導きの青い星と蒼い絆の物語   作:MAMYU9

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少し更新が遅くなってしまいましたが、次は早めに出すと思います。



火炎と踊るは雷と知る 

 あれからミコトという少年と一緒に行動していくことになったのだが…これがどうもミコトとは気が合いそうになくて…

 

 「どうして関係の無いジャグラスまで殺したんですか…」

 

 「狩りの邪魔をされたらたまったもんじゃないでしょう?それにモンスターはモンスターよ。ジャグラスだって縄張りを広げていたようだし、あれくらいがこの生態系の為にも丁度良いのよ。」

 

 バゼルギウスの件があってから、古代樹の森の様子も変わり、いろんなモンスターが縄張りを広げていた。

 

 今日は縄張りを広げていて問題視されている 

 ’’蛮顎竜アンジャナフ’’の狩猟を依頼された。

 古代樹の森の中でも凶暴である。

 そんなモンスターが縄張りを広げているというのだ。

 

 「ジャグラスだって生きているんです……貴方にはもっと命の尊さを学んでほしい。」

 

 「私より三つも年下の癖によく言うわね。ハンターは命懸けでモンスターと戦うの…ジャグラスに隙を突かれてなんて事もよくあるわ…可能性は潰しておくべきよ…」

 

 「歳の差なんて関係無いありません。…貴方は何故モンスターにそこまでの恨みを持っているのですか?」

 

 この通り、いつの間にか口論になっている。

 

 「うるさい。導蟲が反応してる…近くにいるわ…」

 

 アンジャナフの痕跡を集めていたら導蟲が反応した。

 導蟲を辿ればアンジャナフを見つけれる。

 

 「あんたはそこで待ってなさい、すぐ終わらしてくるから…」

 

 「いいえ、僕も行きます。此処で待っていたら貴方と行動している意味がない。」

 

 「私はあんたを邪魔だと言いたい訳。あんたを守りながらアンジャナフは狩れない。」

 

 「別に守って貰う必要はありません。自分の身は自分で守れます。」

 

 「どうやって守るつもりよ。あんた武器持って無いじゃない。」

 

 「見てれば分かります。それとも僕にこのクエストを任せますか?」

 

 本当に頭にくる。

 

 「冗談じゃない。」

 

 ドシンっと地面が揺らぐ。

 音がする方向へ目をやるとそこには、ピンク色の毛で身をつつんでおり、飛竜とはまるで違う姿をしたモンスター

 ’’アンジャナフ’’が私達の前に姿を現した。

 

 

 

 

 

  

 

   ─────────────────────

 

 

 

 僕とミーナが話している最中だった。

 突然、ピンク色の毛をした、アンジャナフが割り入って来た。

 これがアンジャナフ…資料で見たものより大きい。もしかしたら歴戦の個体なのかもしれない。

 

 「私がやるわ。あんたは隠れてなさい。」

 

 ミーナが僕にそう言う。

 悔しいけどここは…

 

 「分かりました。気を付けて下さいね。」

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミーナの実力は凄まじいものだった。

 あのアンジャナフの攻撃を紙一重のところで避け、攻撃を与えていく。

 彼女はハンターとしての才能はどうやら素晴らしいものみたいだ。

 

 「っ!?」

 

 一瞬の出来事だった。

 彼女の攻撃が弾かれてしまった。

 アンジャナフの牙に攻撃が当たってしまったらしい。

 アンジャナフはその隙を逃さず、タックルをしかける。

 タックルはミーナに命中した。

 

 「うぶぇっっ」

 

 ミーナは少し吹っ飛ばされたが、太刀を地面に突き刺し

再び武器を構える。

 

 「大丈夫ですか!?」

 

 「馬鹿にすんじゃないわよ。これくらいでへばってちゃぁハンターとして失格よ。」

 

 彼女は僕にそう告げるがこっちから見れば痛々しい光景立った。

 

 「…たっくしぶといわね。早く倒れてくれないかしら?」

 

 彼女が戦っているアンジャナフは既にボロボロで、今に死んでもおかしくないだろう。それでも…

 アンジャナフから感じる生への執着心がどんどん強くなっている。

 

