Obsolete ship   作:しらたきの図書室

5 / 7
上の存在。

「.....はっ...!」バザッ

 

私は...生き残ってしまった....金剛...比叡...赤城加賀....利根さん

 

調査員「おはよう。木曾殿」

 

木曾「...何時からそこに居たんだ?」

 

調査員「なぁに...入ってきて丁度起きた感じだよ」

 

木曾「ふ...そうか」

 

 

 こいつはおそらく、鎮守府の調査員だろう。

 

 

調査員「さて...何があったか教えてもらうか。軽巡木曾」

 

木曾「...悪魔が出たのさ」

 

 

 

ーその頃ー

 

 

 

イ級少尉「しょーさぁー」

 

レ級少佐「...」

 

イ級少尉「なぁ、しょーさぁー」

 

レ級少佐「...なんだ」

 

イ級少尉「退屈だから遊びたいー!」

 

 

 そう言うのも確かにそうだ。六時間ほどただ進み続けているだけなのだから。

 

 

レ級少佐「駄目だ」

 

イ級少尉「ぇー?」

 

 と言っても、いつ敵艦隊と戦闘に入るのか分からないため遊ぶことなど出来ないのだ。

 

 

イ級少尉「けちー!」

 

リ級「お、元気が有り余ってんだな。俺と遊ぼうぜ!」

 

イ級少尉「おおー!リ級やっさしいー!」

 

 

 おそらくリ級も退屈なのだろう。

 

 

リ級「んじゃ鬼ごっこで遊ぼうぜ」

 

イ級少尉「負けないぞぉー!」

 

 

ブウウウウン!

 

 

 二人が鬼ごっこを始める。

 

 

ル級「よろしいので...?」

 

レ級少佐「まあいいだろう...」

 

タ級「混ざりたいけどもうちょっと違うなー」

 

レ級少佐「ル級。あとどれぐらいだ?」

 

ル級「そうですね...二割といったところでしょうか」

 

レ級少佐「いい感じだな...」

 

 

 この勢いで進み残り二割。おそらくもう敵艦隊は見えないだろう...そろそろ本部の近くだ。そんなことを思って居たら、

 

 

チ級『こちら偵察隊。応答願う』

 

レ級少佐「こちらレ級少佐だ。どうした?」

 

チ級『艦影です。恐らく本部の者でしょう...味方艦から信号。我らは本部近海の第三哨戒隊である。貴官らを歓迎する。我に続け...とのことです』

 

 

 すなわち、迎えが来たという所か。

 

 

ル級「...来ましたね」

 

ヲ級「取りあえず従いましょうか」

 

レ級少佐「ああ、そうだな」

 

リ級「んじゃ先行くぜー!」

 

イ級少尉「おー!」

 

ヲ級「ちょっと、陣形を崩さないでください!」

 

レ級少佐「元気なものだな....」

 

ル級「少し元気すぎるのも困りものですけどね」

 

 

 我々は本部の艦隊に誘導され海路を進んだ。

 

 

リ級『おー!なんか見えるぜ』

 

 

 始めにリ級が発した後にそれは見えた。それはまるで『島』のような物だった。ただし、黒い装甲と赤の蛍光色がたびたび目に入るという事以外は通常の島だと感じた。

 

 

ヲ級「ここが深海棲艦艦隊本部...」

 

タ級「おっきー...」

 

ル級「港湾施設はもちろん、他にもいろいろな設備がありますね...」

 

 

 深海棲艦は基本、このような組織的行動はしないしこれ程知性が無いと思っていたがこのような基地を築いているとは思って居なかった。しかし、今はこちら側だ。どちらかと言うと心強い。司令部に感謝だ。我々が岸へと上がると、迎えが来ていた。

 

 

 

ー司令本部桟橋ー

 

 

 

 迎えの深海棲艦は軍服を着た.....見た事のない艦種だ。

 

 

ノ級「長旅ご苦労様でした。私はノ級。司令部の補助をしております。司令官がお待ちです」

 

レ級少佐「...リ級とヲ級。ついてきてくれ」

 

リ級「おう」

 

ヲ級「わかりました」

 

レ級少佐「他は待機だ。ゆっくり休んでくれ」

 

ノ級「皆様の宿舎はこちらのゐ級がご案内いたします」

 

 

 ひらひらしたメイド服のような物を着た深海棲艦がお辞儀をする。私ぐらいの背丈をしていた。

 

 

ノ級「では、こちらです」

 

 

 我々三人はノ級の案内で司令部へと向かった。この島には資源集積場の他に飛行場、工廠、宿舎などが完備されていた。福利厚生がちゃんとしている職場のようだ。そうして司令部の施設へと入り、我々はある部屋の前に辿り着いた。

 

 

ノ級「こちらです」

 

 

 

ー執務室ー

 

 

 

コンコンコン、とノ級は三回ノックする。

 

 

???「.....入れ」

 

 

 中から声が聞こえる。

 

 

ノ級「失礼します。司令官」

 

 

 私達三人は入室した。

 

 

リ級「タバコクセ…」

 

 

 執務室にはタバコの煙が立ち込めていた。

 

 

???「ほう…君がレ級少佐か」

 

 

 執務室の奥に座っている人物が私達を見る。まさしく司令官と言える彼女を私は見たことがある気がする。隣にはもう一人、女性が居た。

 

 

戦艦水鬼「私はこの深海棲艦艦隊本部の司令官。戦艦水鬼(せんかんすいき)だ。こっちは…」

 

空母棲鬼「艦隊司令官の補佐をしている空母棲鬼(くうぼせいき)です。どうぞよろしく、レ級少佐」

 

 

 分かっては居たが、どちらも鬼級の深海棲艦だ。しかし、一人は水鬼でもう一人は棲鬼だ。 大物、揃いだと言える。

 

