※※※※年、3月28日。
鎮守府には悲劇の知らせが響き渡っていた。
暁「...天龍さんが轟沈!?」
木曾「それどころか第二艦隊全滅か...」
響「...なんという事だい。前は雷と電が轟沈したばかりなのに...」
木曾「骨までも拾えないなんてな...悔しいぜ」
ー提督執務室ー
長門「提督...すまない。練度不足なばかりに...」
提督「...確かに失ったのは痛いんだが...どうせ練度の低い駆逐艦だ。しかし...なぜあの海域でレ級が居たんだ...?」
陸奥「それにつきましては現在情報を収集中です」
提督「ふむ...早急に頼むぞ」
長門「だが提督。あの海域にレ級が生息している事でレベリングの速度が...」
提督「ああ、ひとまずは練度が高い第一艦隊をレ級討伐に向けるか...」
陸奥「了解しました。第一艦隊に出撃準備を命じます」
ー食堂ー
赤城「あら^~いけますねぇ」
加賀「赤城さん。提督から出撃命令です」
赤城「ちょっと待ってください...あとあんみつだけ...」
加賀「わかりました。待ちます」
ー艦娘のお部屋ー
金剛「今日の紅茶はストレートの気分デース!」
比叡「姉様!提督から出撃命令です」
金剛「ノンノン、まだティータイムは終わってないネー!」
ー堤防ー
木曾「利根殿、提督から出撃命令だ」
利根「...どうせレ級を狩れって言うんじゃろ?わかっちょるわ」
木曾「...天龍と龍田達の仇を取ろう」
利根「当り前じゃ!」
リ級「では、勝利を祝って‥.かんぱーい!」
レ級少佐「かんぱーい‥.」
私の名はレ級。レ級少佐と言われるものだ。
私は鑑娘だったのだが、前に戦闘中に轟沈。そして、深海棲艦のレ級として生まれ変わったらしい。
もともとは鑑娘として建造され、つまりは再利用されたのだろう。
しかし、だ。なんだこの戦勝気分溢れる感じは?確かにこの海域では練度をあげるために戦闘演習のような海域だったが、たまにヲ級が出る程度の場所‥.つまりは‥.
リ級「よくやったなー!少佐ぁ~」
レ級少佐「だッ‥.抱きつくな、離れろ‥.」
酒、というよりは油を飲んでいるという感じだ。
リ級「おおっとわりぃわりぃ‥.」
レ級少佐「こんなに浮かれて大丈夫なのか?」
リ級「まあ‥.仕方ねぇよ‥.ずーっとこの海域はまるで演習場みてぇに狩られてたんだ‥.」
やはりか‥.知っていたはものの、こっちから見てみると凄惨なものだ‥.
レ級少佐「だが、恐らく‥.次は主力艦隊が来るだろう」
リ級「ああ‥.」
レ級少佐「そのためには、戦力が欲しい」
リ級「それなら任せろ。新しい仲間が来たぜ。勝ったことを聞いて援軍に来たらしい」
なんとも勝ち船に乗りに来た感が半端ない。しかしだ...戦力が増えるのはとてもありがたい。
レ級少佐「それで...その援軍は?」
リ級「ああ、ちょうどそこで飲んでるぜ」
※未成年はお酒を飲まないようにしよう。私との約束だ byレ級少佐。
視線の先には、ヲ級が一隻。ヌ級が二隻の空母達であった。
レ級少佐「ヲ?」
ヲ級「ヲ。」
リ級「???」
私は何語で会話をしたのだろうか。
ヲ級「お初にお目にかかります。私は近くの海域から派遣されました、ヲ級です。不束者ですがよろしくお願いします」
レ級少佐「よ、よろしくな....(おいおい、待て待て。なぜヲ級が来たんだ?しかもヌ級まで...)」
ヲ級「この海域の艦隊を指揮をしていましたヲ級は私の妹に当たりまして、前々から伺おうと思って居たのですが少佐率いる艦隊が勝利した事を受け私共は戦列に係わることに致しました。これより、我々三隻は少佐の艦隊に加わります。どうぞ、お役に立ててくださいませ」
とりあえず、一度でもただ勝ち船に乗りに来たせこい奴だと思ったこと私を殴りたい。彼女は妹の仇を討った私の事をどう思って居るのかは知らないが、ひとまず空母が三隻加わったことはとても喜ばしい。
レ級少佐「ああ...よろしく頼む」
リ級「へへっ、嬉しいもんだな。仲間が増えるのってのは」
レ級少佐「ああ...そうだな」
しかし彼女らも私のように轟沈したと思うと...
