学校が終わりカフェに行くためイブラヒムと別れてメリッサとフレンは学校を出た。
カフェに向かう道中先輩とは出会わず目的地に到着してしまった。
「フレン、これ僕たち着いたの早かったかな?」
「これは早かったかもね...けど中電気ついてるよ?」
「開いてるのかな?」
と言って扉のとってを握りすこし押してみると
「開いたよ、フレン行こっか」
再び押して中に入ったていった。
カランカラン
入ってみると先輩たちがもう開店の準備にかかっていた。
「お、おレン、おメリよーきたね」
「すみません、遅れました」
「えーんやで、うちらも今来たところだから」
と言ったものの先輩たちはもう給仕の服に着替えていた。
「じゃあ裏行って着替えよっか」
とこ先輩に連れられて休憩スペースのようなところに来た。
「じゃあこの中から好きなの選んでな?」
「わ、わかりました...」
固定のものを渡されるのかと思っていたが違ったようだ。
給仕の服は2種類あった。
1つはとこ先輩、リゼ先輩が着ている和服のようなもの、生地の色はとこ先輩のと同じだがスカートの袖や帯紐の色が1つ1つ違った。
もう1つはアンジュ先輩が着ていた燕尾服のようなもの、これは和服のようなものより生地の色が少し濃い、これは上着の色が違うらしい。
「うーん、私これにしますね」
そう言ってフレンはとこ先輩と同じタイプの服を手に取る、紐の色はとこ先輩のより少し明るい赤だった。
「じゃあ僕はこれで」
僕はアンジュ先輩と同じタイプのを手に取った。
裏地の色は明るめの黄緑だ。
「ほな、着替えるか」
休憩スペースの中にさらに男性を思わせるマークと女性を思わせるマークが付いている扉が2つあった。
「こっちが女が使う更衣室なんだけど、どっちが先に着替える?」
フレンと目をあわせる。
フレンが早く着たそうな目をしていた。
「じゃあフレンからで」
「いいの?」
「うん」
「じゃあおレン、着てた制服はそのハンガーにかけるんだぞ」
「わかりました!」
フレンは少し着方のレクチャーをしてもらいるんるんで更衣室に入って行った。
数分後入って行ったよりるんるんで出てきた、よっぽどとこ先輩と同じものを着れて嬉しかったのだろう。
「似合ってますかね?」
フレンが心配そうに聞いてくる。
「似合ってるで」
「バッチリだよ!」
そう言われフレンは満面の笑みになった。
「じゃあ僕も行ってきますね」
そう言って更衣室に入って行った。
一応フレンを待っている間に着方を教えてもらったがこういうのを着るのは初めてだから少し時間がかかってしまった。
制服をハンガーにかけて持ち、更衣室を出るととこ先輩とフレンが目を見開いていた。
「どうしたんですか?」
とこ先輩は首を左右に振り
「いや、ごめんな、あまりにも似合っとったから」
するとフレンも
「似合いすぎだよメリー」
2人から誉められてつい笑顔になってしまった。
「ありがとうございます」
「ほな、開店までに色々覚えよか」
まず、接客での心がけを教わった。大事なのは『お客様の前では笑顔を崩さず、声は聞き取りやすいぐらいの大きさではっきりと』と言っていた。知らない人の前で自然な笑顔を出すのは大変だと思うけど、やっていくうちに慣れるだろう。
「じゃあ次はレジやね」
一通りレジでの動き方ついでにフロアでの動き方も教わった。
「あ、そうだ、レシート2種類出てくるんやけど、最初に出てくるのは注文の確認用だからキッチンの方まで持って来てな、だから渡すのは2つ目に出てくるレシートとお釣ってわけだ」
「なるほど~」
フレンは目を輝かせながら聞いていた。
僕もしっかり聞いていたものの覚えることが多すぎて頭を整理するのが大変だ。
「じゃあ今日2人にはレジとフロアを任せるかな、一応ィゼも手伝いとして置いとくから困ったことがあったら聞くんやで」
「「はい!」」
開店前までリゼ先輩に手伝ってもらいながらフレンとレジとフロアの動きの練習をした。
~開店3分前~
少しずつ緊張し始めてきた、フレンはもうカチコチだ。
「フレン、そんな緊張しなくても大丈夫じゃない?」
「いや、でも初めてのことだからさ...」
「そうやで、おレン、緊張したっていいことないんだからもっと気楽にやりな、失敗したって誰も責めへんから」
とキッチンから出てきたとこ先輩は言った。
「はい!一生懸命やります!」
フレンの不安な気持ちが吹っ切れていた。
とこ先輩はフレンの神様だな。
「ほな、そろそろ開けよか、まあ開けてもすぐには来ないけどな」
そう言って外にでて扉にかかってた札をcloseからopenに変えた。
「来るまで若干時間あるから楽にしててええで」
言った通り開店してすぐはこなかった。
「まだ若干緊張してたけど気抜けちゃったな~」
「僕もそうだわ~、気抜けて楽になったね」
カランカラン
音が鳴った方を見ると「
見たことあるような...
