魔法少女リリカルなのは バカの参戦    作:セイイチ

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第四十一話

 前回の戦闘機人戦以降、緊急出動は何故かは分からないけど全くなくて、僕等は先日六課に出向してきたギンガさんと一緒に、毎日訓練の日々を送っていた。

 ヴィヴィオも毎日笑顔で生活してるし、隊長、副隊長も調子はいいみたいだし、今の六課はこれまでに無いくらい好調だった。

 そんな状況で

 

 「と言うわけで、明日はいよいよ『意見陳述会』や。明日十四時からの開会に備えて、現場の警備はもう始まってる」

 

 テロが起こると予想されている『意見陳述会』は明日へと迫っていた。

 今日の夜からナイトシフトで、なのはとヴィータ、リイン、それに僕を除くフォワード四人は今夜から出発。明日の早朝から、はやてとフェイト、シグナムは現地入りだ。

 因みにギンガさんは既に現地入りしている。

 

 「皆、私等が現地入りするまで、警備は頼むね?」

 

 「「「はい!!」」」

 

 と、言うわけで僕等が先発組の見送りをしていると

 

 「ん? あれ? ヴィヴィオ?」

 

 ヴィヴィオが寮母のアイナさんに連れられて、ヘリポートまで来ていた。

 僕が気づいて直ぐに、なのはもヴィヴィオに気づき

 

 「あれ? ヴィヴィオ。どうしたの? ここは危ないよ?」

 

 ヘリから一度降りてヴィヴィオに近寄って行く。

 

 「ごめんなさいね、なのは隊長。どうしてもママのお見送りするんだ。って」

 

 そっか、ヴィヴィオはなのはの見送りに来たのか。

 ヴィヴィオと会ってから幾度となく思ったけど、なんて可愛らし子なんだ。

 

 「もー、ダメだよヴィヴィオ? アイナさんに我がまま言っちゃ」

 

 そう言ってなのははヴィヴィオの鼻をつまんだ。

 うん。この光景も微笑ましいね。

 

 「ごめんなさい‥‥‥」

 

 けど、なのはに謝るヴィヴィオの表情は、なんだか寂しそうと言うか、心配そうと言うか、不安そうな顔をしている。

 どうしたんだろうか?

 

 「なのは、夜勤でお出かけは初めてだから、きっと不安なんだよ」

 

 あ、なるほど。だからヴィヴィオはこんな顔をしてるのか。

 フェイトに言われて僕同様、なのはも今気づいたのか、ヴィヴィオが何故ここまで来たのか納得したようだ。

 

 「ああ、そっか。‥‥‥‥なのはママ今夜は外でお泊りだけど、明日の夜にはちゃんと帰って来るから」

 

 「ぜったい‥‥‥?」

 

 ヴィヴィオは目に涙を溜めながら、心配そうに聞く。

 もし、なのはが帰って来なかったらと思うと不安で仕方がないんだろう。

 

 「絶対に絶対。いい子で待ってたら、ヴィヴィオの好きなキャラメルミルク作ってあげるから」

 

 余談だけど、ヴィヴィオはなのはの作ったキャラメルミルクが大好物だったりする。

 僕もヴィヴィオにお菓子を色々作ってみたんだけど、『なのはママのキャラメルミルクがすきー』なんだそうだ。

 ‥‥‥‥‥お菓子だけだよ!? 料理は僕の作ったご飯が一番おいしいって言ってくれてるからね!?

 って、僕は何を張り合ってるんだろうか?

