魔法少女リリカルなのは バカの参戦    作:セイイチ

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なんだか最近、話の確認のために、過去の話を読み返す時に「あれ? この話どこら辺だっけ?」と探すのが面倒になってきたので、サウンドステージが始まるところから、章管理してみました!

因みに、もう一作の方にも章管理しました。

まぁ、両方とも章って感じの区切りではないので、使い方は思いっきり間違えてるんですけどね‥‥‥

と、まぁ前書きはこの辺にして、本編にどうぞ!!


第三十話

 時は少し遡り、場所は明久とエリオが皆と別れてすぐの男湯の脱衣所。

 

 「エリオこっちおいで? ‥‥‥ほら、ここに着替えの服を入れて、鍵をかけて、鍵を持ったままお風呂に行くんだ。分かった?」

 

 「はい。ありがとうございますアキ兄」

 

 僕はエリオにロッカーの使い方を教えて、自分も服を脱いで、いよいよお風呂に入ろうとした時だった。

 

 ガラガラ

 

 「はいどうぞ」

 

 「ありがとうございます」

 

 扉が開いて新しいお客さんが入ってくる音が聞こえる。

 声は随分幼く聞こえたし、エリオ位の子がお風呂に来たのかな? なんて軽い気持ちで扉に視線を向けると、そこにいたのは

 

 「あ、エリオ君、アキ兄♪」

 

 バスタオル一枚しか身に纏っていないキャロの姿があった。

 

 「き、き、ききゃ、きゃ、きゃろ、キャロ! ふ、ふ、ふく、服!」

 

 「うん。女性用更衣室の方で脱いできたよ。へへへ、だからほら、タオルの下――」

 

 「見せなくていいから―――――!!」

 

 エリオは先程別れたはずのキャロが何故ここにいるのか?

 という疑問と共に焦っているのか、純粋にキャロが裸に近い格好だから焦っているのか、どっちかは分からないが、とりあえず完璧に焦っていた。

 因みに僕も声には出してないけど、内心では大いに焦っている。

 だって、ここ男湯なんだよ!? それなのにキャロが突然目の前に、それもバスタオル一枚の姿で現れたら、誰だって焦るでしょ!? というか、なんでキャロがここにいるの!?

 エリオも僕と同じことを思ったのか、キャロに何故ここにいるのか尋ねると、キャロの答えは至極簡単なものだった。

 

 「女の子も11歳以下は男性用の方に入ってもいいんだって。係の人が教えてくれたから」 

 

 なるほど。確かに男の11歳以下が女湯に入ってもいいなら、逆に女の子の11歳が男湯に入ってもいいという事か。 

 

 ‥‥‥店員さーん。ごく一部ではあるけど、男にはロリコンっていう変態もいますから、今すぐ女の子が男湯に入ってくるのは禁止した方がいいですよ――――!!

 とは言え、僕一人がこんな事を言っても、今さら男湯に女子は立ち入り禁止なんてできないだろう。

 それなら、今はこのままこうしてても仕方がない。

 というわけで

 

 「まぁ、エリオ。来ちゃったものは仕方がない。もうこのまま入っちゃおう。僕もできる限りフォローするからさ」

 

 「‥‥‥分かりました」

 

 僕はエリオを説得して、三人でお風呂に入る事にした。

 

 カポン

 

 「わぁ~」

 

 「広い‥‥‥ですね」

 

 「なんか、予想してたよりも随分広いな‥‥‥あ、サウナまでついてるや‥‥‥」

 

 エリオとキャロは初めての銭湯が、こんなに広い銭湯で驚いていた。

 僕は、僕でサウナまでついてる銭湯だったので驚いている。

 と、まぁ僕達は三人とも、この広さに驚いたわけなんだけど、いつまでも驚いたままではいられないので、僕は二人に声をかける事にした。

 

 「とりあえず、二人とも先に体を洗おうか? こういう場所では先に体を洗わないといけないからね」

 

 「あ、はい。分かりました」

 

 「は~い」

 

 こうして、僕が二人に銭湯のマナーを教えながら、僕達は三人並んで、体を洗い、髪を洗った。

 本当は僕が髪とか洗ってあげられたら良かったんだけど、今回はキャロがいるので自重しておいた。

 正直、女の子の髪の洗い方なんて僕には分からないし、下手に洗って髪を傷めたりさせたら申し訳ないからね。

 と言うわけで、偶にエリオと入る時なんかは髪を洗ってあげる時もあるんだけど、今回はエリオの髪を洗うのもなしでいかせてもらう。

 

 

 僕達三人は体や頭を洗い終わり、三人で湯船に浸かり、しばらく雑談をして過ごしていた。

 すると、二人と雑談をしていた、僕の視界に二つの露天風呂が入る。

 

