色々なシャンフロif   作:怪猫蜜佳

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秋津茜誕生日から始まるハーメルン生活。書いてたらいつの間にか5000字超えてました。


グルチャから始まる紅楽if1,雪降る境内の赤蜻蛉

【旅狼チャット】

鉛筆騎士王:もうすぐ今年終わりだねぇ

 

サンラク:来年三賀日が終わったら新作クソゲー買いに行かないとな

 

秋津茜:皆さんってこの後初詣行くんですか?

 

鉛筆騎士王:んー、今年もパスかなぁ?行くとしても早くて4日以降じゃないと色々と、ね

 

オイカッツォ:年末年始の年末年始特番配信は絶対に許さない

 

サンラク:おっ?年末年始仕事か?

 

オイカッツォ:シルヴィアとアメリアになんで顔隠し呼んでないんだって言われたから2年後覚悟しとけよ?

 

サンラク:え、何それ聞いてない。てか2年後はまだ学生だから

 

オイカッツォ:そういえばこいつ将来進学ルートだった

 

京極:うちは親戚が本家に集まってるから初詣に行く時間ないと思う

 

サンラク:今祖父宅だけどこの後初詣行くわ。多分親達とは別で

 

秋津茜:私も今おばあちゃん家にお泊まりしてます!この後こっちの友達と初詣に行きます!!

 

秋津茜:雪が降ってきました!

 

 

 ルスト達はネフホロの正月イベントに籠るからチャットには上がってこない。で鉛筆が言うようにもう夜の11時半をすぎてあと数分で今年が終わる。新年1日目に合わせて発売されるクソゲーの新作は予約してある帰ったらすぐにロックロールまで行かないとな。武田氏おすすめのクソゲーシリーズの新作ってだけで期待値がやばい。このタイトル何作も出してるのに全部クソゲーだしそのくせ制作会社が潰れないの訳わかんねぇな。

 

 特典付き特装版だから通常より割高だけどそこはまぁお年玉で賄えるし問題ない。

 

 

 

 

 もう少しでまた新しい1年が始まる。今年は別ゲーの魔王と再会したり外道に光属性が混ざったりロボ狂が来たりポンコツを沼に落としたり色々あったなぁ。

 

 

 

 

「初詣行くから準備して!友達待たせてるんだから!」

 

 うちの妹様は人がしみじみと1年を思い返してる時に扉を開け放ちおった。初詣に行くのはいいけどさすがに早すぎね?まだ1月1日に変わったばかりなんだけどな?

 

「はーやーくー、どうせ洋服着ていくんでしょ?」

 

 入ってきた瑠美は振袖に髪留めまでつけて準備万端な状態だった。

 何着ていくかね。初詣に行くのはそんな有名な神社じゃなくてこの辺に住んでる人達がよく行く地元でそこそこ有名な祭りがある神社だから最低限見れる格好ならいいか、知り合いもいないだろうし。

 

「・・・・・・まさかとは思うけどそれで行くつもりじゃないよね?」

 

「ん?別にこれでなんの問題も━━━━「大ありだよ!!」」

 

「何年も会ってなかった友達にも会うんだからちゃんとした服にしてよね」

 

 

 

 そう言われて何度か服を変えて瑠美にダメ出しされながら何とか及第点は貰えた。

 

 

 

 

 ・・・・・・なんかさっきからめちゃくちゃ視線を向けられてるんだが。さすが読モ、俺もシャンフロで他人の視線に晒されるのは慣れてるけどあれはあくまでアバターだし。あと雪降ってるやんけ、この時期に雪ってマジ?防寒着は今コートしか無いぞ。

 

 

 

 

「あっここここ、ここで待ち合わせしてるから。飲み物でも買ってきたら?」

 

「ん?そうか、そんじゃ何か適当に買ってくるわ。なんか飲みたいのあるか?」

 

「うーん、コンポタ?」

 

「了解、んじゃ買ってくるわ」

 

 

 

 

 

 

 さてカフェインカフェイン、丸一日寝てないからここで補給を入れとかないとな。んであとはコンポタだけど・・・・・・無くね?左右隣の自販機にすらないんだが。

 向かいにもあるみたいだからそっちも見に行くか。

 

「おっ、あったあった」

 

 それじゃ戻るか。

 

 

 

 

 

「よっ、戻ったぞ。ほれっコンポタ」

 

「おかえりー、ありがと。

 

 

あっ来た来た。あの子だよ」

 

 

 あの子って言っても3人くらいいるんだが・・・・・・先頭の人であってる?てか全員振袖なんだが、もしかして揃えた?

