【完結】バディーライズ! ――ガンダムビルドダイバーズ外伝   作:双子烏丸

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第六話 遥か遠い……目標
二人の休日と、そして―(Side フウタ)


 

 今日は休日――

 せっかくの休みと言う事で、フウタはGBNの事は一旦忘れ、ミユとのデートを満喫していた。

 二人が歩くのは、海岸沿いの街通り。ミユは日の光にきらきら輝く海を横目に、心地良さそうに背伸びする。

 

 

「うーん! 水族館、フウタの言う通り、とても良かったな!」

 

 ミユは満足そうに、横を歩くフウタに話しかける。

 

「だろ? ミユもきっと、気に入ってくれると思ったんだ!」

 

「クラゲもきらきら綺麗だったし、写真だってたくさん撮っちゃったな。

 フウタはどう? 前に一度、見に行ってたって言ってたけど」

 

「もちろん僕も、色々撮らせてもらったよ。前回と少し、展示も変わってもいたしね。それに……」

 

 フウタはそう言いながら、手元のデジカメをいじくる。

 

「今回はミユとの写真だって、撮れたしね。

 ほら、見てよ!」

 

 すると彼は、デジカメで撮った、一枚の写真画像を見せた。

 写真は――長い八本足のゆらめかせ、水玉模様の傘が綺麗なミズクラゲが浮かぶ大水槽を背景に、フウタとミユが隣り合わせで写っているものだ。

 

「とっても良く、撮れているわね」

 

「そそ! あの時近くの人に頼んで、撮ってもらった僕たちのツーショット! これでまた、良い思い出が出来たって訳!」

 

 ――ふふん! そう言いたげな様子で、フウタは胸を張って、得意げだ。

 

「私と、フウタの思い出か。恋人になったのは去年くらいだけど、……幼馴染でもあるし、私たちの思い出、とても沢山だね」

 

 ミユはそんな思い出を懐かしみながら、こうも続ける。

 

「フウタは昔から、そんな感じだよね。あちこち行ったり、何かする度に写真を撮ったり……。

 小学生の時、私とフウタが初めて一緒にガンプラを作った時や、中学生だと私たちが家族ぐるみで、山にキャンプに行ったりとか……。よく二人で一緒に写ってたりしてたから、ちゃんと私もどんなのがあったか、覚えてるよ」

 

 するとフウタも、これを聞いて嬉しそうに……。

 

「どれもこれも、いい思い出だよね。

 ……だからこそ、写真と言う形で、残しておきたいんだ。

 特に、ミユとの思い出は、僕にとって何よりも大切な――そんな思い出だからさ」

 

 そう彼は、ニコッとした明るい笑顔を、ミユに向けた。 

 

 

 

 こんな様子の中、フウタはある場所に目を向ける。

 

「……あのさ。良かったら、あそこで休んで行かない? 

 長く歩いたわけだし、ここは少し、ゆっくりするのも悪くないと思うんだ」

 

 彼が指したのは、通りの横に位置するファミレスだった。

 全国展開し、あちこちでよく見かける……そんな店。

 しかし二人のデートなら、どこでだって楽しい。

 

「うん! 私もちょっと疲れてたし、それに喉だって乾いてたから」

 

「なら決まりだね。確かドリンクバーの無料券がいくつかあったから、丁度いいね。

 じゃあ――行こうか」

 

  そんなこんなで、フウタ達二人はファミレスへと、向かうことになるのだが……。

 

 ――それに、あの時の話だと、ジンは確か――

 

 デートを楽しむその一方で、フウタはほんの少し、脳裏にある事が、気にかかっていた。

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