鮫モンスターに転生したけれど、これからどうすれば良いんだろうか?(完結)   作:蕎麦饂飩

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どうすれば良いのか分からないけど、慰めるのは得意じゃない

 セレナは村の人間たちに歓待を受けていた。

 それはわからなくもない。

 村人には逃げる以外の手段を与えなかった怪物を、打倒したのだから。

 

 だが気に食わない。

 一つは、僕に貢がれる料理が少ないこと。

 村の規模にしては多い方なのだろうが、正直足りていない。

 一つは、セレナと僕に酒が振る舞われる事だ。

 供物と人間の区別が付きにくくなりそうだし、セレナの健康にも良くないだろう。

 最後は、この村の村長の息子と結婚してくれと、その父親からセレナが言われている事だ。

 

 時折セレナをチラチラ見ている金髪の個体が、村長の息子なのだろう。

 髪色を除けば、どこか最初に食った個体に似ていなくも無い。

 

 結果としてセレナは断っていたが、別に断らなくても良かった。

 その時は、酒に酔って供物と人間を間違えていたかも知れないが、それはそれだ。

 

 セレナは、二日昼夜問わず続いた宴会の次の日は一日中起きなかった。

 僕もそれに合わせてその日は寝る事にした。

 

 村を出て、ツシマーズに帰る時に、ウェヒラニと呼ばれるこの村の巫女の衣装をセレナは渡された。

 先代の巫女──村長の妻が着ていたものだと言っていた。

 サソリに契約モンスターと挑んで散ったのだとも。

 

 

「ケアロハ、エ・マーラマ・ポノ!!」

 

 村独自の言葉だろうか?

 よくわからなかったが少しイラッとした。

 

 透ける薄手の布を何枚も重ね合わせた服、ウェヒラニに着替えたセレナと共に村を出て、砂漠へと赴いた。

 

 村から出れば食べ物には困る事はない。

 何せ、ライオン達がそこそこ浮かんでいるからだ。

 

 村では食餌量の関係で出来なかった、肉体の変化を許容する。

 

 

 

『地下鮫(グランドシャーク)特異亜種、相頭蛇(アワセカグラ)種』

 現在:通常種

 

 白色(シルフカ)種

 爪鰭(ツメフカ)種

 酔液(ジジフカ)種

 死宝石(ウルイシフカ)種

▶衣着(シルギンフカ)種

 金鎧(カヌイフカ)種

 

 空腹が意識を染める──────。

 

 何匹か綿毛のたてがみを持ったライオンを噛み砕いたところで気が付いた。

 

 新たな肉体は以前より少し大きくなった程度だった。

 半透明な身体を、同色の大きく異常発達した無数のヒレが折り重なる様にして覆っている。

 その姿はとても今のセレナに似ていた。

 

 ドレス見たいなヒレは見た目通りしなやかでありながらも、見た目とは裏腹に非常に丈夫に出来ていた。

 ライオンを絡め取りながら、締め上げていく。

 ヒレからも、ライオンの生命力を吸い上げているようだ。

 ライオンには選択肢は二つしかない。

 ヒレに吸い取られるか、口に吸い込まれるかだけだ。

 何の恨みも無いが、僕が空腹だったのが悪い。

 

 新たな肉体が空腹を満たすまで、暴食は続いた──────

 

 

 数こそ数えていないが、かなりの数のライオンを食い潰してツシマーズへと着いた。

 僕にビビってるのを隠し切れていない門番の横の壁をすり抜けて入った。

 以前よりも、透過する能力が向上している。

 

 広場にセレナと共に佇む。

 人々は遠巻きに僕たちを見ている。

 なる程、もし僕に食われたらと思うと近付けないのだろう。

 

 そこでとぐろを巻いて寝ていると、甲高い声がした。

 

「ヘビさんがねてるー」

 

 どこからどうみてもヘビじゃないつもりだ。

 ヒレに隠れて見えないが、エラもあるのだ。

 

