Re:ゼロ RTA エミリア陣営・なんでもありチャート 《完》   作:青煉瓦

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Part.9

 白鯨が厄介すぎるRTAはーじまーるよー!

 

 前回はガバを回避したところでしたね。あの後一応身構えてユリウスや近衛騎士の様子をうかがってたんですが、特に接触してこなかったので安心です。お前には歴史がないから云々~と言われると思ったのですが、何もありませんでした。

 

 さて、王選会議が一段落したのでここでセーブポイント更新です。会議を乗り越えて最初にやることは……情報収集ですね。後で合流する旨をエミリアに告げて、王都を練り歩きましょう。一応ロズワールにも挨拶しようと思ったんですけど、用事があるとか言って何処かへ行っちゃいましたね。

 

 情報収集についてですが、徽章事件やら大罪司教討伐やらのお礼が給料に上乗せされているのでポケットマネーに余裕があり、金に任せた強引な情報収集が可能になっています。

 必要な情報はクルシュが武器・防具をかき集めているということ、クルシュが商人勢から快く思われていないこと、白鯨と先代剣聖とヴィルヘルムの関係性、王都の有力商人(ラッセル)のこと、それから『複製魔法』について。

 必要とあらばマネーパワーに頼りつつパパッと情報収集しましょう。

 

 ――OK、情報収集が終わりました。思ったより時間がかかったのが痛いですけど、ままええわ。ついでに自害用の剣を買っておきましょうか。

 では次に何をするかと言うと……行商人のオットーが居るフルールという街まで移動し、その後オットーに金を握らせてペテルギウスの隠れ家にお邪魔しましょう。

 エミリアに後で合流すると約束しましたが、あれは嘘です。(この周では合流し)ないです。

 

 では道中面白いイベントもないのでペテルギウスに会うまで114514倍速で送りましょうか。

 

 ~少年移動中~

 

 はい、ペテルギウスの隠れ家、というか隠れ洞穴が見えてきましたね。話が長引くのは嫌なのでオットーには帰ってもらいました。

 

 カペラのときもそうでしたが、大罪司教は特にフラグを立てなくても遭遇することができます。出現場所を知らずに偶然出会ってしまって初見殺しされたプレイヤーは数知れず……。

 メタ知識で居場所を特定して出会った場合、ゲーム中ではスバルくんが『偶然にも』大罪司教に出会ってしまったという扱いになります。いやー偶然って怖いなーとづまりすとこ(適当)。

 

 さて、そうこう言っている内に、

 

「お待ちしておりましたデス、寵愛の信徒よ。ワタシよりも更に深い寵愛、興味深い……。申し遅れマシた、ワタシは魔女教、大罪司教『怠惰』担当。ペテルギウス・ロマネコンティ、デス!」

 

 出たわね。大罪司教『怠惰』担当、ペテルギウス・ロマネコンティの登場です。第三章ボスは二体いるんですが、その内の一体ですね。

 彼も大罪司教の例に漏れず、普通に戦うとかなり苦戦するというか、情報がないと勝てないぐらい厄介な相手です。

 不可視の手を生み出し敵を攻撃する『見えざる手』、黒い霧を周囲に広げ耐性のない者を発狂させる『怠惰』、そして殺されても魂を別の身体に移動させて生きながらえる『憑依』と糞能力モリモリですね。こんなんじゃ戦いになんないよ~(棒読み)。

 魔女教創設者の1人であり、エミリアの養母フォルトナとも交流があったなど、単なる敵では終わらない設定があるようですが……真相は自分の目で確かめてください。

 

 当然現状では勝てないので、まずは情報収集に徹しましょうか。エミリア……半魔は結構手強いらしいけど、そっちの『計画』は大丈夫か大丈夫か?(適当)

 

「それについては問題ないデス。各地に『指』を配置してマスから、半魔がこちらに来れば――」

 

 各地に『指』という存在がいることがわかったので会話はキャンセルだ。これ以上話しても有益な情報はそれほど出てきませんからね。狂人とまともな会話なんてできないってそれ一番言われてるから。

 では時間がもったいないので自害しましょう。サラバダー!

 

 

 オッハー!(激寒)

 死に戻って再び王選会議終了後へ。さて、次にやることは白鯨の出現場所と時間の確認です。これをやっておかないと、クルシュとの白鯨討伐会議のときに嘘判定されちゃいますからね。

 

 エミリアに後で合流すると伝えて一旦別れましょうか。皆さんお察しの通りこの周でも合流なんてしません。エミリアのこと嫌いじゃないし好きだよ。でもタイムのためだから仕方ないね♂

 

 では自害用の剣を購入後、大金で商人殴りつけて竜車に同乗しつつ、白鯨が出現するリーファウス街道まで移動しましょうか。イクゾー!

 

 はい、到着しました。後は携帯電話を取り出して時間を確認しつつ、白鯨が出現するまで受け身の練習でもしておきましょうか。死んだら肉体値はリセットされるので、技能値の向上ぐらいしか今はできないんですよねー。

 

 白鯨が出現するまで時間があるので、第三章ボスの内のもう一体、白鯨の解説もしておきましょう。

 白鯨というのは『暴食の魔女』ダフネが生み出した三大魔獣の内の一体です。白鯨という名前が示している通り白い鯨の姿をしており、身体がクッソ大きいです。

 人に害をなす魔獣であり神出鬼没なため、職業柄各地を移動する商人たちにはかなり恐れられている存在ですね。

 

 こいつの特に恐ろしい点は、触れると世界中から記憶ごと存在を抹消される『消失の霧』を排出するところです。

 人が本当に死ぬのは命が尽きたときではなく他人に忘れられたとき、なんて言いますが、そういう意味では人を一瞬で死なせる能力を持った悪辣な魔獣といえるわけですね。

 

 しかもこいつ、死にそうになったら分身した挙句、本体は上空に逃げて安全地帯から攻撃を仕掛けてくるんですよ。生き抜くことだけを考えた恥知らずな行動に、クッソイライラさせられます。

 一回でこれを撃破した原作スバルくんたち誇らしくないの?