 

 姫・鬼級の説明としては、手っ取り早く言うと我々汎用より上の存在。所見では深海棲艦の指揮系統の一つだと思っている。しかし、そこに居る戦艦水鬼は棲姫・棲鬼よりも上位である。

 

 

レ級少佐「お初にお目にかかります、戦艦水鬼殿。こちらは部下のヲ級とリ級です」

 

戦艦水鬼「ほう…礼儀がなっているじゃないか」

 

空母棲鬼「確かに珍しいレ級だ...」

 

戦艦水鬼「レ級は通常知能が低い種だ。戦闘能力の引き換えで見た目相応の子供の知能になる訳だが、なぜ少佐は知能を持ったまま建造された?」

 

 

 葉巻を吸う戦艦水鬼。

 

 

空母棲鬼「少佐殿の戦歴は存じております。旗艦不在の深海棲艦らを束ね、B海域の水雷戦隊及び第一艦隊を壊滅させたとか....素晴らしい戦果ですね」

 

レ級少佐「お褒め頂き恐縮です」

 

戦艦水鬼「それで…本題なのだが」

 

 

 灰皿に葉巻を置く。

 

 

戦闘水鬼「我が司令部の遊撃部隊として働いてほしい」

 

戦闘水鬼「言わば、司令部直属の独立した遊撃部隊だ」

 

 

 遊撃部隊…戦況によって攻めと守り、目標を変えて戦闘を行う部隊の事だ。

 

 

リ級「つまりよ、好きに動いていいんだろ?」

 

空母棲鬼「ええ。基本的には指揮権は司令部が持ってるが....部隊が独自に動いてくれて構わない」

 

戦艦水鬼「だが、司令部の指示があったら必ずそれに従うことだ」

 

レ級少佐「それはごもっともです。」

 

空母棲鬼「もし、この部隊を指揮するというなら....人事は好きにするといい。物資も必要数用意しよう」

 

 

 つまりは、この部隊の人員は自由にしていいという事だな、

 

 

レ級少佐「感謝致します」

 

戦艦水鬼「では、指揮下に入るか?」

 

レ級少佐「...」

 

 私はリ級とヲ級を見た。リ級は笑って返事を返し、ヲ級は頷いで返事を返した。

 

 

レ級少佐「はい。我々からのご返答ですが…」

 

レ級少佐「我が艦隊は、これより本部直属独立遊撃部隊の任を仰せつかります」

 

戦艦水鬼「よろしい。では、次の任務までは休暇を取ってくれ。」

 

レ級少佐「了解しました」

 

 

 敬礼を行う。リ級とヲ級もこれに続く。

 

 

 コンコンコン。

 

 

 次にノック音が聞こえる。後ろの扉からだ。

 

 

空母棲鬼「後にしてくれ」

 

戦艦水鬼「いいや、構わん。入れ」

 

 

 扉が開く。

 

 

「失礼します。資源調達の結果と保存量ですが…」

 

 

 メガネをかけた女性が入ってくる。

 

 

戦艦水鬼「ああ、ちょうどよかった。彼女達を紹介しておこう」

 

「レ級…それにヲ級とリ級ですか」

 

戦艦水鬼「少佐。あいつの名前は集積地棲姫、この本部の資源調達と管理をしている。後々にいつかは会うだろうからな、今顔合わせをした方がいいだろう」

 

レ級少佐「お初にお目にかかります。集積地棲姫殿。私の名前はレ級、レ級少佐と申します。本日より本部直属独立遊撃部隊の任を承りました」

 

集積地棲姫「…ご丁寧にどうも。噂に聞いていたレ級....確かに知能があるのは珍しいですね。ご紹介に預かりました。資源調達管理をしております、集積地棲姫と申します。どうぞお見知りおきを」

 

 

 何というか、とても冷静沈着という言葉が似合う人だ。資料では一応、知ってはいたが初めて見るものばかりだ。集積地棲姫...味方になると深海棲艦としても心強い。なにより資源が重要。油、弾薬、ボーキ、そう...全て。

 

 

戦艦水鬼「...顔合わせは済んだな。下がって良いぞ」

 

レ級少佐「では...失礼しました」

 

リ級「失礼しました。」

 

ヲ級「失礼いたしました」

 

 

 我々は執務室から出た。

 

 

集積地棲姫「...あれが例の変異種ですか」

 

 

 キィン

 

 

 カチッ...

 

 

 戦艦水鬼がライターを使い葉巻に火をつける。

 

 

戦艦水鬼「...ふー」

 

 

 口から吐き出した煙は室内を舞う。

 

 

戦艦水鬼「...あれは戦況を動かすかもしれないからな」

 

空母棲鬼「あれがどう動くか...見ものですなぁ...」

 

 

 葉巻の煙は、天井まで届いていた。

 

 

 

ノ級「では、皆様はこちらに」

 

レ級少佐「ああ、ありがとう」

 

 

 我々の宿舎へと私達は向かう。

 

 

レ級少佐「........はーー」

 

 

 私は溜まりに溜まった息を吐きだした。

 

 

リ級「いやー、すげえよ。少佐....あの司令官クッソ重圧?っつうか、なんつかがすごくて押しつぶされそうだったぜ」

 

ヲ級「本当に息が詰まりそうでした....流石本部ですね...」

 

 

 あれが水鬼級の威厳というものを思い知らされた。

 

 

 我々三人は道なりに沿って宿舎へと向かって行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本部に到着し、司令官である戦艦水鬼らと遭遇したレ級少佐達。本部直属独立遊撃部隊(名前は現在未定by戦艦水鬼)の編成に加えられたレ級少佐達の次の戦場とは...?





















ノ級&ゐ級...本部メイド....うっ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。