機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズofアストレイ   作:黒アライさん

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こんにちはなのだ!黒アライさんなのだ!最近ウチの飼っている猫が一匹脱走していなくなってしまい、ショックで寝込んでいたのだ…いつか帰ってくることを願って、今日も書いていくのだ!それではどうぞなのだ!


寄り添う形

ーータービンズ戦 オルガ視点ーー

 

エーコ「モビルスーツ格納庫に爆発!…え!?艦内に侵入者あり!」

 

名瀬「何!?すれ違いざまの置き土産に飛び移ったってのか!?艦の速度考えろよ体がミンチになんぞ!?」

 

名瀬が正気の沙汰とは思えない行動に叫ぶ。そして、ハンマーヘッドの監視カメラには、しっかりと飛び移った者達の顔、オルガやシノ達の顔が映っていた

 

 

 

ーーハンマーヘッド モビルスーツ格納庫付近ーー

 

ピッピピッピ…

 

ダンテ「…よっしゃきた!艦内図取れたぜ!」

 

ダンテはそう言い、艦内の電子情報をハッキングしたタブレットをオルガに渡す

 

オルガ「流石だぜダンテ!…よし、あとは任せていいか!?」

 

ダンテ「おう!電子戦なら任せとけっ!」

 

ダンテは頼もしく返事した

 

オルガ「っし!いいかお前ら!俺たちは一気にブリッジを落としにいく!」

 

シノ「やっとかよ!ならさっさと行こうぜ!いつまでもここにはいらんねぇかんなぁ!」

 

オルガやシノ、ダンテなど、そのほかにもたった2人、合計5人だけの少年兵がいた。そのもの達が勢いよく返事する

 

オルガは最初から真っ当に勝負するつもりなど無かった。なんせ向こうにはプロの戦闘員がいるのだ。こちらにもモビルスーツはあり、三日月やユーリ、昭弘などの優秀なパイロットはいるが、正直いって状況が悪かった。三日月は三日月なりにやってくれるだろう、だが昭弘とユーリに至っては今回はお世辞にも期待できない。しかし、オルガは考えた。モビルスーツ戦が無理ならそれ以外で勝てばいいと。

 

オルガはとある作戦を考え、実行した。それはユージンがイサリビで相手の艦、ハンマーヘッドに出来る限り近づき、モビルワーカーを使って艦に取り憑いて侵入し、一気にブリッジまで駆け上がって大将を抑えるという、正気の沙汰とは思えない作戦だった。

 

 

 

タッタッタッ…

 

タービンズ兵「…!いたぞ!」

 

オルガ「チッ!対応が早え…!シノォ!」

 

シノ「了〜解ってなぁ!」

 

バシュッ!

 

…ブシュゥゥ…

 

シノは一度止まり、後ろから追いかけてくるタービンズ兵に向かって、ガス弾を撃った

 

タービンズ兵「クソッ!小細工を!」

 

タービンズ「待て撃つな!ガスに引火する!」

 

シノ「そこでずっと止まってろってんだ!」

 

 

 

 

ーーハンマーヘッド ブリッジーー

 

ビーッ!ビーッ!

 

マルバ「!?な、なんだ!?」

 

名瀬「…警報?」

 

突如として鳴り響く警報にマルバが驚く

 

エーコ「これは…可燃性のガスが艦内に広がってます!」

 

マルバ「なにぃ!?」

 

マルバがどうしたものかと慌てふためく間に、名瀬は冷静に対処法を考える

 

名瀬「…艦内の隔壁でガスごとガキどもを封鎖できねぇのか?」

 

ビルトは名瀬の指示通り、隔壁を閉じようとするも…

 

ビルト「…無理です!閉じられません!」

 

名瀬「あぁん?」

 

エーコ「ウチのメインフレームに潜り込まれたみたい!こちらの操作をブロックされ続けてます!」

 

 

 

ピッピピッピ…

 

ダンテ「…ッヘヘ!お前らにゃぁ、艦の操作一つ取らせやしないぜっ!」

 

ダンテは1人艦に繋がれたタブレットを駆使し、相手の操作をことごとく妨害していた

 

