今回の話を書いていて作者には、こういう話を書くのが苦手だと本気で思った回でした。
これでも三回程やり直してる位ですので、今の作者にはこれが限界なんです(涙)
というわけで今回はこれで許してくれると幸いです。
と、自分の中ではイマイチなできになったと思う回ですが本編をどうぞ!
グゥ〜
「な、何だ今の音!?」
僕は変な音が聞こえると同時に飛び上がった。
僕がさっきの音が何だったのか分からず、周りをキョロキョロと見渡していると
グゥ〜
と再び音がする。
「‥‥‥‥‥‥あれ?」
どうやらさっきの音は僕のお腹が鳴った音だったようだ。
僕は知らないうちに眠ってしまってたようで、自分のお腹の音に驚いて起きたみたいだ。
「‥‥‥周りには誰もいないよね?」
僕は声に出して周りに誰もいない事を確認する。
「返事は‥‥‥ないな。ふぅー危なかった〜」
もし誰かに見られてたら、恥ずかしい思いをするところだった。
誰もいなかったようで何よりだ。
と僕が安堵していると
コンコン
誰かが扉を叩いてくる。
僕はさっきのを聞かれてないか一瞬不安になり、少し焦りながら返事をする。
「は、はい。誰?」
「なのはだよ。それとフェイトちゃんも一緒だよ」
「なのはとフェイト? ちょっと待って、今開けるから」
僕が扉を開けると、そこには先程の宣言通り二人が立っていた。
「こんばんは明久。具合はどう?」
「え? ああ、うん。ちょっと寝たら、大分良くなった気がするよ。少し前までは体中痛かったけど、今はそんなに痛くないよ?」
本当ははやて達とゲームしてる間に、痛みなんてどっか行っちゃってたけど、そんな事を言ったら、『訓練が休みだからってゲームなんかしてないで、ちゃんと休みなさい!』とか言われそうなので、言わない方がいいだろう。
まぁ、もしかしたら休養中はゲームくらい、笑って許してくれるかもしれないけど、なのは達は怒ると凄く怖いから少しでも怒られそうな事は極力避けたい。
「そっか。順調そうで何よりだね。シャマルは全治三日〜五日って言ってたけど、もしかしたらもっと早く治るかもしれないね」
「だと良いんだけど‥‥‥あっ、立ち話もなんだし二人とも入ってよ」
そう言って僕は二人を部屋へと招き入れる。
「二人とも麦茶とオレンジジュース、どっちがいい? と言ってもオレンジジュースはもうそんなに残ってないんだけどね」
僕の部屋の冷蔵庫は、はやて達が来てから何も変わってないので、未だにその二種類しかない。
しかもオレンジジュースは、さっき大量に飲んだから殆ど残っていない。
「あっ、ちょっと待って明久!」
「私達がやるから明久君は座って待っててくれないかな?」
「へ? 何で?」
何で僕の部屋なのに僕は座って待ってて、二人が働くなんて言い出すんだろうか?
「明久がそろそろお腹空いたかなって思ったから、私達二人で簡単にだけどご飯作ってきたんだ。ご飯と言ってもお弁当なんだけどね」
‥‥‥なん‥‥だと‥‥‥?
今、フェイトはなんて言った? ご飯を作ってきた? この二人が? 僕に?
「だから私達に任せて明久君は座って待ってて? 私達もまだご飯食べてないからお茶の準備ができたら一緒にご飯食べよ?」
そう言ってなのはは自分の鞄から弁当箱を取り出して机へと並べて行き、フェイトはお茶を三人分注いで、机の上にはいつでも食べられる状態の料理が並べられた。
「それじゃあ準備もできたし皆で食べよっか?」
「そうだね。明久、たくさん作ったから遠慮せずに食べてね?」
「え? あ、うん。ありがとうお言葉に甘えてお腹いっぱい食べさせてもらうよ」
「ふふ、それじゃいただきます」
「「いただきます」」
‥‥‥‥‥
「ごちそうさま。二人ともありがとう。すっごく美味しかったよ」
僕達は二人が作ってくれた結構な量の料理を完食した。
「お粗末様でした。いっぱい作り過ぎたから食べきれずに残ると思ってたんだけど、完食しちゃったね」
「明久がいっぱい食べてくれたからね。多分、五人前くらいは作っちゃってたと思うから、一人で三人前くらいは食べちゃったんじゃない? っていうか明久、大丈夫? 凄い苦しそうだけど‥‥‥」
