機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズofアストレイ   作:黒アライさん

9 / 20
こんにちはなのだ!黒アライさんなのだ!最近感想をくれる人が数人だけでもいてくれて嬉しいのだ!感想を読むたび、自分の小説に何が足りないのかよくわかるのだ!それを改善できるかは…お察しして欲しいのだ。みんなもできれば感想を下さいなのだ!


子供達が守る場所

ーー火星共同宇宙港 方舟ーー

 

デクスター「登録名称は、これでいいんですね?」

 

デクスターは昭弘達に確認を取る

 

昭弘「あぁ、団長の命名だ。CGS時代の名前は嫌なんだとよ」

 

昭弘達は無事、CGSの舟であった舟、「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」を鉄華団の物として正式に登録できたので、オルガの指示に従い、艦名を変更している最中であった。

 

デクスター「では…ウィル・オー・ザ・ウィスプ、改め…《イサリビ》」

 

 

 

 

ーー火星 辺境ーー

 

ブロロロロ…

 

マクギリス「農場にいた子供達の証言通り、あのあたりにはCGSという民兵組織が存在していたよ」

 

ガエリオ「存在…していた?過去形か?」

 

ガエリオは車の運転をしながらマクギリスに尋ねる

 

マクギリス「経営者も変わり、社名も変更されている…新しい名前は、鉄華団」

 

ガエリオ「鉄華団、ね…それがどうかしたのか?」

 

マクギリスはガエリオの疑問には答えず、窓の外を見ながら、意味ありげなことを呟く

 

マクギリス「消したかったのは名前だけか…それとも…」

 

 

 

 

ーー鉄華団 本部ーー

 

ギャギャギャ…

 

三日月達はモビルワーカーにのり、農園から帰還したところであった。

 

 

ビスケット「…あ!」

 

ユーリ「…!」

 

クーデリア「あ、あれは!」

 

三日月「!」

 

そこで四人は、今日1番に驚くものを目にする。

 

それは、華の形を象られ、真紅に塗られた鉄の華…鉄華団の、新たなエンブレムが、鉄華団本部の壁に、描かれていた

 

ビスケット「おー!」

 

クーデリア「あれが…」

 

ユーリ「私達の…」

 

オルガ「そうだ、あれが、俺たちの新しいマーク…鉄の華!」

 

オルガは驚く三人の元に現れ、力強くそう言う。

 

ライド「へへーん!団長に頼まれて、俺が考えて描いたんだぜ!」

 

ライドは自慢げに言う。実際、ここまで鉄華団に似合うエンブレムなどこれ以外ないだろう。それを考え、描いたライドはそういう才能があるのだろう。シノはライドの元に寄り、肩を叩きながら褒める。

 

シノ「スッゲェェ!カッケェェ!やるじゃねえかライドォ!」

 

 

 

オルガ「なぁミカ、ユーリ。中々いいだろ?」

 

ユーリはずっとエンブレムを見つめ、三日月も満足したように返事をする

 

ユーリ「…凄い」

 

三日月「うん!」

 

二人のその言葉に、オルガは付け加えて言った

 

オルガ「なあ、二人共」

 

三日月・ユーリ「?」

 

オルガ「これを…俺たちで守っていくんだ…!」

 

オルガは振り向き様にそう告げる

 

三日月「…あぁ!」

 

ユーリ「…守る、壊させはしない…!」

 

ユーリ(…やっと手に入れた、私の居場所なのだから…)

 

二人は、心にしっかりと鉄の華を刻み込んだ

 

 

 

ーー鉄華団 本部 廊下ーー

 

トド「はい…ええ、そっちは任せて下さい…」

 

トド「それじゃ、宜しく頼みますよ…」

 

トドは、エンブレムをつくり、喜んでいる少年達を傍目に、何やら怪しい電話をかけ、不敵ににやけていた…。

 

 

 

そして、時は順調に進み、オルクス商会との交渉日になる

 

 

 

ーー鉄華団 本部ーー

 

ピッピッピピッピッ…

 

オルガ「……」

 

オルクス「……」

 

オルガと、オルクス商会、現社長であるオルクスは、無言でタブレット内にそれぞれ今回の交渉内容について記す。そして同時にそれぞれのタブレットを交換する。

 

