あんまり喋らない男子   作:わたやん

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 2話目です。どうぞ。


自己紹介ほど嫌な授業はない。

 とても優しい先輩(?)のおかげでなんとか時間ギリギリに辿り着けました。

 教室に入った瞬間、女子の視線が一斉にこっちに集まった時は背筋が凍りました。

 

 

ちなみに、俺のクラスの担任は厳しそうな女の先生でした。

 

 でも、スタイル特に胸の方は大きな桃が…おっと、これ以上はやめておこう。あとはみんなの想像にお任せするぜ。

 

 

 ……俺は一体誰に言ってるんだろう。

 

 

☆☆☆

 

さて、入学式と始業式が始まったわけだが…毎回思うことがある。

 

 

 

どこの学校でも校長先生の話は長いと思う。

現に今喋っている校長先生の話も長い。かれこれ20分は経っている。なにをそんなに語ることがあるのだろうか…。

 

周りを見ると結構寝ている人がいる。まあ、当然だろう。俺も何度か意識を失いそうになった。

 

 

おっ、ようやく終わった…最後になりますが、からが長いんだよな…。

 

 

 

 

 

入学式、始業式と終わり教室に戻ってきた。

そして、始まるHR

 

最初のHRといえば自己紹介…これが勝負だろう。

 

 

この自己紹介の印象でこれからの学校生活がどうなるか決まるだろう。

では、どのような自己紹介がいいのか。

 

 例えば

 

「○○中学校から来ました月並隼人です。1年間よろしくお願いします。」

 

 これがいわゆるテンプレというやつだろう。

 しかし、この自己紹介なら

 

「あぁ、あいつ対して面白くなさそうだね。」

 

「根暗って感じだよね。」

 

「え、それだけ?まだ何かあるでしょ?」

 

みたいな空気になる可能性が高いのでそれはNGだ。

 

 

「では、牛込さん。」

 

 

「は、はい!牛込りみです。えと…うう…よろしくお願いします…。」

 

 

まさにこれが例だろう。女の子ではまだ可愛いで終わるが、男子ならすなわち死だろう。

 ではどのような自己紹介がこの今の高校生活に求められているか?

 

 

 まずはハキハキと喋る。これが何より大切だ。ボソボソ喋るのは感じが悪い。そして、「えーと」や「あの」とかで詰まるのもよくない。すらすら喋るのが理想だ。

 

 次にこの高校生活での抱負や目標を語るのがいいだろう。

 

 そして、趣味や特技について話すんだが…あいにく特技はない。趣味といえばアニメ鑑賞やラノベを読むくらいだろう。いきなり、オタクのような発言をしたら引かれる可能性があるから無理に話さなくてもいいだろう。無いのもあれだから無難に音楽鑑賞や読書といえばいいだろう。

 

 最後に自分はあまり喋るのが得意ではないから気軽に話しかけてください…みたいなことを言って終了するのがいいのではないか?

 

「では、月並くん」

 

 

俺の番がきたようだ。さあ、みせてやろ。これがお手本の自己紹介だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「月並隼人……です。えーと………みなさんと…仲良くなりたいです…。趣味は……えと、読書です…。えー……よろしくお願いします……。」

 

 

 はい、おわた。考えてることがまったく出てきません。おわった。俺の高校生活。

 

 

パチパチ

 

「ねえ、かっこよくない?」ヒソヒソ

 

 

「うん、なんかクールってかんじ」ヒソヒソ

 

 

「あとで話しかけてみようよ」ヒソヒソ

 

 

 はい、女子のヒソヒソタイムが始まりました。

 今頃、なに?あのくそ陰キャ、きもいんだけど?とか言われてるわ……。

 誰が助けてください…。

 

 

「では、戸山さん」

 

 

「はい!」

 

 俺の席の前の人が立つ。

 

 

「みなさん、こんにちは!戸山香澄15歳です!私がこの学校に来たのは楽しそうだったからです。中学は地元の学校だったんですけど、妹がここに通ってた、文化祭に来てみたらみんな楽しそうでキラキラしていて、ここにしかないって決めました!だから、今すごくドキドキしています!私小さいころ[星の鼓動]を聞いたことがあってキラキラドキドキってそういうのを見つけたいです…キラキラドキドキしたいです!」

 

 

「星の鼓動って?」

 

 

「えっと、星がキラキラって〜。」

 

 

「ふふ、かわいい。戸山さんっておもしろいね。」

 

  俺よりも完璧な自己紹介です。はい。

 しかし、星の鼓動とはなんなんだろう?

 キラキラドキドキとは…?

 

 この子にはなにか精霊でも見えてるのだろうか?

 どこかのラノベの銀髪ヒロインも精霊使いだったな…。

 

 それにしてもこの子も含めて、この学校の女子はみんなかわいい。みんなレベル高すぎでしょ?

 こういうところに普通の俺がいたら浮くなー…。

 そして、自己紹介も失敗して…はぁ…。

 

 

 そんなことを考えている間に自己紹介も淡々と続いていった。

 そして最初のHRが終わり、ボッチ確定だと思ってたが

 

 

「ねえねえ!月並くんって何が好きなの?」

 

「彼女とかいるの!?」

 

「私と夜を明かしてみなi『やめろ』

 

 

 なんか、めっちゃ話しかけられた。男子が極端に少ないからなー。

 最後の人は考え直してください。つーか、最後のやめろは息が合いすぎてびっくりです。

 

 

 なんとか質問の嵐を潜り抜けた俺は校長室に呼ばれてました。

 校長室といえば、ふかふかのイスが真っ先に出てくるのは俺だけだろうか?

 

 コンコン

 

「失礼します。1年の…月並です。」

 

「どうぞ。」

 

 

 ガチャ

 

 校長先生は入学式のときに嫌というほど見せられたのでよく覚えてる。

 

「えと……自分に何か…?」

 

「ふむ…。その調子なら大丈夫そうだね。」

 

え?何がですか?という顔をしていたら校長先生が

 

「ん?いやー、この学校で男子生徒は君だけだから。心境的にどうかなーっとね?」

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 いないの?だんし?

 

 

「ん?聞いてなかったのかい?君以外の男子は試験のレベルに届いてなかったからね。まあ、試験のレベルを上げすぎた感はあったけどね。ハハハ。」

 

 

 ハハハ…。じゃないですよ!馬鹿野郎!

 何がしたいんですか?共学にしたいんでしょ?なんで俺だけなんだよ!?馬鹿なの?死ぬの?

 

 

「まあ、君のその調子なら大丈夫。これからも頑張ってくれ。」

 

いやいやいや、調子よく見えますか?大丈夫ですか?喋らなかったらオールオッケーみたいなのやめてくださいよ!

 

 

 

 

 

 これが不幸…というやつか…。どっかの不幸体質のツンツン頭の人も大変だなぁ…。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 入学式や始業式は学校の終わる時間は早い。そして、明日から部活見学だ。何か入ろうと思っていたが男子1人なら話が違う。

 

 さて…どうしたものか…。




 

 次回予告


香澄「こ、この星は…。」


月並「そう…だな…。この星は…俺が探していた…。」


有咲「この星は私ものだー!出て行けー!!」


 次回  

  香澄 VS 月並 
   アリサァァ



有咲「なんだよコレー!!」








まだバンドリのメンバーとの絡みがないって?

 許してくれ…。次は香澄ちゃんと星を辿りますから。

ちなみに予告はどっかのポ○モンの映画の真似です。分かるかな?
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