Fate/Serment de victoire 作:マルシュバレー
FGOでめっちゃ不敵に笑うマイフレンドが間近で見られるアレ。
「よう兄ちゃん、そんなかっこしてコミケ帰りかぁ?金持ってそうだなあ?」
殺しにいくサーヴァントを探しに行くため、街を歩き回っていた途中のことだ。
よくわからない男に引き留められ人気のないところに連れてこられた・・・・・・話によると俺に金をせびっているらしい。
・・・・・・だが、俺はそんなもの持ってないし持つ必要すらない。
「・・・・・・テメェに渡す金なんてびた一文持ってねえよ、さっさと失せな」
すでにぶっ殺してもいいくらいの評価点にはなっているが、俺とて一般人を始末するのはなんか気が引ける。
騎士や戦士ならば基本どっかで死ぬ覚悟ができているから容赦なく戦えるのだが、こういった類はまったく覚悟できていないどころか死ぬということの意味さえ分かり切っていないレベルだ。
そういうわけで俺はこいつを手に掛けたくない。全力でぶつかり合って殺すことが一番楽しく感じるのだから。
「あぁん?随分と威勢いいじゃねえか、金払いたくねえならかかってこいよぶっ飛ばしてやっから!」
そう言って男は下手くそな右ストレートを放ってくる。
あえて防御はすまい、この程度何も感じないのだから。
「っが・・・・・・なんだお前、なんでビクともしねえんだよ!」
「殺されたくなかったら・・・・・・さっさと俺の前から消えな。次こそはその軟弱な腹切り裂いて内臓引きずり出すぞ」
肩に担いでいた木剣を構える。
相手方は俺の得物を見て安心したのか、戦闘態勢に変化した・・・・・・どうやら、死にたいらしい。
忠告を無視して来るならば、こちらも約束通り戦うべきだ。
俺は重心を落とし、待ち構える。
「・・・・・・来な」
ちょっと煽ってみただけなのに向こうはすぐ殴りかかるために飛んでくる。
ああ、やっぱりこいつは戦いに慣れちゃいない。虚勢を張るだけの一般市民だ。
だから殺すのは勘弁しておいてやろう・・・・・・俺が始末するのは本物だけと決めているのだから。
「・・・・・・つまんねぇ奴」
がら空きな男の脇腹に一閃、剣に刺さった鋼をめり込ませる。
勢いにより壁にまで吹き飛ばして、そのまま俺は踵を返した・・・・・・俺が戦いたいのはサーヴァントだけなんだ。
「よう、うちのシマで何してくれてるんだ?」
路地裏から出ようとしたところでまたどうでもいい男に声をかけられる。
さっきのよりかは骨がありそうなやつらだが・・・・・・雑魚であることに変わりはない。
どうでもいいやと無視して歩き出したのだが、即座に囲まれてしまった。
「・・・・・・邪魔だ、どけ」
「そう言われてどく男はいないな」
短刀やら銃とかいう奴を持って俺の包囲を狭めてい男ども。
集まりゃ強いと思っているのが本当に愚かだ。人間、そういうところはフランス軍と似ている。
「そうかぁ・・・・・・なら、テメェら一人残さず殺してでもさよーならさせてもらうが、いいのか?」
返り血一つついていない剣を振る。こいつはこんな奴らのために汚したくない代物だが、向こうがそのつもりで来るというのならば仕方はない。
無言で得物を持ってにじりよる奴らを眺めながら、俺はまた同じ構えをとった。
「死に晒せ、ゴミが」
音を切り裂きそうな速度で飛ぶ弾を剣の鋼部分で弾き落とす。
別に当たろうがどうってことないけども、それはなんか癪に障るから全部撃墜してやった。
命知らずどもめがまた突貫してくるので横薙ぎに打ち払い、バランスを崩したところで頭に一発食らわせ戦闘能力を奪う。
振り下ろされる刃物もガントレットに当てて弾かせ、その隙に手首を蹴り遠い場所に得物を吹き飛ばす。
やはり俺の体が例え生身であったとしても無傷で終わりそうなほどに弱い、現代の人間というものはここまでも軟弱なのか・・・・・・期待外れだ。
「この程度か・・・・・・こんなの、ステゴロでも勝てたな」
転がる死体”一歩手前”の奴らを踏んづけ、俺はこの狭苦しい空間から脱出する。
ようやく強い奴の気配を感じ取って、俺はほくそ笑んだ。
「・・・・・・こないだぶり、だな」
街のはずれで見つけたのはランサー、ブラダマンテ。先日はマスターなんぞを庇って情けない立ち回りをしてしまった俺だが、今日は足手まといもおらず心置きなく戦える。
「なんですか、また戦いたいと?」
「ああ、決着つかず宙ぶらりんってのも気分が悪い、俺はテメェを完膚なきまでに叩きのめしてぇんだよ」