 

 

エーコ「…うわっ!モニターまで!」

 

エーコの扱うモニターが、急に電源を閉じられた。これも全てダンテの仕業である

 

名瀬「チッ…居場所も数もわからねぇのかよ…」

 

クロエ「直前の映像ならなんとか…!正面に出します!」

 

クロエという金髪の女性がなんとか映像をかき集め、正面モニターにだす

 

名瀬「…4人、か」

 

名瀬は冷静にどう対処するか考える。しかし、隣にいるマルバは、モニターのとある1人を見つけると、滝のような冷や汗をかいた

 

マルバ「…オ、オルガ…!」

 

 

 

 

ーーハンマーヘッド ブリッジ付近ーー

 

エーコ『艦内に可燃性ガスが発生!繰り返す!可燃性ガスが発生!』

 

タービンズ兵「…え?な、なに?」

 

タービンズ兵の何人かは、ダンテの妨害によって通信が入っておらず、現状がどうなっているか分からないものが多かった。慌てふためくタービンズ兵のいる場所、その真上には…

 

 

 

オルガ「…ダンテの奴、上手くやってるみたいだな」

 

オルガとシノは艦のダクトを通り、順調にブリッジに近づいていた

 

シノ「だな…しっかし、さっきから女しかでてこねぇぞ?」

 

オルガ「知るかよ…男だろうが女だろうが、やることは変わんねぇ…いくぞ」

 

オルガは急ぎながら、されど慎重に、ブリッジに近づいていく

 

 

 

ーーハンマーヘッド ブリッジーー

 

名瀬「…しっかし、古臭い手だが、上手いもんだ…なぁマルバ、あのガキどもはどうやってこっちのシステムに侵入してるんだ?」

 

名瀬は苦笑いしながらマルバに問う。

 

マルバ「!?そ、そんなもん、知るわけないでしょう!?」

 

マルバは訳がわからないと言わんばかりに即答する。その答えに、名瀬は顔をしかめる

 

名瀬「あぁん?テメーんとこのガキだったんだろーが」

 

マルバ「ネズミ共にどんな手仕込んだかなんていちいち覚えてる訳ないでしょう!?いいから!さっさと殺しちまって下さいよ!あいつら、名瀬さんに喧嘩売ってるんですよ!?テイワズの顔に、泥を塗ることになるんじゃないですか?!?」

 

名瀬「…そうだなぁ」

 

名瀬は至って冷静にマルバに相槌を打つ

 

マルバ「ほら、早くしないと!あいつらここに来ちまう!殺しちまって下さい!」

 

マルバはまるで目の前に死神が迫っているかのように切羽詰まったような表情で叫ぶ

 

マルバ「殺しちまって下さいよぉ!」

 

名瀬「…」

 

 

 

ーーハンマーヘッド ブリッジ付近ーー

 

シノ「…なぁオルガ。なんか、さっきから抵抗が弱くなってきてねぇか?」

 

シノの言う通り、いくらダンテの妨害があったとしても、さっきから1人もタービンズ兵が出てこないのはおかしかった

 

オルガ「そうだな…だが、やりやすくなっていいじゃねぇか。とっととブリッジに行くぞ!」

 

 

 

ーーハンマーヘッド ブリッジーー

 

マルバ「名瀬さんきいてるんですか!?」

 

マルバが名瀬に向かって叫び続けていると、ついにマルバの恐れていたことが起こる

 

プシューー…

 

ジャキッ!

 

マルバ「っ!?あ、ああ…」

 

マルバが名瀬の後ろを見ると、恐怖のあまり、立ちすくんでいた

 

オルガ「…」ジャキッ!

