ミーナもサシャも居ますよ皆さん❗
最近、夢を見るようになった。それも悪夢のような嫌なものだった。見たくもない光景だ。瘴気が漂う谷の奥深く、死とか絶望等といった言葉が似合うだろう。モンスターの死体がそこら中に落ちている。そして岩に残る異様な大型モンスターの痕跡。
不気味。死という感覚を身近に感じる場所。
私はどれだけ此処で地獄を見ればいいのだろうか?未練があるのだろうか?後悔しているのだろうか?答えは両方だろう。私はずっとここでさまよい続ける。
この光景を見るたび、あのモンスターへの復讐心が強くなっていくのを感じる。
いつか必ずお前を殺してやる。彼の仇を取ってやる。
拳に力を入れる。この手でだ。この手でお前を殺すんだ。
私はただ、目の前の地獄を睨み付ける。
~~~~~~
目を覚ます。痛む身体を無理やり起こす。ジンジンと身体が痛く、吐き気がする。吐き気はあの夢のせいだろう。
このベットは…私の物…ってことは此処はマイハウスか。
この時、見慣れた光景に生きている実感を感じる。なんのへんてつもない、見慣れた光景なのに…あぁ待って、涙が出てきそうになる。ここまで自分の家で安心するなんて。
「おや、やっと起きましたかお寝坊さん?心配ばかりかけて…」
いつも通りのマイハウスに感動している私に聞き慣れた否、聞き慣れてしまった声がする。
「ミコト…?あんたいつから居たのよ?」
なんとミコトがテーブルで優雅にティータイムを過ごしていたのである。
「フフッ…ごめんなさい…予想どうりの反応で…」
コイツ、笑いやがって。何が予想どうりの反応だバカ野郎っとでも言ってやりたいが…ここは堪えて。
「ふざけんじゃないわよ!!あんた女の家入って何する気よ!?」
どうやら堪えていたものよりも酷いものが出てしまったらしい。
「何って…あなたの傷の手当ての──」
ミコトはその後も何かを話しているが、私の頭には傷の手当てしか入って来ない。ここで気付く。私の防具は脱がされており、いつもの私服に着替えさせられていた。肌に感じる包帯の感覚。まさか──
「あんた私の裸見たの!?」
大声で、とても恥ずかしい、こうなんというか、もしコイツ以外に聞かれていたら恥ずかしくて外を歩けないような、そんなものだった。
「えぇ!?ちょっと待って下さい!?僕はただ包帯を用意しただけで、手当てをしたのはサシャさんですよ!?」
慌ててミコトが返してくる。
えっ…サシャが手当てを?ってことは私凄く恥ずかしい勘違いをして…。
「フフッ…本当に面白い人ですねミーナは。」
あぁ恥ずかしい恥ずかしい!!変な勘違いして!コイツに馬鹿にされて!本当に恥ずかしい。
きっと私の顔は太陽みたいに真っ赤だろう。
「あぁ…恥ずかしいぃ…」
「ハイハイ、恥ずかしいのは分かりましたから…それより少し出かけませんか?こっちに来たばかりですから服とか日用品とかが少なくて…」
「……オーケー分かった。だからさっきのことは誰にも言うな分かったな?よし、約束だ。」
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「これとかどうですか?似合いません?」
私は大人の約束を交わした後、知り合いが営業している服屋に来ていた。
しかし…まぁコイツがセンスが無くて…
「バッカ、あんたそんなの何処で着るのよ?もっとこっちの方が似合うわよ。」
ミコトは一体何処から見つけて来るのだろうか?コイツには似合わない、露出が多めの服。私だってこんなの着たくない。
「え?い、いや…その…涼しいそうですし…?」
訳が分からない。服っていうのは機能性も大事だが、見た目も大事なのだ。
こうなったら…
「これとこれとこれ持って、ハイこれ試着室で着て来なさい。ほら急げ。」
~~~~~
「どうですか?似合ってます?」
試着室から出て来たミコトは海のような色をした青色のカーディガンを黒色のTシャツの上に羽織って、白色のズボンを着ていた。ズボンのサイズが少し横に大きくなってしまったが、似合ってはいた。
