魔法少女リリカルなのは バカの参戦    作:セイイチ

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皆様のおかげで、UA数10000を超え、お気に入り数が遂に100を超えました!
しかも、もう一つの作品より話数が少ないにも関わらず!
もう感激で一杯です!

この喜びを持ったまま本編へどうぞ!!


第十三話

 出動命令が出てから数分後、僕等は今ヴァイスさんの操縦するヘリに乗って目的地へと向かっていた。

 

 「新デバイスでの、ぶっつけ本番になっちゃったけど、練習通りやれば何も問題ないからね」

 

 「はい!」

 

 「頑張ります!」

 

 「任せといて」

 

 「エリオやキャロ、フリードもしっかりやるですよ」

 

 「「はい!」」

 

 「キュルー」

 

 さて、いよいよ本番だ。正直、訓練はしんどくて凄い嫌だけど、結局一回たりとも脱走できず、皆の倍、訓練をやってきた僕は、自分の力が実戦でどれほどできるのか試したくてしょうがなかった。

 

 「危ない時は私やフェイト隊長、リインがフォローするから、おっかなびっくりじゃなくて思いっきりやってみよう!」

 

 「「「はい!」」」

 

 僕は自分が少しテンションが上がっているのが分かると同時に、隣に座るキャロが緊張で少し震えているのにも気がついた。

 それはエリオも同じだったらしく

 

 「大丈夫?」

 

 「ごめんなさい。大丈夫」

 

 エリオはキャロの事を気にして声をかけるが、キャロの震えは止まる気配がなかった。

 ‥‥‥考えてみれば当たり前か。

 キャロはまだこんなに小さくて、しかも女の子なんだ。

 緊張だってする。それが自然なんだ。

 僕は先ほどからの高揚感を抑えつけると、以前フェイトと約束した事を思い出していた。

 

 『エリオやキャロはキャリアは明久よりも上だけど、明久は2人よりもお兄ちゃんだから2人の事宜しくね?』

 

 そうだ、僕は自分の事だけを考えてれば良いわけじゃないんだ。

 僕は一度目を閉じて、再び開けた後、キャロの方へと向き直る。

 

 「キャロ、キャロは一人じゃないんだよ。キャロの周りには僕やエリオ、フェイトになのは、スバル、ティアナ、リイン、他にもたくさん仲間がいるんだから。それに何より、キャロの魔法は優しくて強い、皆を守ってくれる魔法何だから何も心配する事はないよ」

 

 「吉井さん‥‥‥ありがとうございます」

 

 僕が話し終えるとキャロの震えは完全に止まっていた。

 どうやら緊張は解れたみたいだ。

 と、そこに通信で連絡が入る。

 

 『空にガジェット反応有り! これは‥‥‥航空型のガジェットが複数です!』

 

 『こちらフェイト。グリフィス、こっちはパーキングに到着しだい、そのまま飛んでいくから飛行許可をお願い』

 

 『了解です。安全の確認問題なし、承認します』

 

 どうやら上空にガジェットが現れたらしく、それをフェイトが撃墜させに行くという事らしい。

 

 「ヴァイス君、私も出るよ。フェイト隊長と二人で空を抑えるよ」

 

 「うす! なのはさん。お願いします!」

 

 どうやらなのはも行って隊長二人で空を抑えるらしい。

 という事は、必然的にレリックを確保するのは僕達の仕事という事になる。

 

 「じゃあちょっと出てくるけど、皆も頑張ってズバッとやっつけちゃおう」

 

 「「「はい!」」」

 

 「キャロ、離れてても通信で繋がってるから一人じゃないんだよ。一人じゃないからピンチには皆で助け合える。だから何も心配せず思いっきり。ね?」

 

 「はい! なのはさん!」

 

 なのはキャロに笑顔を見せてヘリの出入り口まで行き

 

 「スターズ01、高町なのは行きます!」

 

 と叫んでから、なのははヘリから飛び降りて、飛行型のガジェットのとこまで一気に飛んでいく。

 

