魔法少女リリカルなのは バカの参戦    作:セイイチ

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第六話

 僕がドラゴンの子孫であると判明してから一週間たった日。

 僕は再びシャーリーにデバイスルームに来るように言われたので、デバイスルームに行くと、そこにはシャーリーだけでなく、なのはとフェイト、はやても部屋に集まっていた。

 

 「お? 来たなアキ君。待っとたで」

 

 「どうして、はやて達がここにいるの?」

 

 「にゃははは。明久君のデバイスができたって聞いたからついてきちゃったの」

 

 「フェイトも?」

 

 「うん。ごめんね? 何も言わなくて。けど明久のデバイスがどんなのか知りたかったんだ」

 

 「いや、別に謝る必要は全くないけど‥‥‥」

 

 3人とも僕のデバイスが知りたくて来たみたいだけど、大丈夫かな? 僕、デバイスなんて使った事ないから上手く扱えるか不安なんだけど‥‥‥

 

 「あ、来てくれたんですね。明久さん」

 

 と、僕が来ていた事に気が付いたシャーリーが僕に近づいてくる。

 

 「はい。明久さん。これが明久さん専用のデバイスですよ。デバイスは道具ですけど意志を持ってる道具ですから、大切に使ってあげてくださいね?」

 

 そう言ってシャーリーが渡してきたデバイスはペンダントだった。

 

 「え? あの~、シャーリー? デバイスってこんなに小さい物なの? これって戦闘でどうやって使えばいいの? こんなに小さかったら戦ってたら直ぐに無くなるような‥‥‥」

 

 「もう! 明久君! この前渡した本にその事はちゃんと書いてあったでしょ!? もしかして忘れちゃったの?」

 

 「なのはに貸してもらった本? ‥‥‥あっ! うん。忘れちゃった」

 

 僕はこの1週間、なのはに渡された魔法入門書を読んで過ごしていたんだけど、僕には難し過ぎて理解できず、なのはに説明をしてもらって読んでいたんだけど、その中にデバイスの事を書いてある内容もあったような気がするが、内容は全く覚えてない‥‥‥

 

 「‥‥‥明久君。デバイスの事を説明した事あったと思うんだけど?」

 

 「ごめんなさい。今すぐ思い出せるように考えます!」

 

 「‥‥‥もういいよ。明久君がたった一回の説明で理解できるなんて思ってた私が間違ってたから」

 

 なのはが諦めたように説明してくれる。

 この1週間で六課の皆に僕はバカだと完全に思われたらしい。

 学校に行ってた頃と何も変わらない扱いだった。

 や、嫌だな。泣いてなんかいないよ? ただちょっと目から汗が出てきただけだから。

 

 「聞いてるの明久君!?」

 

 「は、はい! あ、ごめん。聞いてませんでした‥‥‥」

 

 「いい加減怒るよ!? いい!? 簡単に言うとデバイスは使用する時は大きくなるの! 分かった?」

 

 「はい。もう忘れないようにします」

 

 なのはが本当にちょっと怒っていた。これからは教えてもらった事は忘れないように努力しよう。 

 「なんか、伝説のドラゴンの子孫とは思えないね?」

 

 「まぁ元龍もアキ君みたいなんが、子孫になるとは思ってなかったやろうな」

 二人とも酷い言いぐさだ。けど全く反論できない。

 というか僕、ドラゴンの力なんていらないんだけど‥‥‥

 

 「まぁこれで何やかんや言うても、アキ君もデバイス持ち、これで訓練にも参加できるな」

 

 「訓練ってなのはの?」

 

 「うん。そうだよ。なのはは教えるのが凄く上手いから明久もきっと直ぐに強くなれるよ」

 

 「ビシバシ鍛えてあげるね?」

 

 「アリガトウゴザイマス」

 

 なぜだ? 強くしてもらえるなら嬉しいはずなのに、素直に喜べないんだけど? 一体僕に何があるって言うんだ?

 

 「じゃあ早速訓練に行こうか明久君? とりあえず魔法の使い方は本で勉強してもらったから、いきなりだけど明久君には実力を測るために、腕試しをしてもらうね?」

 

 ああ、分かった。

 この1週間は凄く平和だったから気づくのが遅れたけど、この感覚は僕に危険が迫ってるっていう僕の防衛本能が働いてるんだ。

 良くFFF団に追いかけられた時の感覚に似てるから間違いないな。

 

 「お、お手柔らかに」

 

 さて、どんな事が僕を待ち受けてるんだ?

 僕はもう諦めに入っていた。

 まぁ相手はFFF団じゃないんだし死ぬことはないだろう。‥‥‥なのはが常識を持っていればだけど‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

       ☆

 

 

 「え~っと? どうして海の上にいきなり廃ビルがでてくるの?」

 

 「六課の技術力のおかげかな?」

 

 「‥‥‥六課って凄すぎない?」

 

 「まぁそんな細かい事は気にせんと、早よ始めようや、なのはちゃん」

 

 「うん。そうだね。それじゃあ明久君準備はいい?」

 

 「‥‥‥良くないって言ったら?」 

 

 「腕試ししながら準備を完了させてね?」

 

 「待つ気はないの!?」

 

 何で準備が良くないのに始めるの!? 普通は待つものじゃない!?

