【完結】バディーライズ! ――ガンダムビルドダイバーズ外伝   作:双子烏丸

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第四回戦 『コアガンダムって、何だろう?』(Side フウタ&ミユ)★

 ――――

 

 どうにか第三回戦も突破したフウタ達。

 続いて、四回戦は。

 

〈僕達の息の合った連携プレイに!〉

 

〈ついて来れるかな!?〉

 

 立ち塞がる相手は十四、五才くらいの少年二人。金髪ポニーテールで、女の子と見間違える程に可憐な中性的な姿。双子なのか二人とも同じ外見で――唯一違うのが前髪につけた星のヘアピンが左右逆である事くらいだ。

 

〈今度はそっちに行ったぞ、フウタ!〉

 

 ジンの通信に、フウタのレギンレイズ・フライヤーはライフルを構えて対戦相手の機体に放つ。

 

「分かってるって! ……うわっ!」

 

〈〈貰ったよ!〉〉

 

 

【挿絵表示】

 

 

 空中で射撃を繰り出すレギンレイズに、金色の二機のガンプラがビームサーベルで斬りかかる。

 

「――っ! このやろっ!」

 

 二機のコンビネーションによる攻撃、彼は回避を試みるものの間に合いはしなかった。

 一撃は回避出来ても、続いて繰り出される別機体の二撃目。それを本体に受けて墜落しそうになる。

 

 ――不味いな……っ、これは――

 

 けれどどうにか態勢を戻し、今度はライフルで反撃を行う。……しかし二機は散開して避けた。

 

〈ふふっ!〉

 

〈残念!〉

 

 双子の乗るガンプラ、それは一対の黒鉄色のウィングバインダーを備えた、通常より一回りも小柄な機体だった。

 その大きさはF91と比べても小さく、レギンレイズの二分の一ほどしかない。頭部はガンダムヘッドではなく……ガンダムXに登場するGビットに近い、箱型のモニターを備えた物だった。

 ガンプラも二機とも、全く同じ機体。それが息の合ったコンビネーションでフウタとジンを翻弄する。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「全く! あんなちっこいガンプラ知らないよ! 小さくて素早くて、攻撃も当たりにくいしさ」

 

〈俺も同じく。けどあの動き、フウタの言う通り遠距離じゃ難しいかもな。

 ここは直接攻撃……仇を討ってやるぜ!〉

 

 今度はジンのF91が攻勢に出る。

 狙いは双子が乗る片方の機体。まずは一機ずつ、と言う事だろう。 

 ビームサーベルを両手に握り相手へ迫るF91。けれど、瞬間相手は振り向き様に、装備するビームライフルの銃口をF91に向けた。

 その動作は素早い。このままでは先に攻撃を放たれる、そう判断したジンはビームシールドを展開して防ぐ……けれど。

 

〈――っ!〉

 

 瞬間、真逆の背後から衝撃とダメージを受ける。

 

〈背後にも、気をつけないとだね〉

 

 そう、同時にもう一方の機体も、背後からビームライフルで狙い撃ったようだ。

 一方が狙われても、もう一方が最適な手段でサポート、反撃に出る。

 やはり四回戦目……この双子もまた、かなりの相手らしい。

 

 

 

 ――――

 

 苦戦しているフウタ達を、またまた心配になって観戦しているミユ。

 もう四回戦目になるけれど、何度も何度も苦戦する二人。……そのドキドキ、ハラハラ感はなかなかに慣れるものじゃない。

 

 ――大丈夫かな。でも、この戦いに勝っちゃえば、ようやくマリアさんとの決勝だもん――

 

 フウタとジンにとっての一番の相手、マリアと

ハクノの兄妹ダイバー。二人もまた四回戦まで勝ち進んでいる。このまま行けば、恐らく決勝戦で戦うだろう。

 

 ――ここまで来たんだもん。努力だって、ちゃんと報われて欲しいから。

 ……けど――

 

 フウタ達の応援も、勿論。けれど一方でミユには一つ、気になっていた事があった。

 

「あんなガンプラ……始めて見たかも」

 

 彼らの対戦相手、金髪の双子少年が乗る二機の小型ガンプラ。ミユにはそれが見覚えなかった。

 

「大体ガンプラって事は、他ガンダム作品に登場するモビルスーツを元にしている訳だしな。

 けど、あんなに小さいモビルスーツ、俺は知らないぜ」

 

「あまりガンダム作品は詳しくないけれど、私も元が何のガンプラなのか分からないんだ。

 レーミさん、マノモさんは何か知ってませんか?」

 

 ロッキーもあのガンプラを知らないらしい。ミユはレーミとマノモに尋ねてみるものの。

 

「私……あんまりそうしたの……興味ないから」

 

「ごめんねミユちゃん! 私も知らないんだけど……でも、どっかで見た記憶があるんだよね。

 あまり思い出せないけど……うーん、何かモヤモヤしちゃうよ」

 

 レーミも知らない。一方マノモは少し心当たりがあるものの、肝心の内容が思い出せないらしい。

 腕を組んで、彼女はもっと考え込む。

 

「うーん……うーん、何だっけな。喉元まで出かかっているんだけど……あー、駄目だ思い出せない」

 

「ふふふっ、これは全員お手上げ、と言う事かな」

 

 けれど唯一、カインだけは得意げな表情を見せていた。

 

「何だカイン、お前はあのガンプラを知っているのか?」

 

 ジンはカインへと質問する。

 すると彼はもったいぶるように頷くと、質問に答える。

 

「あの双子兄弟、フィオとティオのガンプラの名はそれぞれコアアトリと、コアスカイラークと言う。小柄な機体の敏捷性と二人の操縦テクニックはなかなかのものだぞ。……まぁ、実力は私に少し負けるが」

 

「戦いは見れば分かるわ。でも、知りたいのはあのガンプラの元ネタみたいなものなの。

 まさか二人が作った、全くのオリジナル――なのかしら」

 

「ハハハハハ! さすがマノモ、良い線を行く。確かにオリジナルのガンプラだろう。

 ――ただし、フィオとティオのオリジナルではないが」

 

「……? それはどう言う事ですか、カインさん?」

 

 気になる答え、カインはそう尋ねたミユに優しく微笑みかける。

 

「ミユちゃんにも頼られるとは、私も冥利に尽きるものだよ。

 もちろんみんなにも教えてあげよう。二人のコアアトリと、コアスカイラーク、それはあるオリジナルガンプラを……元にしているのさ。

 

 それは――『コアガンダム』。

 とあるダイバーが作った、オリジナルガンプラだよ」

 

「「「「コアガンダム……?」」」」

 

 そんな初めて聞く名前に、四人とも反応してしまう。

 ロッキーも、レーミさん、マノモさん……もちろんミユも。しかし心の中で、彼女にはまたこんな疑問が……。

 

 ――コアガンダムって、何だろう?――

 

 

 

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