死んだらクロスオーバーだらけの世界に来たので全力で楽しむことにした 作:波音四季
俺は朝の陽ざしで目を覚ました。起き上がって部屋を見渡す。机とベッドとテレビとPS4と冷蔵庫と本棚のある割といい部屋だ。
「で、これが贈り物って奴か。」
机の上にあったのは青く輝く立方体。どこか、というか前世で見たことのある代物だ。
「なんでここにメンタルキューブが?」
知らない人のために説明すると、これはアズールレーンといゲームで艦船少女を建造するための資材だ。
「アズレンの世界なら、わざわざこんな贈り物はしないはず。ということは・・・。」
ガチャ
「司令官さ~ん?起きてますか?」
可愛らしい声に振り向くと、艦隊これくしょんのキャラクター駆逐艦娘の電がいた。
「ん、あぁ、おはよう。」
そう言いながら、姿勢を低くして電を抱き締める。
「し、司令官さん!?」
「あ、ごめん。可愛かったからつい。」
「もう。早く着替えて朝ごはんに行くのです。」
そう言って電は部屋から出ていった。
「なるほど、艦これの世界か。」
洗面所の鏡を見ると、そこには少し年を取った前世の俺がいた。どうやら、記憶も引き継いでるようで、この男も飛鳥アラタという名前で愛称はシンらしい。両親と妹の4人家族で、年齢は今年で23歳。過去に色々あったようだが、それについては長くなるからいずれ話すとしよう。
「しかし、ここまで一致してるとなると、こいつは並行世界の俺って認めざるを得ないな。」
あの神様は宝くじに当たったとか言っていたが、最初からこのつもりで?いや、ひょっとしたら数ある並行世界の俺の中から選ばれたということなのかもしれない。そう考えると、あのダンプトラックに当たったのも、いや、いろんな物に当たりまくったのも偶然でなく仕組まれたものの様に思えてくる。
身支度を済ますと、メンタルキューブを手に取る。
「艦これの世界に、メンタルキューブ、これはもう艦船少女建造しろって言ってるようなもんだな。しかし、キューブは1個だけ。残りはどこで見つかるんだ?」
ゲームだとキューブは任務報酬だが、具体的な出どころは分かってない。
ちょっと考え込んで、すぐやめた。どうせ時間はたっぷりあるんだ。艦娘の皆と過ごしつつ、手探りでもいいから模索していけばいいさ。明石や夕張あたりが何とかしてくれる。艦これssではよくある話だ。
部屋の外では電が待っていた。
「待たせたな。」
「大丈夫なのです。さぁ、行きましょう。」
俺は電の手を取って食堂へと向かう。
「あぁ、行こう!」
俺は生きる。この世界で、生きることが出来なかった俺の分まで、生きてやる。
どんどんクロスさせてイクゾー!