【完結】バディーライズ! ――ガンダムビルドダイバーズ外伝   作:双子烏丸

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第八話 特訓の成果と……
特訓の成果!(Side フウタ&ジン&ミユ)


 ―――― 

 

 ジョウによる特訓は、数日かけて続いた。

 

〈ほら、射撃が甘い! 一発一発、ちゃんと狙って撃つことだ〉

 

 基礎ミッションの一つ、大量出現するボールの撃破ミッション。

 機動戦士ガンダムの量産機かつ、いわゆるやられメカである機体、ボール。 

 丸い本体に貧相なマニュピレーターが二本生え、上部の砲塔が唯一の武装である。

 

 

 舞台は宇宙空間。

 フウタ、ミユ、そしてジンはそれぞれ、自身のガンプラで次々とボールを撃破していく。

 ……ちなみに、三人が戦っている遠くでは、ジョウが乗る、一つ目の、まるで小鬼のようなガンプラ、デスアーミーが、遠巻きに観察していた。

 

〈……一応前よりは、上達はしているみたいだな。さて、今はどれくらい撃破したかな?〉

 

 通信によるジョウの応答に、返事をかえすジン。

 

「これで、五十六体目だ!」

 

 ジンが操縦するガンダムF91は、ビームライフルでボールを次々と撃ち抜いて行く。

 その一方で、フウタのレギンレイズもライフルで狙い撃つ。

 

〈僕は五十四体目、少し負けているけど、ジンには負けないさ。

 すぐに、巻き返すとも〉

 

 そう話しながら、レギンレイズはまたすぐ近くのボールに目をつけ、ライフルを構えた。

 放たれた銃弾は、本体中央のセンサーを貫通し、風穴を開けたボールは火を噴き、花火のように爆散した。

 もっとも、倒したところでまた次々と、ボールは大量に湧いて出る。

 

「ははは。でも本当に、きりがないな。……まぁ、制限時間一杯まで無限湧きするんだから、当然ではあるけどな」

 

〈だからこその、射撃練習だ。撃ちまくって、とにかく感覚を覚えるんだ。

 ……ほら、ミユちゃんを見習ったらどうだい〉

 

 

 

 ジョウのデスアーミーが指さす先には、ミユの乗るレギンレイズが、二人よりも正確かつ素早い動きで、より多くのボールを撃破していた。

 

〈すごいなミユ! 八十三体目って……僕たちよりも多いじゃないか〉

 

 自分の彼女のファインプレーに、ついフウタは感心する。

 

〈私、ゲーム関係が好きだから! だからコツを覚えたら、簡単なんだ〉

 

 彼の言葉に、画面に映るミユは、ふふっと笑う。

 

 

 

 ――――

 

 また、その後のミッションでも。

 

 

 ジャングルの中にいくつも見え隠れする固定砲台――トーチカ。

 

〈ほらほら! フウタにジンさんも、置いて行っちゃうよ!〉

 

〈あっ、待ってよミユ。……って、あだだだっ!〉

 

「だああっ! よくこんな中を、平気で行けるよな!」

 

〈それは僕も同意。そりゃ、僕たちも多少、マシになったとは言えさ〉

 

 トーチカから放たれる弾丸の嵐。

 このミッションはガンプラ操縦の回避運動の上達のためのもの。

 

 

 ジンもフウタも、何度も弾丸に阻まれながらも、それを何とか避け、先を進んでいた。

 しかし、二人の先を行っていたのは、やっぱりミユ。

 

 

 彼女のレギンレイズは背部のホバー推進器を使い、弾丸を避けてより先を進んでいた。

 

「本当に……よくやるよな」

 

 ジンがそう呟く中、遠くからジョウによる通信が届く。

 

〈だが二人も、それなりに上達しているように見えるぜ。最初とは……全然違うさ〉

 

 

 

 ――――

 

 今度は、総合的な実力向上のための、対戦ミッション。

 内容は、NPDの操作するリーオーNPDの、百人抜きだ。

 と言っても、NPDのレベルは中級のものであり、それを百体。最初の頃なら、とてもでないが太刀打ちすら出来なかったはずだ。

 

 

 

 舞台はアリーナ型の、バトルフィールド。

 今回はフウタとジンのみ。ミユとジンはアリーナの観客席で、生身で観戦していた。

 

「さすが、良い上達具合じゃないか」

 

「うん! フウタもジンさんも、とっても強くなったね」

 

 中央のフィールドでは、次々と出現するリーオーNPDを相手にする、フウタたち二人のガンプラがあった。

 

〈そっちは任せて、ジン! だから〉

 

〈ああ! こんな奴らくらい、今なら簡単に蹴散らせるとも〉

 

〈僕だって! 同じく行けるさ!〉

 

 レギンレイズと、ガンダムF91、二機は襲い掛かるリーオーを、何体も順調に撃破していく。

 今はもう、二人で九十体倒したところだ。

 

 

 二機は背中合わせで、取り囲むリーオーの残りを見据える。

 

〈もう後わずかだな。さてとフウタ、決めようか!

 

〈了解!〉

 

 フウタ、そしてジン。二人のガンプラはそれぞれライフルを構え――ビームと実弾を、リーオーめがけて撃ち放った!

 

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