しばらくしてからオルクスの使用人が喋る。

 

使用人「…確認しました」

 

オルクス「うむ」

 

続いてビスケットも確認完了の言葉を出す。

 

ビスケット「こちらも確認しました」

 

オルガ「…フッ」

 

二人はそれぞれの言葉を確認すると、立ち上がり、互いに手を差し出し、握手した。

 

オルクス「契約は成立だ」

 

オルガ「代表自ら顔をだしてくれたこと、感謝するよ、オルクスさん」

 

オルガは手を交わしながら礼を伝える

 

オルクス「商売ってのは信用が売り物だからなぁ」

 

オルガ「同感だ。地球まで、宜しく頼むよ」

 

オルクス「こちらこそ。CG…じゃなかったな。えーっと…鉄華団」

 

 

 

ーーGH 火星支部 アーレス ーー

 

コーラル「クソォッ!!」

 

コーラル「クソォッ!クソォッ!クソォッ!クソォッ!」

 

コーラル「計画が!全て台無しだぁ!」

 

バンッ!

 

コーラルは机上を強く叩きながら叫ぶ

 

コーラル「このままでは身の破滅だ…」

 

コーラルはそう呟き、今をどうするか必死に考えていた。そのとき、一つの連絡が入る

 

コーラル「…チィッ!」

 

ピッ

 

コーラルは連絡をつなげると、その連絡をかけてきたものに怒鳴る

 

コーラル「しばらく連絡入れるなと言っただろうが馬鹿者がぁ!」

 

しかし、かけてきたGH兵は謝罪しながらも、要件を告げる

 

GH兵「申し訳ありません…しかし、オルクス商会の代表を名乗る物が、バーンスタイン嬢の件について、急ぎ取り次いで欲しいとのことでして…」

 

それを聞いたコーラルは冷静さを取り戻す

 

コーラル「クーデリアの件だと…?」

 

GH兵「はい…如何なさいますか?」

 

コーラルは数秒もの間、脳を働かせ、答えを出す。

 

コーラル「…ふむ、いいだろう、繋げ」

 

それからコーラルはオルクスのバーンスタインの件について聞くと、不気味に笑い出した…

 

 

 

ーーアーレス 兵室ーー

 

アイン「…」

 

アインは、クランクに密かに託されていたGHのバッヂを、クランクが戦死したあの日からずっと見つめていた。

 

アイン(クランク二尉…俺は…)

 

アイン「…俺は…」

 

プシュー!

 

アイン「!」

 

アインがバッヂを握りしめ、悩んでいると、一人のGH兵士が命令を伝えにきた

 

GH兵士「アイン、こんなところにいたのか!急いで支度しろ!コーラル司令から、今日中にお前とお前のグレイズを宇宙にあげろとのご命令だ!」

 

アイン「!それじゃ!」

 

GH兵士「あぁ、待機命令は解除だそうだ!」

 

アインはそれを聞くと、力強くバッヂを握りしめ、心に決意を宿した。

 

 

 

 

ーー鉄華団 本部 深夜ーー

 

グガー…スピー…

 

鉄華団の少年達は日日の疲れからか、酷く眠りかけていた。ある一人を除いては…

 

ザッザッ…

 

クーデリア「…フゥ、流石に冷えますね…」

 

クーデリアはそういいながら薄着一枚で外に出ており、宇宙を見上げていた。内心緊張しているのだろう。きっと、これから行く地球への道は、生易しい物ではないと感じたから…

 

クーデリア「…ん?あれは…」

 

クーデリアは鉄華団の見張り台のような所に、一つだけの明かりと、見知った人物がいた

 

 

ーー鉄華団 本部 見張り台ーー

 

コッコッ…

 

クーデリアは先程見つけた明かりのもとへ、自然と足が向かっていた

 

ユーリ「…」

 

そこにいたのは、いつも着ているコートを脱いでおり、袖の無い黒いセーターのような物を着ているユーリがいた。

 

ユーリ「…ん」

 

ユーリはそう言うと、クーデリアに自分の着ていた毛布を渡した

 

クーデリア「え?あ、ありがとう…ずっとここに?」

 

