サラリーマンヨナ   作:山野化石

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03 ナラティブガンダムシュミレーターに立つ!!

「本当にいいのか?」

「あったり前じゃない!あの朴念仁を倒すのに手間取ってるわけにもいかないもの!」

告白の事をすっかり忘れていた彼、織斑一夏と何故か対決する事になり、その練習としてシュミレーターを使って俺と対決する事になったのだが……

「俺のナラティブじゃ織斑君との比較になりにくいと思うんだが。」

一応武装はビームサーベルのみにしてはあるがこれでは対策できているとは言い難いだろう。

「別にいいの!的になってくれていれば!」

サンドバッグになれと言うのかこの子は。

やはり、八つ当たりがしたいだけの様だ。

「マネージャーはサンドバッグじゃないぞ。」

「うっさいわね!あんたは黙って的になっていればいいのよ!」

前のマネージャーはどうやってこの問題児を対処していたのだろう。話を聞きたいものだ。だが、この状態を放っておくわけにもいかない。

「なら全力でいかせてもらう。」

ナラティブのシールドとバックパックを装備する。これでいつも通りに戦える。

「あんた、的の意味分かってる?」

「八つ当たりの相手になるのは誰だってゴメンだ。それに、ワガママ娘にはお灸を据えると相場は決まってる。」

「へー、やれるものならやってみれば?多分無理だろうけど。」

「やってみなくちゃ分からないさ。」

こうしてワガママ娘との初バトルは始まった。

 

 

甲龍のスペックは飛行機の中で読んだ。第三世代ISだが他の企業のものよりもより、実戦的に作られている。

特殊兵装も衝撃砲と避けにくく火力も高いものだ。だが……

「ミサイルで砲撃の位置を把握する!」

小型シールドに仕込まれたミサイルで位置を把握すれば避ける事も十分可能だ。それに、一回に16発のミサイルが飛んでくるのは武装が近接寄りの甲龍にとっては痛手のはずだ。

「そんな…通常火器で第三世代兵装を封じられるなんてっ。」

そう、甲龍の衝撃砲はミサイルによって完封されていた。威力重視の砲撃では位置を知られやすく、散弾ではミサイルの爆発で砲撃がかき消されてしまう。

これだけで甲龍のポテンシャルは半減したと言えるだろう。

「後は頼むぞ、インコム!」

背部に装備されていた音叉の様な形をした装備が射出される。

「そんなっ!アレは、ブルーティアーズ!?アレはイギリスの開発した兵器のはず。なんであんたが持っているのよ!」

「後で説明してやる。今は戦いに集中しろ!」

インコムは相手に目掛けてビームを発射する。これで落ちてくれればいいが……

「ハァ、ハァ、ハァ。やるじゃないあんた。

まさか双天牙月が壊れるなんて思わなかったわ……」

どうやら青龍刀で防御することでダメージを減らしたらしい。だが…

「もう遅い!インコム!キャプチャーモード!」

甲龍を挟む様にして開いたインコムからビームの膜が現れ甲龍を包む。これで終わりだ。

「何よこれ!コノッ、破れない!」

インコムに付けられたビームフィールド機能だ。相手を挟む様にインコムを配置してビームのフィールドで相手を捕縛する機能だが、その使い道のなさから殆ど使わなかった。まさかここに来て使うことになるとは思わなかった。

「無駄だ。フィールドを破りたかったらフィールド以上の火力を持つビーム兵器を持ってくることだ。」

そしてミサイルが甲龍に向かって発射された。

 

 

 

「クソッ、クソッ、なんであんたに負けるのよ!」

「少しは落ち着け。そんな状態だからこんな単純な戦法にも、負けるんだ。」

「何よ!あんたなんかに言われなくても分かってるわよ!」

「あのな、分かってないだろ。本来、甲龍は近距離で戦うはずのISだ。それを無視して初手に衝撃砲なんか使ったら離れて下さいと言ってるようなものだ。これじゃあ誰だって勝てる。」

「……じゃあどうすればよかったの?」

「機体コンセプト通りに戦えばいい。甲龍は中近距離戦用に開発された機体だ。なら近寄って戦えばいい。それだけで大分勝てるはずだ。特に俺の装備には近接武器が殆どない。近寄られてたら負けてたのはこっちだった。」

事実だ。ナラティブにある近接武器はビームサーベルだけだ。近寄られていたらすぐに負けたことだろう。

「じゃああんたの言う事を守れば勝てるのね。」

「まぁ、勝率は上がるだろうな。」

「……なら信じてあげる。」

「どうもありがとう。」

「そのかわりまた、特訓に付き合ってくれる?」

「もちろんだ。俺は君のマネージャーなんだから。」

 

「そういえばあのインコム?ってのはなんなのよ。」

「アレはな、ブルーティアーズを参考に作られた有線式遠隔操作兵器だよ。誰にでも使える遠隔操作兵器として開発途中にあったのをデータに起こしてナラティブに装備したものなんだ。この前実機での開発にも成功したって聞いてる。」

「へぇー、じゃああんたもテストパイロットの一人なのね。」

「確かに、新しい兵装は俺が最初に実験する。甲龍の衝撃砲も使ったことあるぞ。」

実際、ミシェルは俺の機体を新武装のテストに使っている。尖った特性のないナラティブだからできた事だ。

「ホント!?じゃあ衝撃砲の弱点も知ってたんだ。」

「まぁな。実は燃費が悪い事も知ってる。」

「やっぱりあんたは女に生まれるべきだったわね。」

「君もそう言うのか……」

「だって代表候補に勝てる程の実力がある人なんて殆どいないのよ。あんたが女なら間違いなく代表になっていたわね。」

「それは男に生まれたことが間違いだったってことか?」

「そうね。やっぱりG-100は女に生まれるべきだったわね。何せランク90代でこれだけ強かったらランク1なんてどれだけ強いのかしら?」

ランク1。彼とは一度だけ戦ったことがあるがまさしく最強だった。始まって10秒もせずに負けてしまった。本当の天才とはああいうのを言うのだろう。

「彼となら一度だけ戦ったことがあるよ。瞬殺されたけどね。」

「そんなに強いの!?アムロ・レイって!」

「強いなんてものじゃないよ。天才ってのがいるならああいうのをいうんじゃないかな。」

「一度でいいから戦ってみたいわぁ。」

 

 

 

      〜とある場所〜

「ヘックション!誰か俺の噂でもしてるのか?」

「アムロ!何をしている!いいから次の整備をするぞ!」

「分かってるよ親父!すぐ行く!」




IS解説
ナラティブガンダムB装備
原作同様の材質と武装を施してある。インコムはサイコキャプチャーからビームフィールド発生機に変更されている。ブルーティアーズ(BT)が元になっているがBT自体が限られた人にしか扱えなかったファンネルを常人にも扱ある様にしたものなので原作同様似非ファンネルである。
追記 ファンネルはアナハイムエレクトロニクス社の商標である。
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