「「いらっしゃいませ」」
練習したおかげかフレンと声がそろうことができた。
「あれ?あなた昨日迷子だった?」
「あぁ!あの時の!?あの時はありがとうございました」
「いえいえ、生徒の頂点を治める者として当然のことなので気にしないでくださいね、困ったことがあったらなんでも聞いてくださいね!」
生徒の頂点ってなんだろう?
「わかりました!」
ちょっとわからなかったからなんとなく返事をした。
『美兎ちゃん頂点はおおげさやないか?』
『そうですかね?
『私はいいと思うけどなぁ、強そうだし』
「どうしたの、何かあった?」
すこし裏に行ってたリゼ先輩が戻ってきた。
「あ、会長!こんにちは」
「リゼさんこんにちは、今日シフト入ってたんですね」
「会長?あ、ごめんなさい!」
「あっ、メリッサさん知らないか、この人は
「え?生徒会長だったんですか!?」
「そうなんですよ、まあまだ3年生になってこれといった仕事してませんけどね」
それから簡単に自己紹介をして話をして盛り上がった。
カランカラン
美兎先輩達が来店してから5分ぐらいたったところで次のお客様がきた。
「「いらっしゃいませ」」
次に来たお客様は学生ではなくサラリーマンっぽい人だった。
「あ、次の人来ちゃいましたね、注文しちゃいましょうかじゃあ
「わたしはクリームソーダで」
「私も美兎さんと同じので」
「合計450円です」
金額を言うと先輩たちは向き合った。
「どうします?割り勘にします?それともおごりですか?」
美兎先輩がニヤリと笑う。
「わたしはおごりでええよ」
楓先輩もニヤリと笑い目つきが変わった。
「私もおごりでいいねすよ」
凛先輩はにっこり笑っていたがなんか怖った。
「じゃあ正々堂々じゃんけんで、いきますよー」
「「「じゃんけん」」」
「「「ぽん!」」」
パー、グー、パー
「わたしかー」
「楓ちゃん静かにしてください」
楓はしぶしぶ450円払った。
「450円お預かりします、1番の札を持ってお待ちください」
次のお客様をフレンに任せて私はキッチンの方に確認用の紙を持っていった。
「2人ともなれたかな?」
「んー、まあまあですかね」
「僕は結構なれてきました」
「そっか、じゃあフレンさんのカバーはメリッサさんに任せようかな、もうすこしで人が増えてくる時間だから私キッチンに回ろうと思ってるんだけど大丈夫かな?」
フレンと目をあわせた、やれそうな目をしているから大丈夫だろう。
「わかりました!」
「うん、じゃあよろしくね!」
手を振りながらキッチンの方へ向かっていった。
「2人で頑張ろうね!」
その後リゼ先輩が言った通り来店する人が増えてきた。
時が過ぎ17:30ごろ。
学校や会社終わりの人たちのピークはさったのだろう、人が少なくなってきた。
ざっと30人ぐらい来たと思う。
まるでちょっとした人の波だった。
ちなみに美兎先輩たちはまだおしゃべりをしている。一度飲み物をおかわりに来たぐらいだ。(おかわりは最初は1杯100円)
「フレン疲れたね~」
「そうだね、あんなに来るとは思ってなかったよ~」
「なんとか2人で回せてよかったね」
「いやでも注文とテーブルの片付けの連続は大変だったなぁ、私はちょっと仕事舐めてたかもしれない」
「ほんとそれ~、気合入れないと大変だったよ~」
すると後ろからとこ先輩たちがきた。
「いやー、お疲れお疲れ、初めてなのによー2人で回せたな」
「私が外れても大丈夫だったぽいね」
「私は最初から2人で大丈夫だと思ってたけどね!」
「キッチンにあんなに大丈夫かな~って言ってたのに?」
「いにゅいー!!」
「「「あははは」」」
そして6時ぐらいぐらいまでお仕事をして今日のバイトは終わった。
「お疲れさまでした!」
「お疲れさまでした~」
「おメリ、おレンお疲れ!またよろしくね!」
そう言ってカフェを出て行った。
ちなみに美兎先輩たちはまだおしゃべりをしているみたいだった。
「いやー、疲れた」
「ほんとね、まあ疲れたけど楽しかったね」
「そうだねまたシフトいれないと」
「確かにー、よしじゃあ帰るか」
「そうだね、帰るか」
そうして今日は終わった。
大変長らくお待たせしましました、あんこてんてーです。
やはり私は執筆ペースにダメなところがあるので日々執筆できるよう習慣をつけます。
次回は少し時が戻りイブラヒムの視点です!
よろしくお願いします!