 「ん? あれ? 露天風呂が二つもある‥‥‥」

 

 「あ、ホントですね」

 

 「せっかくだから、あっちにも行って見ませんか?」 

 

 「それもそうだね。じゃあ次は露天風呂に行こうか」

 

 「「はい!」」

 

 こうして、僕等は次は露天風呂に入る事にして、僕達三人はお湯から上がる。

 とりあえず、僕等は近い方の露天風呂に行こうという事になり、まずは近い方の露天風呂へと足を向けた。

 近い方の露天風呂に僕等が行くと、そこには立札があり、その立札には

 

 『男性用露天風呂。全年齢対応』

 

 と書いてあった。

 おかしな事を書いてる立札だな‥‥‥‥‥。

 ここは男湯なんだから、男用の露天風呂に決まってる。わざわざ男性用なんて書かなくても普通に分かるに決まってるじゃない。

 それに、全年齢対応って、これまた変な事を書いてるし‥‥‥

 全年齢じゃなかったら、その年齢内以外の人は、この露天風呂に入れないって事になる。

 こんな立札、置いとく意味なんてあるのかな?

 と僕が考えてると、エリオも立札の存在に気付いたようで

 

 「あれ、こんな所に立札が‥‥‥‥アキ兄、ここにこんなの書いてるって事は、普通の露天風呂は男性用じゃなくて混浴だったりするんですか?」

 

 「え? まさか。普通の所は男女別だよ。まぁ、ごく稀に混浴っていうのもあるみたいだけど、僕はそんなとこ行った事ないから‥‥‥良く分から‥‥な‥い?」

 

 ん? 普通はそうでも、ごく稀に混浴がある?

 もし、もし仮にここが、そのごく稀の銭湯だったしよう。

 ここには二つの露天風呂があり、一つには『男性用』とある。

 ならもう一つの露天風呂は、もしかしたら”混浴”ってことなんじゃないだろうか?

 僕は普段使ってない頭をフル回転させて、ここまでの結論に至った。

 もし混浴なら、僕は合法的に女子(子どもは除く)と一緒にお風呂に入れる!!

 

 「ね、ねぇ二人とも? こっちのお風呂もいいけど、あっちの露天風呂も見てみない?」

 

 僕はなるべく自然に、もう一つの露天風呂を提案してみたんだけど

 

 「え? あ、はい。別にいいですけど‥‥‥」

 

 「なんでこっちじゃなくて、向こうのお風呂なんですか?」

 

 二人は不思議そうに首を傾げながらこんな事を聞いてくる。

 くっ! やはりそこを疑問に思ったか!

 確かに二人からしたら、なんで目の前にお風呂があるのに、向こうのお風呂に行くのか疑問に思うよね。

 なんで向こうのお風呂に行きたいか? そんなのは決まってる。混浴がしたいからだ。けど、それをこの二人にそのまま伝えるわけにはいかない。

 だから、二人を説得するのに、良い言い訳を思いつかないといけないんだけど、生憎と僕の頭は、そう簡単に良い考えが出てくるようにはできていない。

 

 「それは、その‥‥‥ほら、あれだよ‥‥‥そう! せっかくなんだし色んなお風呂を見て回ろうってことだよ!」

 

 結果、出てきたのはこんなめちゃくちゃな理由だった。

 ちきしょう! どうして僕の頭はこんな事しか思いつかないんだ!?

 

 「まぁ、そういう事なら‥‥‥」

 

 僕は自分の頭の出来を恨んでいたのだが、意外な事にエリオとキャロは、こんな言い訳で納得してくれた。

 

 「え? 本当に? いいの?」

 

 「え? だってアキ兄は向こうのお風呂に行きたいんですよね?」

 

 「うん。もの凄く行きたい」

 

 「だったら、向こうに行きましょうよ」

 

 僕は夢でも見てるんだろうか? と思い、自分の頬を抓ってみたが、しっかりと痛みは感じることができた。

 よっしゃ―――! 夢じゃない! なら、これで夢の混浴露天風呂に入れるぞ!!

 

 「いやー、露天風呂楽しみだなー」

 

 僕は高ぶる気持ちを抑えることもせずに、二人を連れて”もう一つ”の露天風呂へと向かった。

 そして、いよいよ露天風呂の前につき、いざ扉を開けようとしたら、またもや立札が置いてあった。

 

 「あれ? ここにも立札が‥‥‥‥ええっと、なになに」

 

 『子ども用露天風呂。12歳以上の男子、立ち入り禁止』

 

 「またか!! また子どもしか入れないのか!!」

 