 

 本チャートでも原作同様、白鯨との戦闘に臨むのですが……原作とは違ってレムとの信頼関係を築けていない以上、ただ原作をなぞるだけでは絶対に失敗します。日時的にラインハルトがまだ邸宅にいるでしょうから、相談すれば協力してくれるでしょうが、それをやると功績がフェルト陣営に集中するのが不味すぎる。

 

 ではどうするのかというと……化け物には化け物をぶつけるんだよ!

 

 さて、説明をしている間に白鯨が出現したようです。出現時間は……試走通り『8時30分』、プリキュアが始まる時間ですね。原作の時間から大幅にズレていますが、諸々のフラグの影響でしょう。必要な情報は入手できたのでパパッと自害。

 

 オッハー!(激寒)

 時は再び王選会議後へ。下準備が整ったので、アナスタシアとラッセルに声をかけてから、エミリアと一緒にクルシュ邸に行きましょう。そこで白鯨討伐会議を終わらせればいよいよ――

 

 白鯨解体ショーのはじまりや。

 

 

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 

 

 大精霊、パックの朝は遅い。目覚めるのはなんと午前9時、社会人なら遅刻間違いなしである。もっとも目覚めと仕事開始が同時なうえ、エミリアの部下ではないから叱られることなど無いのだが。

 

 そして公務員と揶揄されるほどホワイトな勤務時間で、その時間なんと8時間。つまり午後5時から午前9時までが休憩時間、もとい就寝時間となるのである。その間はパックの目がエミリアに届かない時間であり、エミリアが危険に晒され得る時間となるわけだ。

 

 もっとも、このことに関してパックはあまり心配していない。なぜなら、エミリアはそれなりに強いから。

 その辺のチンピラどころか、騎士でも勝つのは難しいだろう。それぐらいには強い。流石にエルザぐらいの強敵には敵わないかもしれないが、そのときはオドを消費してパックを呼び出せば解決する。

 そして、エミリアは彼我の実力差を察せるほどには優秀で、必要とあらば自身のオドを迷いなく消費できる冷静な子である。加えて、数は少ないものの周りには心強い味方も居る。

 

 だから、自分の目が届かないときにエミリアが死ぬことはないと、パックはそう考えていた。だが、この世界は厳しい。そのような油断をしていた彼の目の前に、このような光景がやってくるのはある意味当然だったと言えよう。

 

 

 本来活動していない時間に呼び出され、それに応じて急遽顕現したパックの足元には―――息の根が止まったボロボロのエミリアが転がっていた。

 

 

 それを見た瞬間思考が止まる。これはなんだ、どうしてエミリアは。スバルやロズワールは何をしていたんだ。考えども疑問は尽きない。嘘や幻術、あるいは演技の可能性を考慮して、エミリアとの見えない繋がりを通して呼びかけたものの……やはり返事は帰って来ない。そしてマナの流れや生命の鼓動を感じない。

 

 そこまでやって理解した。ああ、終わってしまったんだと。次いで思うのは誰がこんなことをしたのか。その答えと思しきものは目の前を悠々と漂っていた。

 

「暴食……今は白鯨と呼ばれているんだったか。お前がリアを……。ロズワールやスバルなら危険から遠ざけてくれると思っていたが、信頼したボクが大馬鹿だったようだね」

 

 悔やんでも悔やみきれない。目的の上で絶対にエミリアが必要なロズワールなら、あるいはエミリアと分け隔てなく接し、突拍子もないアイデアで困難を打ち砕くスバルなら、エミリアを危険から遠ざけてくれるなどと油断しきっていた。

 

 だがもう遅い。そしてエミリアの居ない世界など彼にとっては意味がない。だから―――こんな世界など消えてしまってもいいだろう。

 

「世界を終わらせる前に……まずはお前からだ。楽に死ねると思うなよ」

 

 パックがそう吼えると、瞬間、世界が凍てつき始めた。その影響は地面だけにとどまらず、上空を漂う白鯨に及び、厄介な霧を噴出する部位を尽く凍らせていく。

 

 そして今、白鯨が地に沈んだ。パックに対する反撃の術は封じられ、もう使えない。ここから始まるのは戦闘ではなく蹂躙、ただの八つ当たりである。いざ、嬲り始めようとしたそのとき、

 

「――――そこまでよ、パック。騙すような真似をして本当にごめんね」

 

鈴の音のように綺麗な、耳慣れた優しい声がした。その声に思わず振り向く。

 

「……リア、なのかい? そうか――」

 

 そこには、ボロボロのエミリアの遺体とは別に、生きているエミリアが無傷で立っていた。繋がりを通して流れ出してきた温かいマナが、目の前の彼女が偽物ではないと告げる。そのことに思わず涙が出そうになった。

 

 そして理解の早いパックは一瞬で察した。あ、これスバルの糞野郎が仕組みやがったな、と。

 

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