 

名瀬「…よぉ、ご到着か」

 

名瀬はこちらに銃をむけているオルガ達に、ゆっくりと顔を合わせる

 

シノ「…ん?」

 

オルガ「…なんだ?」

 

オルガ達は、自分達という敵がきたにもかかわらず、なにもしてこない名瀬達に、少しばかり動揺した。しかし、マルバの叫び声に、気を引き締める

 

マルバ「ひぃぃぃッ!!オ、オルガァ!?」

 

マルバは恐怖と驚きのあまり、腰を抜かしてしまう

 

オルガ「…なんかよくわかんねぇけどよ。俺たちがただのガキじゃねぇってことは、分かってもらえましたかね?」

 

オルガのしてやったような態度に、名瀬は笑みを浮かべながら答える

 

名瀬「…確かに、ただのガキじゃあねぇようだな」

 

マルバ「!?ちょっ、ちょっと名瀬さん!?なに言ってるんですか!こいつらこのまま許しちまったら…!」

 

オルガ「…ハッ…」

 

マルバが必死に名瀬に抗議していると、オルガがゴミでも見るかのような目を向けながら鼻で笑った

 

マルバ「!?な、なんだ…!なんなんだその目は!」

 

マルバがオルガに向かって叫ぶと、オルガは思い出したように呟く

 

オルガ「そういやぁ、もう一つ用事があったなぁ…」

 

ガコンッ!

 

オルガはそういうと、ノーマルスーツのヘルメットを脱ぎ捨て、手に持っていたライフルを握りしめながらゆっくりとマルバに近づく

 

スタスタ…

 

オルガ「…」

 

マルバ「…!?ま、まて!お前らを置いてったのは…!そ、そう!作戦だ!あそこで全滅しちまったら、元も子もな「ジャキッ!」…ヒッ!」

 

オルガはマルバの頭に照準を向ける

 

マルバ「…ッ!!い、今まで面倒見てやったのは誰だッ!!お前らに仕事をやって飯食わせてやったのは、一体誰だと思ってやがる!!」

 

マルバはなおもオルガに対する抗議をやめなかった。しかし、オルガは淡々とマルバの問いに答えた

 

オルガ「もちろんアンタさ、マルバ・アーゲイ…だから俺たちは、今までアンタの命令に文句なく従ってきた」

 

マルバ「!そ、そうだ!だから「そして…」!」

 

オルガ「アンタの命令通りに…俺は…あいつらを…!」

 

オルガは怒りのこもった目でマルバを睨みながらライフルの引き金を引こうとする、が…

 

名瀬「やめとけ…そんなクズの血で手を汚すこたぁねぇ…」

 

オルガ「…」

 

名瀬の言葉に、オルガはゆっくりただが、ライフルを下ろす。しかし、マルバはあまりの恐怖に失神してしまった

 

名瀬「お前らの覚悟はしっかりと見せてもらった…取引、考えてやろーじゃねぇか」

 

名瀬が放ったその言葉に、一番最初に反応したのはシノ達だった

 

シノ「ま、マジか!!うおっしゃぁぁぁ!!」

 

オルガ「…」

 

オルガは声には出さなかったものの、心の中ではこれ以上ないぐらい安堵していた

 

名瀬「エーコ、アミダに繋いでくれ…祭りは終わりだ」

 

 

 

 

 

 

ーーハンマーヘッド モビルスーツ格納庫ーー

 

ガシャン…

 

ウィーン…

 

アミダ「…ふぅ」

 

アミダのモビルスーツ、百錬が着艦すると、コクピットからアミダがでてきた

 

名瀬「よっ」

 

アミダ「…フッ…」

 

名瀬がアミダを出迎えると、アミダに問う

 

名瀬「…んで、どうだったよ、久しぶりのあいつは」

 

アミダ「…他の子供達はともかく、ユーリに関してはやっぱり寂しいものがあるね。実の子供じゃないのに、娘を嫁にやる気分だよ」

 

アミダは笑いながら名瀬にそう伝える

 

名瀬「ハハッ、俺と同じ事言ってらぁ…」

 

名瀬も苦笑いしながら答える

 

名瀬(…けどま、丁度いいのかもな)

 

 

 

 

ーーイサリビ モビルスーツ格納庫ーー

 

ガシャン…

 

ウィーン…

 

ヤマギ「お疲れ、昭弘」

 

昭弘「お互いにな」

 

イサリビに着艦したグレイズ改のコクピットから、昭弘が出てくる。すると、昭弘は振り返り、アジーの膝蹴りを喰らったせいで潰れてしまったグレイズの頭部を見て、笑みを浮かべた