 

 「え? だって明久君武装も完璧に装備して準備万端でしょ?」

 

 なのはの言う通り僕は、僕のデバイスである”ドラグーン”を持って戦闘準備万端である。

 因みに名前はシャーリーがドラゴンっぽい名前にしようと思ってつけたらしい。どんだけ僕をドラゴン扱いしたいんだ?

 そして、今僕が着ているのは、黒いレーザーコートを着こんで黒いズボン、黒いブーツと黒で身を纏っていた。

 武器は剣を2本持っている。これが僕のBJとデバイスだ。

 シャーリー曰く、二頭の龍の力→二頭龍→二刀流だそうだ。ダジャレでで僕のデバイス作るな! と、突っ込みたい。

 

 「じゃあ明久君、今度こそ準備はいい?」

 

 「どうせ僕に拒否権ないでしょ? いいよ? いつでも」

 

 「明久君には私達とは魔力の性質が全く違うからAMFは効かないから強めのガジェットで行くね?」

 

 「「「「え!?」」」」

 

 なのはの言葉にフォワード陣の4人が驚きの声を上げる。まぁ知らないなら驚くのも当たり前かな? 

 僕はなのはから聞いて知ってたけど。

 AMFとは魔力の結合を妨害するものらしいんだけど、僕はドラゴンの力のせいかAMFが効かず、何の問題もなしに魔法が使える。

 はやて達が言うには、これはかなりの戦力アップ何だそうだけど、僕自身はあんまり自覚ないんだよね~。むしろ皆の足手まといにならないか心配だ。

 

 「じゃあ始めるね。‥‥‥動作レベルA、攻撃精度C、Ⅰ型を5体。それじゃあ明久君頑張ってね? クリア条件は20分間に5体のガジェットの捕獲、または破壊。‥‥‥それじゃあ行くよー。レディーゴウ!!」

 

 なのはがスタートを告げると同時に今まで僕となのはが会話していたモニターが消え、代わりに僕の周りに魔法陣が浮かびそこから5体の等身大カプセルが現れた。

 これがガジェットというやつなんだろう。

 そこまで強そうに見えないけど気を引き締めなきゃ。

 

 『マスター。気を付けて下さい。右斜め後ろから攻撃がきます』

 

 ドラグーンの声を聴き、僕は攻撃してくるガジェットを一度も見ずに左側に飛ぶ。と同時に周りのガジェットの位置を確認して逃走ルートを確認した。

 

 「ドラグーン! 攻撃感知をお願い!」

 

 『了解しました。マスター』

 

 僕はドラグーンに感知を任せて、着地と同時に空中で決めていた逃走ルートを一目散に走り出す。 当然ガジェット達は僕に攻撃を仕掛けながら僕を追いかけてくるが、ドラグーンの感知に従い、僕は走るペースを変えずに全て最小限の動きで回避した。

 

 

         ☆

 

 

 明久がガジェットから華麗に逃げている頃見学組は

 

 「す、凄い‥‥‥」

 

 「なんで吉井は後ろを見ずにあんなに完璧に回避できるのよ‥‥‥」

 

 スバルとティアナは驚き、

 

 エリオとキャロは明久が全く無駄のない動きで、ガジェットの攻撃を回避する姿に呆気にとられていた。

 

 「ドラゴンの力でここまでの回避力‥‥‥なわけないな。アキ君はまだ一回も魔法を使ってへんしな」

 

 「正直、驚いたね。動作レベルAだけじゃなくて、攻撃精度もBかAでも全く問題なかったかも」

 

 「けど、まだ魔法を一回も使ってないし、逃げてるって事は現状あれが精いっぱいなんじゃないのかな?」

 

 「ううん。フェイトちゃん、明久君に何回か魔法の事聞かれて、教えた事があるんだけど、明久君はデバイスなしでも魔法が使えてたのに、今は使ってない。って事は何か考えてるんだと思う」

 

 はやて、なのは、フェイトは冷静に明久の事を分析しながらも、明久の回避力の高さには少なからず驚かされていた。

 見学組が明久の回避力に驚かされている間に、明久は反撃の準備を着々と進めていた。

 

 明久はドラグーンの指示に従いながら最小限の動きで攻撃を回避している間に、廃ビル同士をつなぐ連絡橋に来ていた。

 すると、明久はそのまま連絡橋の真下で止まり、ガジェットを迎えうとうとしている。

 

 「わざわざ連絡橋の下まで移動して何をするつもりなんだろう?」

 

