ーーーどこかから、轟音がする。ーーー
そして私は腹部に激痛を覚えた。
だが痛みは、一瞬で無くなった。
......寒い
私は確実に沈んで行く。
...あんなに好きだった海がとても冷たく感じる。
ああ、私は
今日は...※※※※年の...3月24日...でもそんなことは今はどうでもいい...
私の...名前...名前は....
そうしていると、私は海の底へ沈んだ。
愛していた提督は、私にダメコンを積んではくれなかった...
でも...なんだか...海の底はとっても暖かい...まるでお母さんみたい...
「 - 」
...................
「 ぉ- 」
...うるさい...寝させてくれ....
「 ぉ-ぃ 」
...ああ、もう...
「おーい」
「....ッ」
「ああ、やっと起きた」
「!?」
「おい、どうした?」
私は目の前の光景に驚いた。なぜなら私の目の前に敵のリ級が居たのだ。
さらに言えば周りにはイ級やへ級。チ級も居る。
「リ、リリリリ級!?」
「落ち着け、新入り」
ああ、確かに...まずは落ち着かねば...って私深海棲艦と会話が出来てる!?
リ級「ひとまずは、ようこそ新入り。深海の世界へ」
深海の世界...?確かに私は轟沈したが...もしや!
リ級「疑問に思っているだろう。そうだ、艦娘が轟沈したら深海棲艦となる」
「なるほど...ッ!」
まてまてまて!という事は...私はイ級に...!?
リ級「ああ、そうか...実感がないだろうな。鏡を見ればわかる」
「...ゴクリ」
私は不安を胸にリ級が見せた鏡を恐る恐る見てみた。
「.....」
鏡に映るのは、艦娘だった時に恐れた...
「ええぇーー!?」
そう、私はレ級になっていたのだ。
レ級「ななななぬ!?」
リ級「いやはや、まともそうなレ級が来たよ」
レ級「まともなレ級...?」
リ級「ああ。お前も元艦娘なら分かるだろ?」
レ級はとても好戦的でお子様のような思考回路をしていると確か座学で学んだ。
リ級「いやな、レ級の力自体が強すぎて轟沈と共に幼児退行してあんな性格になるんだよ。力の代償って奴だな」
力の大小に理性を失うと言う事は分かった。
レ級「でも何で私は...自分で言うのも何だが、まともなんだ?」
リ級「さあな?多分姫様達なら知ってるだろ」
姫様...姫級の深海棲艦か
リ級「そんなことよりよ...頼みがあるんだ」
レ級「頼み?」
リ級の言葉の後に続々と深海棲艦達が跪く。
リ級「...私らを指揮してくれ!」
レ級「...は?」
突然の事なので私は声が出てしまった。なぜだ?なぜ私に指揮をしてくれと言う?通常、深海棲艦には艦隊を担う旗艦がいるはず...
レ級「旗艦が居るはずだろ...もしかして」
リ級「思ってる通りだ...旗艦は撃沈された」
やはりそうだったか。私の艦隊がやったのかもしれない。
レ級「今日は...何日だ?」
リ級「...27日だ。旗艦がやられたのは昨日だ」
違ったようだ。
レ級「その時にリ級も居たのか?」
リ級「ああ。うちの旗艦、ヲ級が水雷戦隊にやられた」
レ級「水雷戦隊か...」
リ級「だがよ、一隻は道ずれに出来たんだ。駆逐艦だがよ...」
なるほど...だとしても提督は新しい艦を配属し練度を上げるだろうな...
レ級「それで、その水雷戦隊を倒したいから、仲間の仇を討つためと私に指揮を執って欲しいと?」
リ級「ああ。一番の上位種はお前だけだからな」
つまりは...元仲間を殺さねばならないという事だ。しかし、なぜか殺すことに抵抗が無い。
レ級「戦力は?」
リ級「リ級が私含めて1隻とチ級が2隻。あとへ級が4隻とイ級が5隻の12隻だ」
そして、私も居るというわけだが水雷戦隊に対しては十分だとは思うが
レ級「...ヲ級が居ればとても良かったがな」
そう言うと皆が下を見た。
レ級「...まあ、何とかなるだろうな」
一様、私は戦術がとても得意だった。何とかなる...いや、何とかして見せよう。
リ級「...では、我々はレ級...いや、レ級少佐に随行します!」
レ級少佐「レ級少佐ぁ...?」
いきなり少佐...ま、まぁ...一様旗艦だし...それに良い響きだし...
