あんまり喋らない男子   作:わたやん

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 香澄の視点でどうぞ。


出会い、そして鼓動

 私戸山香澄、15歳!今日から花咲川学園の高校生になります!

 

 新しい学校に新しい制服…!何かキラキラすることが始まる気がする!

 

今日からお世話になります!

 

☆☆☆

 

「そうだ、クラス!何組かな〜。掲示板は…あ、あそこだ!」

 

「とやま、とやま…あ、あった!」

 

 掲示板を見ていたら誰かとぶつかった。

 

「わっ!」

 

「あ、ごめん…掲示板見てて、隣見てなかった。」

 

「ううん、こっちもぶつかってごめん…。あれ、いい匂い…?」

 

「えっ?」

 

「すっごい、いい匂いした!パンの!」

 

ぐ〜

 

「うう、朝ごはん食べてないの思い出しちゃった…。」

 

「うちパン屋だから。いる?パンじゃないけど。」

 

「飴だ!いいの?ありがとー!」

 

これが私の高校生活最初の友達の沙綾でした!

 

 

 

 

 

 

 教室に入って沙綾と話していた。

 

「ねえ、香澄知ってる?」

 

「え、なになに?」

 

「実はうちの学校共学化を始めて今年から、男子が来るんだよ。」

 

「ええーー!そうなの?知らなかった!?」

 

「私は中学の時に教えられたんだけどね。」

 

その時、ドアが開いた。

 なんとなくドアの方を見ると紺色のブレザーを着た男子がいた。

 

 その瞬間教室が静かになった。

 かくいう私も黙っちゃった。横を見ると沙綾も黙ってる。

 

 

 なぜなら、その男子がとてもかっこよかったからだ。

 

 よくテレビとかで観るモデルさんくらいにかっこよかった。

 しかも、その男子は私の席の後ろでちょっと、緊張しちゃった。

 

 

 その男子が席に着席するとまた賑やかになり始める。

 

「かっこいいね!あの男子!」

 

「本当に、モデルさんかと思っちゃった。」

 

 なんて言葉が周りから飛び交う。

 

「初っ端からすごいね…。まさかあんな男子が来るなんて…。ね、香澄?」

 

「うん、そうだね!びっくりしちゃった!」

 

私は中学は女子校だったから小学校以来、男子との付き合いはほとんどなかったから本当にびっくりしちゃった。

 

 

*香澄は中学女子校という設定でお願いします*

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

そして、自己紹介の時間。みんなの自己紹介を聞きながら自分はどんなことを話そうか考えてる。

 

 そうしていると、いつの間にか私の席の後ろの彼になっていた。

 多くの視線が彼に集まる。

 

 

「月並隼人……です。えーと………みなさんと…仲良くなりたいです…。趣味は……えと、読書です…。えー……よろしくお願いします……。」

 

 

月並隼人くん、それが彼の名前のようだ。

 後ろをチラッと見る。

 

 すると、彼と目があった。

 

 

 ドキッ!

 

 

 なんだろう?少し胸が高鳴って…

 

「では、戸山さん。」

 

あ、私の番だ!胸の鳴りを止めるように大きな声で返事した。

 

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

「変なこと言ったかな〜、自己紹介。」

 

「あー……。」

 

「あーって、やっぱり変だった?」

 

「私はいいと思ったよ。高校に入って新しい環境になったんだし、新しいことを始めてみるのもいいんじゃない?」

 

「ほんと!?じゃあ明日から部活見学一緒に行ってくる?」

 

「あー、ごめん。部活は……放課後はうちの手伝いがあるから。」

 

「そっかぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次の日〜

 

 

 

 あれから、月並くんはあっという間にクラスに馴染んだ。

 私も後ろの席だから結構話してる!

 

「ねえねえ!月並くんはなんの部活に入るの?」

 

「……迷ってる。」

 

「じゃあさ、今日一緒に見学しに行かない?」

 

「!……行く。」

 

やった!今から放課後が待ち遠しいなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 〜剣道部〜

 

「めーーーん!」

 

剣道部はお面や防具を着けて動きにくかったけど、竹刀を使って活動するのはとても楽しかった!

 月並くんはどうだろう?と思って、横を見てみると一歩も動かずに先輩の竹刀を捌いていた。

 

 そして、最後は月並くんが勝っていた。

 

「すごい……。」

 

 

 

〜将棋部〜

 

「むむむ…。」

 

将棋はやったことなかったけど、先輩に教えてもらえながらやった!

