今日からできる限り早く投稿していきたいと思います。
キーンコーンカーンコーン~
今日の1日の終わりを告げるチャイムがなり放課後が訪れると、僕、吉井明久はチャイムと同時に目を覚まし、起き上がる。
「今日の授業はここまでです。寄り道などせずに真っ直ぐ帰るように」
そう言って教師が教室から出て行くと、その瞬間教室中の空気が変わったのが分かる。
「吉井を捕まえろ!」
「絶対に逃がすな!」
「吉井!覚悟はいいんだろうな!?」
僕が異変に気付いた通り、教室中は僕への殺気で埋め尽くされる。
こんなの、殺意を向ける方は良いかもしれないが、殺意を向けられる側からすればたまったもんじゃない。
というわけで
「何!?何で皆が僕に殺意を向けてくるの!? どう考えても少し女子としゃべっていた僕を狙うより、常に美人な霧島さんと登下校してる雄二を狙うべきじゃないの!?」
僕は直ぐさま彼らの殺意を僕の隣でニヤニヤ笑っている、僕の悪友である坂本雄二に向けさせるように動く。
FFF団は単純だから、これで僕への殺気の幾分かは雄二に流れるはず!
と、思ったんだけど
「おいおい明久。何を言ってるんだ?」
何故かコイツは驚くほど冷静だった。
‥‥‥‥なんでコイツはこの殺気の中、平然としていられるんだ? いつもなら巻き込んだ僕に文句の一つでも言うところなのに‥‥
と、疑問に思っていると、思わぬところから回答が得られる事となる。
「安心しろ吉井!」
「坂本はすでに処刑リストに入っている」
「貴様は安心して処刑される事だけ考えていればいい」
と言う事らしい。
というか、なんて事をしてくれるんだこの大馬鹿野郎は!! すでに処刑リストに入っているだと!? それじゃ雄二を犠牲に僕が生き残る作戦が台無しじゃないか!!
「雄二! 貴様すでにリスト入りしてるだと? 今度は一体何をしたんだ!?」
僕は怒りを込めた目で雄二に詰めよる。
当然だ。これで僕が逃げられる可能性が低くなったんだから、僕には雄二が何をしたのか、聞く権利がある。
「ふん。いつものようにスタンガンで眠らされて、起きたら翔子の家にいたから、いつものようにそのまま登校して来ただけだ」
‥‥‥‥‥思ったよりも酷い話だった。
いつもスタンガンで眠らされてるのか‥‥‥少し同情するな‥‥‥
翔子とは、才色兼備の霧島翔子の事で、誰がみても綺麗で完璧なのに、何故か雄二なんかの事を好きになってしまった気の毒な女の子だ。
本当にかわいそうな事に、男の趣味だけは良くないという、心の底から気の毒な女の子だ。
「そんな事よりどうすんだ?明久?」
と、僕が霧島さんの説明をしていると、雄二に声を掛けられる。
つい忘れてたけど、僕達は今凄いピンチだ。
今は雄二が何をしたかとか、霧島さんがどんな人かなんて、どうでもいい事を考えてる場合じゃなかった。
「そうだね。とりあえずFFF団に捕まるわけにはいかないね」
彼らに捕まるのは絶対に避けなければならない。
なぜなら
「ア~キ~覚悟はいいわね~?」
「おとなしくして下さいね?明久君?」
この男だらけの教室でたった3人だけの異性である美波と姫路さんが、FFF団の後ろからとてつもない殺気を出しているからだ。それも僕に向けて‥‥‥‥‥
「え~っと美波?姫路さん?それに皆もどうしてそんなに殺気を出してるの?」
僕に何かした記憶はないから、おそらく僕は悪くないと思うんだけど、一応皆に理由を聞いておく。
もしかしたら僕が何かしたのかもしれないからね。
「そんなの決まってるじゃない」
「怒ってる理由は皆さんと同じで」
「「「女子(玉野さん)と話してたからだ(よ)(です)!!!」」」
うん。やっぱり僕は悪くなかったようだ。
こんな事で、僕が被害を受けるのは割に合わないので
「待つんだ皆!それなら誤解だよ!僕は皆が思っているような感じの話はしてないから!」
一応、説得をしてみる。
まぁ、経験上こんな事で彼らが
「「「問答無用!」」」
止まる事はないのは分かってたんだけど‥‥‥‥まさか即答されるとは思ってもみなかった‥‥‥‥。
「おいおい明久。何を今更言ってんだ? コイツ等が人の話を聞いた事があったか?」