 「アンジャナフだって貴方と同じく生きているんです。

死にたく無いと思うのは当たり前の事です。」

 

 「…っそ。」

 

 彼女の声は何処か怒っているように聞こえた。

 

 『ア”ア”ア”ァ”ァ………』

 

 アンジャナフが突然うねり声をあげる。

 もう痛みに耐えられなくなったのだろう。

 アンジャナフの命の灯火が消えてしまった。彼は縄張りを広げた、というだけで討伐されてしまった。

 

 「……フンッ。」

 

 ミーナは血まみれになった太刀を再びアンジャナフに刺した。死んでしまったアンジャナフに。

 信じられない光景だった。

 

 「何…してるんですか…?」

 

 その光景には声をあげて怒鳴る事もできず、ただ臆病に聞く事しかできなかった。

 彼女の目は獣のように何かに飢えているようだった。

 食欲に餓えたイビルジョーのような、戦うことに餓えたイャンガルルガのような、そんな目で睨まれれば凍りついてしまうような目だった。

 

 「……ただ死んでるかどうか確かめただけ。」

 

 ミーナは僕の問いにそう答えた。

 

 「……貴方は何故、そんなにもモンスターを恨むんですか?」

 

 人の好奇心というのは恐ろしいものだと感じた。

 こんなにも彼女の目を恐ろしいと感じているのに、どうしても興味が湧いてくる。

 分かりたくも無い、生物学者の気持ちが少し分かってしまった。

 

 「…関係無いでしょう?さっさと報告しに帰るわよ。」

 

 「関係無くは無いでしょう?」

 

 「うるさいわ──

 

 会話の途中だったが、ふと気が付く。

 いつからだろうか?異様な視線を感じる。

 まるで獲物を狙うような狩人の鋭い視線に似ている。

 ミーナも気付いたようだった。

 

 「……あんたは隠れてなさい。」

 彼女は少し怯えているように見えた。

 それも仕方ないだろう。この視線はとにかく僕達に恐怖を与え、殺気を感じさせる視線なのだから。

 なんせ、さっきから手が震えて止まらなくなっている。これを武者震いだと言えればなんと格好いいことか。

 

 「気を付けて下さい。相手が何処に居るか分からないのですから、下手に動けば不利になるのはこちらですよ。」

 

 「分かって──

 

 彼女が言葉を返そうとした瞬間だった。

 木々の隙間から空色の甲殻と白い毛をを身体に纏う巨大なモンスターがミーナ目掛けて飛び出して来た。

 ミーナは咄嗟に太刀を構えたが、受けきれず吹っ飛ばされる。

 

 『ワァオオオオオオオオォォォンンンン!!』

 

 モンスターの咆哮と同時に微かに静電気が辺りを駆け巡る。

 そのモンスターの名を

            ”雷狼竜ジンオウガ”

 

 とても竜と思えない、どちらかといえば獣に近いその外見をしているジンオウガだが、その実力は飛竜をも凌駕する力を持っている。

 そんなモンスターが今、目の前で、その圧倒的な力で蹂躙していた。

 不味いことになった。

 ミーナは意識こそあるものの、どうやら腕をやられたそうで、今すぐにでも応急措置をしないと大変なことになってしまう。

 しかし、この自然の狩人がそう易々獲物を逃がしてくれる訳無いだろう。

 絶対絶命といえる状況だった。

  ──ただ、もし彼が来てくれるのなら──

 

 服の中にしまってあったペンダントを取り出し強く祈りながら握る。

 

 

 

 

   ─────────────────────── 

 

 

 

 