 「さて、こっちはこっちで進めるですよ。まず、任務の内容は二つ。一つはガジェットを逃走させずに全機破壊する事。もう一つは安全にレリックを確保する事。ですから、スターズ分隊とライトニング分隊で前後に分かれて中央に向かって進んで行くです。スターズかライトニング、先にレリックに到達した方がレリックを確保するですよ」

 

 「「「はい!」」」

 

 僕でも分かりやすい説明だ。要するに車両の真ん中に向かって進んで行って、レリックを確保しろって事だもんね。

 

 「で、私は管制を担当するです!」

 

 そう言ってリインはその場で回転すると、BJ姿へと変わる。

 

 「さーて、新人ども隊長達が空を抑えてくれてるから、安全かつ無事に降下ポイントに到着だ。まずはスターズ二人!」

 

 「「はい!」」

 

 「スターズ03、スバル・ナカジマ」

 

 「スターズ04、ティアナ・ランスター」

 

 「「行きます!」」

 

 まずはスバルとティアナのスターズ部隊がヘリから飛び降りて行く。

 結構高い場所なのに、あの二人は余裕で行ったなー。

 この分ならエリオとキャロの二人も大丈――いや、二人はまだ小さいんだから甘く見ちゃダメだ。

 二人に少しくらいお節介と思われても良いから、しっかり二人の事を気にしておかないと。

 スターズ二人が飛び降りた後は、僕達ライトニング分隊の番だ。

 しっかりしないと!

 

 「次ライトニング! チビ達! しっかりな! 明久、チビ達のお守りしっかりやれよ」

 

 「「はい!」」

 

 「もちろんですよ。さぁ、行こうか二人とも」

 

 そう言って僕は二人に手を差し出し手を握りやすくする。

 二人はそれを見て笑って僕の手を握ってくれた。

 そして、僕の言葉に元気良く返事をして

 

 「「はい!」」

 

 「ライトニング03、エリオ・モンディアル」

 

 「ライトニング04、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ」

 

 「ライトニング05、吉井明久」

 

 「「「行きます!」」」

 

 僕達三人は手をつないだままヘリから飛び降りる。

 

 「ストラーダ」

 

 「ケリュケイオン」

 

 「ドラグーン」

 

 「「「セットアップ!」」」

 

 僕等はBJを羽織り、デバイスを持って車両の上に無事着地する。

 

 「よし、問題ないね?」

 

 「はい」

 

 「僕も大丈夫です」

 

 「じゃあ行こ――」

 ドガーン!!

 

 「「!? よ、吉井さん!」」

 

 『どうしたの!? エリオ、キャロ!』

 

 「そ、それが」

 

 「イキナリ吉井さんに何者かが攻撃を加えた模様で」

 

 『なっ!? 明久さん! 大丈夫ですか!? 明久さん!?』

 

 「けほっ、けほっ。ぼ、僕は何とか大丈夫。それより二人は?」

 

 シャーリーが僕を心配して声をかけてくれるが、僕はすぐさま起き上がり無事であることを知らせ、エリオとキャロの心配をする。

 

 「ぼ、僕達は大丈夫です」

 

 「と、いうか吉井さん、これは一体?」

 

 「ふん。あの程度の攻撃じゃ、くたばってなかったか」

 

 「「!?」」

 

 「とっさに自分の周りに炎を出して衝撃を和らげたからね。というか君は一体誰なの? いきなりな挨拶してきたわりに、僕は君のこと知らないんだけど?」

 僕はイキナリ僕を空から攻撃してきた襲撃者を睨みつけながら叫ぶ。

 

 「俺か? 俺はお前の同類だよ!」

 

 襲撃者は叫ぶと同時に右手を振り上げてくる。

 

 ゾクッ!

 

 僕は寒気がして後ろへと飛び、襲撃者との距離を取る。その直後だった。

 

 ズバーーン!

 

 と、大きな音を立てて、先ほどまで僕のいた場所を中心に、車両の屋根に大きな穴が空いた。

 なんだ? 今の攻撃は? 何も見えなかったのに危険を感じた?

