Fate/Serment de victoire   作:マルシュバレー

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寝起きのクレイジー状態で一気に書き上げないとSAN値が5d10くらい減りそうでした。
今回後半が頭おかしいことになってますが仕様です。作者に精神病院紹介しないでいいですよ()


52話 五日目:ほしをみたひと

「さぁて・・・・・・まだ、全部切ってねえだろそっちの手札は」

 

荒れた息を整えて、マンドリカルドが鎌を振るってついた血を落とす。

向こうは狼狽えることもなく此方を見ているが・・・・・・

 

「ふ、ふふふふふふふふふふ!!そうに決まっとるのですわ!さあバーサーカー・・・・・・宝具を使いなさい、こんな奴に使うのは癪やけどもういい・・・・・・その力を、狂気をもって消してやりなさい!」

 

「・・・・・・Оставь как есть(仰せのままに)

 

マンドリカルドの斬り落とした腕がみるみるうちに修復されていく。燃費の悪いバーサーカーでこれほどの速度とは・・・・・・これもナディアの、シトコヴェツカヤ家が作り上げた魔術回路により生み出せる超膨大な魔力量が成せる技だろう。

 

「耐え凌げるか、ライダー?」

 

「・・・・・・命令とあらば、いくらでも我慢してみせるっすよ」

 

マンドリカルドはその大鎌を眼前へと構え、重心を落とした。

 

「・・・・・・なら耐えきれ、そしてあいつを何としてでも倒せ」

 

「了解っす、マスター」

 

復元されたバーサーカーの腕が上天に掲げられる。顕れるのは闇そのものを集約したような定型を持たぬ塊・・・・・・それが、ぶわりと広がって弾けた。

 

В этом мире не было бога,(神はおらず、) было только бесконечное небо(あるのは空だけだった。)

 

放たれる黒いガス状の何かは拡散し、結界の中へと充満する。下にいる社員たちへと被害がゆかぬよう、屋上と階下を繋ぐ扉に追加で結界を作った。

 

Я видел это.Сама тьма и сияющие(私は闇を、そしてその中に)в ней голубоватые звезды(星を見たのだ。)

 

それはまさしく絶界。

黒に包まれた空間が、現実から完全に切り離されたような感覚・・・・・・重力を喪い、俺とマンドリカルドはふわりと宙に浮かんだ。

こいつの真名は詠唱でわかった。

しかし息ができず、声があげられない。なんとか生命を保てるように術を編むが、それで精一杯。マンドリカルドのサポートに全然回れないのが歯がゆいことこの上なし。

 

Черное небо распространяется(黒天は無限に広がり、) бесконечно и распространяется.(拡散する。) Постоянно растущее количество(増え続ける混沌、)хаоса и бесконечное чистилище(無窮なる煉獄。)

 

増大するエネルギーが、太陽そのものが表皮に当たるような熱が、俺の体をいたずらに刺す。意識のうちにもあの闇による狂気が侵食してくるのだが、それを撃退する事もかなわずただ押しとどめることに集中せざるを得ない。

なんとかマンドリカルドの方へと手を伸ばし、無理に割った思考で防御の魔術を何重にもかけてやった。俺が今できるのはそれぐらいだ、後は彼を・・・・・・信じるしかない。

 

Поехали(さあ行こう)!」

 

ずくん、と脳の血管すべてが脈を打ったような気がした。

嗚呼、マンドリカルドを今ここでくびり殺したい、ばきりと首から鈍い音を立てて絶命する彼が見たい。

だめだ、だめだだめだだめだ。取り憑かれるな、俺が壊れてしまえば終わりだ、耐えろ、とにかく耐えしのげ。

 

始原なる宇宙飛行士(ゼムリャー・ガルバヴァータヤ)

 

あ。

ああ。

あたまが、おかしくなる。

 

「なあライダー」

 

「・・・・・・マスター?」

 

嗚呼厭、殺したい。大好き。愛してる。憎い。でも大好き。

 

「必ず勝たなきゃいけないとは封筒も走ってなかった。だから俺らはそこでパズルをするべき。そうすれば、聖杯も飛べるからな。そりゃオーディンだってです!ヴァルキリーの尺八やギターの伴奏をフロントに泳いで、カレンダーがじゃぶじゃぶ壊れるのはまさに圧巻だったよな!それはまるで襖のように、ジュヴナイル輝く白秋の学生を君はせせら笑うことくらい魔術協会すら知ってる常識なんだ」

 

「え、ま、マスター?何言ってんだか全然わからないんすけど?」

 

「今こそ太陽へ向かって沈降だ!美しい汚物はコラ半島の穴に開けよう!電磁波は全て受け取って、カーテンとスプレー缶は血みどろにする。無頼漢どもは突っ張り棒をとろけさせ、社会のゴミと化すばかり!さあさそれなら俺らが替わる、見るがいい、聖剣の愛液を!この儀式こそ外なる神が孕んだ上弦の望遠鏡、輝け、膨らめ、俺たちこそが、支配者だ!今すぐに、俺たちをその場に、連れていけ────────!!」

 

首、手、かける。

温かい血の流れ、せき止めて、信号をショートさせてあげる。

かわいい、かわいい、おれの、ともだち。

だれにもわたしたくないからこのてでころす。

聖杯になんて回収させない、俺と一緒になろう。

 

「ぐ、ぇぶ・・・・・・が、ひゅ・・・・・・ぅ!」

 

細い息もかわいい。

今にも途切れそうないのち、俺の手で消えそうないのち。いつかの英雄とあれども、今の人には勝てぬのか?

ああ、それはなんて愛おしい。か弱いものはかわいい、かわいいかわいいかわいい。大好き殺したいグチョグチョの肉塊にしてあげたい。かわいい、食べちゃいたい。

 

「ぅび・・・・・・ま、ひゅ・・・・・・た・・・・・・!」

 

必死に手を伸ばすのもかわいい、全部かわいい。

 

「俺の胃で全部とろけちゃおう、愛してるよ」

 

弱々しいその手に歯を立てる。

マンドリカルドの顔がさらに苦痛で歪む。もっとそれが見たい。

がぶがぶ、疵から滲んだ血を舐めて。鉄の味、おいしい。

 

「あははははははははは!なんて面白いの!?愛するあまりに殺したいやなんて・・・・・・あなたは最高よバーサーカー!積年の恨み、今ここで果たされたも同然!」

 

誰かが喋っているがそんなのはもうどうでもいい。

 

「・・・・・・ます、だぁ・・・・・・め、さま、して・・・・・・くれぇ!」

 

頬に痛みが走る。

なぐられた、どうして?おれはこんなにも愛しているというのに?

 

「なんで」

 

「マスターはバーサーカーの宝具で狂っちまったんすよ、正気を取り戻してくれ」

 

「ちがう、これは俺の」

 

あれ?

俺の、なんだったっけ?

本心?ちがう、なんだろうこれは、わからない、頭が痛い。

 

「・・・・・・なに?」

 

これは、なんなんだ?




ワードサラダ状態のセリフはそういうプログラムで作りたかったんですがめんどくさかったのでなんとなくやりました。
パプリカのあれ(オセアニアじゃ常識なんだよ!)みたいなのできるわけねえべ・・・・・・
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