 と、僕が妙な事を考えている間に、なのは達の準備が終わり、いよいよ出発するようだ。

 

 「じゃあアイナさん、ヴィヴィオの事お願いします。明久君も、緊急事態になるまではヴィヴィオの事よろしくね?」

 

 「はい。任されました」

 

 「僕も。喜んで」

 

 こうして、僕達が見送る中、なのは達先発隊は管理局地上本部に向かって出発した。

 

 「さ、戻ろうかヴィヴィオ?」

 

 「うん」

 

 明日の早朝には、はやてとフェイト、シグナムの三人も出動だ。

 それにヴィヴィオだってもう寝る時間だし、あまりここに居させる訳にはいかないだろう。

 なのは達を見送った後は、僕はフェイトとヴィヴィオを二人の部屋(正確にはなのはを含めた三人)まで送り届けてヴィヴィオ達と別れて、自室のベッドにてゴロゴロしていた。

 

 「はぁー。なんか忙しいのは忙しいので嫌だけど、こうして何もせずジッとしてるのも落ち着かないもんだね」

 

 明日テロが起こるかもしれないと分かってる分、余計に何かしてないと不安になる。

 

 「いっその事、自主練でもしてよっかな?」

 

 僕はあまりの落ち着かなさに、らしくもなく自主練しようか? なんて考えてしまう。

 六課に来たばかりの頃の僕からは、考えられない発言だろうな。

 

 「‥‥‥‥僕はあの頃よりも、ちゃんと成長してるのかな?」

 

 と、ガラにもなく昔の事を思い出して、ポツリと呟く。

 

 『こんな短期間で、マスター程変われる人物なんて、滅多にいませんよ?』

 

 ドラグーンが僕の独り言に返事をしてくれる。

 ‥‥‥‥まぁ、ちょうど手持ち無沙汰で暇だったから良いんだけど、もう少し驚かないように配慮して欲しい。

 前から言おうと思ってたんだけど、独り言に対して急に返事をされると、かなりビックリするんだから‥‥‥‥

 

 「そんなに僕って変わったかな?」

 

 『はい。最初の頃なんて、マスターは六課で一番弱かったのに、訓練途中で脱走を謀る位でしたからね』

 

 「うっ! だ、だってあの時は、そんなに真剣に強くならなくても、何とかなると思ってたんだもん」

 

 最初は本当に強くなれなくても良いと思ってた。

 けど、扇が現れて、僕自身が死にかけて、その上僕が弱かったせいで皆に迷惑をかけた時から、本気で皆を守れる位、強くなりたいと思い始めたんだ。

 それまでの僕は、まぁ、ホントにダメな奴だったと思う‥‥‥‥‥

 

 

 

        ☆

 

 

 

 時は過去。

 僕がまだ、機動六課に入って間もなかった頃。

 

 「はい。それじゃ五分休憩して、また集合ね?」

 

 僕達フォワード組は、なのはの鬼の訓練を毎日受けていた。

 僕は技術はまだまだだけど、体力だけはあり休憩中にただ一人自由に動けるだけ気力が残っていた事もあり、本日三回目。トータルで言えば、二けた目位の脱走を計っていた。

 

 『マスター、また脱走を試みるんですか?』

 

 「しっ! 声が大きいよドラグーン! 見つかっちゃうじゃない!」

 

 僕は自分のデバイスであるドラグーンに声のデカさを注意する。

 ただでさえ、過去に一度たりとも脱走に成功してない、なのはが相手なのに、単独で脱走しようと言う無茶な事をしようとしてるんだ。余計な事をして気づかれたくない。

 まぁ、今にして思えば、この時すでになのはは気付いていたんだろうけど、この時の僕は

 

 「よし、ギリギリセーフ。まだ気付かれてないみたいだ」

 

 本気で気づかれていないと思い込んでいた。

 

 『それでマスター。今回はどうやって逃走を謀るおつもりで?』

 

 「今回は海を泳いで逃走する」

 

 『泳いで、ですか?』

 

 「うん」

 

 今までは、どんなに全速力で陸を逃走しても訓練場内で捕縛され、建物の中に隠れても直ぐに見つけられ、最近覚えた飛行は飛んだ瞬間捕まえられで、一度も上手くいっていない。

 ならば、新ルートを開拓するしかないと、僕が必死で考えたのが

 

 『海を遠回りしながら泳いで、隊舎の中に入る。ですか?』

 

 「そう言う事」

 