 

 「「吉井さん!!」」

 

 エリオとキャロの心配そうな声が聞こえてくる。

 

 「僕は大丈夫!! だけどガジェットの相手までする余裕はないから二人で、そのガジェットはどうにかして!」

 

 「は、はい!」

 

 「わ、分かりました!」

 

 さっきの襲撃者の攻撃で空いた穴から、ガジェットが大量にでてくる。

 この謎の襲撃者の相手をしながら、本来の目的であるガジェットの破壊は無理そうだ。

 AMFが効かない僕なら、ガジェットを破壊するなんて簡単な事だけど、そんな余裕はない。

 さらにガジェットの相手をする事になるエリオとキャロに、この襲撃者の攻撃が当たらないかという不安もある。

 ‥‥‥仕方がない。これは任務放棄にも近いけど、今は二人の安全が優先だ。

 

 「お前の狙いは僕なんだろう?」

 

 「ああ、そっちの二人に興味はない」

 

 「なら、ちょっと場所を変えようか? ここじゃ、君も思う存分戦えないでしょ?」

 

 「ふん。そこのチビ二人から俺を引き離そうってか? いいぜ。乗ってやるよ」

 

 よし! 食いついた! これでエリオ達がコイツに危害を加えられる事はないはずだ。

 

 「それじゃ行こうか?」

 

 「ふん。早くしろ」

 

 僕は魔力を集中させ少しだけだが体を浮かせる。

 なのはの厳しい訓練を受けてる内に、集中すれば飛べるようになったのだ。

 とはいえ、飛んでいる時は飛ぶ事に集中しなければならないため、まだ実戦で使える代物ではないのだが‥‥‥‥‥今はこれを使うしかないな。

 

 「よ、吉井さん!?」

 

 「危険です! 吉井さん! 一人で戦うなんて!」

 

 二人は僕が飛んだ意図を理解して、直ぐに引きとめようとするが

 

 「二人とも、ガジェットにだけ集中するんだ! こっちは僕一人で何とかして見せるから!」

 

 そう言って僕はリニアレールから離れるように全力で飛んで行く。

 もし空中戦なんて事になったら一瞬で僕は負ける。

 相手が攻撃して来るよりも前に、全力で地面のあるとこまで飛んで行かないと!

 

 「「よ、吉井さん!!」」

 

 最後にちらっと聞こえた二人の声が聞こえたが、僕は振り返らず、全力で飛び続けた。

 

 

 

 『アキ君! 状況は!? 一体何があったんや! 返事して! アキ君!』

 

 僕は全力で飛び続け、ようやく戦うのに充分なスペースのある場所まで飛び、通信する余裕ができてから、先ほどから呼ばれていた声に返事する。

 

 「その声ははやてだね。こちらライトニング05、状況は謎の不審者に襲撃者されて、場所を変えた所だよ。これから戦闘に入るよ」

 

 戦闘中という事もあり、通信は声のみで行っている。

 

 『ちょっ! 待ちアキ君! 今は出動できるメンバーは誰もおらんから、なのはちゃんか、フェイトちゃんを合流させるから何とか時間稼ぎを』

 

 「ごめん、はやて。それ無理」

 

 『何でや!? 何があったんや!?』

 

 「相手は既に殺気を痛いほどに出してきてる。時間稼ぎとか少しでも考えたら殺される」

 

 これが、本物の殺気か‥‥‥FFF団の殺気なんて可愛く見えてくるよ。これ僕死んでもおかしくないかも‥‥‥

 

 『‥‥‥こうなったら私が出る。アキ君、私が行くまで何とか全力で持ち堪えてて!』

 

 「‥‥‥手遅れになる前にお願いします」

 

 『待って、はやて!』

 

 『何やフェイトちゃん!? 今かなり急いでるんや! 手短に頼むわ!』

 

 『大丈夫。ちゃんとは状況は理解してる。私となのはも今の聞いてたから。‥‥‥今からはやてが行くよりも、私の方が明久との距離は近いから、私が明久の救援に向かう。はやては他の新人達のフォローをお願い』