レ級少佐「それよりも、私達はずっと深海に居るわけだが」
我々深海棲艦の基本的な生活範囲では深海となっていて、我々の拠点も深海にある。
リ級「仕方ねぇよ...どうせ近くの島に拠点を作ってもバレちまえば終わりだ...あ、ここでも同じか」
レ級少佐「ふむ...それもそうか」
ヲ級「しかし、敵の鎮守府を殲滅すれば安全に拠点を手に入れられますよ」
リ級「...お前はつまり、鎮守府を拠点にってか?」
ヲ級「はい。提督もすべて皆殺しにして...」
リ級「おい、テメェ。なんつった?」
ヲ級「ですから鎮守府の奴らを全員皆殺しに...」
リ級「はぁ?ふざけてんのか!」
リ級が大声を上げた途端、周りが静かになる。
リ級「そんなことをしてみろ、生き残った艦娘達は怒り悲しみ俺達を永遠に許さないだろう。俺達は虐殺をするために戦ってんじゃねぇよ」
ヲ級「...あなたに何が分かるんですか...(小声」
リ級「あ?」
ヲ級「あなたに何が分かるんですか!!!」
レ級少佐「....」
ヲ級「あいつらのせいで私の妹は死んだんだ!はぁ...?怒る?悲しむ?私だって怒ってんだよ!!!」
リ級「....」
ヲ級「何で復讐したらダメなんだよ...!あいつらを皆殺しにするまで私達の腹の虫は収まらない!私達だって...私達だって...」
リ級「...その...ごめん!」
ヲ級は今すぐにも泣きだしそうだ。そんな時にリ級は謝りの言葉を述べた。
リ級「そ、そうだよな...私だって前世で姉を失ってんだ...そういう痛みは死ぬほどわかってる...」
ヲ級「えっ...?」
リ級「...ごめんな...ヲ級の気持ちも考えずに...あんなこと言って」
ヲ級「うぅ...」
リ級「...妹の代わりになるとは思ってねぇけどよ...少しは...役立たせてくれ」
ヲ級「う、うえぇぇぇん!」
ヲ級はリ級を抱きしめて泣き出した。
レ級少佐「...(兄弟愛...か)」
私にも前世に妹が居た。でも...声だけしか覚えていない...名前も顔も思い出せないのに声だけは...覚えている。
そう思いながら少し涙が出た。感動したようだ。
しかし、なんだろうか...普通に姉妹に見えるのは...
ヲ級「うえぇぇぇん!」
リ級「思いっきり泣いてくれ...」
リ級はヲ級を優しく撫でた。
ヲ級「う、うぅ...」
ヲ級はリ級の胸の中で泣いていた.......