「まぁ、そうなんだけどさ? 無駄に疲れたくないし、一応挑戦して見るべきだと思ったんだよ」
「無駄な努力は止めろ。余計に疲れる事になるぞ?」
雄二がそう言いながら僕にアイコンタクトを送ってくる。
(テヲクンデニゲルゾ)
(リュウカイ)
僕と雄二は0.5秒で逃げる算段を付けた所で
「吉井、坂本!覚悟しろ!」
FFF団が突っ込んできたが
「「出来るか!!」」
僕と雄二は窓からそのまま脱出する。因みにここは3階だけど、命の危険にさらされてる以上、そんな些細な事は気にしてられない。
「「どりゃあああぁぁぁぁあああ!!!」」
「何だと!?」
「あいつ等飛び降りやがった!!」
「誰かアイツ等を追いかけろ!」
「3階から飛べるなんてアイツ等位だ!」
「仕方ない総員階段で追いかけろ!!」
「「「おう!!」」」
「あ~もう!何で窓から逃げられるの想定してないのよコイツ等!」
「仕方ありません美波ちゃん。でも土屋君なら窓から追いかけられたんじゃ?」
「そういえば、そうね‥‥‥ってアレ? 土屋わ? いつもアキ達を追いかける時はアキ達の敵じゃなかったけ?」
僕達が3階から飛び降りて無事に着地して直ぐにそんな会話が聞こえてきた
「雄二!全員階段を使うみたいだ今の内に逃げよう! 何故か知らないけどムッツリーニは今回参加してないみたいだから!」
ムッツリーニとは土屋康太の事だ。土屋康太ことムッツリーニは保健体育が異様に得意な気配の薄い奴だ。
ムッツリーニがいないなら逃げるのも少しは楽になるだろう。僕と雄二の動きについてこれるのはムッツリーニ位だからね。
「当たり前だ。それとムッツリーニがいないのは、俺が奴を昼休みの間に仲間に引き込んだからだからな?」
なるほどそれでムッツリーニがいないのか。相変わらず、こういう事に関しては頭が良く回る奴だな‥‥‥‥って、ん?
「ねぇ雄二?その言いぐさからするとくなるの分かってたの?」
昼休みにムッツリーニを仲間に引き込んだという事は、昼休みにはこの状況を予測していたことになるんじゃないだろうか?
「昼休みにお前が玉野としゃべってるのを見た時から、何となくこうなると予測してただけだ」
コイツの頭はいったい、どういう構造をしてるんだ? 普通それだけでここまでの事が予測できるものか?
「お前がヤバくなったら俺の事売るのは目に見えてたからな!」
なるほど今までの経験か。それなら納得だ。
「でも良くムッツリーニを仲間にできたね雄二」
ムッツリーニもFFF団の一員だから交渉は難しかったんじゃないだろうか? という事に僕が疑問を持っているのに気づいた雄二が説明してくれる。
「保健体育の参考書5冊で仲間になった」
うん。ムッツリーニらしいね!
ホント、参考書5冊で仲間になってくれるなんてムッツリーニらしいよ。
「後、秀吉にも声をかけてある! 分かったらさっさと逃げるぞ!」
秀吉にも声をかけてあるなんて、コイツはやることが本当に早いな。
秀吉とは女子にしか見えないのに戸籍上仕方なく男に登録してしまっている、第3の性別秀吉のことだ。
ホントに凄く可愛いんだよね! とは言え今はそんな事よりも逃げなきゃいけないんだった。
僕と雄二はその後2人と合流して鬼ごっこをしていると、今度は鉄人に見つかってしまい僕等はFFF団と鉄人から逃げる事になってしまった。
鉄人の本名西村宗一。トライアスロンが趣味という人外だ。
鉄人は補習担当の教師で、僕達Fクラスの面々がお世話になりたくもないのに、頻繁にお世話になっている教師だ。
そんなわけで、校内での危険人物にあたるわけなんだけど、鉄人はあろうことか、僕等が4人バラバラに別れて鉄人を撒くことにしたのに、僕を狙いに定めて僕を追いかけてくる。
「ちょっ!? 鉄人!? 何で僕を追いかけてくるんですか!? ここはふつう雄二かムッツリーニを追いかけません!?」
とにかく僕は生き残るために雄二とムッツリーニを売ろうと試みる。当然でしょ? 誰だって鬼の補習は嫌だからね。
しかし鉄人は標的を変えるつもりはないらしく
「何を言うか! 吉井! 普通は一番厄介な奴から捕まえるだろうが!」
こんな事を言ってくる。
それは要するに僕が一番厄介って事なの!?