 またもや僕は混浴を禁じられてしまった。

 一度目は大した期待をしていなかったので、耐えられたが、今回は期待をし過ぎたせいか、まともに立っていられず、僕は両膝、両手を床について目から汗を流していた。

 えっぐ、えっぐ。あんまりだ‥‥‥この仕打ちはあんまりだよ。

 よく考えれば、”もう一つ”の方に『全年齢対応』と書いてある時点で、こっちの風呂は『全年齢対応』でない事は想像がつきそうな物だが、明久は『男性用』の文字に気を取られ過ぎて、『全年齢』の方を完全に忘れていたのだ。

 

 「どうしますアキ兄?」

 

 「やっぱ、”向こう”の露天風呂に行きますか?」

 

 ”こっち” のお風呂に入れる二人は、入れない僕に気を使ってどうするか聞いてくる。

 僕は、両膝は床につけたまま、手だけ床から放した状態になり口を開く。

 

 「いや、もう二人で”こっち”のお風呂に入ってきていいよ? 僕はなんか今のでどっと疲れたから、先に上がらせてもらうよ」

 

 「あ、なら僕も一緒に」

 

 「え? エリオ君もでちゃうの‥‥‥?」

 

 僕が先に上がると言うと、エリオもその後に続こうとして、キャロは悲しい顔を見せる。

 

 「うっ! あ、いや、その、僕は‥‥‥もうちょっとだけ入る事にするよ‥‥‥」

 

 エリオはキャロの悲しそうな顔に耐えられなかったのか、もう少し残る事にしたようだ。

 うん。あれはしょうがない。キャロに、女の子にあんな顔されたら、断れないよね。僕がエリオの立場でも間違いなくキャロの悲しそうな顔に負けて残っていただろう。

 まぁ、けど二人だけ残して先に僕だけ出るのも、保護者としてはなんだかあれなので

 

 「じゃあ、二人とも気を付けてね? 僕はとりあえずサウナに入ってるから、二人が出る時に声をかけてくれる?」

 

 僕はサウナに入って二人が満足して出てくるのを待つ事にした。

 

 「「はい! 分かりました」」

 

 二人とも了承してくれたので、僕は二人が混浴用の露天風呂に入ったのを確認した後、一人でサウナ室に入ることにした。

 

 「まぁ、二人はまだ子どもだし、あそこは大人の男子は入れないから、心配ないだろうし、僕は僕でゆっくりさせてもらおう」

 

 そう呟いてサウナ室の扉を開くと

 

 

 「て、鉄人!?」

 

  

 そこには筋骨隆々の男が裸で座っていた。

 しかも、座っていたのは僕の知っている顔、文月学園の補習担当でFクラスの担任も務める、西村宗一郎、通称鉄人だった。

 

 「誰が鉄人だ! ってお前は‥‥‥吉井じゃないか! どうした? お前は去年からアメリカに行ってたんじゃなかったのか?」

 

 どうして鉄人がここに!? というか、アメリカってなに!? 僕は生まれてから一度もアメリカどころか海外にすら行った事ないんですけど!?

 僕が混乱していると、鉄人は一人でどんどん話を続けていく。

 

 「今日はどうしたんだ? 中学校には顔を出したか?」

 

 「え? あ、いや僕は‥‥‥」

 

 「いやー、それにしても懐かしいな。お前たちが中学を卒業すると同時に、お前はアメリカに引っ越してしまったからな。お前と同期の奴らとは、偶に会うんだが、お前とは全然会えなかったからなー。いやー本当に懐かしいな」

 

 ‥‥‥おかしい。どう考えてもこの状況はおかしい。

 まず、何がおかしいって、鉄人は普段、こんなにおしゃべりじゃない! さっきから僕が話す暇なんかない位に一人でずっとしゃべり続けるなんて、こんなの鉄人らしくない!

 第二に僕が鉄人と初めて会ったの高校だ。

 中学の時は鉄人の存在すら知らないのに、鉄人が中学の話をするなんて絶対変だ!

 

 「それはそうと、吉井、いつまでもそんなところに立ってないで、早くこっちに来て座れ」

 

 「いえ、僕は」

 

 「遠慮する事はない。俺とお前の中じゃないか」

 

 どんな中!? 知らないよ!? 僕はこんな鉄人を知らないよ!? この鉄人は僕とどんな中だと言うつもりなの!?

 

 「ほら、早く閉めないか。気温がどんどん下がっていくだろうが」

 

 「いえ! 僕はやっぱりいいです―――!!」

 

 僕はそう言って全力で扉を閉めようとしたんだけど

 

 「だから、遠慮するなと言ってるだろうが!!」

 

 鉄人はその閉まろうとしている扉を掴み、扉は閉まるどころか全開してしまった。

 ヒィ―――!! 性格は全然違うのに、力だけはまるっきり、僕の知ってる鉄人だぁ!

