒子はレーダーに移らないことと、クリュセの街はずれに住んでいることもあり、見つかることはなかった。仮に見つかったとしても、こんなご時世なのだからそこらじゅうに兵器があってもおかしくはないのである…モビルスーツは例外だが…

 

 

 

 

ユーリ「…はい、お母さん」

 

コトッ…

 

アメリア「ありがとう、ユーリ。…わぁ!お肉はいってる!久しぶりにお肉入りのご飯が食べられるぅ!」

 

ユーリは今日の為に奮発して、火星じゃ高級品であるお肉が少々入った野菜たっぷりのシチューを作り、アメリアにだす。

 

ユーリ「…喜んでくれたならよかった」

 

アメリア「うん!嬉しい!…でも、ユーリが多く食べないとね?」

 

アメリアはシチューの中に入っている肉をユーリにシチューに入れる

 

ユーリ「!い、いいよお母さん!私は少食だからあまり食べられないし…」

 

アメリア「ダメッ!そんなだからまだ体が細いのよ!ちゃんと食べないと、訓練もさせないわよ?ほらっ!口開けて!」

 

ユーリ「!?ま、まってお母さん!自分で食べむぐっ!?」

 

アメリアは半端強制的にお肉の入ったシチューをスプーンを使ってユーリの口に突っ込む。

 

アメリア「私が食べてもしょうがないわ。なんせ望んでもいないのに、ここについちゃうしね」

 

アメリアは苦笑いしながら両手で自分の胸をタプタプと揺らす

 

ユーリ「…ん…」

 

ユーリは自分の胸を見るが、まだ8歳の子供には当然胸の膨らみなどはなかった

 

アメリア「食べなきゃ成長するものもしないわよ?さぁ!どんどん食べなさい!」

 

そうしてユーリは、自分が母親の為に作ったシチューを、自分がその母親にほとんど食わされる羽目になった…

 

 

 

ーー夜中9:00頃ーー

 

アメリア「…」

 

カチャカチャ……

 

アメリアは自分の懐につけているマグナムを取り出し、一度分解して整備していた

 

アメリア「…あぁダメだ!やめやめ!せっかく家にいるんだし、あの子ともっと戯れないとね!」

 

アメリアはそう言って寝ているであろうユーリの部屋に潜り込む

 

 

 

ユーリ「…ZZZ」

 

アメリア「…ハァ…愛らしいなぁ…」

 

ナデナデ

 

アメリアはユーリの部屋に潜り込むと、大人が見せてはいけないだらしない表情でユーリの頭を撫でていた

 

アメリア「…ユーリ、私、頑張るからね。何一つ、母親らしいことなんてできない私だけど、それでも、貴方の母親だから…頑張って、頑張って、いつかユーリを守ってくれる人が現れるまで、私が守ってあげるからね…」

 

アメリアはユーリの頭を撫でながら優しく微笑み、そう呟いた

 

 

その日の夜、クリュセの街外れの家の近くには、優しい優しい鈴の音色が鳴り響いた……

 

 

 

 

 

 

「…て…リ…」

 

「…ユー…おき…」

 

「…ユーリ」

 

ユーリ「!?」

 

ガバッ!

 

ユーリが目を開けると、そこは自分の記憶にある、イサリビの鉄臭いモビルスーツ格納庫だった。そしてその隣には、三日月が立っていた

 

三日月「…」

 

ユーリ「…夢…」

 

三日月「…怖い夢でも見たの?」

 

ユーリ「え?」

 

三日月「ユーリ、泣いてる」

 

ユーリ「!」

 

バッ!

 

ユーリは慌てて顔を触ると、目の部分が湿っていた。ユーリはグシグシと涙を拭くと、三日月が語る

 

三日月「…ずっと、お母さんって呼んでた」

 

ユーリ「…」ビクッ…

 

三日月「…ユーリの過去に、なにがあったのかなんて俺は知らない。でも…溜め込んで爆発するぐらいなら、適度に発散するのも、大事なんじゃないの?」

 

三日月「俺達じゃ母親の代わりにはならないだろうけど、それでも、仲間だ。誰かに甘えることぐらい、していいと思うよ」

 

三日月はそれだけ言うと、モビルスーツ格納庫から出て行った

 

ユーリ「…甘える、か」

 

ユーリ「…お母さん…会いたいよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…はい!いかがでしたか?なのだ!今回はユーリの母親、アメリアについて描いたのだが、番外編が読みたいって人は感想で教えてほしいのだ!本編も進めながら適度に描いていこうと思うのだ!それでは次回も読んでくださいなのだ!
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