「やっぱり私、センスがあるのかしら?ほらさっさと買って来ちゃいなさい。」
「はい。そうしてきますね。」
ミコトに会計に行かせる。しかし、まぁここまで似合うなんて…正直驚いた。
「ミーナ、会計終わりましたよ。」
「ん、あぁ…あんたその服装のままで過ごすの?」
「えぇ、折角選んでもらったんですしね。」
待ってくれ、その格好で私と歩く…?それって私達凄く目立つのでは…?けれど着替えろとも言いにくいし、本人は喜んでいるわけで…仕方ない。今日は我慢するか。
~~~~~~~~~
それから私達は日用品を買ったり、昼食を取ったりとまぁ買い出しというよりはデートに近いようなものになっていた。まぁ彼氏のいない私にはデートがどうゆうものかは分からないが。
まぁ、そんなこんなしていたらすっかり日が暮れてもう夕方になっていた。その夕焼けが綺麗なのなんのって。
「今日は本当にありがとうございました。お陰でこんな楽しい時間を過ごせました。」
「そう?どういたしまして。」
普通の会話。感謝して、感謝されて。
けど──
「どうしても貴女に聞きたいことがあったんです。…どうしてミーナはそんなにもモンスターを恨むんですか?……確かに今聞くべきことじゃないと思います…それでも、少しでも相談をしてくれませんか?力になりたいんです。」
ミコトは私の過去を知りたいらしい。そして少しでも力になれたらと思っている。──私は彼に相談すべきだろうか?いいや、無関係な人を巻き込めない。
「…ミコト、あんたは本当に優しい人。人にもモンスターにも優しい。だから巻き込めない。あのモンスターは本当に残忍な存在。もしかしたらあんたも私と同じようにモンスターを恨んでしまうかもしれない。…だから…ごめんなさい。」
教えられない。ミコトはあのモンスターと会わせちゃいけない。もしかしたら彼も壊れてしまうかもしれない。
だから──
「無関係じゃないですよ。だって僕達はもう
”パートナー”じゃないですか。一人で抱え込まないで下さい。一人で苦しい思いをしないで下さい。僕が居ます。貴女は一人じゃない。」
”パートナー”この言葉を聞いた途端、何かが吹っ切れたきがした。もしかしたら私は抱え込みすぎたのかもしれない。ミコトと私であのモンスターを討伐する。それが叶うのはいつになるか分からない。けれど──ミコトとなら──
ミコトは彼と似た温かさを感じる。一緒に居て心の底から安心出来るようなそんな温かさ。
夕焼けが私達を照らす。
「これから私の背中を預けることになるけど責任重大よ。守りきれる?”バディ”?」
「えぇ任せて下さい。それよりも貴女が僕の背中を守る羽目になるかもしれませんよ?フフッ冗談ですよ。僕とソラは貴女の”パートナー”です。背中は任せて下さい。」
夕焼けは新しいチームの誕生を祝っているかのように照らし続けていた。
私達ならきっと──
「おい!ミーナ大変だ!!ってミコトも居たのか!好都合だ!会議室に来い!」
調査班リーダーが何か急いでるように私達を呼びに来た。
「何事です?」
とりあえず用件を聞かなければ。
「今ハンターから報告があってだな、瘴気の谷の深層で”異常なディノバルド亜種”が発見された!お前と
”カムイ”が遭遇した個体と同一の可能性が高い!」
それはあまりにも早すぎた。
私にとって因縁の相手でもある
───ディノバルド亜種だった。
読了ありがとうございました‼️
やっと分かったミーナの因縁の相手。ミーナの言っていた謎の人物。そしてミコトとの進展。
物語も少しずつ面白くなって来ました❗
次回は回想だったり戦闘だったりするかもしれません。
ミコト以外もちゃんと応援してね❗
ではまた次回‼️
導きの青い星が輝かんことを…
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