クーデリアは毛布を貸してもらいながらそう尋ねる

 

ユーリ「いつもは交代制でやってる…らしい。早く鉄華団の規則に慣れるために、無理言って代わってもらったの」

 

ユーリは窓の外を見つめながらそう言う。

 

ユーリ「それに…今はいつGHに襲われてもおかしくないから」

 

ユーリのその言葉に、クーデリアは何とも言えない表情をすることしかできなかった。その襲われてもて仕方ない状況にしたのは、紛れも無い、自分なのだから…

 

クーデリア「…私は「ん」…え?」

 

そう言ってユーリは、クーデリアに何かの種のような物を差し出した。よく見るとそれは、三日月がいつも隠し持ってる火星ヤシの実であった。

 

ユーリ「さっき、三日月が毛布届けるついでに様子見に来たの。その時も、三日月はそれ食べてたから美味しいのかとおもって、無理言って少し分けてもらったの」

 

クーデリア「…えっと、下さるのですか?」

 

ユーリ「嫌ならいい」

 

ユーリはそう言って手を引っ込めようとするが、クーデリアが慌てて止める

 

クーデリア「い、いえ!頂戴します!」

 

クーデリアはそう言って一粒口の中に放り込んだすると…

 

クーデリア「…むぐっ!?」

 

クーデリアは急に口元を隠し、顔色を悪くした。

 

ユーリ「気を付けて。それ、三日月によると当たり外れがあるらしいから」

 

クーデリア「…できれば早く言って欲しかったです」

 

クーデリアはそう言うが、ユーリの視線は既に外に戻っていた。クーデリアは、その時のユーリが身に纏う、子供が出せるとは思えない美しさと、なんとも話しかけづらい雰囲気を感じた。話しかけたら、ユーリの何かが壊れてしまうようにおもったから…

 

しかし、ユーリはそんなことなどいざ知らず、視線はそのままにクーデリアに尋ねる

 

ユーリ「ねえ…地球ってどんな所?」

 

クーデリア「え?」

 

ユーリ「私、地球には行ったことがない」

 

ユーリのその質問に困りながらもクーデリアは話す

 

クーデリア「そうですね…私も、火星育ちですので、特段詳しいわけではありませんから、なんとも言えませんが…どんなところか、と言われると、やはり1番先に思いつくのは、あの広大な海ですかね」

 

ユーリはその言葉を聞くと、少し微笑んだ…ような気がした。彼女に会った初めの頃は、感情がないのかと密かに心配していたが、少し触れ合っただけの今でもわかる。彼女はにはちゃんと、喜怒哀楽があり、表情にも出ていると。

 

ユーリ「…私は、嬉しい」

 

クーデリア「え?」

 

ユーリ「私の…居場所があることが」

 

クーデリア「…居場所…」

 

ユーリは空を見上げて言う。

 

ユーリ「両親が死んでからは、この世界に、私の居場所は消えた。子供の私には、それを得る方法を知らなかった。傭兵をやっていたのも、依頼されることで、私はその時だけでも、私がその人に必要とされているとおもったから」

 

ユーリ「でも違った。必要としているのは私じゃない。私のもつ力だけ…それがわかったのは最近。だから、今まで頑張ってきた傭兵稼業も

嫌気が差していた…正直言って、貴方を殺すと言うコーラルからの依頼が終われば、私は死ぬつもりだった」

 

クーデリア「ッ!?」

 

クーデリアは驚くが、どんな言葉をかければいいのかわからないように困っていた

 

ユーリ「安心して。今はもう、そんな気はない…でも、あの時、鉄華団と会ってなかったら、私は本当に死んでいたんだと思う」

 

ユーリ(…お母さんの遺した意思すらもかなぐり捨てて…)

 

ユーリは一旦区切ると、側においてあった自分のコートを羽織る。そのコートの後ろには、立派な鉄の華…鉄華団のエンブレムが刻まれていた。

 

ユーリ「私にとって、私自身を見てくれる鉄華団は、とても大切なんだ…私を受け入れてくれる、大切な家…。だから、私はそれを命にかえても守るし、その鉄華団が決めたことなら、全力でやり遂げる…二度と、壊させなんてしない…させてたまるか…!」

 

クーデリア「…」

 

珍しく、感情に身を任せて語るユーリに、クーデリアは静かに聞きながらも、己の立場を再確認した。

 

クーデリア(世の中には、彼女や鉄華団のような少年少女達がごまんといる…でも、私の今回地球行きが成功し、アーブラウとの交渉が成立すれば、少なくともそんな子たちを減らせるきっかけになる…私の成すべきことは、彼女達の、未来の為にもなる!)