 

「瑠美ちゃん久しぶり!」

 

「紅音ちゃん久しぶりー、そっちの子達は友達?」

 

「うんそうだよ「えっ瑠美さんって読モの?!」」

 

「えっ!うそ?!本物!?」

 

 うちの妹が同年代の同性に大人気な件。こいつ実は結構有名だったんだなって。

 ていうか紅音って同じ名前の音したやつが知り合いにいるんだけど、まさかな。どんな確率だよ。もしそうなら乱数の女神は新年早々愉悦しすぎだろ。

 

「━━━━それで隣の人はマネージャーさんですか?」

 

「彼氏じゃない?高校生っぽいし。マネージャーさんならもっと年上でしょ」

 

「あっ、この人は私のお兄ちゃんだよ」

 

 それにしてはあの紅音、さん?の視線にロックオンされてる気がするんだよなぁ。あとなんか既視感ある気もする。けどどこで見たのかは思い出せねぇ。

 てか俺が瑠美の彼氏とか、うん無いわ。絶対無いわ。今の状態もあくまで付き添いだし。

 

「・・・・・・(じー)」

 

「?紅音ちゃんどうしたの?お兄ちゃんの顔に何かついてる?」

 

「うーん、何かどこかで見たことがあるって言うか会ったことがあるような・・・・・・」

 

「ふむ、お兄ちゃんはなにかそういう覚えない?」

 

「あー、どこかで見た、いや会ったことがあるような・・・・・・」

 

 ピロンッ

 

「あっ、ごめん」

 

 紅音さんの通知音で少し話が中断された。じっと見るのは失礼だから目線を逸らしてと。どこで会ったんだろうなぁ。リアルは無い。ならゲーム?何かの動画に写っててその記憶を実際に会った事があるって誤解してる?いや相手も会ったことがあるようなって言ってるからそれは無いか。となるとゲームが最有力だがクソゲーにいるタイプには見えないし・・・・・・

 

 うーん、わからん。

 

「わっ、鉛筆さん━━━━━」

 

 鉛筆?外道?いや文房具だろ、流石にあいつの知り合いは・・・・・・ちょっと試してみるか。

 

 

 

「シャンフロ」

 

 ピクッ

 

「ノワルリンド」

 

ピクピクッ

 

「旅狼」

 

ピクピクピクッ

 

 

 

 

 ・・・・・・乱数の女神ェもう邪神認定していいんじゃなかろうか。

 ていうかそれでバレてないって思ってるのか。めちゃくちゃピクピクしてんのに。

 

「えと、もしかしてサンラク、さんですか?」

 

「あー、うんそうだよ。秋津茜で合ってる?」

 

「はいっ!!」

 

 うーん、圧倒的光属性。年明けから元気。

 

「サンラクさんっ!」

 

 ・・・・・・互いに相手が誰かわかったと思ったら唐突に秋津茜に抱きつかれたんだけどどういう状況?瑠美の方見てもチラッとこっち見てWhy?って顔してすぐ友達ズの方に顔を戻してるし友達ズはそもそもこっち見る前に瑠美と話してる。周りに人が多い中でのこれはこのままだと社会的に死ぬ。

 

「えへへ」

 

「秋津茜、説明プリーズ。そして一旦離してくれ」

 

「私はサンラクさんが好きみたいです!!」

 

「説明になってない、話聞け。あと状況がやばい」

 

 公開告白は羞恥で死ぬ。しかも今回は秋津茜が耳元で若干大きめの声で言ったから近くにいた友人ズと瑠美にも聞こえてた。特に瑠美のやつこっち見てニヤニヤしてやがる。外道化が進んでるな?これも鉛筆魔王の影響か。

 ていうか唐突すぎるな。クソゲーで初めて会ってからシャンフロで再会して今はリアルで初めて会って告白された。うーん、急展開。

 

 

 

 えー、あの後急いで一旦人ごみから離脱して突然告白したことで瑠美達から色々質問攻めにされてる秋津茜曰く、自分より前を走ってる人だから好きになった、だと。

 かなり抽象的な感じだからどういう事なのかさらに瑠美&友人ズに詳しく聞かれてる。

 

 告白の返事、どうしよう。一体俺のどこを好きになったんだって言う疑問は後回し。まず秋津茜自体をどう思っているか、少なくとも嫌いじゃないしむしろ好感が持てるタイプだと思う。それに告白されたこと自体は嬉しいと感じる。

 クソゲーで知り合ったからもしかしたら他にもクソゲーに手を出してるかもしれないし全力で走り抜けるようなプレイスタイルに対しては自分自身が鉄砲玉って言われるように似たタイプだけど同族嫌悪的な感情も無い。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「ねぇ紅音、本当にお兄ちゃんでいいの?私が言うのもなんだけどアレかなり趣味人だよ?」

 

「うん。いいの。それにその趣味のおかげでまた会えたから」

 

「?今の言い方だと隠岐ちゃん瑠美さんのお兄さんと会ったことあるみたいだけど」

 

「うん。昔ね、会ったことあるんだ。まだ小学3、4年生くらいの頃までの私は今みたいに走ったりできる体じゃなくていつも風邪ひいたり咳き込んだりするような病弱な人だったんだけど、その時から毎年夏休みはここで過ごしててその時に初めてあった男の子があの人」

 

「ふむふむ、続けて」

 

「それで夏休みの間時々来てくれて色んなお話したりしてね。それから体が丈夫になってからも夏か冬には毎年来てたんだけど全然会えなくて、何となく始めたゲームで面影がある人に会ったと思ったらまさか本人だとは思わなかったよ」