 

 「ほら、さっさと入れ」

 

 そう言って鉄人は僕の事を抱え上げてしまう。

 

 「ちょお!? 鉄人!? や、止めて、降ろして! 誰か! 誰かヘルプミィーーー!!!」

 

 「ん? どうした吉井? 昔と比べて発音が変になっているぞ? 風邪でも引いてるのか?」

 

 鉄人は僕を持ち上げたまま、サウナ室の中へと入り扉を閉めてしまう。

 あああぁぁぁぁ!! 嫌だ!! 

 ただでさえ鉄人と二人きりになるなんて嫌なのに、こんな所で変な鉄人と二人っきり(しかも二人とも裸のまま)なんて冗談じゃない!! 誰か、誰か助けてーーー!!

 不幸にも、今男湯には僕と鉄人しかおらず、僕の叫びは誰にも届く事はなく、僕はサウナ室に閉じ込められてしまった。

 

 「いやー、それにしても本当に久しぶりだな吉井。あれから――――」

 

 それからは正に地獄だった。

 この鉄人の知ってる”吉井明久”は僕とは別の人みたいだから、余計に地獄だった。

 鉄人いわく、”吉井明久”は中学を卒業と同時に、アメリカのボストンにあるハ○バ○ド大学に飛び級して行くような天才だったみたいだ。

 中学では二年連続、生徒会長。成績は常にトップ。運動神経は‥‥‥そんなに良くなかったみたいだけど、教師の代わりに授業をしたりと超優等生で、教師の評価も最高だったとか。

 ‥‥‥あれ? 同じなのは名前だけで、他は全部僕と違うのは何でだろう‥‥‥?

 とまぁ、そんなわけで”吉井明久”の事を聞いてて、いくら僕でも、この鉄人の知ってる”吉井明久”が”この”世界の”吉井明久”だと理解するのは、そう難しいことじゃなかった。

 僕は別人だと何度も言ったんだけど、鉄人は

 

 「ははは! 日本に帰ってきたばかりで、日本語を忘れてしまったのだな? なーに心配する事はない! お前なら直ぐに思い出せるさ。ははは!」 

 

 なんて言って、僕の話なんて一向に聞いてくれなかった。

 結果、エリオが迎えに来るまでの間(約30分。自分でも良く倒れなかったなと思う)ずっと鉄人から拷問を受けさせられる事になってしまった。

 今まで鉄人には、補習と言う名の拷問を幾度となく虐げられてきたけど、これに比べると今までの拷問は遊びだと思えてくる。そんな拷問だった。

 エリオが来たことで、ようやく僕が別人だと信じてくれたみたいで、凄い謝られたけど、正直、僕はそんなのは聞いちゃいなかった。

 頭がガンガンして気持ち悪かったからね。

 こうして僕の記憶の中に、一生忘れられない悪夢として、この出来事は残る事となった。

 因みに、エリオがいなかった30分間は、エリオは女湯にいたらしい。  

 どうして、僕とエリオでこんなにも差があるんだろうか?

 僕のこんな心からの疑問に、どこかから『邪な心で混浴をしたいと願った、邪心でいっぱいの心を持つ者と、純粋な心で女風呂に入ろうとしなかった清らかな心を持つ者との差だ』と聞こえたような気がしたのは、はたして気のせいだったのだろうか?

 まぁ、とにもかくにも、こうして僕達の入浴タイムは終わりを告げたのだった。

 

 

  

 

 




遂に通算UA数が3万を超えました!!
これも読者の皆さんのおかげです!
本当に当作品を読んで下さりありがとうございます! 

さて、今回の話で、以前から言っていたバカテスキャラが登場しました!
そして、その登場キャラとは鉄人でした!

この鉄人は”リリなの”世界にいる鉄人なので、”バカテス”世界の鉄人とは違います。
なので、あんなにおしゃべりで、人の話を聞かない迷惑野郎だったわけです。
西村先生、あんた良い人なのに迷惑野郎なんかにしてすみませんでした―――!!

作中名前だけ出てきた”吉井明久”のスペックに関しては、主に明久のスペックとは真逆になるようなスペックにしました!
つまり、”吉井明久”が飛び級できるだけの学力を持っていたのは、それだけ明久がバカだって事ですね!
ですので、まぁ”吉井明久”は体は強くありません。
FFF団に目をつけられたら、一撃で死んでしまいます。それくらい体が弱いです。←原作では考えられない。

と、まぁ恐らく二度と出てこないであろう2人のキャラの設定はこの辺にして
今回はこの辺で失礼を
アンケート回答、感想、評価お待ちしています!!

尚、アンケートですが、作者の判断で、これ以上の投票は見込めないと判断したら、予定よりも投票数が少なくても、そこで切ることにします。
その時、同票だった場合は、同票の中から作者の好みで選ぶことにします。 
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