 

スッ…

 

ユーリ「…?」

 

クーデリアはそう思うと、ユーリの手を取り宣言する。

 

クーデリア「…頑張りましょう。お互いに、成すべきことを成すために!」

 

ユーリはそれを聞くと、表情はそのままだったが、握った手を、力強く握り返してくれた

 

 

 

ーー鉄華団 食堂 朝ーー

 

「私を!」

 

アトラ「私を!炊事係として!鉄華団で雇って下さい!」

 

朝の食事を楽しむ少年達に、アトラの大きな声が鳴り響いた。

 

アトラ「女将さんには事情をはなして、仕事を辞めてきました!」

 

アトラは続けて言った。彼女も必死なのだろう。気兼ねなく話せる家族のような少年達と、自分が好意を寄せている男が命をかけて仕事をしにいくのだから。

 

それを聞いたオルガは隣のいる三日月を見ながら言う。

 

オルガ「…いいんじゃねぇの?なあ?三日月」

 

三日月「アトラのご飯は美味しいからね」

 

三日月もそう言って賛成する

 

鉄華団への入団を認められたアトラは、がばッと頭を下げて礼を言う。

 

アトラ「あ、ありがとうございます!一生懸命、頑張ります!」

 

その言葉をもとに、オルガが立ち上がり、皆に激を送る

 

オルガ「よぉーしお前ら!地球行きは俺ら鉄華団の初の大仕事だ!気ぃ引き締めていくぞぉ!!」

 

鉄華団「オォーー!!」

 

そうやって朝から盛り上がる者達に、ユージンは呆れながら言う。

 

ユージン「ったく、オルガの奴、状況分かってんのかよ…俺達ゃギャラルホルン…いわば世界の一国に喧嘩売ってるのと同じなんだぜ…?」

 

そういいながらも内心熱く感じる心を治めながらユージンは食事を続ける

 

しかし、

 

トド「…へッ…最後の晩餐だ…せいぜい楽しめや…」

 

トドはそういいながら不気味な笑みを浮かべる

 

 

 

アトラ「あ、そーだ三日月!さくらちゃんからこれ、預かっておいたの、はい!」

 

 

アトラはそう言うと、懐から大きな袋をだしてきた。その中身は…

 

三日月「お、火星ヤシの実…よかった、ちょうど切れかけてたんだ」

 

アトラほ渡し終わると、近くで食事をとっていたクーデリアの方を向く。

 

アトラ「よ、宜しくお願いします!」

 

クーデリア「ふぇっ!?え、あ、えぇ、お願い、します?」

 

クーデリアは驚きながらも一応、返事を返した

 

 

 

ーーGH 火星本部 アーレスーー

 

ガエリオ「クーデリアの件、お前の睨んだとおり、コーラスが関わっていたな。だが…」

 

ガエリオはそこで区切るとマクギリスの方を向いた

 

ガエリオ「そんな下衆の命令を、お前が聞くとは思わなかったよ、マクギリス」

 

その言葉に、マクギリスは答えなのかわからないことを言う

 

マクギリス「下衆、か…確かにな」

 

 

 

数刻程前、マクギリスとガエリオは、コーラスに呼ばれていた。

 

マクギリス「急な話とは?」

 

コーラス「実は、監査官どのにぜひともご同行願いたい作戦があってね」

 

コーラスは妙に機嫌よさそうにそう切り出す

 

ガエリオ「作戦?」

 

ガエリオは物騒な言葉に突っかかる

 

コーラス「クーデリア・藍那・バーンスタインが調停のために地球へ旅立つのは、君たちの望むところではなかろう?」

 

そこでコーラスは、マクギリス達の目を見ながらニヤケ顔で告げる

 