「僕よりもFクラス代表である雄二の方が厄介でしょ!? だから、僕より先に雄二を――」
「お前の次は坂本にしてやる! だから、お前は何も心配せずにおとなしく捕まれ!」
「できるか!!」
どうやら、鉄人はターゲットを変える気はないようなので、仕方なく僕は鉄人を撒くために全力で走り続ける事となった。
「ちくしょおぉぉぉぉおおお!!! 捕まってたまるかぁぁぁああ!!!」
なんとか僕は、やっとの思いで鉄人に捕まらずに逃げきったが体力は限界だった。
当然だろう。FFF団だけならまだしも鉄人にまで追いかけられるなんて、自分でも良く逃げれたなと思う。
と僕が安堵して油断した所で
「捕まえたわよアキ!!」
「覚悟してください!明久君!!」
僕は美波と姫路さんに両腕を掴まれてしまう。
しまった!油断した!
「ちょっ!? 2人ともタイム! 今やられると本当にヤバいから!」
普段なら2人に関節を決められるなんて日常茶飯事だから、ある程度なら大丈夫だけど、今は鉄人と追いかけっこしたばかりで体力がないに等しい。
こんな状態で2人の攻撃をくらうと本当に重症になりかねないのだが
「待つわけないでしょ!」
「そうです! これはオシオキなんですから明久君は黙ってオシオキを受けて下さい!」
2人は待ってくれる気配はない。
ヤバイヤバイヤバイこれは本当にヤバイ!
とは言え僕は今両腕を抑えられて身動きが取れない状態だからどうしようもない。
そこでタイミング良く、雄二達3人が階段から降りてきた。
でもその時点で僕の意識は既に消えかけていて、そのことに気づいた雄二達が
「島田、姫路! それ以上はマジでヤバイ! 一旦止めろ!」
「アンタ達は黙ってなさい!」
「そうです!坂本君達は黙っていて下さい! 私達は明久君にオシオキしなきゃいけないんです!!」
「何を言ってるおるのじゃお主たちは!?」
「……本気で明久が死にかけてる!」
「そんなのいつもの事でしょ!?」
「明久君がこの程度死んじゃうわけないじゃないですか!! いいから黙ってて下さい!!」
雄二達の静止を無視して2人は更に力を入れてきた。
あっ!もうダ‥メ‥だ。い、意識‥‥‥が‥‥‥‥。
と僕が気を失う直前に僕が腕につけていた白金の腕輪が急に白く光りだした。
キュイィーン!!
「「「!?!?!?!?」」」
僕の着けていた、白金の腕輪が突然輝きだし、この場にいる僕を含めた全員が驚く事になる。
「な、なんだ!?」
「‥‥‥‥何が起こっている!?」
「ちょっ! アキ! あんた何したの!?」
「明久しっかりせんか!! 姫路! 明久の腕から白金の腕輪を外すんじゃ!!」
「あっ! はい!」
と姫路さんが僕の白金の腕輪を外そうとするが
「キャッ!!」
姫路さんが腕輪に触ろうとしたが腕を弾かれてしまった。
そして光が急に強くなり僕は光に包まれ目の前が真っ白になった。
初めて読んで下さった方は初めまして。
前作を読んでくださっていた方はお待たせしました。
作者の都合により前作は書き直しさせてもらいまして途中で中断しましたが
今回こそ最後までいきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いします。