「シールドを捨てたか…これで彼の絶対有利は崩れたな。」
「あのビームを無効化するシールドが無くなれば一夏も少しは戦えるだろう。」
「そもそも、あれは卑怯じゃありませんの!?ビームを無効化するなんて!」
「別に卑怯でもないさ。武器の大半がビーム兵器のシュミレーター戦にとってビーム対策は必須だ。」
「でも、アムロさんは特に特殊な防御手段は持ってないですよね。」
「そうでもないぞ。俺が使ってるフィンファンネルは使い様によってはビームの盾にもなる。まぁそれを使う事はあまりないがな。それにビームなんてのは避ければいいんだ。
避けられれば特殊な策も要らないし、あんな脆い盾も使わなくていいからな。」
「そうだ。避けられれば盾なんかいらないんだ。」
「先生達ってやっぱり人間じゃないんじゃないのかな…」
「わたくしからすれば恐ろしい事ですわ…」
「そういえば貴様は遠距離特化型だったな。」
「そこの君、俺は別に遠距離特化型が弱いとは一言も言ってないぞ。そもそもランク上位の装備は遠距離武装が基本だ。俺だって近距離武装はビームサーベルだけだからな。」
「じゃあなんで対策されているビーム兵器を使うんですか?」
「ビーム兵器に対して絶対的な防御対策をしているのはほんの一握りだ。殆どは如何にして当たらない様にするかを考える。それに、俺はアナハイムの意向でビームライフルを使ってるだけで、本当はバズーカとかの方が使いやすいんだ。」
「なるほど、ビーム対策を崩すなら実弾をぶつければ良いのか…」
「それに、後ろに目をつければ当たるんだ。射撃なんて物は。」
「やっぱりこの人、人間じゃないよ…」
「だが、何故蹴りを入れたのだ。あれでは大したダメージにはならないだろ。」
「それに、シールドを捨てたのもおかしいですわ。あれではエネルギーの無駄使いですの。」
「まず、格闘戦についてだが、たしかに、あれでは大きなダメージは与えられない。しかし、パイロットへ強い衝撃がいく。」
「なるほど、あれはISではなく、パイロットへの直接攻撃だったのか…」
「正解だ。まぁ、俺はあまり使わないがな。こういったのはシャアが好んで使っているな。」
「シールドを躊躇いなく捨てたのは単純だ。盾にいくエネルギーをカットしているんだろう。だから零落白夜も防げたんだ。」
「普通は盾にもエネルギーを使うからまず、捨てるなんて判断はしないはず…」
「それは、私達の世代が残してしまった汚点だな。」
「どういう事ですか先生。」
「IS初期に起こった問題として、武装が一点物という物があった。」
「銃弾なんかは戦車とかのを流用していたんですが、銃身なんかは作るのにも一大事で、予備なんかなかったんです。だから武器を守るために大きな盾を持って戦っていたんですが、その盾も守るためにシールドエネルギーを割いてしまっていたんです。」
「そんなの無駄ではないですの!?」
「その通り、無駄だったんだ。だが、あの時では普通の事だった。その時流に逆らった結果、私達は代表候補に選ばれた。その後武器の量産が始まって盾を持つ事は減ったが、その後も盾にシールドエネルギーを割くという悪しき習慣が残ってしまった。これが我々、黎明期の残してしまった汚点だ。」
「そんな事があったんだ…」
「そんな事より、試合が動くぞ。」
さっきはびっくりした。いきなり盾を投げ捨てたかと思えば盾事俺を撃ち抜いて来た。それに、さっき蹴られた所もまだ痛む。
ダメージは大した事はないがあれはもう二度と食らいたくない。
だけどあのシールドはもうない。これでダメージも通る。なら、やる事は一つしか無い。
クソッ、Iフィールドを失った。あれはナラティブが持つ武装の中でも一番特殊なものだ。
あれがなければナラティブにはNT-Dしか残っていない。だがNT-Dは白式には効果が薄い。平気なフリをしているが中々にピンチだった。すると、
『A装備限定解除』
「ミシェル…アレを使えって言うのか…」