コーラス「この手柄を君達に譲ろうと言うのだよ」

 

 

 

ガエリオはコーラスの話を聞き終わったあとに愚痴る

 

ガエリオ「一度は自分の手柄にしようと、中隊規模まで動かしたくせに、手柄を譲るとはよく言えたものだな」

 

マクギリス「失態の穴埋めに必死なのだろう。笑ってやるな」

 

そうマクギリスが言うと、ガエリオは流石に不審におもったらしく、聞き出す

 

ガエリオ「…お前、何を考えてる?」

 

その問いに、マクギリスは前髪を弄りながら答えを出す

 

マクギリス「今やクーデリア・藍那・バーンスタインは、火星独立運動の象徴だ。その小娘一人を飼い慣らすだけで、火星の市民を黙らせることができるのなら、利用価値はあるとおもわないか?」

 

マクギリスの答えに、ガエリオは納得したように話す

 

ガエリオ「なるほど…身柄を抑え、我々の手の上で囀ってもらうわけか…」

 

 

 

 

ーーアーレス 入港口ーー

 

「お手を煩わせずとも、我らの船が、クーデリアをとらえましたものを…!」

 

画面から発するその言葉に、コーラルはキッパリと答える

 

コーラル「これは政治的な問題だ、手順に意味がある!結果だけの話ではないのだ…」

 

コーラルの言葉に、謎の男は、

 

「未熟なものでして、何卒、ご容赦を…」

 

コーラル「いい、情報提供には、感謝している…」

 

コーラルはそういいながら船を発進させる

 

その画面の先にいる男は…

 

オルクス「今後とも、我らがオルクス商会を、ご贔屓にお願いします

 

コーラル「わかっている…礼記はまかせる」

 

そう言ってコーラルはオルクスとの通信を切る

 

コーラル「後はクーデリアを確実に始末するだけか…フッ…ノブリスの金さえ手に入れば、どうにでもなる…」

 

コーラルは笑いながらそう言った…

 

 

 

 

ーークリュセ 静軌道ステーション カタパルトーー

 

そのクリュセのカタパルトには、小型の輸送船が乗せられていた。

 

その中には、鉄華団が乗っている。

 

フミタン「…いよいよですね、お嬢様」

 

クーデリア「えぇ」

 

クーデリアは内心緊張しつつも、自分の視界に、オルガや三日月、そしてユーリの姿が入ると、自然と心が落ち着いた

 

クーデリア(行ってまいります…お母様、お父様)

 

バシュゥゥン!!

 

スラスターの音を轟かせ、鉄華団を乗せた小型輸送船が今、宇宙へと旅立つ。

 

 

 

ーー宇宙 火星付近ーー

 

バシュッ

 

ガコン…

 

彼らを乗せた小型輸送船は、補助ブースターを切り離した

 

クーデリア「この後、低軌道ステーションへ行き、迎えの船を待つ手筈でしたよね?」

 

クーデリアの問いにビスケットが答える

 

ビスケット「はい、オルクスの低軌道輸送船にひろってもらって「あ、あれがオルクスの船じゃないですか!?」え?」

 

そう叫ぶタカキの声に、皆が前を見る。

 

タカキ「ほら!あそこあそこ!」

 

タカキが指を刺すと、そこには薄い緑色をした船がいた

 

しかし、

 

オルガ「…予定より少し早ぇな…ん?」

 

オルガはそのオルクスの船らしきものから、数個の光が出てきた。それは…

 

オルガ「…おい、まさかあれ!?」

 

ビスケット「ギャラルホルンのモビルスーツ!?」

 

ギュォォォォン!!

 

宇宙用に回収されているGHのモビルスーツ、グレイズが、こちらに向かって急速接近してくる

 

ユージン「お、おいおい!つか、奥にもまだなんかいんぞ!?」

 

シノ「ハァーーー!?」

 

モビルスーツを出したその船の後ろには、もう一隻の船があった

 

トド「なにぃ!?どうなってやがる!?」

 

ユージン「トドォ!!説明しやがれ!」

 

トド「い、いや!俺だって何がなんだか!ギャラルホルンなんてきいてねぇよ!」

 

トドはそう言うと操縦室に向かい、オルクスに連絡を取る

 

 

ーーオルクス船 司令室ーー

 

オルクス私兵「トド・ミルコネンからの連絡ですが…」

 

オルクス「我々への協力に感謝すると返しておけ」

 

ーー小型輸送船ーー

 

シノ「協力たぁどう言うことだテメー!俺らを裏切りやがったな!?」

 

バキッ!