 

昭弘「…フッ」

 

ヤマギ「…?」

 

 

 

 

 

おやっさん「大丈夫か?三日月」

 

三日月「うん」

 

カチャカチャ…

 

三日月はコクピットからでて、ヘルメットを外していた

 

おやっさん「悪かったな、ロクに調整の効いてねぇ状態で出させちまってよ

 

三日月「おやっさんのせいじゃないよ、俺がもっと上手く扱えてればいい話だったんだから…それで、結局どうなったの?」

 

三日月は、タービンズとの取引はどうなっているのか聞いた

 

おやっさん「今、オルガがビスケットと嬢ちゃん連れて、ナシつけに行ってるよ」

 

三日月「…そっか」

 

三日月はそれだけきくと、ほかには何も聞いてこなかった

 

 

 

 

 

ユーリ「…フゥ…」

 

カポッ…

 

ユーリも先の2人のように、コクピットからでて、ノーマルスーツのヘルメットを外していた。

 

タカキ「…その、ユーリ、ちゃん?」

 

ユーリ「…あ」

 

そこに、おそるおそるタカキが声をかけてきた

 

タカキ「えっと…怪我とか、してない?大丈夫?」

 

ユーリ「うん、大丈夫…それと」

 

タカキ「…?」

 

ユーリはタカキに向かって親指を立てた

 

ユーリ「約束通り、帰って来たよ」

 

タカキ「!…うん!おかえり!ユーリちゃん!」

 

タカキは嬉しそうにはにかみながら、バルバトスの整備に戻った

 

ユーリ「…」

 

ユーリは親指を立てたその手を改めて見つめて…

 

ユーリ「…今の、お母さんが見たら、笑うかな」

 

一言そう呟いた

 

 

 

 

 

 

ーーハンマーヘッド 客室ーー

 

名瀬「マルバの奴は、ウチの資源採掘衛星にぶち込んだいた。今回かかった費用は、あいつの体で支払ってもらうさ…文字通りな」

 

名瀬はアミダに持って来てもらった、そこらに売ってある安酒を飲みながらオルガにそう告げる

 

オルガ「そちらに預けた話です。お任せしますよ」

 

オルガは淡々と、されどなめられないように、威嚇する様に答える

 

エーコ「失礼しますよーっと」

 

エーコはそう言いながら、オルガのティーカップに紅茶を注ぐ。それをみたオルガは、名瀬に思わず問いかける

 

オルガ「…それにしても、ここ女性しか見かけませんね…」

 

その問いに名瀬はさも当然かの如く答える

 

名瀬「そりゃそうだ。ここは、俺のハーレムだからな」

 

クーデリア「…え?」

 

ユージン・ビスケット「…は?」

 

オルガの隣でそれを聞いたクーデリア達は、思わず聞き返してしまう

 

名瀬「この船の女は、全員俺の女ってわけだ」

 

ビスケット「…全員…」

 

クーデリア「奥さん、なのですか…?」

 

クーデリア達は困惑しながら問う。この艦には、数えきれない程の女性がいるが、それも合わせて全部が名瀬の妻だというのだから聞き返すのも当然だろう

 

名瀬「ま、そういうことだな…あといるのは、子供が5人くらい、か?」

 

クーデリア「5人ッ!?」

 

クーデリアは信じられないものでもみたのかのように驚く

 

オルガ「…その、子供ってぇのは…」

 

名瀬「全部俺の子供にきまってんだろ?まぁ、どれも腹違いなんだがな」

 

名瀬は自慢するかのように答える。そこに、アミダが止めにかかる

 

アミダ「いい加減にしなよ、仕事、だろ?」

 

名瀬「おっと、そうだな。じゃ、本題に…」

 

名瀬がそう言おうとすると、オルガが止めた

 

オルガ「ちょっと待ってください!本題に移るまえに、一つ確認しときたいことが…」

 

名瀬「ん?なんだ?」

 

オルガ「…その、ユーリのことなんですけど…あいつ、前ここにいたんですよね?」

 