僕が満腹になり過ぎて苦しそうに見えたのか、フェイトが心配してくれる。
「あはは。ちょっと食べ過ぎた気がするけど、しばらくしたら動けるようになるから大丈夫だよ?」
普段の食生活では空腹状態や、刺激物を食べたりする苦しみには、耐性ができる程食べてるから慣れてるんだけど、満腹状態が苦しいというは全く耐性がないから結構キツイ。
「そんな無理して食べなくても良かったのに‥‥‥残しても別に良かったんだよ?」
「別に無理して食べたわけじゃないよ? 折角二人が作ってくれた料理を残すなんて勿体無いじゃない」
「冷蔵庫に入れて明日食べればいいだけなんだし、食べ物を粗末にするわけじゃないんだから、勿体無くないと思うよ?」
「いや、勿論食べ物を粗末にするのも良くないことだけど僕の言った勿体無いは、折角美人な二人が作ってくれた料理なんだから、料理が冷めて味が落ちる前に食べなきゃ勿体無いって事なんだけど‥‥‥」
僕にとっては美人が美味しいご飯を作ってくれるなんて体験はかなり貴重だ。
僕の周りには美人は多くいるけど、美味しい料理を作れる人は稀だ。
基本的に料理のできる人間が赤ゴリラだったり変態だったりと男ばっかりだから、美人が美味しい料理を作ってくれるなんて夢のような話だ。
できる限り美味しい料理のまま完食したいと思うのも自然な事だと思う。
「美人って‥‥‥明久、前にも言ったけど発言にはちゃんと気をつけてくれないかな? ただでさえそういう事言われるのに慣れてないのに、不意打ちで言われるとドキッとするから‥‥‥」
「私としても、不意打ちでそういう事言うの止めてもらえるとありがたいかな? 理由はフェイトちゃんと一緒で」
二人から発言には気をつけるように言われてしまった。
うーん。僕は思ったことを正直に言ってるだけなんだけどな‥‥‥これからはそれをしちゃダメってことかな?
というか
「言われ慣れてないって“美人”を? 二人ともお世辞ぬきで可愛いんだから、街中を歩いてるだけでナンパとかされたりするんじゃないの?」
二人というか、六課のメンバーは皆街に出かけたりしたらナンパされまくりだと思うけど。
「ナンパなんかされた事ないよ?」
「私も一回もされた事ないね」
「え? 本当に?」
この二人が街中を歩いててナンパされた事がない? 何の冗談?
「嘘なんかつく理由ないと思うけど‥‥‥」
「この世界の男の人って目腐ってるの? それとも頭おかしいの?」
向こうの世界で、なのはやフェイトみたいな美人が街を歩いてたら直ぐにナンパされると思う。
もしここにFFF団のメンバーがいたら、理性をなくして暴走してるレベルだろう。
まぁそんな事になったら、僕は全力で二人の事を守って、FFF団には指一本触れさせないけどね。
「そんな事ないと思うけど‥‥‥」
「うん。明久が過大評価し過ぎてるだけだと思うよ? それにナンパどころか付き合った事もないし‥‥‥」
‥‥‥本当にこの世界の男は目が腐ってるみたいだ。
ん? ということは
「付き合った事ないって事は好きな人がいなかったの? それとも億が一もないけどフラれたりしたの?」
この二人をフルような男がいたとしたら、そいつは間違いなくゲイだろう。
そんな人をこの二人が好きになるはずがないから、二人がフラれた事があるなんて絶対にないだろう。フッた事があるって言うなら凄く納得だけど
「うーん、好きな人か〜。そう言えばお友達の皆は好きだけど、異性を好きになった事はないかも」
「まぁ、今は男子の方が人数は少ないしね。このままだと将来は少子化確定だから、それを改善するために、一夫多妻制を認めるかどうかを議員の人達が議論するくらい、男子の人数少ないっていうのもあるかもしれないけど‥‥‥」
へぇー、二人は恋もした事がないのか‥‥‥
というか、こっちの世界ってそんなに男子少ないんだ。全然知らなかった。
確か、僕のいた世界は女子の方が人数少ないって聞いたことがあるような気がするんだけど‥‥‥そこも世界によって色々変わるのかな? それとも僕の記憶が間違ってるんだろうか?
