それでは本編をどうぞ!
おおぉぉぉおお!!
トラックが止まり、僕達四人にぶつからなかった事で周りで見ていた人達は、大歓声をあげていた。
「すげぇぞ兄ちゃん!」
「ドラマの主人公みたいだったぜ兄ちゃん!」
「カッコよすぎだぜ兄ちゃん! 惚れちまったぜ」
「え? お前、それは男としてどうなんだ? けど本当に兄ちゃんはカッコよかったぜ!」
皆から賞賛の声をかけられると同時に、皆は拍手をくれる。
一部ゾッとするような事が聞こえた気がするけど、きっと気のせいだろう。
‥‥‥気のせいだと思わせて下さい!!
僕は、バカにされるのは慣れてるんだけど、こんな反応された事がないので、正直恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
「ど、どうも‥‥‥」
僕は照れながらも声をかけてくれる人達に頭をペコペコ下げていた。
そんな中
「穂海!!」
一人の女性が周りの声よりも大きな声を出しながら、僕達の方に向かって走ってくる。
「あ、ママ!」
すると僕が助けたばかりの金髪でショートカットの可愛らしい顔をしている女の子(おそらく穂海ちゃんと言う)は、走ってきた女性を見て笑顔になる。
どうやら今走ってきたのは、穂海ちゃんの母親みたいだ。
僕はその事に気づくと、抱き抱えていた穂海ちゃんを離して自由に動けるようにしてあげる。
穂海ちゃんはそのまま母親の元へと走っていき、母親は娘を大事にそうに受け止める。
「穂海! ケガはない!? どこか痛いとこは!?」
「ちょっと足ケガしたけど大丈夫! お兄ちゃん達が助けてくれたし、大っきいお兄ちゃんは穂海の事を抱えたまま、すっごい速さで走ったり、飛んだりしてくれたから楽しかったよ!」
‥‥‥穂海ちゃん、あれが楽しかったのか‥‥‥僕としては、かなり必死だったから楽しさの欠片も感じなかったよ‥‥‥
「楽しかったって、貴方ね‥‥‥はぁ。でも穂海が無事で本当に良かった」
そこは穂海ちゃんのお母さんに全面的に同意だ。
穂海ちゃんが無事で本当に良かった。
まぁ、足をケガする前に助けてあげられたら良かったんだけど、大ケガをしなかっただけ良しとしよう。
と僕が思ってたら
「あの、この度は本当にご迷惑をおかけしてすみませんでした‥‥‥それと、娘を助けて頂いて本当にありがとうございます」
穂海ちゃんの母親からお礼を言われる。
「いえ、そんな。当然の事をしただけですから気にしないで下さい。それに、穂海ちゃんが逃げ遅れてる事に最初に気がついたのは、この子達なんでこの子達のお手柄ですよ」
実際、穂海ちゃんを助けれたのはギリギリだった。
エリオとキャロが、あのタイミングで飛び出していなかったら、僕も穂海ちゃんに気づくのが遅れて、助けられなかっただろう。
だから、穂海ちゃんを助けられたのはエリオとキャロによる功績がかなり大きい。
「貴方達もありがとう! それとごめんなさい。娘のせいで貴方達まで危険な目に合わせちゃって‥‥‥」
「穂海を助けてくれて、ありがとう! お兄ちゃんとお姉ちゃんもかっこ良かったよ!」
そう言って穂海ちゃんのお母さんは、僕達に深々と頭を下げてくる。
穂海ちゃんは相変わらず元気いっぱいみたいだ。
あんな死ぬような思いをして、こんなに元気でいられるなんて、穂海ちゃんって結構大物なんじゃないだろうか?
「あ、あの気にしないで下さい!」
「そ、そうですよ! 私達も吉井さんのおかげで無事だったんですから、頭をあげて下さい」
エリオとキャロもそう言ったのだが
「ありがとうございます。この度は本当に何とお礼を言ったらいいか‥‥‥」
と穂海ちゃんのお母さんは終始こんな感じだった。
こんな感じで、僕達が穂海ちゃんのお母さんに頭を下げられていると
(明久、エリオ、キャロ。皆無事だったなら早くこの場を離れよう。もう、直ぐ近くまで警察が来てる)
フェイトから念話が送られてくる。
(警察が来たら、何かマズイの? 僕達は何も悪い事はしてないと思うんだけど‥‥‥?)
