にじさんじ高校の日常   作:あんこてんてー

3 / 4
第3話 初授業①

カーテンの隙間から差し込む光を感じて目が覚めた。

チュンチュンと外からは小鳥のさえずりも聞こえてくる。

んー

と一度のびる、そのまま二度寝をしたくなるのを抑えてカーテンを開けた。

んっ

反射的に目を閉じた。

今日の天気は晴れだ、とても春の感じがする。

 

「さて、朝ごはん作るか、の前に顔洗お」

 

洗面所で顔を洗い寝癖をちょちょっと直して後ろに一つにまとめて台所に向かった。

 

「今日は何作るかな」

 

冷蔵庫を開けながらそんなことを呟いた。

 

「今日は目玉焼きとベーコン焼いてパンでいいかな?」

 

冷蔵庫から卵2つとベーコンを取り出して閉めた。

 

「ピュ~ピュ~ピュピュ~」

 

口笛を吹きながら手早くコンロにフライパンを置いて火をつけてちょっと油を入れ、ベーコンを焼き始めた。

ジュ~

ベーコンがそんな音を立てながら焼けるのを待っていると

ガチャ

と、後ろからドアが開く音が聞こえた。

振り向くとニャンレンカを抱えたお姉ちゃんが出てきた。

 

「お姉ちゃんおはよ、もう少しでご飯出来るから食パントースターにセットしといて」

「ん~、わかった~」

 

まだ眠そうだ。

お姉ちゃんは台所に来て戸棚を開けてニャンレンカのカリカリをあげて食パンをトースターにセットした。

そんなうちにベーコンが焼けたのでお皿に盛り付けて空いたフライパンに卵を2つ落とし、ちょっと水を入れて蓋をした。

僕もお姉ちゃんも半熟が好きだから数十秒で焼くのをやめた、それもお皿に盛り付けた。

チンッ

まるで焼きあがるのを待っていたかのように食パンが焼きあがった。

それにマーガリンをちょっと塗ってお皿に盛った。

 

「お姉ちゃんできたよ」

 

とニャンレンカがカリカリを食べるのを見ていたお姉ちゃんに声をかけた。

 

「ん」

 

「「いただきます」」

 

朝食を食べ部屋に戻った。

んー、と一度伸びてから制服に着替え洗面所でいつもの髪型にして準備完了!

 

「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」

 

と返されたのを背中で聞きながら家を出た。

んっ

やっぱり今日は晴れてるな。

駅までは5分ぐらいなのでゆっくり歩いていける。

駅のホームに行くとよく知っている人影が見えた。

 

「ムーさん、おはよう」

「ん、おはよ、メリッサ」

「あれ?フレンまだかな?」

「あー、まだ来てねえな、もうすぐ電車来るのに、今頃走ってんじゃねーのか?」

 

その頃フレンは...

 

あー、やばいやばい、入学式の電車は間に合ったからって完全に気抜いてた~。

そう、私フレン・E・ルスタリオは今日寝坊してしまい今、全速力で走っている、あと2分で着く電車に乗らなければならないという事態に陥っている。

間に合え~!

 

場所は変わって駅のホーム

 

「ムーさんは今日部活の見学行くの?」

「あぁー、一応行く予定だけど」

「見学だけど体験とかもできるのかな?」

「わからねぇけど、できるのを期待する」

 

『まもなく電車が駅に到着します』

とホームにアナウンスが鳴り響いた。

 

「あ、電車来ちゃうよ」

「フレンこれ遅刻だな...」

 

と言いながら到着した電車に乗り込む。

バタバタバタバタ...