 だいたい、今までの逃走ルートには無理があったんだ。

 陸での逃走は空を飛べるなのはが圧倒的に有利だし、そもそも出口は一つしかないんだから逃げれる訳がない。

 隠れるのだって、なのはは地形を全て把握しているわけだから、どこに隠れようとも直ぐに見つかってしまう。

 飛行なんて論外だった。

 空はなのはの最も得意な領域だ。そんな場所で飛んでまもない僕が敵うはずがない。

 

 「だから今回は海。しかも、僕の体力が持つギリギリのコースで遠回りするから、なのはにコースを読まれる事はない。‥‥‥‥これなら逃げられる!」

 

 『はぁー。まぁ、頑張ってください。‥‥‥‥逃走後の訓練を』

 

 逃走後の訓練? そんな物は受けるつもりはない! 

 今回こそ、僕は逃げ切って見せる!

 僕はそんな強い意志を持って、自らの安息のために海の中へと飛び込み、逃走を開始しようとした時だった。

 

 「‥‥‥あれ? どうしてこんな所に魔力弾があるのかな‥‥‥‥‥?」

 

 僕が海に入ると、僕の視界にはピンクの魔力弾が映っていた。

 これなんか見覚えあるぞ?

 と、僕が嫌な予感を感じていると

 

 『アクセル!』

 

 どこからともなく、なのはの声が聞こえてきて

 

 「どわぁ!? なーして!?」

 

 ピンクの魔力弾が突如、僕に向かって接近してきた。

 ちくしょう! これやっぱり、なのはの魔力弾だ!

 

 「ぶはぁ!」

 

 僕は必死に魔力弾を回避した後、息継ぎのために一度海面まで上がると

 

 『明久君ー、無駄な抵抗は止めて大人しく帰ってこようね?』

 

 なのはから通信が入る。

 どうやら、既に僕が逃走した事に気づいているようだ。

 僕が海に入って、まだ一分も経っていないというのに‥‥‥‥

 

 「そうはいかないよ! これでも僕が必死で考えた作戦なんだ! 今回こそ脱走させてもらう!」

 

 いくらなのはでも、この広い海の中で僕を見つけるのには相当時間が掛かるはずだ。その間に逃げ切れば僕の勝ちだ! っとその前に、なのはの魔力弾は消滅させないとね!

 そんなわけで、僕はなのはの魔力弾に魔力をぶつけて、なのはの魔力弾を消してから

 

 「じゃあ、皆は訓練頑張ってね? 僕は‥‥‥‥‥早退します」

 

 なのはとの通信をきり、再び海中に潜り逃走を謀る。

 今度は魔力弾と遭遇しないように、注意しながら進まないとね♪

 

 

      ☆

 

 

 『と言うわけで、また明久君が脱走したから、ちょっと行ってくるね?』

 

 「あ、はい。お疲れ様です。‥‥‥‥なのはさんも大変ですね」

 

 『んー、まぁ大変と言えば大変だけど、休憩時間中にあえて体を動かしてる明久君の体力トレーニングにもなるし、私も追跡のトレーニングになるから一石二鳥って感じかな? 今度、ティアナ達も参加してみる?』

 

 「あ、いえ、その‥‥‥今は訓練だけで手一杯です‥‥‥‥」

 

 『にゃははは。それもそっか。じゃあ私は明久君を捕まえてから戻るから、それまでよろしくね?』

 

 「はい!」

 

 それを最後に通信は終了し、なのはは明久を捕えに海上まで飛んで行った。

 

 「と言うわけで、吉井はまた脱走しようとしてるらしいわ」

 

 なのはと通信越しに会話をしていたのは、フォワードメンバーを代表してティアナだった。

 ティアナは、今報告を受けた事を他のフォワードメンバーに伝える。

 このやりとも、明久が六課に来て訓練を受けるようになってからは恒例になっていた。

 

 「アキ、また逃げたんだ‥‥‥‥」

 

 「毎回休憩の時に逃げだしてますけど、どんだけ体力有り余ってるんでしょうか‥‥‥‥?」

 

 「なんか疲れ知らずって感じですよね‥‥‥‥‥」

 

 スバル、エリオ、キャロの三人も、もう毎度の事なので必要以上に驚く事はなかった。

 

