傭兵のヒーローアカデミア   作:dukemon

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第14話

1、

 

「なるほど、あなたは意識不明だったから、コルタウリの行方がわからなかったのか?」

 

「そうだ。すべては私の責任だ……もし彼に何かあったら……」

 

「それについては心配ない。彼を連れて行った者について、心当たりはある。そもそも、士傑高校に本人で休暇届(きゅうかとどけ)を出した。さらに、叔父と叔母にも『兄を探しに行く』ということを電話で話しておいた………まあ、兄が日本にいることを知らなかったようだな」

 

そう言いながら、タウラスは苦笑をした。

 

タウラスはヒーロー殺しがインゲニウムに襲撃し、弟が行方不明になったことを聞いてから、すぐに彼の病室(びょうしつ)に訪れた。

その傷の手当てを見ると、ポラリスがしたのを見抜いた。

外科的な治療は完璧すぎて、医者たちも賞賛したそうだ。

 

ポラリスが無事。

その上で、タウラスに連絡して来ないということは、たぶんコルタウリと遊びたいだろう。

天才息子(てんさいむすこ)が本気で隠したいなら、タウラスは絶対に探し出せない。

もし、弟と契約を交わしたなら、契約を最も大事にしているキャラバンの傭兵たちもタウラスに協力できない。

 

「しかし、よく一目で、オレが彼の兄だと見抜いたな」

 

インゲニウムはタウラスを見ると、コルタウリ君のお兄さんなのかって言ってきた。

 

「かなり似ているから。特に、親しいもの以外がどうでもいいという性格は同じさ」

 

「はは。あんなところまで似ているとは思わなかったな」

 

そして、オレは病室に後にした。

 

「待て、海斗くん!海斗くんよね!」

 

振り返ると、叔父はすぐそこにいる。

 

 

2、

 

ここで話し合うのが危険だと思い、タウラスは会談のために喫茶店を一軒貸し切った。

コーヒーを飲んで、タウラスは自分の話を切り出した。

 

「まず言っておくが、海人だった少年は十数年前で死んだ」

 

「なんだって!」

 

「あなたも知っているあの事件で、オレの脳部に傷を負ったからだ。海人だったころの記憶は完全に消え去った。自分は日本出身者であることは最近となって知ったことだ」

 

叔父さんは悲しそうな表情で言ってきた。

 

「………本当に覚えていないのか?何も」

 

「そう、医者にも一生戻れないかもしれないと言った。今のオレとあなたが知っている海人とはほぼ別人だ。まあ、自分の家族にも興味くらいがあるから、あなた達と弟のことについていろいろ調べた」

 

「あ、先々月の探偵らしい奴は……」

 

「オレが雇った。しかし、よく気づいたな」

 

大金を出して、腕利きのやつを雇ったのに。

 

「私の仕事はセキュリティ関連だから、尾行についてかなり鋭いだと言われてきたよ」

 

叔父の仕事は高セキュリティ荷物の輸送。

たしかに、そういうことについてかなり敏感だろう。

 

「後、弟のことについて謝らなければならないことがある」

 

「ん?」

 

「彼はたぶんオレが派遣した護衛に連れて行かれた」

 

「はあ?護衛って?」

 

「詳しいことは言えないが、彼はある凶悪な犯罪者を調査している。だから、ボディーガードを頼んだが………まさかこんな事態になった」

 

「なんでその護衛が彼を連れて行ったのか?」

 

「まあ、想像できるのは家族に興味があるくらいかな。あ、その護衛はオレの息子だ」

 

「……………………待て?息子って、つまり私の大甥なのか?」

 

理解するのはかなりの時間が必要のようだ。

 

「そうだ」

 

「結婚したのか!」

 

「ない。彼らはオレの血を分けた息子に違いないが………色々複雑な事情があるから、聞かないでほしい」

 

「わかったよ」

 

溜息をついた叔父は次の問題を投げてきた。

 

「いままで、どこで何をしているのか?記憶喪失だから、私たちに連絡して来ないことについて理解したが、どのような生活を過ごしてきた?あなたの気配、明らかにおかしいよ」

 

「気配?」

 

「ああ、私は仕事柄で、凶悪犯罪者と何度も対峙したことがあるから……あなた、これまで一体何人殺したのか?」

 

「数えきれないよ。ああ、犯罪者じゃない。傭兵をやっているから、人殺しも立派な職務だ」

 

「……そうか。少年兵か」

 

「………このような大柄の体格から、誰もオレの年を見抜けなかった。オレ自身もとっくに成年したと勘違いした。最近はある個性によって判明してから、仲間たちにも驚かせたな。ハハ」

 

「……あなたはそれでいいのか?その生活」

 

「ん?別にいいよ。実際、いつでもこの仕事から手を洗うことができるから、養父と他の仲間にも同じことを聞かれた。生きている同期の仲間たちもほとんど傭兵仕事をやめた。しかし、最初は仕方なく傭兵をやっていたけど、今は結構楽しんでいる」

 

「養父?」

 

「オレを戦場で拾ってくれた人だ。戸籍がないから不便だろうって、オレを養子にした。尊敬している恩人で家族だ」

 

「そうか。いつか直接に礼を言わなければならないんだ」

 

叔父さんと携帯番号を交換してから、今回の対面が終わった。

 

「そういえば、あなたの今の名前はなんなのだ?」

 

「……タウラス・アステリオン。多分知っているだろう」

 

「…………お、《海洋王(オケアノス)》!?まじか!」

 

「だから、接触を最小限にしたいんだが……」

 

「無駄な心配だ。いつでも会いに来てくれ」

 

 

なるほど、道理にどれほど探しても見つからない。

有名すぎて、かえってタウラスが自分の甥という答えに考えつかない。

 

タウラスが去り、彼の叔父である龍斗(りゅうと)は残されたコーヒーを飲みながら、これからのことを考えている。

 

タウラスは自分たちと一緒に住むことについて拒否した。

交流についても消極的だが反対ではない。

家族と共に、キャラバンに旅行に行こうか。

それに、タウラスの子供たちにも会いたいな。

 

「っ!これは!」

 

思考している間、周りに対する警戒(けいかい)が低下した龍斗は攻撃を察知して、外に逃げようとするが、遅かった。

喫茶店は黒い靄に包まれて、彼は闇の中に消えた。

 

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