ー数時間後ー
レ級少佐「...とりあえず落ち着いたな?」
ヲ級「...すみませんでした」
レ級少佐「いや...別にいい。そんなことよりも...敵艦隊への対策会議を行おう」
幹部級の艦、リ級とヲ級。そして私の三隻で話し合う事にした。
レ級少佐「まず、この海域の地図だ。そして、これが敵艦隊の通常ルートになる」
模型を用い説明する。
ヲ級「このルートのほかに進攻してくる事はありますか?」
リ級「あとは...このルートだけだから安心しろ」
リ級が地図を指でなぞり説明する。
ヲ級「なるほど...敵艦の編成などは?」
レ級少佐「なーに、簡単に編成は変わりはしない...奴らの主力の編成は戦艦2空母2は確定だ。あとは重巡と軽巡だろう」
ヲ級「航空機潰し...という事ですか」
リ級「だろうな...」
レ級少佐「損害は覚悟していなければいけないな...」
ヲ級「ひとまず、偵察部隊を送りましょうか」
リ級「前の編成でいいか?」
レ級少佐「そうだな...あの編成で頼む」
前の戦闘で用いた軽巡1と駆逐艦3隻で構成された高速偵察部隊。またお世話になろうか。
リ級「わかった。今すぐに行かせる」
チ級「お呼びですか?」
謎にすぐに表れた
リ級「うわああ!?きゅ、急に出てくるなよ...」
チ級「すみません。偵察任務の指示ですか?」
リ級「あ、ああ...ここの観測所から敵の情報を送ってほしい」
私は地図を指す。
チ級「わかりました。すぐに出撃します」
リ級「死にそうになったら逃げろ。いいな?」
チ級「心得てます」
レ級少佐「頼んだぞ」
ーその頃ー
金剛「ここがレ級の居る海域デースか?」
加賀「ええ。そうですよ」
比叡「でもレ級ってどんな奴なんですかね?」
利根「...どうせは鬼じゃ!仲間を殺した敵じゃ!」
木曾「落ち着いてください。利根さん」
利根「わしは冷静じゃ!」
赤城「嘘ですね、利根さん...」
利根「...仲間を殺されてイラつかん奴がおるか!」
赤城「...ですから、一度落ち着きましょう。怒りに身を任せてはなりませんよ」
利根「.....そうじゃの。赤城の言う通りじゃな。少し頭に血が上っていたようじゃわ」
加賀「...(流石赤城さん)」
木曾「ああ。そうだぜ。怒りにしは支配されてしまっては"勝利"を逃しちまうからな」
金剛「そうデース!みんなで力を合わせて戦うデース!」
利根「すまなかったのう...気を取り直して捜索じゃ!」
イ級「(`・ω・´)」
チ級「見つけましたか」
イ級「( `ー´)ノ」
チ級「ええっと...プロファイリングで...」
ぺらぺらとファイルをめくっていく。これは深海棲艦が集めた艦娘のデータだ。
チ級「...今すぐ報告します。無線機の周波数を合わせてください」
イ級「(`・ω・´)ゞ」
チ級『こちら偵察部隊。応答願います』
レ級少佐「こちらレ級少佐。偵察内容送れ」
チ級『敵艦隊、6隻。金剛型戦艦二隻と赤城加賀の正規空母二隻。重巡利根と軽巡の木曾を発見しました』
レ級少佐「了解。そのまま監視を続けろ」
チ級『了解。通信終わり』
レ級少佐「...偵察部隊からの情報によると金剛型が二隻と赤城加賀に...利根と木曾か」
リ級「...戦艦二隻に正規空母が二隻かよ」
ヲ級「艦載機の数ではこちらの方が上ですが、戦艦の数で言えばあちらの方が上...すなわち対空能力は秀でていると考えたほうがいいですね」
レ級少佐「ふむ...」
こちらの戦力は航空戦艦1、正規空母1、軽空母2、重巡1、雷巡1、軽巡3、駆逐艦5という感じだ。
しかし、基本的に偵察部隊は戦闘に参加しないので雷巡と駆逐3隻は除外されるため今回の編成はこのようになるだろう。まず、旗艦は言わずもながら私となるだろう。後はヲ級とヌ級。そしてリ級とへ級という感じで良いだろう。
しかし、生半可な戦法を行えば最悪轟沈する艦が出てしまう。航空戦重視の戦いでもし、一掃出来なければ野戦にて私とリ級達がとどめを刺すだけだ。
ヲ級達と私の航空攻撃に期待が集まる...私の艦載機は前世で見た資料どうりのいわゆるたこ焼き型の艦載機であった。扱い方を一瞬悩んだが、生まれながらついていた体の一部のようにちゃんと制御出来るようになった。
しかし、私の航空攻撃で戦艦を轟沈させることにより他の空母への攻撃が集まるという利点があることは事実ではあるだろう。
この作戦がどこまで通じるかは分からないが、前世でとある提督が「やってみせ」と言う言葉を思い出し私はこの作戦を立案したのだった.......
空母の航空攻撃により敵艦隊を一掃するという作戦を立案したレ級少佐。
しかし、どちらも仇を取ろうと躍起になっていた。
ヲ級とリ級の百合同人増えろ