 「まぁ、その内捕まって帰ってくるでしょ。いつものごとく、なのはさんが吉井を捕まえて戻ってくるまでは休憩だから、ゆっくり休ませてもらいましょ? なのはさんも、そのつもりで休憩時間は五分って短い時間にしてるみたいだしね」

 

 こうして、明久以外のメンバーは休憩時間はゆっくり休み、休憩後の訓練を全力で頑張る。

 それがフォワードメンバーの日常だった。

 

 

      ☆

 

 

 

 明久以外のメンバーが休憩している頃、脱走を試みていた、我らが明久は

 

 「ど、どうして行く先々で、なのはの魔力弾があるんだ!?」

 

 行く先々で魔力弾と遭遇して、ボロボロになっていた。

 いったい、いくつ仕掛けてあるんだ!? この魔力弾!?

 

 『マスターの行動が読まれてたんじゃないですか?』

 

 「そんなバカな!? もし仮に、海に逃げると言うコースが読まれてても、泳ぐコースまでは分からないはずでしょ!? このコースは僕が緻密に考えたコースなんだよ!?」

 

 『マスターが緻密に考えたコースなら、なのはさんなら少し考えれば分かるコースって事ですよね?』

 

 「失礼な! そのいい方だと、僕が必死に考えるのと、なのはが少し考えるのと知能が一緒と言う事になるじゃないか!! 流石にそれは失礼でしょ!?」

 

 『ああ、そうですね。失礼しました。なのはさんなら、考えなくても分かったかもしれませんね。なのはさんの少しとマスターの本気を比べるなんて、なのはさんに失礼でしたね』

 

 「僕にだよ!!」

 

 なんて失礼なデバイスなんだ。

 いくら何でもそこまでバカじゃない! と思いたい‥‥‥‥

 

 『っ! マスター! 前方にまた魔力弾が増加しました!』

 

 っと、どうやらいつまでもバカな事言ってる場合じゃないようだ。

 

 「ドラグーン、なるべく魔力弾が少ない方向の検索お願い!」

 

 『分かりました、マスター』

 

 僕はドラグーンに極力安全なルートを検索してもらう。

 ここから先はバカな事を言ってないで、全力で頭と体を使わないとね。

 相手はなのはなんだから。

 と、僕がこれから先の事を、あれこれ考えていると、ドラグーンの検索が終わったようだ。

 

 『マスター、少しですが直線を進むよりななめ左方向に進む方が魔力弾の数は少ないです。逆にななめ右方向に進むと数が増えます』

 

 「了解! ありがとうドラグーン」

 

 僕はドラグーンの情報を聞いた後、直進するのを止めて”右”方向に進み始める。

 

 『マスター? 話は聞いていましたか?』

 

 「もちろん! だからこそ、こっちに進むんだよ!」

 

 言ったでしょ?

 ここから先は全力で”頭”と”体”の両方を使うって。

 普通なら、数の少ない方を選ぶだろう。

 けど、なのはがそんなミスをするはずがない!

 なら、少ない方には罠が仕掛けられていると考えるべきだ。

 罠が仕掛けられていると分かっている以上、そっちに行くバカはいないだろう。

 魔力弾が多い方は、僕が頑張れば回避できるわけだしね!

 

 『マスター、そこまでするなら、普通に訓練を受けてる方が楽だったと思いますよ?』

 

 「ここで逃げ切るのと、最後まで訓練受けるのとじゃ、休める時間が違うでしょ!」

 

 何を言い出すかと思えば、ドラグーンは何を言ってるんだか‥‥‥‥

 

 『‥‥‥‥‥好きにしてください』

 

 「言われなくたって、そうするよ。っとそんな事言ってたら、魔力弾が見えてきた。行くよドラグーン!」

 

 『はい、マスター』

 

 僕はドラグーンに一声掛けてから、あまりの魔力弾の多さでピンクに輝いている地帯に向けて、全力で泳ぎだす。

 

 『マスター、気を付けてください。攻撃が来ます!』

 

