サラリーマンヨナ   作:山野化石

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14 赤い彗星

「ハァ、ハァ、ハァ…これで終わったか。」

銀の福音はミサイルによって吹き飛んだ。

残骸の回収はミシェルがやってくれるだろう。

「ヨナ!そこから離れなさい!」

突然ビームがこちらに飛んできた。

「ほう、避けたようだな。中々いい反応速度だ。」

「誰だあんた達…声からして男のようだが…」

赤と紫のISが近づいてきた。紫の機体には先程発射したのだろう狙撃用のライフルが構えられていた。

「銀の福音が暴走したと聞いて飛んできたが君が全てやってくれたようだな。」

「申し訳ございません大佐。私がもっと早く情報を掴んでさえいれば…」

「気にする事はない。恐らくルオ商会にも同様の情報が渡っていた筈だ。それにあの速さでは我々では追いつけなかっただろう。その点において彼はよくやったようだ。」

「あんた達はいったいなんだ!男の機動者は二人しかいなかったんじゃないのか!?」

「何、私達も君と同じくシステムに許された存在なのだよ。ヨナバシュタ君。申し遅れたが我々は亡国企業実働部隊『袖付き』所属フル・フロンタル大佐だ。我々も君と同じように銀の福音を討伐し、名を挙げるつもりだったのだがこれではそれもできないな。ここは素直に帰るとしよう。」

「ちょっと待てよ!」

「ではさらばだヨナ君。君とはまた近い内に会うことになるだろう。君もまたニュータイプであり、サイコフレームに魅せられた者ならば。」

そしてフルフロンタルと名乗る男は去っていった。謎の言葉を残して。

「ニュータイプ…?サイコフレームに魅せられた?俺はもしかしてまだ何も知らないのか…?」

こうして銀の福音事件は終了した。

 

 

 

         とある場所

「ようやく始まる。ラプラス計画が。」

「結局あれは使わなかったんだ彼。」

「そう簡単に使えるものではないだろう。」

「そうだね。束さんから見てもあれはどうかなーって思うよ。」

「だが彼なら使いこなすのだろう。では、私も準備を始めるとしよう。」

「やっと使うんだあれ。彼、探してたよ〜。」

「あるのならば使わせてもらうさ。彼には申し訳ないがね。」

「まさか君達が全部持っていくとは思わなかったな〜。集められても二機までだと思ってたから。」

「フェネクスに関しては偶然だ。あれが幸運にもアナハイムの港に不時着していなかったら手にはいらなかっただろう。」

「それでも結局手にしてそうだったけどね。」

「それは予測かい?それとも…」

「束さんには無理だよ。ニュータイプでもなければ予知なんて事はできない。」

「そうか…。それで君はラプラスの箱を求めるのか。」

「そうだね。あれがあれば完成できる。」

「では完成しない事を祈っていよう。」

「絶対に完成させて見せるよ。『ALICE』が有れば完成するんだから。」

「ディープストライカーは。」

          第一部完




とりあえずここで一区切りとさせていただきます。
続きはその内やらせてもらう予定です。
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