応接室に案内され私達は話さざるをえなくなっていた。
「それで、あの装備は何だ。それに私に関係する事とはなんだ。」
「ここまで追い詰められてしまったら仕方ないわね。いいわよ、話すわ。」
フェネクスの暴走からヨナをIS学園に行かせた経緯を話した。
「つまり、そのリタ・ベルナルという女の居場所を束から聞き出そうとしていたのか。」
「そうね、貴方達姉弟と篠ノ之箒からあのマッドの居場所を探そうとした。フェネクスを作ったあの女ならリタの居場所を知っていると思ったのよ。」
「それでも分からなかったらあの装備で捕獲するつもりだったと…」
「あれは本来の半分程度のパーツしか出していないけどね。フェネクス捕獲用装備。それがA装備の使用目的よ。」
「あれは完全に違法装備だ。それに、あれではパイロットへの負担も半端ではないはずだ。それはどうする。」
「何のためにヨナを男性起動者にしたと思っているのかしら。男なら特殊なスーツを着ればギリギリではあるけど運用できる計算よ。」
「それで、彼を男性起動者にしたと。」
「あら、『起動者にした』という部分には驚かないのね。」
「当たり前だ。私はISが本来性別を問わず使える事は知っている。ただのプログラムで男性には起動できなくしてあるだけな事もな。」
「ええ、私達はある筋からそのプログラムを破るためのコードを入手した。高い買い物だったけどね。」
「どこから手に入れた。その代金は何だ。」
「亡国企業。それに代金についてはこれを見れば分かるわ。」
「なんだ……これは…」
そこには常識の埒外にあるものが記されていた。
「あの装備はなんなんだ。ロクなものじゃないのは確かだろ。」
「やっぱりバレますか。表向きはナラティブの第三世代兵装って事にしているんですが。」
「そんなので騙されるのは学生くらいだ。
俺達からすれば軍事用なのはすぐに分かる。」
「レギュレーション外なのは認めますがあれがなんなのかは俺もよく知りません。俺はアレのテストをしていただけですから。」
「嘘だな。本当はなんとなく察しはついているんだろう。」
「ええ、ですが貴方には教えません。俺達の目的に貴方は関係ない。」
「だろうな。俺は学園に呼ばれただけの部外者だ。ルオ商会の面倒ごとに首を突っ込むつもりはないさ。だが、生徒達に危害が及ぶなら君を全力で止めさせてもらう。」
「分かりましたよ。肝に銘じておきます。」
「話は終わりだ。生徒達の所に行こう。」
「あっ、先生!最後のアレなんですか!?もしかしてナラティブの第三世代兵装ですか!?」
「そうだよ。アレがナラティブガンダムの第三世代兵装だ。燃費がすごく悪いから滅多に使わないんだが、織斑君が想像以上に強かったから久しぶりに使ってしまった。」
「つまり、織斑君はG-100クラスの実力があると。」
「いや、実力では遠く及ばないさ。運が相当良ければ俺に勝てる可能性が少しはあるレベルだ。それに俺はG-100の中でもビリに近い実力だ。奇策で追い詰められるくらいで勝てる程G-100の上位は甘くないさ。まぁ、才能はあると思うよ。年単位で特訓すれば俺くらいなら勝てる様になるかもな。」
「だってさー織斑君。」
「まだ実力が足りないって事か…特訓あるのみだな。先生またお願いしたら戦ってくれますか。」
「ああ、いつでもうけてあげるから強くなってからまた来るといい。」
「ありがとうございます。」
そしてその後の大会において、ラウラボーデヴィッヒの暴走事件を止める事に成功する。
「彼、すごい勢いで成長していきますね。」
「今なら君にも勝てるんじゃないか?」
「冗談じゃないですよ。もうあの時みたいな事は起きませんよ。反応速度も鍛えていますし。」
「そうか。君もだんだんビームは避ける派になってきたようだな。」
「ええ、避けるに越した事はないですからね。」
「そうだな。そっちの方が効率的だ。」
「次戦う時はアムロさんにも勝ってみせますよ。」
「それは楽しみだな。」
とある基地
「ルオ商会からの荷物が届いたようです。ご覧になられますか大佐。」
「ありがとう、アンジェロ。後でデッキに行こう。」
「もったいなきお言葉、ありがとうございます。」
「これで必要な物は揃った。本部に連絡をするとしよう。」
「了解しました。」