Fate/Serment de victoire   作:マルシュバレー

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オリュンポスクリアしましたけど理不尽レベルの強さでしたね(喀血)
今回はマイフレンドを前衛でも後衛でもいいからとにかく連れて行くというゲッシュを背負ってやりましたがなんとかいけました(なお令呪どころか石が数個消えた模様)

マイフレンド推しは!!!今すぐオリュンポスを蹂躙しなさい!!!(ご褒美が待ってるぞおおお)


小説の話しろと言われそうなのでしますね。
ランサーはすぐ真名がわかってしまうっていうSN兄貴的な状態になりましたが仕方ないのです・・・・・・そういう風に展開させてしもうたのでどうしようもなかとです・・・・・・
頑張って書いとるんです・・・許してつかあさい(血涙)

※今回もマイフレンド視点です


18話 二日目:螺旋に廻る螺鈿の光

ランサーの体が一瞬青白い光に包まれる。

槍より昇る光柱は空を二分するかのように天高く伸び、風のような、竜巻のような光帯がそれを取り巻く。

 

「光よ!螺旋とっ、なりて!」

 

規模は大軍クラス、食らえばひとたまりもないことは明白。

だがこちらも煽った以上ここで逃げるという選択肢はない・・・・・・ただマスターを守りつつ迎撃するしかない。

これがただの目くらましであるという可能性も考え、俺はカウンターの態勢を整える。

瞬間、轟!という爆音が鼓膜を蹴りつけた。

ランサーがあの槍を振り下ろすと同時に、光も追随して此方に落ちてくる。視界が全部白で塗り潰されたと錯覚してしまうほどに眩い極光。

吹き飛ばされそうな風と、なにかそれ以外にとんでもない圧力を感じた。熱エネルギーはあまり感じず、他の場所に力を裂いているということがなんとなくわかった。

それにしても俺の全身に纏わりついて後ろへと押し込んでくる謎の力。これは一種の魔術なのだろうか。

 

「マスター大丈夫か!」

 

ここまでの力だと、魔術強化を施しても人間の域を出られないだろう彼が心配になって俺は後ろを向いて問った。

そもこれはサーヴァントどうしの戦い、マスターがこんなに近くにいては危険が過ぎるというものだ。

 

「ああ・・・・・・目は眩しさでイかれたっぽいがまだ大丈夫だ。風以外にくるこの前から押される力、おそらくはこの光そのもの・・・・・・理屈はなんとなくわかったが説明は後だ!くるぞ!!」

 

わかってると俺は叫び再び前を向く。

あの盾を前に構え一直線に飛びかかってくるランサー。さすがにこれをもろに食らえば二人して吹き飛ばされるであろうこと間違いなしだ。

 

「全身、全霊!!目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)!!」

 

その宝具の名を聞いただけで理解できた。俺があのランサーから感じた()()()も・・・・・・腑に落ちる。

忌々しい、にっっくきあいつを追いかけ回していた女騎士・・・・・・そう、彼女は。

 

「んなとこで刃を交えるたあ思わなかったぜ、ロジェロのストーカーめ(ブラダマンテ)!」

 

ランスに俺自身の魔力を注ぎ込み宝具を擬似展開状態まで持って行く。

さっきの木剣より耐久性は高いだろうが、宝具の迎撃・・・・・・それも生前何人もの男を叩きのめした女騎士のものとなると崩壊までいくかはさておき幾ばくかの破損は免れない。

マスターに念話で次の武器を用意するように言い、俺は槍を振りかぶった。

その様は現代で言うところの”ヤキュウ”とやらのように、踏み込んだ左足を軸とし重心を移動させる。

後ろの方にかける力を無くして前へ全ての体重をかけ、一瞬・・・・・・インパクトの瞬間にすべての力を注ぐ!

 

「っ吹き飛べぇええええ!!」

 

がぃん、と金属がぶつかり合うような音が静寂貫く雑木林の葉っぱたちに波打たせる。

なんとか感知できるサーヴァントの気配を辿ると、ランサーは俺たちの前方10mほどの場所まで後退していた。

直撃のダメージは防げたしマスターへの被害もない・・・・・・が、手は痺れ膝に力が入らない。あの閃光が消えたせいで暗闇に戻り、視界も完全に不良・・・・・・動くこともままならない状態でこちらは完全に無防備。

防がれることを想定し受けた相手の戦闘力を一時的に無効化する宝具。

やはり、侮っていたのはこっちか。

俺が消えようともマスターの命だけは救わねばと、無理やり顔を上げる。

 

「勝負あったようですね」

 

「・・・・・・は、ははは・・・・・・ロジェロにぶっ飛ばされた時以来、2度目の一生の不覚ってか。結局俺は、主人公の一味に倒される運命なただの悪役(ヴィラン)ってわけだ」

 

「・・・・・・あなたは、まさか!」

 