 ドラグーンの注意の後、魔力弾は一斉に僕に向かって、接近してくる。

 僕はそれに対して、ドラグーンを展開して剣、二振りでそれを迎撃していく。

 基本的には回避、迎撃と言う選択肢を取る僕だけど、今回はバリアも駆使して文字通り、全身全霊で全力を尽くて進んで行く。

 僕は全身ボロボロになりながらも、やっとの思いで魔力弾を掻い潜り随分と時間を掛けたけど、ようやく逃げ切れたと安堵し、陸に上がると

 

 「はい。ご苦労様。せっかくここまで来たけど、まだ訓練は終わってないからね? 早速訓練に戻ろうか?」

 

 僕の目の前には笑顔を作っている、なのはがいた。

 

 「な、なのは!? どうしてここに!?」

 

 な、なんでなのはがここにいるの!?

 と、僕が驚いていると、なのはは笑顔のまま説明してくれる。

 

 「んー、勘、かな? 色々考える明久君なら、そろそろ海を使って逃げると思ってたし、泳ぐコースも多分、最大限に私を警戒して、自分の体力ギリギリのコースを選ぶかな? って。因みに、最後の罠は魔力弾の少ない方向に罠があると思わせて、こっちに誘導するための罠でした。あの時、余計な事を考えないで、魔力弾の少ない方向に逃げてれば、上手い事逃げれたかもだけど、やっぱり明久君はこっちに来てくれたね」

 

 な、なんという洞察力。

 しかも、コースもほとんど考えないで読まれてるし‥‥‥‥

 いったい僕の緻密な計算はなんだっただろうか?

 

 「はぁー、また失敗か‥‥‥‥今回はいけると思ったのになー。‥‥‥‥しょうがない素直に戻るよ」

 

 今回も脱走に失敗したんだ。ここは素直に戻るとしよう。

 これ以上、なのはの時間を取るわけにはいかないからね?

 僕はなのはに捕まると、率先して訓練場に向かって歩いて行く。

 いや、ホント早く訓練にもど――

 

 「反省しているように見せても、今回もペナルティーとして隊舎の回りのランニング、皆の倍だからね?」

 

 「ダッシュっ!」

 

 ちくしょう!! 素直に戻っても、ペナルティーは消えないのかっ!

 僕は素直に戻る事により、ペナルティーを無くそうとしたんだけど、その目論みは失敗に終わったので、再び逃走を謀る。

 だが、当然なのはがそんな事を許すはずがなく

 

 「こら、逃がさないよ?」

 

 なのはに首根っこを掴まれ再捕獲される。

 あはは。‥‥‥‥‥また逃げれなかった。

 

 

 

       ☆

 

 

 現在。

 

 「いやー、あの頃は色々バカ丸出しだったね」

 

 『‥‥‥‥それは今もでは?』

 

 ドラグーンは相変わらず、失礼なデバイスだよね。

 まぁ、こんな事を言いつつも、危ない時は助けてくれるし、良い相棒ではあるんだけど‥‥‥‥

 

 『それでマスター。これから自主練に向かわれるのですか?』

 

 「う~ん、どうしようか? 明日に備えて自主練してもいいし、体調を整えるためにこのまま寝ても良いし‥‥‥‥‥‥」

 

 正直かなり悩む。今回は何だか、凄い嫌な予感がするんだよね‥‥‥‥。

 

 『悩むくらいなら、今日はもうお休みにになられて、明日の朝から自主練をなされたらいかがですか?』

 

 「それもそっか。じゃあ今日はもう寝るよ。それで、明日の朝フェイト達の見送りをした後に自主練する事にするよ。だから、明日もいつも通り起こしてね?」

 

 『了解しました』

 

 僕は結局、ドラグーンの提案を採用して今夜は休む事にする。

 まぁ、ここで無理して明日ヘロヘロになって役に立たないとか最悪だしね。

 今日ゆっくり休んで、明日の朝の自主練も軽く流す程度なら問題ないだろうしね。

 こうして僕は、『意見陳述会』の前日を終えたのだった。

 

 

 

 

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