けどまぁ、その話は置いといて
「二人は今好きな人とかはいないの?」
もし、こんな二人に好意を持たれてる人がいたなら、僕は自分を抑えておける自信がない。
昔の話、過去の話なら少しは許せるけど、現在進行形で二人が好意を寄せている男なんて羨ましすぎる。
もし、そんな男がいるなら僕がそいつを死刑にしても何ら問題ないと思う。
僕は少し緊張しながら二人へと質問して、二人の返答を待つ。
「え!? い、今の好きな人!? ‥‥‥えっと言わなきゃダメ?」
‥‥‥その反応はいるっぽいな‥‥‥
「うん。凄く知りたいから教えてほしい」
「な、なんで?」
「勿論しょけ、ゲフンゲフン。二人はどんな男が好みなのか知りたいからだよ」
危ない危ない口が滑るところだった。
勿論目的はその人物の抹殺だけど、ここにはFFF団なんてないんだから、少しは自重しないと目的を達成する事はできない。
直前で回避した僕、ナイスだ。
「‥‥‥今処刑って途中まで言ってたよ明久?」
「聞き間違い、もしくは空耳です!」
「普段は嘘も真面につけないのに、何でこういう時は表情一つ動かさず嘘がつけるんだろう‥‥‥?」
フェイトが何やら言っているが、今は置いておく。今一番大事なのは
「さぁなのは! 返答は!?」
なのはの好きな人を知ることだ。目的は当然処刑のためだ。
「何か今日の明久君、いつもと違って凄く怖いよ?」
「お気になさらずにどうぞ。二人に危害は絶対に与えないから」
相手の男はどうなるか知らないけど
「う〜、‥‥‥好きっていうか、気になってる人はいるってだけだから! 名前は絶対に公表しません!」
「な、なんで!?」
「恥ずかしいからだよ!! それに、その、名前を言うのは困るというかその‥‥‥‥‥後は察して!!」
何故かなのはに怒鳴られる。しかも名前は結局教えてくれないし‥‥‥
くっ! なんて事だ!
名前が分からなければ処刑のしようがない。
ここはもっと詳しく聞きたいところだけど、なのはは下を向いて顔を赤くしてしまっている。
これ以上聞くのは無理だろう。
「じゃあフェイトは?」
なのはが無理ならフェイトだ。
まぁフェイトも今まで好きな人はいなかったって言ってるし、フェイトは好きな人なんていないかもだけど、一応聞いてみる。
勿論、なのはの前例があるから油断なんて物はしたりしない。
フェイトにも気になる人ができてるかもしれないし、もし気になる人がいるなら、そいつの事を聞き出す準備も万端だ。
「あ、やっぱり私も聞かれちゃうんだ‥‥‥なのはだけ言ったんじゃ可哀想だから私も言うけど、名前は言わないからね? 後、誰にも言ったらダメだからね?」
フェイトに口止めをされる。
「うん。分かってる、大丈夫だよ。勿論なのはの奴も誰にも言わないから安心して」
相手が分かり次第抹殺はするけど、喋ったりは絶対にしないと言いきれる。
「えっと‥‥‥私も好きな人がいます‥‥‥私は気になるじゃなくて、多分もう好きになってると思う」
フェイトには気になる人を通り越して、好きな人ができていた。
良し。そいつは処刑だけじゃ物足りないな。抹殺する前に、社会的にも抹殺してから処刑するとしよう。
「‥‥‥どんな男なのそいつ?」
僕は自分でも驚くほど低い声でフェイトに問いかけていた。
「う~、これすっごく恥ずかしいよ~」
「大丈夫だよフェイト。恥ずかしいのは一瞬だけだから」
「そういう問題じゃないんだけどな‥‥‥」
大丈夫、その人物を抹殺したら恥ずかしさなんか直ぐになくなるんだから、そういう問題って事で。
「う~、えっと、頭は良くないんだけど、料理が凄く上手くて、年下の面倒見も良い優しい人で、何より普段は頼りない感じなんだけど、いざって時は頼りになって凄くカッコイイ人‥‥‥です」
話終えたフェイトの顔は煙でも出てきそうな位、真っ赤に顔を染めていた。
‥‥‥バカなくせにフェイトに好かれる勝ち組野郎‥‥‥絶対に見つけたら処刑してやる。
僕は二人の想い人を見つけ出す事に執念を燃やしていたが、二人は顔を真っ赤にしてしまっていて会話どころではなくなってしまったので、今日はこれで解散となった。
僕は二人が帰った後、部屋を片付けてシャワーを浴びて布団へとダイブし、今日のなのはとフェイトの好きな人の事を思い返していた。
「絶対に相手を見つけてやるからなーって、あれ?」
その時になってようやく気付いた事があった。
「似顔絵もなし、名前も不明、どこに住んでるかも謎。‥‥‥これでどうやって相手を調査すればいいんだ?」
結局、僕は調査方法なんて見つけられず、何か方法はないかと一晩中ベッドの上で考え続けても一向に方法が見つからず、バタバタ暴れるしかないのだった。
一夫多妻制は導入するかどうかは、その時が来るまで決めずにいようと思ってます。
ヴィヴィオのパパと呼ばせるために結婚させるか、今の状態のままずっと行くかの違いになりますので、その時まで考える事にします。
まぁ、結局は書く時の気分で決めちゃいそうな気がしますが‥‥‥‥
次回からはまた話を進めていこうと思います。
(予定なので変わるかも?)
それでは今回はこの辺りで
感想、評価お待ちしております!
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