 うーん、次はどうしたら……ふぁ〜…。眠いな〜…。……zzz

 

 

 

チョンチョン

 

 んー?なにー?……はっ!私寝ちゃって…。

 

 そう思い、顔を上げて目を開けると月並くんの顔が目の前にあった。

 

「ひゃっ!」

 

思わず声をあげてしまった。よく見ると凛々しいまつげと、きりりとした目。引き込まれそうになる黒い瞳。

 

 気がつくと私は胸の高鳴りがまた始まっていた。

 

 すると、月並くんは私の手を握って教室から急いで出て行った。

 月並くんの手は暖かかった。

 

 

 〜水泳部〜

 

 あっちゃんと同じ水泳部が気になって来ました!

 さて、泳ごうと思ったら向こうから歓声が上がった。

 

「わぁっ……すごい腹筋…。」

 

「細マッチョってやつだね。…触りたい…。」

 

わぁ…腹筋が2つにわれてる…。すごいなー!

 すると、月並くんはすぐにプールへ飛び込みすごい速度で泳ぎ始めた。

 

 これまた周りから歓声が上がる。

 

「すごっ!早すぎない?」

 

「才能マンだよ、才能マン。」

 

「チラチラ見える肩甲骨がたまらない…。じゅるり。」

 

すごい!月並くんなんでもできるんだ!

 

 よし!私も頑張ろう!

 そう思い、私もプールに飛び込んだ。

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 〜数日後〜

 

「お姉ちゃん、部活決まったの?」

 

「どうしよう、どれも楽しそうなんだよー。剣道部も楽しかったし、将棋部も!あと、あっちゃんの入ってる水泳部もすっごく楽しかった!」

 

「じゃあ、もうどれでもいいじゃん。」

 

「うーん、でも…あの時みたいにキラキラドキドキしないっていうか…。」

 

「キラキラドキドキ?」

 

「あっちゃん、子供の頃キャンプに行ったこと覚えてる?夜、2人でテントを抜け出して、森の中を探検したよね。」

 

「内緒で行って怒られたやつ?」

 

「あの時、茂みを抜けた先に広がってた星空、すごかったよね!宝石みたいにキラキラして、星がドキドキしてた!」

 

「それ、星じゃなくて自分の心臓の音でしょ?」

 

「そうかもだけど、キラキラドキドキしてたでしょ?」

 

「またそんなこと言って…お姉ちゃん、もう高校生だよ?」

 

「高校生だよ!」

 

「はあ…私もう寝るね。」

 

「あ、待ってあっちゃん!今日もね月並くんが…」

 

「また月並って人?それ何回も聞いたんだけど…。」

 

「今度はねバスケ部でね、ダンク決めてたりね、」

 

「あーもういいよ。てか、その人男…なんでしょ?大丈夫?お姉ちゃん。」

 

「え?何が大丈夫なの?」

 

「いや、それは、あれだよ、なんか男だし…。」

 

「月並くんはすごく優しいよ?今日も部活巡りに付き合ってくれたし!」

 

「…まあ、いいや。おやすみ。」

 

「え、うん。おやすみ、あっちゃん!」

 

あっちゃんが自分の部屋に戻る。

 

キラキラドキドキすること、見つかるといいな……。

 

 

 

☆☆☆

 

 

そして、私たちはすべての部活を体験し終えた。

 

 

「うーん、今日もキラキラすること見つからなかったなー。」

 

部活を全部体験したけどあの日のようなキラキラドキドキは見つからないなー。

 

 でも、月並くんと一緒に部活巡りは楽しかった!

 

 そう思っていると、

 

「…ん?今、何か光って?…これって星のシール?なんで地面に落ちてるんだろ?」

 

 ふと地面がキラキラしてるのを見てみると星のシールが貼られていた。

 

 

「えへへ、キラキラしててかわいいな。こんなところで星に会えるなんて、いいことありそう!」

 

 そう思い前を見ると、

 

「あ、こっちにも貼ってある!あっ、こっちにも!」

 

 星はどこかに続くように貼られていた。

 

 

「……どこかに続いているのかな?何かキラキラすることが始まりそうな予感がする!」

 

 そう思った私は月並くんに

 

「行ってみようよ!月並くん!」

 

 そう言い、私たちは星を追った。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 

 

それから流星堂で同じ高校の女の子と出会い、ギターを少しだけ触らせてもらった。

 

 そのギターの音が鳴った瞬間、心がドキドキした!