 

トド「フグォッ!?」

 

トドはシノにボコボコにされ、オルガがその間に指示を出す。

 

オルガ「運行はいい!加速して振り切れ!!」

 

操縦者「えぇ!?あ、はい!!」

 

小型輸送船は運行ルートから外れ、とにかく加速して距離を開ける

 

トド「畜生ォー!テメーら許さねえからなぁ!」

 

ユージン「許さねえのは!」

 

シノ「俺らだよ!」

 

ガコンッ!

 

ビスケット「!?」

 

小型輸送船が少し揺れた。グレイズからアンカーを射出され、引っ掛かったのだ

 

オルガ「チィッ!囲まれたか!」

 

操縦者「も、モビルスーツから緊急連絡!クーデリアの身柄を引き渡せとか言ってますけどォ!?」

 

操縦者も動揺しながら指示を待つ

 

トド「そ、そうだ!差し出せ!」

 

ユージン「うっせぇ!テメーは黙ってろっ!」

 

トド「他に助かる道があるってのかよォ!?」

 

ユージン「ッ!そ、それは…!」

 

認めたかはないがトドの言葉は正論である。小型輸送船は数機のモビルスーツに既に包囲されてしまっている。もはや逃げる事はできない。

 

シノ「…どうすんだ!?オルガ!」

 

シノはオルガに指示を仰ぐ

 

クーデリア「私を差し出して下さい!」

 

オルガ「それはなしだ。俺らの筋が通らねえ…」

 

オルガは即答でそう言った。

 

オルガ「ビスケットォ!」

 

ビスケット「了解!いくよ!ユーリ!三日月!」

 

オルガはビスケットに合図すると、ビスケットはなにかのレバーを下ろした。

 

ユージン・シノ「なにい!?」

 

アトラ「三日月!?」

 

クーデリア「ユーリ!?」

 

 

バシュゥウ!

 

小型輸送船の背部から、なにかのハッチが開くと、煙幕が立ち上げた。

 

GH兵「チィッ!小細工を…」

 

しかし、それは煙幕だけではなかった

 

ジャキンッ!

 

GH兵「…は?」

 

グレイズのコクピットにまっすぐ伸びたそれは、紛れもない、細長い銃身だった。

 

バゴォンッ!

 

一つの爆音が轟くと、グレイズのコクピットに、巨大な穴を開けた。

 

そして煙幕から出てきたのは、

 

バルバトスであった。そして…

 

 

GH兵A「何!?モビルスーツだと!?」

 

GH兵B「一体どうな…」

 

ブツッ!

 

GH兵A「…ん!?GH兵B!!どうした!?応答しろ!おいっ!!」

 

そしてGH兵Aがみたのは…

 

二つの《短剣》にコクピットを無残に貫かれたグレイズであった。

 

GH兵A「な!?なんだあれは!?剣が…《飛んでる!?》」

 

美しい緑色の粒子を放ちながら飛ぶ二つの短剣は、小型輸送船のところにいき、バルバトスとは違う、《もう一機のガンダム》に収納される。

 

ギュォオォォン!!

 

ヒュィィィィン!!

 

片方のガンダムはエイハブリアクターの甲高い音を、もう片方のガンダムはあの短剣と同じく、明るい緑色の粒子を放ちながら風を切るような静かな稼働音を鳴らし、飛来してくる。

 

 

三日月「ユーリ…」

 

ユーリ「うん、わかってる」

 

三日月・ユーリ「…殺ろうか…!」

 

キュィィン!!

 

白と黒の二つのガンダムのカメラアイが、猛々しく光り、敵をしっかりと見据えていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




…はい!如何でしたか?なのだ!次回はユーリの鉄華団としての初陣なのだ!楽しみにしていて欲しいのだ!それではまた次回なのだ!できれば感想またはアドバイスをくださいなのだ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。