 声を無視して、もう一度そのまま寝る事にした。

 そうしていると、以前見た男ともう一人の男がやって来た。

 

 

 

 二人はセレナに城に着いてくるようにと言った。

 僕もその後に着いて行った。

 歓待用の来賓室に連れてこられると思っていたら、ひたすら地下へと進んでいった。

 

 恐らくは最下層というところで、立ち止まったタンパク質に富んだ男と、脂肪分に富んだ男は言った。

 

 

 

「良くやったではないか。誉めてやろう」

「もう少し、食べ残しを砂漠に置いていてくれればより良かったのですけどねぇ。

丸呑みされてばかりでは、服に使う材料にも出来ませんしぃ」

 

 不快な声だった。

 筋肉質な男も、肥満の男も不快でしかなかった。

 その不快は、継続した。

 

「さっそくだが魔物遣いの女よ、聞くのだ。

最近、近隣の、ベップノユ国の反応がどうにもな…。

そこで、是非お前たちに打ち滅ぼしてきて欲しいのだ。

そうすれば、我が養子として王に妾として紹介してやろう。

不気味な白髪も、神秘的と言えば魅力にも写る」

 

 声だけでなく、態度も不快だった。

 セレナにとっては、内容も不快だったようだ。

 

「私達を、戦争の駒に使うつもりですか?」

 

 人間たちの同族闘争など、僕には無関係でどうでも良い。

 餌が確保されるか否か。

 その程度の興味しかない。

 

 

「この国の為だ。

…それに、人を食わせた方がモンスターの成長にも良いのだぞ」

 

 それはそれで魅力的だが、それだけが選択肢でもない。

 餌が「別の餌を食べろ」と言うのは、とてもとても不思議な印象だ。

 どうでもよいから、セレナの選択に任せるとしよう。

 

「海の向こうのマアミマアミにある、土地や産物も欲しいですねえ。

あそこも侵攻()りましょうよぉ」

 

 …面白い。

 しかし、肥満男ではなく、セレナの選択にこそ価値がある。

 どうでもよいから、セレナの選択に任せるとしよう。

 

 

「お断りします」

 

 予想はしていたが、セレナは断った。

 自分を追放した場所を侵略させてくれるだなんて、好条件だと思ったのだが、どうやら間違っていたようだ。

 

 

「従わないのか…。

なら手に余るだけの危険は排除するしかないな。

では──────死ね」

 

 硬そうな肉質の男がそう言うと、先程から槍を持って隠れていたつもりの(・・・・)人間たちが突っ込んで来た。

 

 僕にはその匂いは分かっていた。

 その証拠に、今僕の二つの口にはどちらも三人ずつ人間たちが収まっている。

 

 ───お前たちは『賊』だ───

 

 口を強く閉じる。

 少々マナーが悪いが、千切れた肉と血液が飛び散る。

 あゝ理性が加速(本能が興奮)してきた。

 

 視界の先で太った男がセレナに筒を向けた。

 炸裂音と共に矢じりがセレナに突き刺さった。

 開放時に魂を吸う要領で、セレナから意識だけを奪う。

 

 …今回は、趣向を変えてみようか。

 

 

 

 身体の中心を起点にして二つの方向にヘビ型の頭を持っている。

 その二つの頭にあるアゴを大きく開いて自ら裂ける。

 根本近くまで裂けた身体はそれぞれ二つの細長い身体として再生する。

 視界が、嗅覚が、聴覚が──────以前の倍に増えた。

 

 更に四つの頭が裂ける。

 再び再生して八つの頭に蘇る。

 

 八つの頭を更に長く伸ばす。

 まるで海藻のように揺らめく細く長い八つの頭。

 それらを使って、この地下から城の二階までにいる全ての人間を捕食した。

 

 殆どのものが、姿や衣服から戦士の類だったと推測されるが、僕の頭の内一つさえ殺す程の実力は無かったようだ。

 