 

「あぶなーい、間に合った~」

「フレン!」

「遅かったな」

「危なかった~、今日寝坊しちゃってさぁ」

 

プシュー

ドアが閉まっていく。

 

「お前昨日何時に寝たんだよ...」

「昨日は...あ、今日か?」

「えーとね、3時ぐらいだったかな?ずっとマリオやってた!」

「もっと寝ろ!」

「そうだよフレンそんなことしてたら授業中居眠りしちゃうよ?」

「うん、気をつける~」

 

とフレンは決意を決め、電車に揺られ始めた。

電車を降り改札を抜けると見覚えのある人がいた。

 

「フレン、あれカフェの人じゃない?」

「あ、ホントだ!」

 

するとフレンが「戌亥せんぱーい!」と言いながら走っていってしまった。

 

「あ、行っちゃった」

「追いかけるか」

「うん」

 

そう言って少し早く歩いて追いかけた。

 

「フレン勝手に行かないでよ~」

「ごめーん」

「お、あんたがメリッサはんか?」

「はい!」

「うん、おフレから話は聞いてるで、うちでバイトしたいんだろ?親御さんから許可はもらってきたのかい?」

「はい!OKもらってきました!」

「そうかい、ほな今日空いてるかな?空いてたら店おいで」

「わかりました」

「じゃあLINE交換しとくか、今スマホ出せる?」

 

と戌亥先輩がスマホを取り出した。

 

「出せます」

 

私もスマホを出して近づけた。

ふりふり

 

「じゃあ登録しとくで」

「はいよろしくお願いします!」

 

そうして6人で登校した。

 

「ねぇメリー」

「ん?」

「今日の1時限目って国語だよね?」

「そうだよ」

 

今日の授業は

国語

数学を

英語

社会

理科だ

 

「それにしてもさ、ムーさんもバイトしないかって言われた時は面白かったなぁ」

「ねー」

 

 

10分前

「へー、おメリって歌うんか」

 

いつの間にか私の二人称がおメリ変わっている

 

「そうなんですよ」

「あれ?イブラ...ヒム君だっけ?」

「え?はい、そうですけど」

「イブラヒム君はおフレやおメリみたいにうちでバイトはせんの?」

「あー、とこ先輩イブラヒムはいろんな人に笑顔を届けたいからマックでバイトするらしいですよ」

「笑顔ねぇ、いいね、頑張ってな?」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ、マックでバイトしたいのはそうですけど笑顔を届けたいってのは違いますよ?」

「そうなんか?でも笑顔届けたそうな顔しとるけどなぁ」

「戌亥あんまりいじめちゃだめだよ?」

 

と赤毛の人が割り込む。

 

「アハー↑わかっとるてンジュ」

 

あぁ、あの人がアンジュさん、じゃあとなりのずっとニコニコしてる人がリゼさんか。

 

「ごめんな?イブラヒム君」

「いえ、全然大丈夫っすよ」

 

 

「いやー、私のとっさのあの返しは天才だったかもしれない」

 

キーンコーン♪カーンコーン♪

「あ、鐘」

「先生来ちゃうね」

 

そう言ってフレンは前を向いた。

ガラガラガラ

先生が扉を開けて入ってきた。

 

「はい、じゃあホームルーム始めるから席ついてー」

「今日から3日間部活の見学があるので部活に入りたい人は行ってみてくださーい、部によっては体験もあるそうです」

 

そして配布物が配ら今日のホームルームは終わった。

先生がいなくなってしばらくして1時限目が始まった。

 

「はい、えー皆さんの国語担当する神田笑一(かんだしょういち)と言います!今日は初回の授業と言うことで先生への質問をしていいですよ、質問ありますか?ただしアウトな質問をしてしまった場合その時点で質問タイムは終了です」

「じゃあ始めますか」

 

何人かが手を挙げた。

 

1人目

「先生って身長何センチですか~?」

「えー、175cmありますよ」

 

2人目

「血液型は何型ですか?」

「A型です」

 

3人目

「好きな色は何色ですか?」

「緑です」

 

4人目

「彼女はいますか?」

「アウトー」

 

教室中にえー、という声が響いた。

 

「はいはい、静かに、ちなみに彼女はいませんよ」

 

それから授業の進め方を言われ先生のちょっとした雑談も交えて国語の時間は終了した。

 

「ねー、メリー、ノートちゃんと板書取って見やすければ高い評価付くって楽じゃない?」

「そうだね、でもテストの点数、授業態度も結構影響するって言ってたからねぇ」

「あー、ちゃんと授業中寝ないようにしないとなー」

 

チラッとイブラヒムの方を見てみると

 