 それから、ライブハウスに行ってライブを聞いた。

 

 

 そのライブはまるであの日のようなキラキラドキドキを彷彿とさせるようなものだった。

 

 ペンライトの光がキラキラしてまるであの日のような星空だった。

 

 その瞬間、私の心はライブ…バンドに惹かれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 ライブを一緒に見た市ヶ谷さん?も誘ったけど断られちゃった。

 すぐに追ったけど、外も暗くて見失ってしまった。

 

 だから、諦めて私たちは帰ることにした。

 

 

 

 

 その帰り道、さっきのバンドのことについて月並くんといっぱい話してた。

 そのとき、月並くんもまだ部活が決まってないことを思い出して

 

「ねえねえ!月並くんもバンドやろうよ!」

 

私は月並くんにバンドしようと誘った。

 しかし、月並くんは

 

「戸山さん……ガールズバンドやるんでしょ?……俺、男。」

 

「あっ……そっか……。」

 

言われてから気づいた。確かにその通りだった。

 

 

 

 

 

 でも!

 

 

 

 

 

「…でも、やっぱり一緒にしたい!月並くんとも!」

 

 

 私は彼の手をいつの間にか握って口に出していた。

 月並くんと一緒に部活巡りをしていて、とっても楽しかった!

部活で本当にキラキラドキドキするものはなかったけど、月並くんと一緒にしているときは、たくさんキラキラドキドキした!

 だから、もっと一緒にキラキラドキドキしたかった!

 

 そう私は思っていた。

 すると、彼は私の目を真っ直ぐ見て

 

「…綺麗だ。」

 

 少しの間その言葉を理解することはできなかった。

 しかし、言われている言葉に気付いて変な声が出た。

 

「えっ///」

 

 

私だって女の子だ。男の人…それも月並くんみたいなかっこいい人にに目を真っ直ぐ見られて綺麗って言われたら、自分のことじゃなくても照れてしまう。

 

 そう思っていると月並くんが私の手を握り

 

「俺も…戸山さんと…一緒にしたい…。」

 

そう言う月並くんの顔は月の光に照らされて、キラキラ輝いていた。

 

 ドキッ!!

 

 あ…またあの胸の高鳴りだ…。

 でも、この高鳴りは嫌いじゃ無い。

 むしろ、心地いい…。

 

 だから私はとびきりの笑顔で言った。

 

「うん!しよ!一緒に!」

 

 

 

 空の星も月もキラキラ輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜おまけ続き〜

 

 

 ナンパに捕まった私たちは無理やり連れて行かれそうになって、どうしようと思っていた。これから何をされるのか考えると怖かった。

 

そのとき男の人が出てきた。

 その男の人は私たちよりも大人びているような印象だった。

 

「あん?なんだ、テメェ?」

 

「今、俺たち忙しいからどっか行けよ!」

 

ナンパの人たちが声を荒げる。

 

「お兄さんたち……その辺に……したほうが……いいでしょ?嫌がってる……でしょ?」

 

 そう男の人が言った。すると、ナンパたちは

 

「ぎゃははは!正義の味方気取りかよ!」

 

「1人しかいねぇのに何ができんだよ!ハハハ!」

 

 そう言いながら笑っていた。正直うざって思った。

 

 さすがに男の人が1人では5人にはどうしようもないと思っていた。

 

 

 

 

 その時

 

 

 

「…失せろ……。」

 

そう彼が言った瞬間場が凍ったように寒くなった。

 そして彼の目を見たナンパたちは急いで逃げていった。

 

 

 すると、すぐに彼は立ち去ろうとした。

 お礼をしないといけないと思い、

 

「あ、あの…。ありがとうございました。」

 

『ありがとうございました!』

 

そう言うと彼は

 

「ここらはあんまり人いないから……遠回りしてでも……大きな道から帰んな……。」

 

 そう言って帰って行った。

 

 

「いや〜、危なかったですな〜。」

 

「ホントだよ!でも、良かったー…助けてもらえて。」

 

「そうだな!」

 

「はぁー…よかった…みんな無事で。」

 

「……。」

 

「ん〜?蘭どうしたの〜?もしかして…あの助けてくれた人に惚れちゃった〜?」

 

「はあ!?いや、そんなわけ、」

 

「でも、すっごくカッコよかったね!大学生とかかな?」

 

「本当にモデルさんみたいだったな!」

 

「カッコよかったね!」

 

「……まあ、確かにカッコよかったけど。」

 

「やっぱり〜。」

 

「ち、違うから!」

 

 

 

彼と彼女たちが出会うのは近い…?




 心象書くの難しいですね…。あんまり納得いってないですけど許してください…。
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