 兵士以外、殆ど食い殺してはいないが、それでもこの国は終わるだろう。

 戦う力が無い国の平和というのは、砂上の楼閣に過ぎない。

 

 兵士を大きく失ったこの国は、その事が知られ次第、仲が良くないというベップノユ国に攻められて、国民諸共蹂躙されるのだろう。

 多くの阿鼻叫喚が地上の地獄を彩るだろう。

 いっその事、僕が国民全てをこの牙で噛み殺してやるのが慈悲だろうが、そこまで慈悲深くもない。

 

 早々に元の二頭の姿に戻ると、セレナを連れてツシマーズ国を逃げ出した。

 国一つ喰らうというのも面白そうだったが、藪をつついて蛇を出すという事もある。

 …尤も、それで出て来た蛇が僕なのだから、僕にとっては心配する必要もない気がしないでもない。

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 この数年後、他国に攻められる事を極端に恐れたツシマーズ国は、大量発生した綿毛獣(コットンビースト)と、他国からの奴隷を含む下級国民を、強制的に契約させた。

 普通の人間が契約するにしては、高位過ぎるモンスター側に引っ張られて魂を奪われたり、契約が成り立たずに食われたりした。

 

 それでも1割に満たない人数が契約に成功した。

 これはかなり珍しい確率であった。

 幸運と言っても良かった。

 

 契約者たちは苛烈な政をしいたツシマーズに反逆して、その下剋上を成功させたが、今度は彼らが他の国民に過激な統治を行う事になった。

 力と血と命で目的を成就した旨味は忘れられない。

 始まりは自分たちの平和の為に起こした革命だとしても、一度暴力で解決した成功経験は忘れられるものではない。

 痛みを知る者が優しくなるとは限らない好例だった。

 

 

 

────────────────────────

 

「私、寝てたの…?」

 

 暫くすると、セレナが意識を取り戻したようだった。

 未だ鉄と脂の匂いがする、赤黒く濡れた僕に乗せられて、山道を移動している事を確認して、状況を理解したようだった。

 

「また、無くなっちゃったね」

 

 セレナはそう話しかけてきた。

 主語がないからよく分からない…と誤魔化す必要もない。

 分からないこともないが、分かった素振りをする必要も無かった。

 

「…あなたのせいだよ。

蛇さんが殺すからっ!!

殺して解決しようとするからっ!!

無くなっちゃった。

また私の居場所が無くなっちゃったのっっ!!」

 

 そう言って泣き出す。

 しかしとて、それは僕の動きを阻害するには至らない。

 鮫である僕には、慰める術など無いし、その必要性もわからない。

 

 第一、故郷を自分の意思で出た僕には、故郷を失う事をそれほどまでに悲しむのが理解出来ない。

 

 暫く無言で泣いていたが、気が済んだのだろう。

 

「ごめん、蛇さん。

蛇さんは私をまもってくれただけだもんね。

ごめんね、八つ当たりして」

 

 そもそも気にしてさえいないのに、謝られても困る。

 というか、謝られるという行為に価値を感じない。

 

 しかし、少しだけ這う速度を上げられる気がした。

 

「ちょっと速くないかなぁ…」

 

 スリルがあると言ってもらいたいものだ。

 人の美醜になど興味が無くなって久しいが、セレナは間違いなく美しいのだろう。

 人間の感覚を僕に当てはめるのは自信が無いので、人間たちが言っていた言葉を纏めると、

 

退廃的、高貴さを感じる、幽玄の美、冷酷な眼差し…などだ。

 いわゆるかわいい系よりは、キレイ系に当て嵌まるのだろう。

 

 そんな事は、鮫である僕には関係ないが、契約者が美しいというのは良い事だ。

 美しいというのは、それだけで遺伝子の健全を示す。

 醜いと感じるのは、己の本能が相手の外見から予測出来る遺伝子を無意識に拒絶しているという事なのだから。

 交尾して己の遺伝子を託すには、生理的に無理と言い換えてもいいだろう。

 