「あれ?フレン、ムーさんもう友達できてるよ」

「ほんとだ、流石だね」

「あとで紹介してもらおっか」

「そうだね」

 

そんな話をしてたら郡道先生が入ってきた。

 

「はーい、みんな授業始めるから席ついてね」

 

号令をして授業を始めた。

 

「はい、改めましてみなさんの数学を教える郡道美玲(ぐんどうみれい)です」

「基本的なプロフィール教えるわね」

 

そう言って何かを黒板に書き始めた。

 

「年齢は20歳で、身長は168cm、誕生日は6月14日です、みんなからの誕生日プレゼント待ってるわよ?」

「じゃあ質問あるかな?」

 

2回目だからか神田先生の時よりも手が挙がった。

大半が男子。

 

1人目

「先生!20歳って本当ですか?」

「ほ、本当に決まってるでしょう!」

 

あれ嘘だな

 

2人目

「先生は料理できまか?」

「もちろんできるわよ?」

「何作れますか?」

「...焼いた食パン」

 

それ料理じゃないじゃーん

と誰かがつっこんだ。

 

3人目

「好きな動物は何ですか?」

「動物は好きだけどアレルギーが凄すぎてペットも買えないのよね」

 

4人目

「先生は彼氏いますかー?」

「いますんよ??」

 

謎の圧を感じた。

その後神田先生と同じように授業の進行、評価の付け方などの話をして授業終了まで先生の趣味の1つらしい旅行の話になりとても面白かった。

ちなみ授業が終わったあとフレンとトイレに行ったのだが流石新学校、めちゃくちゃトイレが綺麗だった。

手洗い場もセンサーのやつだったし手を乾かすやつもあった。

3時限目はついに英語だ...

 

「英語嫌だなぁ」

「メリー英語の成績よくなかったからね」

「うん...先生面白い人じゃないと英語やる気でないよぉ」

 

キーンコーン♪カーンコーン♪

 

「うわ、もう始まるのか...」

「まあ今日は授業でもオリエンテーションみたいな感じなんだし頑張ろ?」

「うん...」

 

授業が始まった。

 

「夢追い続けて27年、みなさんの英語を担当する夢追翔(ゆめおいかける)です」

「えー、じゃあ早速自己紹介ということで、年齢は27歳、誕生日が6月28日で身長が175cm、血液型がA型です」

「あたしからは以上なんですけど質問はありますか?」

 

手が上がったやっぱり女子が多い、そして今回は僕も手を挙げた。

 

1人目

「先生は独身ですか?」

「残念ながら独身ですね、この学校の先生方は大体独身ですよ」

 

意外な事実が発覚した。

 

2人目

僕が当たった。

「先生、なんで袖が無いんですか?」

「これはですね引きちぎられました」

 

3人目

「好きな食べ物は何ですか?」

「もやしです、安くて美味しいから」

 

4人目

「趣味は何ですか?」

「趣味は歌うことですね」

 

へー

という声がどこかから湧いた

 

「そんな珍しいですかね?」

「じゃあ授業の流れ説明していくね」

 

これまた授業の流れ、評価の基準などを言われその後、授業が終わるまでご飯を食べるのが遅い話をされた。

 

「いやー、夢追先生結構面白いかもね?」

「そうだね、英語頑張れるかも!」

「社会はどんな先生なんだろうね」

 

「Hi ジョー児、授業始めるから席についてくれよ?」

 

この先生キャラ濃そうだな...

 

「みんなの社会を担当することになった...」

 

カキカキ

黒板に書かれた文字は ジョー・力一

 

「さあ、何と読むかな」

 

じょー・かー?

他の人たちもジョー・カー!ジョー・カーだろ!