(三人は目立ち過ぎてるから、多分事故当時の事を詳しく聞かれると思う。けど、私達の戸籍はここにはないから、あまり警察とかそういうのには関わるのは良くないんだ)
なるほど。
確かにフェイトの言う通り、僕達の戸籍はこの地球にはない。
エリオとキャロはミッドにあるし、僕に関しては別の世界の地球だ。
警察に事情聴取とかされたりしたら、色々とややこしい事になりかねない。
(分かった。何とかして、ここから早く離れるよ)
(うん。お願い)
僕はフェイトとの念話を切ると、穂海ちゃんのお母さんに僕達が急いでいる旨を伝える。
もちろん、魔法や別世界の事は隠しながらだ。
途中で色々ボロが出かけたけど、その度にエリオとキャロにフォローしてもらって、何とか穂海ちゃんと穂海ちゃんのお母さんに理解してもらって二人に後の事を任せて、僕達は現場から離れる事にする。
これで問題なく終わると思ってたんだけど、別れ際に穂海ちゃんが
「大っきいお兄ちゃーん! 穂海ね、大きくなったら大っきいお兄ちゃんのお嫁さんになってあげるねー!」
なんて大声で叫びだす。
「ゲホッゲホッ。ほ、穂海ちゃん。そういう事は大声で叫んだりしちゃダメだよ? ってそうじゃなくて、そういう事はもっと良く考えなきゃダメだよ?」
僕は突然の事過ぎて、焦りながら穂海ちゃんに返事、というか受け答えをする。
「えー、穂海、ちゃんと考えてるもん! 大っきいお兄ちゃんは優しいし、かっこいいから穂海が大きくなったら、大っきいお兄ちゃんのお嫁さんになってあげるんだよ?」
「あらあら、穂海ったらお父さんにもそんな事言ったことないのに、大胆になったわね」
お母さん、これは大胆とかじゃなくて、マセてるだけだと思います。
「だってお父さんはお父さんだもん! 穂海知ってるよ? 親子は結婚できないんでしょ? だから穂海は大っきいお兄ちゃんのお嫁さんになるの!」
お、おぉ、この年でそんな事を知ってるなんて、穂海ちゃんは意外と賢いのかもしれない。
僕はようやく落ち着きを取り戻して、穂海ちゃんとの会話に余裕ができて、落ち着いて穂海ちゃんと会話ができるようになる。
「そっか。ありがとう。気持ちは凄い嬉しいよ。それじゃあ穂海ちゃんが大きくなっても気持ちが変わらなかったら、それはその時考えようね?」
「うん! きっと穂海、凄いキレイになって、大っきいお兄ちゃんをビックリさせてあげるからね!」
そう言って、穂海ちゃんは笑顔を見せてくれる。
「楽しみにしておくよ。穂海ちゃんは将来は凄い美人さんになってると思うしね」
「えへへ。ありがとう大っきいお兄ちゃん!」
「うん。‥‥‥それじゃ僕達はこれで」
「はい。本当にこの度はありがとうございました。‥‥‥未来の息子さん?」
「ちょ!? か、からかわないで下さいよ!」
「あら、将来、貴方が穂海のお婿さんになったら、貴方は私の息子になるわけですから、未来の息子でしょ?」
「だ、だからそれは――」
この人は最後になんて事を言い出すんだ!
これじゃ僕がロリコンで、それを親が公認してるみたいじゃないか!
僕はロリコンじゃないからね!? ‥‥‥‥いや、本当に。
確かに穂海ちゃんは可愛いし、将来も美人さんであることは間違いないと思うんだけど、って僕は何を考えてるんだ?
「ふふ。そんなに顔を赤くしなくても冗談ですよ? まぁ、私は本気にしてくれても構いませんけど」
‥‥‥穂海ちゃんのお母さんは優しそうな感じなのに、人を弄る時は、とことん弄るタイプの人だったようだ。
「はぁー、穂海ちゃんのお母さんには勝てる気がしませんね」
「そうかしら? これでも一応手加減したつもりなんだけど? ‥‥‥‥一度本気で私の相手をしてみます?」
「いえ! 結構です!」
これで手加減だなんて、なんて人だ。
この人が本気を出したら、文月学園で鍛えられたメンタルでも一瞬で粉々になってしまいそうだ。
この人なら、文月学園に来ても何ら問題なく、過ごせるんじゃないだろうか?
もちろん、若く見えるけど、子ども持ちという点から考えて教師としてだけど。
「吉井さん、そろそろ」
「あぁ、そうだったね。ごめん、ごめん。じゃ行こうか?」
「「はい!」」
僕はエリオに言われて、警察が来るまでもうそんなに時間がない事を思い出す。
「それじゃ、本当に僕達はこれで」
「はい。ありがとうございました」
「またね~。お兄ちゃん達~!」
そう言って、穂海ちゃんは僕達に手を振ってくれる。
「じゃあね穂海ちゃん」
「バイバイ、穂海ちゃん」
それに大してエリオとキャロも大きく手を振って返す。
そんな三人を見てから、僕は穂海ちゃん達に向かって、お辞儀をして
「さて、早くフェイトと合流しようか? 警察が来る前にここから離れなきゃだし」
「「はい!」」
僕が二人に話しかけてから、僕達三人はダッシュでこの場から離れて行き、フェイトと合流する事にした。
はい。というわけでオリキャラ少女の名前は穂海です。
この子の再登場があるのか、ないのかは今後の展開をみて下さい。
最近非常に暑いので、熱中症とかにならないように皆さん体調には気をつけて、水分を良くとって下さいね!
それでは今回はこの辺りで
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