名瀬「そうだが…それがどうした?」

 

オルガは一層顔をしかめて問う

 

オルガ「…まさかと思いますけど、アンタあいつに手ェ出したんじゃ…」

 

名瀬「ブフォッ!」

 

アミダ「…ックク!」

 

名瀬はそれをきくと、飲んでいた酒を吹き出し、アミダはクックッと笑い出した

 

名瀬「…心配しなくても、あいつにゃ指一本触れちゃいねぇよ!ったく…子供は守備範囲外だっての…」

 

アミダ「まぁ、ここの女全員がアンタの女だってきくと、過去にいたあの子も手を出されていても不思議じゃないからね。でも、ホントに手は出しちゃいないよ。そこは、アタシの命にかけて証明しよう…それにね」

 

アミダも酒を飲みながら答える

 

アミダ「あの子が来たのは4年前。…丁度あの子が10歳の時だ。流石に、そんな年頃の子に欲情するほど、ウチの亭主は性癖歪んじゃいないよ」

 

オルガ「…そう、ですか…」

 

オルガはそれを聞くと、納得はしたものの負に落ちない表情で下がる

 

名瀬「…ほらほら、さっさと本題に移るぞ…」

 

名瀬はそういうと、真剣にオルガに問う

 

名瀬「お前らの力はしっかりと見せてもらった。それで、なにを望むんだ?」

 

その問いに、ビスケットが答える

 

ビスケット「…その、僕達は、ここにいるクーデリア・愛菜・バーンスタインさんを、無事に地球まで送り届けたいんです。そのためには、安全な航路を持っている案内役が必要です。その案内役を依頼したいんです…それと、もう一つ」

 

ビスケットはそこまで言うと、今度はオルガが告げる

 

オルガ「俺達を、テイワズの傘下に入れてもらえないでしょうか」

 

それを聞くと、名瀬はほんの少し眉を潜めた

 

ビスケット「…僕達はギャラルホルンに狙われています」

 

ビスケットの言葉を聞くと、名瀬は理由を確認する

 

名瀬「テイワズなら、奴らに抵抗できる後ろ盾になるってわけか」

 

ビスケット「…はい」

 

オルガ「…」

 

名瀬はほんの少しだけ考えると、案外答えはすぐにでた

 

名瀬「…まいいだろ、あの鉄面皮のユーリが信頼する程だ。親父には話をつけてやる」

 

オルガ達はそれを聞くと、心底安心したように心の中で喜ぶ

 

オルガ「…ありがとうございます!」

 

オルガは深々と頭を下げる。だが、名瀬は忠告とばかりに言う

 

名瀬「まだ入れると決まったわけじゃねぇ。親父と交渉できるように渡りをつけてやるだけだ…あとは、オメーら次第ってな」

 

現実はそう甘くなく、例え名瀬に認められようとも、名瀬はテイワズの頭領ではない。鉄華団の入団を決めるのは、その名瀬のさらに上にいる男に、直に交渉しなくてはいけないのだ。

 

オルガはその現実をしかと噛み締め、答える

 

オルガ「…分かってます」

 

そこで、クーデリアが問う

 

クーデリア「お父様と交渉…ですか?」

 

名瀬はそれを聞くと、ちょっと笑いながら答える

 

名瀬「あん?あぁ、違うって」

 

名瀬の代わりに、クーデリアの後ろにいるビスケットが説明する

 

ビスケット「テイワズのボス、マクマード・バリスタンさんのことですね。そういえば、クーデリアさんの件で何か確認を取るって…確か、資産がどうとか…」

 

名瀬はそれを聞くと、困ったような表情で語る

 

名瀬「んー…どこまで話していいもんか…お前ら、ギャラルホルンについて、どう思う?」

 

その問いに、オルガ達は顔を見合わせる

 

ビスケット「…ギャラルホルン…ですか?」

 

ユージン「どうもなにも…軍隊だろ?よくわかんねぇけど…」

 

ユージンはさも当然かの如くそう告げる。その回答に、クーデリアが付け加える

 