 

「エッモ。え、何それもはや運命じゃん」

 

「じゃああの人って紅音の初恋の人?」

 

「えっ!?初恋・・・初恋かぁ・・・・・・えへへ」

 

「紅音ちゃんがなんかトリップしてる」

 

「隠岐ちゃんが可愛い」

 

「恋する乙女は可愛い、紅音は可愛い、つまり恋する紅音は可愛い。QED」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 あぁ、戻ってきた。瑠美&友人ズは後ろでニヤニヤしながら立ってやがる。で、確認してわかったのは、好感が持てて、告白されて嬉しくて、もしかしたら共通の趣味的なのも出来るかもしれない、と。あー、これはつまり・・・・・・

 

「そういうこと、なんだろうなぁ」

 

「えっ?」

 

「いや、何でもない・・・・・・あー、とりあえず告白ありがとな。正直嬉しかった」

 

「は、はい。どういたしまして?」

 

「もしかしたら瑠美から聞いてるかもしれないけど俺がゲームが趣味で基本ゲームと学校中心の生活を送ってる。で、それは多分恋人ができてもその生活は変わらないと思うんだ」

 

「はいっ!それでも構いません。私はそれも込みでサンラクさんを好きになったんです!それに学校が違ってもゲームなら一緒にいられます!」

 

「おう、俺もそう思う。それにお前と遊ぶのは楽しかったしな。これからも一緒に遊べたらいいと思う」

 

「えっ、じゃあ」

 

「あぁ、確実に一般的な男女のカップルからは外れることになりそうだけど、それでも良ければ、俺と付き合って欲しい」

 

「〜〜〜っ!はいっ!もちろんです!これからよろしくお願いします!!」

 

 そう言うと感極まったのか目に薄ら涙を浮かべて、そのまま勢いよく胸に飛び込んできた。

 

 厚底の草履履いてるんだからそんなことしたら危ないだろうに。ったく。

 

「おぉー、紅音ちゃんもお兄ちゃんも意外と大胆だねー」

 

 飛び込んできた秋津茜に腕を回して倒れないように支えたところで瑠美のやつがそんなことを言った。それを聞いて秋津茜が頬を少し赤く染めてる。

 ・・・・・・あぁ、そういやここまだ神社だから人通り結構あるんだよな。

 周りから聞こえる拍手やら歓声やらでそんな状況に気づいた秋津茜は瑠美に揶揄われた時よりもさらに顔を赤くしていた。

 うん、うちの恋人殿が可愛い。

 

「ねぇお兄ちゃん、私この子達と遊んで帰るからせっかくだしお兄ちゃんは紅音ちゃんと初詣デートして来なよ。じゃ、昼には帰るから!」

 

 そう言って瑠美のやつは友人ズを連れてどこかに消えていった。

 

「あー、どうする?俺は別に時間とか大丈夫だけど」

 

「えあっそうですね。デートしたいです!」

 

「オーケー、まぁデートって言ってもこの神社でだけどな」

 

「はいっ!デートできるのが嬉しいので場所はどこでもいいんですよ!」

 

「・・・・・・ん、じゃあ行こうか」

 

「はい!」

 

 振袖姿の秋津茜と歩いてたらいきなり立ち止まった。視線が向いている方を見るとイカ焼きが売ってる屋台があった。・・・・・・あれ食べ方ミスると服が死ぬんだよなぁ。

 

「あれ食べるのか?」

 

「えっ、はい!イカ焼き大好きなので!」

 

「気をつけろよ、振袖にタレが着いたら取るのが大変だろうから」

 

「気をつけます!」

 

 朝食べてないし俺も何か適当に買うか。・・・・・・焼き鳥とたい焼きとフライドポテト、それぞれ味はタレ塩1本ずつ、原点にして頂点の粒餡、コンソメを選択。

 

 受け取ってる間に秋津茜はイカ焼きを食べ終わってた。

 

「フライドポテト、食べる?」

 

「食べます!」

 

「ほいっ」

 

 そして食べるか聞いたらYESと答えたフライドポテトを向けるとそのまま食べた。これは所謂アーンってやつなのでは?

 

「えへへ、楽しいですね!私幸せです!」

 

「そっか。まぁ俺も幸せだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・サンラクさんサンラクさん、秋津茜じゃなくてこっちでは紅音って呼んでください!」

 

「あぁわかった。なら俺もサンラクじゃなくて楽郎って呼んでくれ」

 

「はいっ!楽郎さんですね!分かりました!」

 

「それじゃもうすぐ昼だしそろそろ帰るか」

 

 

 あー、冬休みが終わらなければいいのにな。三賀日終わったら帰るから会うのは基本シャンフロ内だけになるし。

 

 

 




紅音、楽郎、瑠美の通う高校は全て別。
隠岐家は陽務家から隣町くらいの距離。
紅音祖父母と楽郎祖父母は知り合い。
ショタ楽郎とロリ瑠美、ロリ紅音は小学校低学年くらいに会ったことある。
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