ふつふつ、血が沸き立つ。
やっとサーヴァントとしての力を放てる相手が見つかり気持ちいいくらい興奮している。
ああ早く、早く死闘を繰り広げたい。すっかり夜も更け誰もいなくなった公園の広場に移動する。
ここならば少々荒々しいことをしても修繕が簡単だろう。なんて俺は優しいんだか。
「・・・・・・じゃ、始めるか。ブラダマンテ」
「ええ、先日は邪魔が入って取り逃がしましたけど今日は容赦しません!私の真名を知って対策してきたのでしょうがそれはこちらも同じですよ、マンドリカルド!」
同時に地を蹴る。
向こうはセオリー通りに俺の生前の死因へ直結した場所たる脇腹をまた狙ってくるが、そんなものでやられる俺ではない。
ことごとく飛んでくる攻撃を盾で打ち払い、その隙に向こうの盾へと剣から飛び出た鋼を引っ掛ける。
「何をっ!」
このまま手前に引っ張って盾をはがし攻撃を食らわせると見たかブラダマンテが手に力を込めた。
「引くかと思ったか?」
反応される前に俺は突きを繰り出す。すんでのところで体をひねられてしまい剣の切っ先は肩を掠めるだけとなってしまったが、十分とはいかずとも八分くらいの効果は得た。
木剣でやられたにしては深い傷がブラダマンテのそこに刻まれる。
「なっ・・・・・・?」
「ほらほらよそ見すんなよ!」
この剣を見くびってはいけないとようやく気づいたか、ブラダマンテの目つきが変化する。
やっぱり俺の武器をただの改造された木剣だと思っていたらしい。動きが更に素早くなり先ほどよりも隙を狙うのが難しくなった。
「それだよそれ!俺は本気のテメェが見たかったんだよ!」
「ならばあなたも本気を出してはくれないですかね!話には聞いていましたがやはり本性は傲慢な王でしたか!」
煽りにも乗ってやろうじゃないか。あのマスターには使うなと言われていたが、この際だから出してしまおう。
盾を背中に戻し空いた左手で虚空を撫でる。
ごく短い間ではあったが共に駆けた馬、こいつがいなければ俺は幻霊レベルでしかなかったというのがなんか悔しいがそんなことはもうどうでもいい。
「来いっ、ブリリアドーロォ!」
俺の魔力を吸い顕現する名馬。
手綱を握るだけですぐに俺の意志を理解しブリリアドーロは疾駆する。
あいつに貰ったへんちくりんな中敷きの力によってか空すらも走り、ブラダマンテの頭上を往く。
「なっ、ブリリアドーロに飛ぶ力なぞ!!」
「ははは!キマイラ退治の大英雄よろしく俺はベルレフォーンなんつってなァ!!」
さすがに分が悪いと見たか、ブラダマンテはあの盾を構えた。
どうやらまたあの宝具を放つつもりらしいが、あれは目潰しに加えて軽い麻痺を食らうために回避したい。
突進はともかく光の束でぶちのめされるのは避けようがない・・・・・・ならば、こちらから先に仕掛けて一発で始末するのみ。
「さぁて・・・・・・そろそろ必殺技の御披露目といこうじゃねえか!」
俺は地上に戻り、ブリリアドーロにある指令を下し地面に降りる。こういうとき、難解な命令すら理解してくれる賢馬はとても頼もしい。
「ならば、こちらも迎え撃つまで」
「そうか、なら・・・・・・本気でいくか」
体内魔力を循環させ増幅、そして剣へと注ぎ込む。
表面へオーバーレイシステムを構築し、そこらへんの木と金属でできた何の神秘もない物体を無理やり宝具へと昇華させた。
「我が手に剣なし、されど剣あり」
シリアにて誓ったあの言葉を逆説的な解釈にてこねくり回すことで手に入れた・・・・・・模倣、虚飾の宝具。
・・・・・・デュランダルを持つまで、俺は剣を持たぬ。ならば、
屁理屈でしかない、だがそれが俺らしい。
騎士道もなにも知らない、蛮カラ野郎にゃちょうどいい。
地面を強く蹴り跳躍する。着地点へ先についていたブリリアドーロが俺を背に乗せ、その脚をもって駆ける。
向こうはまだついてこれない、ならば今のうちだ。
「栄光の剣、
蛮歌を唄い、木剣に集約した魔力を解放した。
眩き光が刀身を包み、俺の持つ剣をデュランダルそのものにする・・・・・・大岩をも切り裂く聖剣は、今この手にあり。
正面から・・・・・・ぶちかます!
『
溢れ出す光帯は・・・・・・盾すら貫きブラダマンテへと降り注いだ。
このマイフレンド狂ってるはずなのにまともとか言わないのですよ、絶対()
アンケートとっとりますが2日後くらいの結果次第で変更になりますのでよろしくお願いします。