レ級少佐「まずは情報が欲しい...イ級とチ級でで情報収集をしてほしい」
リ級「聞いたか?少佐が偵察任務を指示した。イ級、チ級、偵察に出撃せよ!」
チ級「はっ!」
イ級「(`・ω・´)(了解!)」
イ級とチ級達は浮上して行き、偵察任務に赴いた。
彼女らには無線で報告するようにと伝えた。流石に相手は盗聴するレベルの提督ではない。早速無線から応答が来た。
チ級『こちらチ級。現在、警戒中。敵影無し」
チ級も流ちょうに喋るがイ級はそうはいかないようだ。
レ級少佐「近くの岩場に観測として貴艦達は移動せよ。そこは敵艦隊の出撃ルートの一つだ。そこから偵察せよ。」
チ級『了解』
私は元々、秘書官だった故どんなルートで出撃するのかは知っている。しかし、どの艦隊が出撃しているかはわかりかねる。
チ級『こちら偵察隊。敵艦を観測。艦種は軽巡が2。他駆逐艦4隻の水雷戦隊です』
レ級少佐「第二艦隊か...」
現在、狙っている提督の艦隊は第一艦隊、第二艦隊、第三艦隊の三つで構成されている。そしてその中で現在発見したのが第二艦隊。水雷戦隊だ。恐らくは、練度を上げるための出撃なのだろう。
レ級少佐「よし、初戦だ。一気に行くぞ」
私は、今がチャンスと出撃を決意した。
リ級「編成はどうすんだ?」
レ級少佐「私とリ級。チ級とへ級だ。イ級は残れ」
イ級「(´・ω・`)」
リ級「おっしゃ、出撃だ!ぶっ叩いてやるぜ!」
ーその頃ー
天龍「おい、遅れんなよー」
霞「天龍さんが速いんでしょ」
大潮「大丈夫です!どんどん行けますよ」
龍田「ふふ、ヲ級を轟沈したから今の所は安全ね~」
初春「今の所...確かにそうよなぁ」
吹雪「ですね...」
天龍「だがよ、へんじゃねえか?」
霞「何がよ?」
天龍「なんつうか...見られてる感じがすんな」
龍田「ふふ、天龍ちゃんも分かった?」
吹雪「た、確かに..寒気がします...」
天龍「それに...敵艦が全然見えねえのが一番不気味だぜ」
レ級少佐「...各艦、我に続けぇッ!」
私が先頭で敵艦隊を強襲する。
天龍「...ッ!敵だ!」
霞「な、何よ!なんで...ッ?」
吹雪「あ、あれは...レ級!?」
初春「この海域では現れんはずじゃろ!?」
大潮「レ、レ級なんて...やっつけちゃいましょう!」
天龍「(いや...俺達だけじゃレ級に勝てねぇ...)」
龍田「ふふ、天龍ちゃん。ちゃんと報告は済ませたわ」
天龍「逃げるしかないか...」
霞「無理よ!間に合わないわ!」
天龍「ッ!戦うしかないのかよ...ッ!全艦、戦闘配備!」
レ級少佐「さあ、
ー開戦ー
レ級少佐「まずはお前だぁ!」
開幕魚雷は初春へと向かった。
天龍「初春!」
初春「きゃあああっ!」
避ける暇もなく魚雷が命中し、初春は大破した。
初春(大破)「うっ...くぅ...」
レ級少佐「まだもう一つ...」
なんとなくで操った艦載機を押しかける。
吹雪「きゃぁッ!」
艦載機の攻撃により吹雪は大破した。
レ級少佐「ふん...やっぱり低レベルの駆逐艦達だったか」
天龍「く...撃て!砲雷撃戦だ!」
レ級少佐「貴様...遅いぞ」
天龍「なっ!」
私が放った砲弾は天龍を大破まで落としこんだ。
カンッ!
レ級少佐「おっと」
龍田「ふふ、天龍ちゃんを傷つけたからには...キッツーいお仕置きが必要のようねぇ」
レ級少佐「安心しろ...貴様らはは轟沈する
」
龍田「ふふ、簡単に行けると思って?」
リ級「てーッ!」
龍田「!」
後ろからリ級達の砲撃が龍田に当たる
龍田(大破)「ふふ...それはちょっと卑怯じゃないの?」
大潮「たーーー!」
大潮はレ級に対して積極的戦闘を繰り返しているが、
レ級少佐「さあて...お前から葬ってやろう」
全てレ級少佐は避けている。
大潮「いやぁ...いやぁ!」
レ級少佐「...」
ズンッ!
大潮「ッ!」
レ級少佐「さらばだ...少しは楽しめたぞ」
大潮の腹部に砲撃し、霰は...轟沈した。
天龍(大破)「霰ッ!クソ...ッ!」
霞「うっ、嘘...嘘だよねぇ...ウソだって言ってよ」
レ級少佐「そうか...貴様は姉妹だったか?...これは慈悲と受け取れ」
霞の腹部へ砲撃。
霞「....」
霞。轟沈。
レ級少佐「...予定より、少し長引いてしまってるなぁ...最後に...雷撃のプレゼントでもいかがかな?」
天龍(大破)「...ッ!ふざけやがって!」
レ級少佐「まあ、いい...簡単な事だ。全艦雷撃を開始せよ。一気に沈めるぞ」
リ級「了解。雷撃よーい」
レ級少佐「網目も無いようにな...発射ッ!」
全艦から魚雷が発射され、逃げることが出来ずに...彼女たちは撃沈された。
リ級「...敵艦隊撃沈!私らの勝利だ!」
「オオオオーッッッ!」
皆が歓声を上げた。仕方がない、最近は艦娘側が勝利を連ね我々深海棲艦達は負けていったのだ。初戦勝利、だが・・・この勝利は約束されたものであったのだった。
だが今は、勝利を祝おう。
そして、仲間を迎えよう。
轟沈した「私」は深海棲艦のレ級、レ級少佐となり深海棲艦を支持する「司令官」となりました。
......おや、また誰か来たようですね