クーデリア「300年前、厄祭戦を終わらせ、その後も強大な軍事力を背景に、戦争が起きないよう、四つの経済圏を外部から監視する組織。それが、ギャラルホルンです」

 

名瀬はその説明を聞くと、満足したように頷く

 

名瀬「そいつを各経済圏が重荷に感じ始めている。最近のギャラルホルンは、自分達の利益追求に走っているからなぁ…んで、そんな時にお嬢さんが現れた…ノアキスの7月会議のクーデリア。火星の独立運動をまとめた、時代のヒロイン…いち地方の独立運動家が、ギャラルホルンを飛び越え、独自に地球経済圏のトップと会談する…もしそれが実現したらギャラルホルンとしては一大事だ。それこそ、ギャラルホルンの支配体制を揺るがしかねない程にな」

 

クーデリアは名瀬の考察を聞き、改めて己のやろうとしていることの現実を突き詰められる

 

ユージン「…なんかよくわかんねぇけどよ、とにかく凄え人ってことすか?」

 

ユージンが一応名瀬の説明を間違って捉えてないか確認する

 

ビスケット「それと資産の話に、一体なんの関係が…?」

 

ビスケットは名瀬に問うが、名瀬ははぐらかす

 

名瀬「これ以上は親父に聞いてくれ…ま、俺如きが扱えることじゃないってことさ…そこのお嬢さんは」

 

 

 

 

 

ーーイサリビ 食堂ーー

 

カチャカチャ…

 

三日月「…」ムグムグ…

 

昭弘「…」ガツガツ…

 

ユーリ「…」ハムハム…

 

先の戦闘で苦労したパイロット3人組は、アトラの作った食事を胃袋に流し込んでいた

 

アトラ「…それにしてもよかったぁ。皆無事で…」

 

アトラは3人にドリンクをおきながらそう答える

 

ユーリ「…昭弘のお陰…今回、私は…ハムッ…躊躇ってしまった…」

 

昭弘「そこまで悲観するこたねえだろ…前の仲間だって…ングッ…言うなら当然だ…逆に、躊躇いもなく撃っていたら、少し信用できなくなってたな」

 

ユーリ「…ごめん、ありがと…」

 

昭弘なりの不器用な励ましに、ユーリは微笑みながら礼を言う

 

昭弘「…別に…ハグッ…」

 

昭弘は満更でもなさそうに食事しながら返事する

 

三日月「…俺の方が…よっぽど酷かった」

 

アトラ「え?」

 

三日月はそれだけ言うと、いつもよりあんまり食べず、立ち上がる。

 

ウィーン…

 

そこに、タカキがやってくる

 

タカキ「あ、いたいた!三日月さん!オルガさん達、帰ってきましたよ!」

 

タカキは三日月にそう言うが、三日月はジャケットを着ると、

 

三日月「俺、ハンガーでおやっさんのところ手伝ってくるから。オルガにはそう伝えといて」

 

タカキ「え…?あ、でも!」

 

ウィーン…

 

三日月は有無を言わさない雰囲気を纏いながら、食堂を後にした

 

タカキ「…どうしたんだろ?三日月さん…」

 

アトラ「…わかんない…」

 

昭弘「なに、あいつのことだ。体でも動かしてスッキリすりゃ元に戻るさ」

 

昭弘はそう言った。そこに、食事し終わったユーリが立ち上がり、自分のコートを着る

 

タカキ「あ、ユーリちゃんも行っちゃうの?」

 

タカキの問いに、ユーリは扉に行き、振り向きざまに言う

 

ユーリ「…借りを返しに行くの」

 

タカキ「え?借り?」

 

ウィーン…

 

ユーリはそう言うと、三日月と同じようにそそくさと退室した

 

タカキ「…」

 

アトラ「…」

 

昭弘「…おかわり頼む」

 

アトラ「ぁ、うん」

 

 

 

 

タカキ(…借りって、なんだろう…?)

 




…はい!いかがでしたか?なのだ!そういえばなんだけど、原作死亡キャラとかは生かしておいた方がいいのだ?それともそのまま原作通りにしておくのだ?どっちがいいか迷ってるから、よければ意見をくださいなのだ!
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