 

 確かにフェイトの言う通り、今動けるメンバーで明久に一番近い場所にいるのは、なのはとフェイトだ。

 そして、なのはとフェイトならフェイトの方がスピードは速い。

 そこまで考えたはやては

 

 『なのはちゃん! そこをなのはちゃん一人に任せて大丈夫か?』

 

 『もちろん! そんな事より明久君が心配で仕方がないよ』

 

 『それは私も心配や。なのはちゃんが一人で大丈夫なんやったら、フェイトちゃんはアキ君の救援に急いで向かって! 私は他の新人達のフォローを、なのはちゃんはその場で敵の殲滅!』

 

 『『了解!!』』

 

 どうやら隊長陣の話し合いは終わったようだ。

 けど、こっちも相手の準備がちょうど整ったようで

 

 「行くぞ!」

 

 相手が全速力で突っ込んでくる。

 よし! 遠距離技じゃなくて、近距離なら攻撃が見える分、怖くない。しかも相手はデバイスなしで、素手での攻撃だ。

 僕はカウンターを入れるつもりで、相手に向かって行こうとした瞬間

 

 「ぐはっ!」

 

 〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?

 

 体に激痛が走る。

 一体何が起きたんだ!?

 僕の目の前から敵は消えていて、後ろから気配を感じ後ろを向くと、そこには敵が涼しい顔で立っていた。

 更に僕は、自分の体を見ると、体には複数の切り傷がある。

 どうやらアイツはどんな手段を使ったか知らないが、僕に斬撃を与えていたようだ。

 

 「この程度か」

 

 「何?」

 

 「異世界からわざわざ呼び出した雷炎龍はこの程度かと聞いてるだけだ」

 

 「っ!!」

 

  言ってくれるじゃないか‥‥‥確かに僕はまだ弱いけど、こんなにボロカス言われたら腹が立つ物だ。って、ん? 呼び出した?

 それって!

 

 「お前が僕をこの世界に呼んだのか!?」

 

 「いや? 俺じゃない。だが、お前を呼んだ奴が誰なのかは知っている」

 

 「そいつは誰なんだ!? 目的は一体何なんだ!?」

 

 「答える義務はないな」

 

 なっ!? この野郎〜、人を勝手に呼んどいて、目的も何も教えません?

 クソッ! とことん舐めてくれる。

 

 「じゃあいいよ。君を捕まえた後で、ゆっくり教えてもらうから!」

 

 僕は魔力を炎に一点集中して、巨大な炎の塊を作り出す。

 

 「おおおぉぉぉおお!!!」

 

 炎の玉はどんどんデカくなって行き、僕の魔力で作れる限界の大きさの炎の塊を作り終える。

 

 「これでも、食らええぇぇぇええ!!!」

 

 僕は今作ったばかりの炎の塊まりをアイツに向けて放つが、

 

 「やはり限界まで上げてもこの程度。この程度で俺を捕まえるとは、随分と大見得をきったな」

 

 男が喋りながら手を横に振るうと炎の塊は

 

 シュパン!!

 

 という音を立てて消えてしまった。

 

 「己の力の源であるドラゴンとも喋れていない分際で調子にのるな」

 

 男が手のひらを僕に向けてきた瞬間、何かが僕の方に飛んできて、僕はかなりの距離を飛ばされる。

 

 「くっ、今の‥‥は‥‥‥か‥ぜ‥?」

 

 僕はこの攻撃を最後に気を失ってしまった。

 

 

 

 




遂に、オリキャラ登場しました!
彼は一体何者なのか?
まぁほとんどの人が分かってると思いますが(笑)

さて戦いの最中に気を失ってしまった明久。
この後どうなるかは、次回をお待ち下さい。

次の投稿は恐らく、こっちを優先すると思います。
作者がこの続きの方が、もう一個の作品よりも早く書きたくて仕方がないなので。

次回も早く投稿しようと思いますので、また読んでやって下さいm(__)m

では今回はこの辺で
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