Re:ゼロ RTA エミリア陣営・なんでもありチャート 《完》 作:青煉瓦
Part.5
双子の可愛いメイドが登場するRTAはーじまーるよー!
前回は第一章が終わったところでしたね。いよいよ第二章に突入、早速竜車に乗って変人領主のロズワールが暮らすメイザース領へ出発……と言いたいところですがその前に一つ準備を。
ロム爺のところに行ってある道具を入手しておきましょう。
~少年移動中~
到着しました。ロム爺が少しやつれていますね。
エルザ戦の後しばらく和やかな時間を過ごしました。ですが、最終的には原作と同じようにラインハルトがフェルトの王の資格に気付いて、フェルトを拉致していったんですよ。ロム爺はフェルトを孫のようにかわいがっていたのでそりゃ悲しいでしょう。
(ですがそんな事情は自分に関係)ないです。エルザの魔の手からフェルトを守ったことを理由に報酬をおねだりしましょう。
「いきなり来たと思ったら面の皮が厚い要求を……そもそもエルザに襲われたのは、そしてフェルトが剣聖に連れ去られたことはお前さんの責任だと思うんじゃが」
あっ、おい待てぃ(江戸っ子)。あの欲深い、もとい今を生きるのに必死なフェルトなら、スバルくんたちが居なくても要求を釣り上げて殺されてた可能性が高いゾ。
それにフェルトが連れ去られるなんて予想できないし(すっとぼけ)、連れ去られたことへの文句はラインハルトにオナシャス。
「それはまぁ……そうかもしれんが」
ロム爺は巨大な身体から脳筋と思われがちですが、実際は頭脳派なのでこうやってしっかり説得すれば理解してくれます。しかもかなり優しいし天使か何か?
ラインハルトより劣るとはいえ戦闘面でも優秀ですから、その頭脳と武力によってフェルト陣営ルートで心強い味方となってくれる一人ですね。
「仕方ない。お前さんに助けてもらったのは事実だし、高価な物でなければ、なんでもくれてやろう」
ん? 今なんでもって言ったよね?
さて、ここで安い武器や防具、応急手当用品、サバイバル道具などいろいろ貰えますが、今欲しいのはそういうのではないです。
ロム爺さぁ、ウンチして?
「は? 嫌じゃ……」
なんで?(殺意)
嫌って言ってもするんだよウンチを……。ほらそこにもう(カップラーメンの容器を)用意してあるからさ。
「えぇ……」
はい、というわけでウンチを貰いましょう。文字通り糞みてえな要求にロム爺の好感度が下がりますが誤差だよ誤差、今はお前のウンチが必要なんだよぉ!
ウンチといえば小説家になろう異世界モノにおける神器の一つと言っても過言ではないでしょう。肥料にするという展開はありがちですよね。あるいは武器に塗って毒として用いるという活かし方もあります。
ですが本チャートでの使い方は別です。それについては後ほど。
クッソ嫌々ながらロム爺がウンチをしてくれたので、ここでの用事は終わりました。では竜車に乗り込んでメイザース領に出発しましょうか。イクゾー!デッデッデデデデ!
さて、竜車に乗り込むと、エミリアやパックとの会話イベントが発生します。身元の怪しいスバルくんへの探りを兼ねてるんでしょうね。
とりあえずどこから来たのかを適当にはぐらかしつつ、エミリアの立場、パックに関すること、他の王選候補者、ふもとのアーラム村についての話などを聞きましょう。
しばらく時間が経ちロズワール邸が近づいてくると、会話の内容はロズワール邸の住人のことへ移ります。すなわちロズワール、レム、ラム、そして、
「屋敷には禁書庫があって、そこにはベアトリスっていうすごーく可愛い番人がいるのよ。陰魔法がとっても得意で、禁書庫の扉と離れた扉をつなぐ『扉渡り』って魔法が使えるの」
「可愛いといっても実力は折り紙付きだから、不興を買わないように気を付けた方が良いけどね。スバルもボクやベティーみたいな精霊には敬意を払いなよー」
そう、金髪縦ロール幼女のベアトリスについてですね。
禁書庫の番人ベアトリス、彼女は本章攻略の鍵になってくるので絶対に力を借りる必要があるのですが……協力してもらうのは容易ではありません。
原作のようにマナドレインさせて負い目を作る、あるいは時間をかけて交流を深めるといった方法はありますが、タイムを考えてそれらの手段は却下しました。
色々考えたのですが、ベアトリスはパックを慕っているので、パックを利用するのが一番速いと思います。というわけで、ここはパックに間を取り持つようお願いしちゃいましょう。
原作でスバルくんがモフモフ権を要求したように、エミリアを助けたことを理由としてパックにも何か要求できるんですよ。
「そりゃ構わないけどさ。一応聞いておくけど、どういう目的だい?」
可愛い女の子と仲良くなりたいってのは男の子として当たり前だよなぁ? それから正直言うと今後力を借りる機会が出てくると思うんで、説得オナシャス!センセンシャル!
