最終決戦が近くなりました。
まもなく邂逅に近づきつつあります。
なのでしばらくお待ち下さいませ。
12月†日
闇の書の話があった後、これからも遠くから眺める事になった。あの夜、おじさんが誰かに連絡しても仮面の人については教えてくれなかった。ただ「言いたいことを言っただけ」ってしか答えてくれない。ただ変わったことと言えばシアちゃんがおじさんと模擬戦したりはんちゃんが専用の武器を作るようになった。シアちゃんはともかく、はんちゃんが闇の書の主捜しを止めたのは今後からは魔導師と戦うかもしれないから武装を手にしたいだって。リンカーコアないはんちゃんがと思うだろうけどこの前の『空耳』を作ったときから考えていたって。それに欲しいのは魔力を扱うデバイスじゃなくて魔法に対応できる機能を持った物が欲しいからだって。と言うかこの話に関してはヴェヌスと前々から相談してたらしいよ。こっそり僕から離れて相談してたそうだけど、まぁ別にいいけどね。
それではんちゃんの装備は外部からの魔力、カードリッジシステムを参考することになった。元々、保有魔力が少ないベルカの人達の欠点を克服する為に考えられたらしいから合ってたかもね。でも魔力のないはんちゃんはこのままじゃ使えないから改良するよ。形は弾丸じゃなくてガソリンタンクや電池。継続的に出来る考え方だ。
そんな事を願ったらあっさり設計図が出来たよ。
12月〒日
あれから何日経ったかな? 中旬も終わりだし、クリスマスも近くなったね。僕は特に変わらないけどはんちゃんとシアちゃんは成長したと思う。
はんちゃんは『空耳』以外に作ったのは三つ。バリアジャケットの『影無』、見た目忍者のような衣装。空を飛ぶための『欠翼』、衣装に合わせた片足ブーツ。そして武器になる『流れ者』、忍刀。こってこての忍者スタイルだった。ちなみに魔力を溜めて使用する機能はフュゥーアルシステムって名付けた。フュゥーアルは英語で燃料って意味だよ。制限時間はあるけど僕が願ったのははんちゃんが戦えるようにって願ったせいか一つに付き3時間持つ上に交換用もいくつも作ったから凄く長い。設計図の焼却と解析防止措置が施されました。
シアちゃんはおじさんとの模擬戦でかなり強くなった、らしい。戦いなんて経験がないからおじさんの評価で聞いた限りだけど。シアちゃんのデバイス『フォーチュンドロップ』はおじさんと似ていて複数のデバイスを収めたデバイス。スタイルに合わせて変えるオールマイティ型。広い視野と判断力が培われたって。むしろリーダー向けらしいよ。
そんな2人を余所に僕だけはいつも通りだ。魔力がまた増えたけど。
12月∀日
なんかフェイトちゃんも魔力を蒐集されたらしいよ。はんちゃんが様子を見に行ったらフェイトちゃんがいなかったからそう予想しただけだけどシアちゃんがもの凄く慌ててった。そのまま突撃しそうだったけどはんちゃんが止めたよ。できたてホヤホヤの装備で。ああ名前があったね。魔力を持たない人のためのでデバイスだから『ミリティアデバイス』て名付けた。はんちゃんはカタカナが苦手だけどわざわざ漢字で名付けるのも変だからね。そんなはんちゃんと、我慢の代わりに模擬戦を申し込んだシアちゃんの戦いになった。僕は結界担当でそれを眺めた。
12月∀日
ここは元々、阪奈が忍者の修行い使っていた場所。今ではアリシアが魔法の練習をする場所にもなっている。そして今日はその中でも派手。阪奈とアリシアが空で戦っていた。
「シュート!!」
「ハッ!!」
二丁拳銃型のフォーチュンドロップ・No.2『ラッキーシューター』の魔法弾が放たれるも阪奈は同じく魔力で編み上げたクナイで迎撃する。その際の衝撃で2人は距離を取る。アリシアはクルリと回り、阪奈は地面があるかのように滑りながら。
「なかなかやるね阪奈」