と言っている。

 

「正解は...」

 

カキカキ

 

ジョー・力一(じょー・りきいち)って言うんだ、みんなわからなかっただろー」

「自己紹介といきたいところだが、わたくし教師である以前にピエロなんで自分のことはあまり教えられないから、許してくれよ?」

「まあ教えられることだけ教えようかな、誕生日は10月1日で血液型はA型だね...あ、あとたまに悪い子をさらって教育することがあるので教育されたくない人はいい子にするようにね」

 

自分のことをあまり言えない力一先生も同じように進め方、評価を言われ授業が終わるまで生徒から出されるお題で大喜利をやってこの授業は終わった。

 

「んー、終わったねー」

「もうお昼ご飯の時間か、ムーさんのとこ行って食堂行こっか」

 

そう言って2人はイブラヒムの方へ移動した。

 

「ムーさん食堂行こ?」

「おう、あ、こいつらも一緒にいいか?」

 

指を指した方を見るとそこにはさっきムーさんと話していた男子3人がいた。

 

「どうもはじめまして、弦月藤士郎(げんづきとうじろう)と言います」

「はじめまして、甲斐田晴(かいだはる)です」

「はじめまして、だよな?長尾景(ながおけい)だよろしくな!」

「メリッサ・キンレンカですよろしく」

「フレン・E・ルスタリオです、よろしくお願いします!」

「じゃあお互いの自己紹介も終わったところだし食堂いくか」

 

初めて食堂に来たが意外と広かった。

そしてメニューのバリエーションも豊富だった、流石新学校。

 

「じゃあ僕たち席取りしとくんで先に買ってきてください」

 

と藤士郎はそう言って3人は席を探しに行った。

 

「じゃあ素早く買うか」

「そうだね」

「にしてもメニューたくさんあるねー、あ、カルボナーラある僕あれにしよ」

「俺、醤油ラーメンにする」

「私カレーにしよ」

 

券売機で食券を買い、おばちゃんに食券を渡して、受け取り藤士郎を探した。

 

「ごめんね、待たせたね」

「いえいえ、じゃあ僕たちも行ってきますね」

「いってらっしゃい」

 

3分ぐらいしてから戻ってきた。

藤士郎は唐揚げ定食、晴は焼き肉定食、景は豚骨ラーメンを選んだらしい。

お昼ご飯はお互いの話をして盛り上がった、藤士郎達は3人でVΔLZ(ヴァルツ)と呼ばれていたらしい。

 

「よーしあと1時間で学校終わりだー」

「もうちょっとだね」

「最後は理解か」

「フレン理科苦手だったっけ?」

「ちょっとね」

「まあ高校だから理科も面白くなってるんじゃない?知らんけど」

「そうだね、面白かったらいいな」

 

キーンコーン♪カーンコーン♪

 

「どーもみなさんこんにちは!理科を担当する夕陽リリ(ゆうひりり)ですよろしくね!実は私未来人でして自分のことは喋れるんですけど周りのことは喋れないから許してね。じゃあ早速自己紹介といきますかー、年齢は16歳、身長は162cm、誕生日は1月21日です!じゃあ質問タイムします!」

 

1人目

「なんで先生は16歳なのに高校の教師できるんですかー」

「未来の勉強は進むの早いし、ちゃんと教員免許も持ってますからね」

 

2人目

「好きな食べ物はなんですか」

「豆腐です」

 

3人目

「利き手ってどっちですか?」

「両利きけど基本的右を使うかな」

 

4人目

「普段なにを食べますか?」

「前までゼリー飲料で済ませてたけど最近はちゃんと日本食も食べますよ」

 

その後今までの先生達と同じく進め方、評価の基準を言われて少し未来の話をされて終わった。

 

「ねえメリー、先生未来人って面白くない?」

「凄かったね、本当にいるんだね未来人って」

「私理科頑張れそうだよ!」

「頑張ってね?」

「うん!」

 

今日最後のホームルームが始まった。

 

「連絡としては朝も言った通り今日から部活の見学があるので入りたい人は行ってみてください」

 

「「「さようなら」」」

 

高校生活最初の学校が終了した。

なにもしてないけど疲れた気がする。

 

「ムーさん見学行くの?」

「おう」

「明日感想聞かせてね」

「わかった、お前らもバイト頑張れよ」

 

と言って教室を出てフレンとカフェに向かった。




お待たせ、待った?

ごめんなさい、前回投稿から約2ヶ月ほど経ってしまい反省しています。
不定期と言っていましたがこれからは月1、2話を目指して活動していきたいと思います。

次回もお楽しみに...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。