 もう終わったと思う。

 私の前には睨み付けてくるジンオウガがいる。

 腕が動かせない。原因はさっきのジンオウガの攻撃だろう。

 多分このまま殺されてしまう。

 もう恐怖は無かった。というよりは、後悔の方が大きかった。

 私は仇も取れないままこのジンオウガに殺されてしまうのだろう。

 だけれど死ぬのは私だけでいい。ミコトには逃げて貰わなければならない。彼は無関係だ。

 まぁモンスターがそんなお願い聴いてくれる訳が無いのだから。

 だから私が狙われている隙に逃げて欲しいのだが、彼はペンダントを握りしめて全然逃げない。

 神頼みだろうか?そんな事していないでさっさと逃げてくれ。

 きっとこれが最後になるだろうから、空を見てから死にたいから顔を上げる。

 ふと青い大空に異様な影が見える。どうやら幻覚まで見え始め方みたいだ。

 あれ?けど私が負傷したのって腕だけで……

 突然風が吹き荒れる。そしてまた突然、赤い何かがジンオウガを襲った。それも空から。

 それは──

      空の王者 リオレウスだった。

 

 信じがたい事だった。

 このリオレウスはあのバゼルギウスを襲った個体と一緒だったのだ。

 二度も私を救ってくれたのだろうか?このリオレウスは?

 ありえない、このリオレウスはジンオウガを狙っていただけだろう。

 そう思ったのもつかの間、そのリオレウスの背中にミコトが乗っているのだ。

 頭の処理がとうとう追いつかなくなってきた。

 もしかしてあのリオレウスはいわゆるミコトのオトモンというやつなのだろうか。

 そんなミコトが私の腕を掴む。

 どうやらこのまま逃げる気らしい。

 私は足に力を入れ、思いっきり地面を蹴飛ばし、リオレウスの背中に乗る。

 リオレウスはそれを確認し空高く飛ぶ。

 こうなってしまえばジンオウガも精々、こちらを睨むことしか出来なくなっていた。

 

 

 

 

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達はジンオウガから尻尾を巻いて逃げて来てなんとか近くのベースキャンプに逃げ込めた。

 丁度昼間を迎えた為か太陽は逃げて来た私達を嘲笑うかのように照らし続けていた。

 けれどそのせいか先程までのジンオウガとの対峙をした時の緊張感が消えていた。

 腕はミコトの応急措置のお陰で動かせるようにはなった。応急措置といっても痛む箇所に回復薬とクーラードリンクを染み込ませた包帯を巻いただけだが。

 

 「良かったですよ骨が折れてななくて…」

 

 私も腕が動かせなくなるほどだから骨くらい折れていると思っていたが折れていなかったみたいで。

 

 「さてと、私はこれからジンオウガを狩りに行くけ

ど…あんたはどうすんの?」

 

 「僕も着いていきますよ。」

 

 意外だった。

 私をアステラに無理やりでも連れ帰ると思っていた。

 

 「まぁ、あんたはいいけど…ソイツも連れていくの…?」

 

 そう言って私はミコトの隣に居座ってるリオレウスに指差す。

 

 「ソイツじゃなくて”ソラ”です。…彼次第です。」

 

 そんなあやふやなことを言われても困るのだが、と言ってやろうと思ったが止めておこう。

 

 「まぁ…行くも行かないもソイツ…じゃなかったソラ次第ってこと?あんたが従えているのに?あんたが指示出せば従うんじゃ…」

 

 「僕にとってソラはパートナーですからそんな無理やり従わせることはしませんよ。彼にだって彼の意志があるのですから。」

 

 「分かった、分かったから、けどあんたはジンオウガ討伐は反対するかと思ったけど。」

 

 「アンジャナフを倒してしまったから此処一帯を縄張りとするモンスターが居なくなってしまいましたから…生態系というのは些細なことで崩れてしまう可能性があります。もし此処をジンオウガが縄張りにしたらアンジャナフよりも被害が出てしまいます。

 

 「…優しいのね、あんたは…」

 

 聞こえないように独り言を言う。

 

 「…さぁ行きますよ。ジンオウガを狩りに。」

 

 私達は雷鳴なる森の奥地へと向かうのだった。

 




読了ありがとございました‼️
あのリオレウスはミコトのオトモンでした❗
(だいたい分かってましたが…)
まぁ次回はジンオウガ討伐回です。
最近コロナが流行っているので皆さんもお気をつけて下さい。
それでは❗
導きの青い星が輝かんことを…

第二回 人気投票

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