「アリシア殿もでござる」
「もう、呼び捨てでいいのに」
「ではアリシア、と」
なし崩しの模擬戦であったが2人は楽しそうに笑っていた。
「……フォーチュンドロップ、No.7『ハリセンスマッシュ』!」
【No.2, Receive. No.7, Eject】
そしてアリシアの二丁拳銃は本体であるフォーチュンドロップに吸い込まれ、次に別の武器――ハリセンが出現した。
「行っくよーっ!」
「受けて立つでござる!」
見た目はともかく近接武器としてはしっかりているハリセンスマッシュを握って突撃。対して阪奈は彼女しか扱っていない、魔力ゼロでも魔法を使用可能とするフュゥーアルシステム搭載の忍刀型ミリティアデバイス、流れ者を構えて迎え撃つ。
「バッターヒット!!」
「なんの!!」
ハリセンスマッシュと流れ者が剣戟に似た音を立てる。大振りのアリシアに対して阪奈は細かな動きで受け流す。一見、阪奈が隙を狙えるような感じに見えるがアリシアは大振りだからこそその隙が出ないように勢いを殺さず踊るように攻め立てる。
「ここでぇ~――」
「ぬっ!?」
「大逆転ホームランッ!!」
すると勢いが最大になったアリシアから一番の一振りが阪奈に叩き込まれる。しかも計算された、受け流せない場所からの一撃。阪奈は流れ者で受け止めたがその重い一撃に後ろへと打ち出される。
「まだまだ!」
それをアリシアは追う。ノースリーブでミニスカと冬場では寒い格好だがそこは魔法の技術で問題ない。そして飛ぶアリシアは速い。そこは妹と同じでスピードはあったようだ。
「させぬでござる!」
しかし阪奈も簡単には追いつかせない。クナイと同じように、魔力で編み上げた小道具を出現させる。今度のは縄で縛られた弾。
「忍法・煙玉!」
意外にそのまんまである阪奈の魔法名。しかしそれでも効果は確実だ。
すぐ目の前で投げた煙玉はすぐに爆発して広範囲に煙幕を張る。勢いを付けていたアリシアはそのまま煙幕の中に入り込んでしまう。
「やっちゃった!?」
第一声はそれであり、すぐにその場に止まって360°全体を警戒する。阪奈の本領発揮するのはこう言った場面。奇襲・夜襲はお手の元と言う信頼。
「―――っとあっ!!」
唐突として唸り、ハリセンスマッシュを振るとそこから音が鳴った。
「脱出!!」
その音は気にせず、アリシアはすぐに反対の方向へ飛ぶ。そして煙幕は薄くなり脱出しようと、して待ち構えていた阪奈に出迎えられる。
「なんで!?」
「忍者でござるからな!!」
アリシアの疑問を瞬時に理解して答える阪奈。咥えて流れ者の一刀も付け足して。
「あぶっ、ないっ!!」
そんな悪態を吐きつつもギリギリでその一刀を避けるアリシア。しかしギリギリは皮ギリギリであり、バリアジャケットには確かな切り傷は出来ていた。
「もうっ! どうやって反対側に出てくるの!?」
「忍者でござるから」
「阪奈もうちょっと捻ってよ! それはそれで納得だけどっ!」
ぷんすかと可愛く抗議するアリシアをドヤ顔で返す阪奈。そんな2人だがすぐにデバイスを構える。
「でも負けないよ!」
「拙者もでござるよ」
2人は始終、楽しそうに模擬戦を行った。
そんな彼女たちを観戦していた天吹とヴェヌスはと言うと、
「楽しそう」
「参加してはダメですよ」
「なんで?」
「軽くでも十もの魔法を同時に放てるマスターが相手するとすぐに終わってしまいますから」
天吹の規格外っぷりが声に漏れたが特に問題はなかった。
隠者(忍者の阪奈) 対 運命(デバイスがフォーチュンドロップのアリシア)
デバイス、バリアジャケット説明はA'sの話が終わった頃に投稿します。
でも阪奈の衣装をマフラーかマスクかまだ決められてない。
あとフォーチュンドロップのナンバーは基本的にinnocentから。その他はオリジナルに設定を付けてます。