「お察しの通りってわけだ。殺したければ殺せよ、命は奪ってないにしろお前の大好きな人のドタマかち割った人間だ・・・・・・憎くないはずがなかろうよ」

 

なんとか、なんとか言葉で時間を稼ぐ。

念話でマスターに逃げろと言い、俺は続けようとした。

 

『馬鹿言え!死ぬときは一緒、一蓮托生ってもんだろうが。例え俺がお前を置いて逃げたってこの先サーヴァント相手に戦って勝てるわけねえんだから・・・・・・もうこうなりゃ生きるか死ぬかの二者択一。雪隠火事のヤケクソだっつの』

 

何をするつもりだと問おうとしたその時である。

やっと視界が回復して、周りの景色が見えてきたころ・・・・・・向こう側からサーヴァントが一騎、駿馬の如き速さでやってきているのを知覚した。

まさか、ランサー・・・・・・否、ブラダマンテの協力者?そうなりゃ俺は完全にこの場で殺される、マスターも逃げることが叶わなくなる。

嫌だと、心の中で叫ぶ。俺のせいで誰かを死なせたくないのに、無力だからもう何もできない。

嗚呼、哀しきかな。

 

『・・・・・・マスター』

 

『大丈夫、なんとかする。せっかくの英霊を、ほぼ奇跡でしか成せない業の権化・・・・・・知りたいことはたんまりあるのに、こんな戦争始まってすぐ失わせるわけないだろうが』

 

未だに震える手を、彼が握る。

俺の手は赤い布に6割程覆われていたのにもかかわらず、直接魔力リソースの供給が成された。

だがそれは向こうの宝具で少し曖昧になりかけていた俺の存在を強固にしただけで、戦闘力はあまり見込めない。

さあどうすればいいことやら・・・・・・

 

「やーれやれ。またマスターに命令されて嫌々来てみりゃあ戦闘中ときた。オジサンがなにやれってんだいこんな状況で」

 

「・・・・・・あんたは」

 

その顔には見覚えがあった・・・・・・先日見たばかりの、セイバー。

俺を見るや否や彼は機嫌良さそうに笑い、手を振って見せてきた。場の緊迫感をものともしないその態度に、戦慄を覚える。

 

「おやおやこないだのライダーくんじゃないか。いやはやこんなところで会うなんて奇遇だねえ」

 

「・・・・・・セイバー」

 

マスターの命令と言ったが、あんたは何をしに来たと問おうとして・・・・・・俺は口を開きかける。

だがその前にブラダマンテがセイバーに飛びかかる。セイバーは俺に注目を向けていたせいで完全な奇襲となり、背中を槍で斬ら・・・・・・れ?

 

「嘘、だろ?」

 

マスターがそう驚嘆するのも仕方ない。

セイバーは振り返ることもなくブラダマンテの武器を後ろ手で受け止めていたのだ。剣もなしで。

そして視界から一瞬で消えたかと思うと逆に彼女の背後を取り、いつの間にか手にしていた剣で斬りつけていた。

黒い柄、黄金でできていると見紛う細長い刀身。どんな銘かはわからないが、あれはまさしく聖剣の類。

背中が痙攣するかのように震える。やはり彼をやすやすと敵に回してはいけないと、本能的な危機察知能力のあたりが絶叫した。

 

「嬢ちゃん、次はないよ」

 

へらへら笑っているけれど、目には隠されもしない殺気が宿っている。

これ以上攻撃を続ければ腕一本飛ばせてもこちらの首が同時に飛ぶと、彼女も察したのか素直に逃げていった。

ブラダマンテの宝具により荒れた雑木林の中、男3人が立っている・・・・・・気を抜けばすぐに、マスターの心臓が壊されてしまいそうだ。

 

「・・・・・・セイバー、なぜ俺を助けた」

 

「助けた?おいおい戦争の場でそんな甘っちょろくて都合のいい考えはよしてくれよ」

 

煙草を悠長に吹かしながら男は軽く鼻で笑った。

 

「今の戦いを中断させたのも俺のマスターのご命令さ。ま、なぜかっていう理由の内容は言えないけどね」

 

・・・・・・つまり、セイバーのマスターはなにかしらの意図をもって今の交戦を止めさせ、俺たちとの会話を望んでいる。

なぜそんなことをするのか、敵対するサーヴァントなら全員殺したほうが手っ取り早いのではないか。疑問がどんどこ溢れ出す。

 

「お前は、ライダーと戦うつもりなのか」

 

「いや、”今はまだ”やり合わないさ。来たる時に・・・・・・できれば最終決戦がいいかな。そん時、一騎打ちの死合といこうじゃないか」

 

つまり、暫くは敵対しないつもりらしい。

・・・・・・俺のような雑魚何時でも殺せるから、多分最後まで見逃してくれるだけなんだろうな。

勝手な俺の被害妄想だけど、なんかちょっと泣きたくなった。

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