サラリーマンヨナ   作:山野化石

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08 白対白 其の二

「シールドを捨てたか…これで彼の絶対有利は崩れたな。」

「あのビームを無効化するシールドが無くなれば一夏も少しは戦えるだろう。」

「そもそも、あれは卑怯じゃありませんの!?ビームを無効化するなんて!」

「別に卑怯でもないさ。武器の大半がビーム兵器のシュミレーター戦にとってビーム対策は必須だ。」

「でも、アムロさんは特に特殊な防御手段は持ってないですよね。」

「そうでもないぞ。俺が使ってるフィンファンネルは使い様によってはビームの盾にもなる。まぁそれを使う事はあまりないがな。それにビームなんてのは避ければいいんだ。

避けられれば特殊な策も要らないし、あんな脆い盾も使わなくていいからな。」

「そうだ。避けられれば盾なんかいらないんだ。」

「先生達ってやっぱり人間じゃないんじゃないのかな…」

「わたくしからすれば恐ろしい事ですわ…」

「そういえば貴様は遠距離特化型だったな。」

「そこの君、俺は別に遠距離特化型が弱いとは一言も言ってないぞ。そもそもランク上位の装備は遠距離武装が基本だ。俺だって近距離武装はビームサーベルだけだからな。」

「じゃあなんで対策されているビーム兵器を使うんですか?」

「ビーム兵器に対して絶対的な防御対策をしているのはほんの一握りだ。殆どは如何にして当たらない様にするかを考える。それに、俺はアナハイムの意向でビームライフルを使ってるだけで、本当はバズーカとかの方が使いやすいんだ。」

「なるほど、ビーム対策を崩すなら実弾をぶつければ良いのか…」

「それに、後ろに目をつければ当たるんだ。射撃なんて物は。」

「やっぱりこの人、人間じゃないよ…」

「だが、何故蹴りを入れたのだ。あれでは大したダメージにはならないだろ。」

「それに、シールドを捨てたのもおかしいですわ。あれではエネルギーの無駄使いですの。」

「まず、格闘戦についてだが、たしかに、あれでは大きなダメージは与えられない。しかし、パイロットへ強い衝撃がいく。」

「なるほど、あれはISではなく、パイロットへの直接攻撃だったのか…」

「正解だ。まぁ、俺はあまり使わないがな。こういったのはシャアが好んで使っているな。」

「シールドを躊躇いなく捨てたのは単純だ。盾にいくエネルギーをカットしているんだろう。だから零落白夜も防げたんだ。」

「普通は盾にもエネルギーを使うからまず、捨てるなんて判断はしないはず…」

「それは、私達の世代が残してしまった汚点だな。」

「どういう事ですか先生。」

「IS初期に起こった問題として、武装が一点物という物があった。」

「銃弾なんかは戦車とかのを流用していたんですが、銃身なんかは作るのにも一大事で、予備なんかなかったんです。だから武器を守るために大きな盾を持って戦っていたんですが、その盾も守るためにシールドエネルギーを割いてしまっていたんです。」

「そんなの無駄ではないですの!?」

「その通り、無駄だったんだ。だが、あの時では普通の事だった。その時流に逆らった結果、私達は代表候補に選ばれた。その後武器の量産が始まって盾を持つ事は減ったが、その後も盾にシールドエネルギーを割くという悪しき習慣が残ってしまった。これが我々、黎明期の残してしまった汚点だ。」

「そんな事があったんだ…」

「そんな事より、試合が動くぞ。」

 

 

 

さっきはびっくりした。いきなり盾を投げ捨てたかと思えば盾事俺を撃ち抜いて来た。それに、さっき蹴られた所もまだ痛む。

ダメージは大した事はないがあれはもう二度と食らいたくない。

だけどあのシールドはもうない。これでダメージも通る。なら、やる事は一つしか無い。

 

 

 

 

クソッ、Iフィールドを失った。あれはナラティブが持つ武装の中でも一番特殊なものだ。

あれがなければナラティブにはNT-Dしか残っていない。だがNT-Dは白式には効果が薄い。平気なフリをしているが中々にピンチだった。すると、

      『A装備限定解除』

「ミシェル…アレを使えって言うのか…」

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