 人間に契約者がモテるというのは良い事だ。

 …僕も早く異性との子孫を遺したい。

 

 

 道中、所々に文明を感じる人工物や、人間が付けたような印が見えるようになってきた。

 

「もしかして、人里があるかな」

 

 今度こそ、『居場所』が見つかるとでも考えているのだろうか。

 期待しているセレナには悪いが、僕がいる以上は定住も難しい。

 敵国人や他のモンスターを食わせることを良しとするツシマーズの方が、まだ僕には向いた環境だった。

 

 そんな事を考えていると、周囲から轟音が聴こえてきた。

 音からして急速に近づいて来ている。

 それは、パンダだった。

 三角辺の金属の翼を持った蒼いパンダだった。

 しかも一体ではない。

 五匹編成で、空中を旋回している。

 とてもシュールだが、飛行速度は凄まじく、攻撃は当たらないだろうし、一匹に犠牲覚悟で突撃されるとタダでは済まない。

 僕ならともかく、セレナでは即死だろう。

 

 相手の方が速い以上、様子を見るのは得策では無い。

 その判断が正しいと思っていたが、こちらが攻撃しようとしたところで、奴らは落下しながら逃げ去っていった。

 

 その原因は、後ろからやって来ている気配の持ち主だろう。

 あのパンダたちが逃げる程強いのだろうが、重たい足音がする辺り、地上を行動する生物なのだろう。

 飛ばれていないのなら、何とかなる。

 

 地面に完全に潜むと、セレナが無防備になる。

 故に、頭の片方だけを地中に潜ませた。

 

 待ち構えていると、やって来たのは巨大なクマだった。

 トゲだらけの三重円環を背負い、縦に裂けた腹部に巨大な目を持つ二足歩行のクマだった。

 そんなのクマじゃなさそうだが、一応はクマと呼ぼう。

 

 地上に見せている方のアゴを大きく開く。

 勿論、それは囮だ。

 地中を潜ったもう片方の頭はクマの足を咬みつこうとしている。

 

 クマの前足が僕を殴り掛かろうとした所で、右後ろ足に咬み付く────はずだったが、躱されて逆に踏み付けられそうになった。

 

 しかし、こちらは地中に潜れる。

 空振って地面を踏み締めた直後の足に食い付き、宙吊りにする様に持ち上げた。

 

 足から血の匂いがする──────

 理性が加速する。

 思考は澄み渡る。

 心臓が昂ぶる。

 

 暴れるクマを避けながら攻撃する。

 時折、足を咥えている方の頭を攻撃しようとするが、そうさせないように、自由な方の頭で(なぶ)る様に出血させる。

 

 殺せるなら一気に殺したいが、深く攻めると反撃を受けてしまう可能性も高い。

 

 クマの腹部の目と視線があった。

 腹部の瞳が赤くなった。

 嫌な気がした。

 

 咄嗟に身体を反らした。

 そこを熱線が通過した。

 僕の身体があった位置にあった木が燃えた。

 

 なる程、空飛ぶパンダが逃げる訳だ。

 

 

 

 しかし、それなら最大の武器である腹部の瞳をとっとと噛み切ってやればいい。

 熱線を放ったクマは明らかに消耗している。

 無駄打ちさせて消耗させても構わないが、出来るのならイキが良いのを食らいたい。

 さて、終わらせよう────────────

 

 

「神様、負けちゃ駄目ばい!!」

「がまだせー」

 

 人間たちの声がした。

 随分と幼い声だった。

 

 だが、それが何になると言うのだ。

 声援で力が増すなどと、そんなオカルトありえ──────

 

「GUUMMAOOOOON!!!!」

 

 腹部の瞳が金色に光った。

 クマの前に幾つもの光る帯が現れる。

 光る帯に身体が触れそうになったが、それだけで熱を感じた。

 帯に強くぶつかると危険だろう。

 