「ふーん。ボクはなんとなく心が読めるんだけど、嘘は言ってないみたいだね。ベティーやリアに対する悪意も感じられないし……ん、わかった、ボクなりに話を通しておくよ」
ありがとナス! やっぱパックくんの優しさを……最高やな!
さて、必要な準備の一つを済ませたところでロズワールの屋敷に到着しました。ロズワール邸の双子メイド、レムとラムが出てきて迎えてくれます。
「おかえりなさいませ、エミリア様、パック様。それから……あなたが新入りのスバルくんですね」
「おかえりなさいませ、エミリア様、パック様。それから……あなたが新入りのバルスね」
左右から同時に流れてくる声がFoo↑気持ちぃ~。しかもこの子たち可愛いだけでなくクッソ強いです。これって勲章ですよ?
その後メイド二人に応接間へと案内され、ロズワールと出会い、屋敷で働くうえでの契約内容を詰めていくのでーすーがー。映像的にクッソつまらないので、ここのシーンは128倍速で送ります。仕方ないね♂
さて、一通り話が終わるとロズワールがレムとラムに屋敷の案内を頼もうとするのですが……それはキャンセルだ。
じゃあ俺、ギャラ貰って帰るから、というのは冗談です。外が明るい内にふもとにあるアーラム村に向かいたいんでね。
「―――、いーぃよ。地元の住民との交流、それも大切だよねぇ。たぁだ、キミ一人では不審に思われるだろうから、レムをお供に付けよう」
ロズワールありがとナス! まぁスバルくんの監視のために、安定して強いレムを同伴させるんですけどね、初見さん。この後レムに殺されたいのでありがたいというのは本音です。
さて、では村に向かって散歩しましょうか。
~少年移動中~
ロズワール邸と村の間の丁度中間ぐらいまで来ましたね。ある程度歩くとレムが質問をしてきます。
「ところでスバルくんに聞きたいことがあるのですが、いいでしょうか」
いいよ!来いよ!
「なぜ今、アーラム村へ? 今日は屋敷の把握につとめ、訪れるのは明日にしてもよかったのでは?」
今行きたい気分だったからね、仕方ないね(適当)。
「……あなたは、エミリア様ではなくあなた自身のために行動しているそうですが、それは本当ですか? 自分のためなら何でもすると?」
自分の(最速記録の)ために何でもするのは当たり前だよなぁ?
「当たり前? それは、だれかの命を犠牲にすることさえも、ですか?」
場合(チャート)によっては死んでもらう人も出てくるでしょうね。
「―――ッ! ……最後に。あなたは、魔女教の関係者ですか?」
んまぁ、そう、よくわかんなかったです……(情報・フラグ不足)。
「とぼけないでください! こんなに怪しい行動をして! そんなに魔女の臭いを漂わせて! 無関係だなんて白々しいにも程がありますよ!」
そうだよ(便乗)。
さて、レムがスカートに隠していたモーニングスターを構え、敵意を露わにしてきました。原作でもせっかちな独断行動でスバルくんを殺していたレムですが、普通ならここまで短絡的に殺そうとはしてきません。
ですが、本チャートは魔女の臭いに加えて、クッソ唐突な外出、ド素人な身のこなしなのにエルザを討伐した歪さなどが怪しさにブーストをかけています。
そして今の質問への返答がとどめとなってレムを激怒させたのでしょう。
「やはりお前ら魔女教徒は人の心が分からない狂人……姉様たちのため、今ここで排除します!」
『魔女教』『魔女の臭い』の話を回収できたのでおとなしく殺されましょうか。では諸君、サラバダー!
死んで目が覚めると……はい、ロズワール邸に到着したときに戻されましたね。本チャート第二章の最初のセーブポイントはここです。
さて、死に戻って最初にすべきこと、それは――
ロム爺にもらったウンチを上半身に塗りたくることです。あぁ~たまらねえぜ。
「ちょっ!? スバル!? えっ? 一体何をしてるの!?」
エミリアが驚いていますが今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。