夜空を見上げていたら   作:Celtmyth

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 とりあえずスタート。グランドのコースを歩くように進みます。


春の日記
4月の日記・その1≠『子供が寝る頃に』


4月×日

 サクラがなくなりはじめると始業式も前のことだって思えるようになった。クラスメイトとの仲は、フツーかな。笑い合ってるからなかま外れじゃないと思う。ともだちのはんちゃんはいつものようにあくろばっとをやってる。宿題をたまにわすれるのはごあいきょう、って言うのかな? その時はちゃんと先生にあやまって、ちゃんとおわらせてからわたしてる。今日もそうだった。べんきょうは、とりあえずノートの書きわすがなければいいって言われてるからわすれないようにしてる。そしてウチでよみ返すといいってことも。それで宿題をたまにわすれちゃうけど。でも今日はわすれずにちゃんとやった。

 このあと、夜の空がキレイだから2かいから見ようと思う。ながれ星が見えたらいいね。そしたら遠くにすんでる父さん母さんにげんきだって伝えたいな。

 

 

4月□日

 今日は昨日の夜のことがあったから朝に書く。空を見ててウトウトしてたけど空気をゴグンとしたからベットに入った。そしたら夢でようせいさんに会った。なにかねがいはありますかって言ってたけどぼくはようせいさんのねがいをかなえてって言った。そんな夢を見て、おぼえていたから日記に書いたよ

 がっこうでようせいさんの話をはんちゃんにおしえると「そんなこともあるでござる」とさか立ちしながら言ってた。今日は宿題はちゃんとやったからなにもなかった。でもかわりにじゅぎょうでよばれるのが多かった。げせぬ。

 

 

4月¥日

 ようせんさんの夢を見てから何日かすぎるとそのようせいさんのこえが聞こえるようになった。また夢だと思ったけどようせいさんがちがうってハッキリ言ってたからちがうんだと思うことにした。そしてようせいさんはじぶんがジュエルシードってよばれてるけど名前がほしいって言ったから、道にさいていた『タンポポ』ってしようとしたらダメって言われて、うちに帰って国語じてんを使った。ジュエルシードって名前いがいにナンバー3って言うこと。ジュエルシードは21あること。21で大アルカナって言うのがあったから3ばんめの『女帝』のつながりから『ヴェヌス』って名前に決まった。男のボクに女らしい名前は変だったけど気に入ったみたいだからなっとくした。

 名前がきまるとヴェヌスはおじさんと話したいらしい。いまはボクの口を使えば話ができるらしいからやってみることにした。おじさんはおどろいていたけどさいごはわかってくれたみたいでよかった。

 

 

 

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4月¥日・夜

 

『改めてお話がしたいのですか、よろしいでしょうか?』

「……子供は寝る時間なんだが」

『はい。マスターは寝ております。私が体を動かしていますが夢遊病の状態ですので問題ありません』

 

 男の子なのに長い髪で両目を隠した子供と、優しげな顔立ちに反して体は筋肉質な男性が対面していた。最も、男の子は本来の男の子ではなかった。

 

「……何が聞きたいんだ?」

『恐らくですが貴方はこの世界の人間ではありませんね』

「なるほど。それはキミというロストロギアの力かい?」

『当たらずも遠からず、ですね』

「そうかい。とりあえず座って話さないかい」

『わかりました』

 

 男性こと久保田(くぼた)(ただし)は男の子、久保田(くぼた)天吹(あまぶき)の体を動かすヴェヌスに提案するとリビングのソファーまで移動してそこで対面するように腰を下ろす。

 

「まず最初の質問は『イエス』だ。私はミッドチルダの生まれだ。ただ私は真っ当な半生でなくてね。今は足を洗ってこの第97管理外世界で友人たちの忘れ形見を育てている」

『では次元犯罪者だったと?』

「正確には傭兵だったね。向こうでは死んだことになっているが、時空管理局と接触すればすぐに正体が知れる。その程度の隠蔽だよ」

『なるほど。では私の存在は邪魔ですか?』

 

 子供とは思えない眼差し。その片目からは『Ⅲ』の数字が現れている。しかし忠は気圧されることなく穏やかに答える。

 

「いや、むしろキミならその子を私以上に守れると思っている。違うかい?」

『はい。加えてまだ私は()()に向けて成長中です。まさか落下し、たまたま口に入り込んだ子供が適合者とは思いませんでしたが』

「そんな理由で一体化したのかい……」

『偶然、と言う物は時に大きな影響が起こる訳です。マスターの魔力の質であればひと月もかからず開花できます。その間、私は私自身のダミーを、他のジュエルシードが落下した海に紛れ込ませます。これで一応は回収する者たちの目を誤魔化せるでしょう』

「おや、キミ自身は回収しないのかい? 言ってみればキミの同胞、兄弟みたいなものじゃないのか?」

『私たちは適合者に対して一つしか対応できません。適合者に巡り会えなかった個体はサブとして役割が与えられますが重要という訳ではありません。状況によっては回収をしますがそれは回収する者たちの手から離れた後でよろしいでしょう』

「それはわかるのかい?」

『離れていても繋がりがありますから。そこから情報を確認しています』

「さすがはロストロギアだね」

 

 感心した忠はそう言って先ほどの眼差しを返すかのように険しい眼差しで睨んだ。

 

「そこ子は私にとって恩人である二人の子供で、その子自身も大切な存在だ。だから守れ。一生、その力を持ってだ」

 

 傭兵、と答えた肩書きに嘘のない殺気だった。子供相手であるが今はロストロギア・ジュエルシードことヴェヌスであるそれは受け流す。

 

『もちろんです。マスターの脅威は私が守ります。そしてマスターの願いも私が叶えます。故に貴方も、貴方の手で出来る事でお守りなさい』

「それこそ。だが私は一度汚れた身だ。私が枷となるなら、斬り捨てろ」

『承知しました』

 

 その夜は静かに過ぎ去るのだった。

 




思いつき理由
 ジュエル『シード』って言うくらいだから、花が咲くような設定があっても良いよね。


 今時にこんな妄想設定。ハッチャけてました、ごめんなさい。
 
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