 「‥‥‥フェイトちゃん。明久君って結構むちゃくちゃだから、私達には予想外の事をすると思うの」

 なのはは何となく明久がどうするのか予想できてしまったが、それが外れている事を願っていた。

 明久は連絡橋の下にガジェットが全機入ったのを確認した後、右手の剣で雷を放ち連絡橋の右側を切断し、左手の剣で炎を放ち左側を切断する。

 連絡橋は支えを失いそのまま落下してきたが、このまま落下すれば明久も巻き込まれてしまう位置にいた。

 しかもガジェットは動作レベルAなんて高スペックに設定されているため、直ぐに危険を察知してその場から離れてしまったため、明久だけが巻き込まれる形となってしまった。

 

 「ええ!? アキが1人で崩壊に巻き込まれちゃったよ!?」

 

 「バカだとは思ってたけど、まさか自滅するくらいバカだとは思わなかったわ!」

 

 「そ、そんな事言ってる場合ですか!? 早く吉井さんを助けに行かないと!」

 

 「そ、そうですよ! 吉井さんを助けに行かなきゃ」

 

 「落ち着きなさいキャロ、エリオ。BJ着てるんだから、あれ位じゃ別に大した事にはならないわよ」

 

 「でも!」

 

 フォワード陣は明久の愚行に大慌てになっていたが、はやてとフェイトはガジェットが瓦礫の周りで明久の事を探し、グルグル回っているのを見て、『まさか!』という顔をして、なのははやっぱりかとという顔をしていた。

 

 「あ~、エリオもキャロも落ち着いて? これは多分明久君の作戦だから」

 

 「「「「え? 作戦?」」」」

 

 4人は同時にあっけにとられてしまった。

 なのはの発言はそれほど驚くものだったのだ。

 自分が瓦礫に埋もれるのが作戦だなんて、四人は信じられないという顔をして、モニターを見つめる。

 いったい何を考えれば、そんな作戦が出てくるのか? と。

 

 

          ☆

 

 

 明久は瓦礫に埋もれた思われていたが、実際は自分が安全に瓦礫の中に”隠れ”られるように、少しの空間を作っていた。

 

 「さて、ガジェットの位置は把握できた? ドラグーン?」

 

 『完璧です。マスター。ですがマスターもめちゃくちゃな事考えますね』

 

 「そんなにめちゃくちゃかな?」

 

 いつもFFF団から逃げる時に仕掛ける罠は自分の事を囮にして成功させてきたからこの程度の事なら日常茶飯事なんだけど‥‥‥むしろ魔法を使える分、いつもより安全にできたんじゃないだろうか?

 

 『かなりめちゃくちゃだと思いますよ? ですが今はそんな事より』

 

 「そうだね。ガジェットが逃げ出す前にさっさと決めようか」

 

 「了解です。マスター」

 

 「じゃあ行くよ! ドラグーン!!」

 

 僕はそう言って左の剣を鞘に戻し、右手の剣を地面に突き刺して魔力を込める。

 魔力の込められた剣には、炎と雷が両方混ざりあっている。

 そして、充分な魔力が溜まった。と判断した僕は剣に込めていた魔力を一気に放出した。

 

 「雷炎龍の爆砕!!」

 

 込められていた魔力が解き放たれたことにより、炎と雷が剣から放出されるが肝心の剣は地面に突き刺さったままなせいで、雷炎は地面へと放たれる。

 すると、雷炎は地面での行き場を失い地上へ出ようと拡散し始めた。

 結果、僕の周りには炎、雷が地面からあふれ出す。

 その威力や範囲は僕が込めた魔力により変わるが、僕の今回込めた魔力はガジェット達を破壊するには、充分な威力と範囲だったので、ガジェットは一瞬で粉々に砕け散っていた。

 

 「‥‥‥やっちまった」

 

 僕的には、ちゃんと加減はしたつもりだったんだけど、僕の周りにあったビルも破壊に巻き込んでしまい、そのビルも完全に破壊してしまったので、僕の周りには何もない殺風景な光景に変わっていた。

 ‥‥‥‥これは、やり過ぎたな。

 

 『マスターやり過ぎです』

 

 「そんなの見れば分かってるよ! ‥‥‥‥それでさドラグーン、これどうしたらいいと思う?」

 

 『謝るしかないんじゃないですか?』

 

 「ですよねー」

 

 僕はこれから言われるであろう言葉に恐怖していた。

 

 

 

‥‥‥この時はまだ僕が連戦をする話がどんどん進んでいるとは僕は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




最期にあった連戦の相手はバトルマニアのどっちかにしようと思ってますがどちらにしようか迷っています。

希望があれば言って下さい。もし複数の希望があれば数の多い方で行こうと思います。
希望がなければ作者の気まぐれで決まります。
期限は次話を投稿するまでの期間になります。
なおバトルマニアの2人以外の希望は作者の都合により無効とさせていただきます。

では今回はこの辺で。
感想、評価お待ちしております。
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