「待って、戦いは必要なの!?」

 

 セレナがそう問うが、答えは必要だ。

 クマは鮫を食うし、鮫はクマを食う。

 自然はそのようになっている。

 

 光の帯が急に伸びて来ては、先程から僕やセレナがいる辺りを焼き尽くしている。

 セレナを甘噛みして動かさなければ、どうなったかなどと想像するまでもない。

 

 セレナも決断は出来たようだ。

 

開放(レリーズ)

 

 

八尋ノ大和邇(ネリヤカナヤ)

 

 姿が大きな鮫に変わる。

 セレナを守るには向かない姿だが、問題は何一つ無い。

 その前に終わる。

 

 

「神様、死んじゃ嫌ばい!!」

 

 人間の声がした。

 …嘘だろう?

 このクマ程のモンスターを、こんな小さな人間が開放(レリーズ)しただと…?

 

 開放の号も無く、クマの力を覚醒させただと…?

 馬鹿だな。

 セレナ程の霊力を持つ人間など普通はいない。

 僕をセレナが契約出来たのは、死者が仲立ちしているからに他ならない。

 そして、セレナ自身が特別な巫女の素質を持つから。

 

 その証拠に、未だ若いはずの人間の露出した部分が、急速にシワが増えて来ている。

 このままだと老死するだろう。

 知識も術理もへったくれもない無理矢理の契約だからか、開放の停止が出来ないのだろうか。

 

 

 だからなのか、クマは立ち止まり、自分の腹部を爪で開いた。

 

 トドメを刺せ、そういうことか?

 クマは何も言わなかったし、動かなかった。

 とっととやれと言うことか。

 その殊勝さが無くてもやる事は決まっている。

 

 腹部を攻撃しなくても、纏めて全身を食いきってやる。

 

 

 地面に飛び込んで、足元から頭まで、一気に食い切った。

 口の中で抵抗さえ無く、僕の栄養になった。

 

 

 子供の泣き声は止まない。

 

「神様をよくもっ!!

出ていけ魔女め!!

出ていけぇ!!」

 

 老化からは回復しつつあるが、弱りきって、まだ立ち上がる事も出来ない方の子供も、言葉も出せないのに、憎しみを込めた視線を向けてくる。

 

 僕にはどうでも良い事だが、僕の契約者には堪えたらしい。

 僕の嫌いな塩の匂いがした。





地下鮫(グランドシャーク)特異亜種、相頭蛇(アワセカグラ)種

 白色(シルフカ)種
 名の通り白色の種。
 特筆すべき特徴は、体色を変えて擬態出来る事。
 故に、本来の色が白色というのも違う可能性がある。
 土だけでなく、生物も短時間ならすり抜ける事が出来る。
 すり抜けられた生物は生命力を削られる。

 爪鰭(ツメフカ)種
 身体のヒレの先に爪の様なものが付いた種。
 また、普段は身体の中に隠されているが、大きな爪も持っている。

 酔液(ジジフカ)種
 体中から意識を朦朧とさせる強いフェロモンを発している。
 興奮すれば興奮する程フェロモンは強くなる。
 自身のフェロモンで酩酊状態になるが、酩酊状態になった同種は、脳がクロックアップして、周囲を遅く認識出来る。

 死宝石(ウルイシフカ)種
 死んだ珊瑚の様な感触と色をした種。
 ヒレを開くと、周囲のものたちから生命力を奪うなど、その生態には謎しかない。

 衣着(シルギンフカ)種
 非常に多くのヒレを持ち、そのヒレの一つ一つが極めて薄く広がっている。
 外見は重ねられたレースを纏っているように見える。
 ドレスの様なヒレは攻守一体の武具であり防具である。

 金鎧(カヌイフカ)種
 金属化したヒレと鱗が鎧と槍や剣のように張り付いた種。
 クロームのような輝きをしていて美しい。
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