Shadow Squad   作:Jdeath0930

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作戦名:オペレーションファイアバード
作戦地域:東南アジア某国 国連軍警戒管理区域内の密林
決行日時:現地時間3月15日0730時
目標1:”レッド”及び”ブルー”の排除
目標2:データの回収
実行部隊
A作戦隊第3分隊(コールサイン:スティンガー)
任務支援隊航空作戦連隊第1分遣隊(コールサイン:スレッジ)

注意事項
本作戦は内閣総理大臣により承認済み、本作戦は作戦部第1立案課により策定。詳細閲覧は作戦部長の許可を得ること。


Shadow Squad

2025年3月15日東南アジア某国 密林地帯(国連軍警戒管理区域)

 

俺は今東南アジアの某国にある密林地帯にいる。日本はまだ寒い時期だが、ここはとても蒸し暑い。そして日本では滅多に影ないにおいが充満している、血と硝煙の混じった残虐な匂いが。

 

「スティンガー1状況を報告せよ」

「”レッド”及び”ブルー”は始末しました、目標は達成です」

俺の足元には頭を打ち抜かれ、血を流す死体が2体倒れている。俺はつい先ほどこの2人を始末したばかりだ。

「了解、回収部隊を送る、そこから4キロ東に行ったところだ」

「スティンガー1了解、撤収する」

俺は建物の外に出て待っていた仲間と合流する、外にも何体もの死体が転がっていたがこれも俺たちが始末した奴らだ。

 

「撤収かしら?」

M82A1とEVO3を構えた銀髪の女性が話しかけてくる。

「そうだ、ここから東に4キロだ、再度確認するぞ」

俺と女性はシューティンググラスのフレームの横にあるボタンを押すと、レンズに合流ポイントが表示された3Dの地形データが表示された。

「特に丘を登ったりはしないけど、密林を通り抜けないといけないのよね」

「そうだ、事前偵察では密林には、熱源反応が点在してるそうだ」

「で、どうするの?」

「スティンガー4と5を偵察に向かわした、何かあればあいつらが報告してくれるだろう」

俺と女性が打ち合わせをしていると、建物から小型のPCとSCAR-Lを持った金髪の女性が出てきた。

「データ回収できました」

「よしなら行こう、スティンガー4、これからそっちに向かう」

<了解、こっちはスティンガー5と共に密林の中間で待機します、ルートをマークしたので確認してください>

するとグラスに彼らがマークしたルートが地形図に表示された。俺たちはそれを確認し密林へと向かった。

 

密林の中は大小様々な木や草が生い茂っており、いつどこから襲われてもおかしくない場所だった。俺たち3人は周囲を警戒しながら進むが、俺は足を止め後ろの二人に泊まれの合図を出す。

「囲まれてるな」

「ええ、数は分からないけど10人以上は居るわね」

「グリッド、周囲のスキャンを」

「了解」

金髪の女性はバックから小型のボール状の装置を取り出すと、それを空中に向けて投げる。するとグラスに敵の位置、距離が表示された。

「殺れ!」

俺は、手に持っていたSCAR-Lを発砲する。後ろの2人も手に持った銃をそれぞれ敵のいる方向に向けて撃つ。周りにいた敵の反応が消えたのは確認すると、俺たちは再びルートを進んだ。

 

暫く進みもうすぐ先行した隊員との合流地点に着くが、そこで俺たちは再び敵の襲撃を受けた。

「前方に7人!」

「グリッドとレイン援護射撃。俺はあの岩の前まで行く」

俺が命じると、2人は銃を撃ち始めた。俺は素早く大きめの岩のに移動して、そこから銃を敵に向けて撃ちまくる。しかし敵の攻撃は全くやまず、むしろ激しさを増してきた。

<スティンガー1、敵の後ろに回った。発砲を控えてくれ>

「グリッド、レイン発砲するな」

俺は無線からの指示に従い、後方の2人に発砲するなと伝える。発砲を辞めると、敵はこっちに向けて近づいてきた。あと少しで俺のいる岩に着くというところで、突然敵の足音が止まり、代わりに敵の叫ぶ声が聞こえてきた。

岩陰から敵のいる方向を見ると、敵のど真ん中にホルスターにS&WM&P9とマシェットを携えた若い男が立っていた。

彼は周囲を見渡すと腰のマシェットに手をかけた、すると敵の一人の首が空中へと舞い、首から血が噴水の如く噴出した。敵が慌てて反撃するが、彼は右手に装着したグラップルという装置を使い木の上へ逃げると、またグラップルを使い木から木へと移動して攻撃を回避しつつ、M&P9で敵を射殺していく。

 

敵は次々と倒さる仲間を見て怖気づいたのか密林の中へと消えていったが、敵が逃げた方向から青い煙が立ち上った。すると逃げたはずの敵がノロノロとこちらに歩いてきたが、来ている服は血まみれで、目と鼻からは血が流れ出ていた。敵は俺に助けを求めたが、俺は腰のホルスターからスプリングフィールドM1911A1を取り出し敵の脳天を打ち抜いた。

 

「大丈夫ですか?」

煙が立ち上っている方向からガスマスクをした長身の男と、華麗な動きで敵を倒した若い男が木の上から降りて俺たちの所へとやって来た。

「お前今回は何を混ぜたんだ?この前のより強力じゃないか」

「出血効果のある成分と、皮膚が壊死する成分も混ぜておきました」

「おーおーえげつない事するわね」

「それより早くここから出ましょ、さっきから虫がうっとうしくて仕方ないわ」

「それもそうだな、メトロへこちらスティンガー1」

<こちらメトロ、どうした?>

「回収部隊の到着は何分後だ?」

<回収部隊は現在チックポイント2を通過、あと15分で到着する>

「了解直ぐに向かうと伝えておいてくれ、スティンガーアウト」

こうして全員と合流した俺たちは、再び回収地点へと向けて密林を進み始めた。

 

10分程密林を進むと、俺たちは密林を抜けて回収地点の赤土が広がる平原に到着した。あとは回収部隊を待つだけだが、そう簡単には帰れないようだ。

<スティンガー1注意しろ、東から多数の熱源が接近中だ>

無線が入り俺は東の方を向くと、砂煙が上がってるのが見えた。

<スティンガー1敵を迎え撃て、回収部隊は4分で着く>

「了解、レインとクロウあの丘から援護射撃を、俺とグリッド、リーパーはここで迎え撃つぞ!」

俺が指示すると、それぞれが配置に着き敵を迎え撃つ準備ができた。

 

<スティンガー1、敵は後500mで接敵します>

「スティンガー2、任意で撃て」

<了解>

敵の車のエンジン音が、近づいてきて俺はSCAR-Lを構える。敵の車列の先頭が見えた瞬間敵の車が突如バランスを崩して横転した、横転した車から敵が這いずって出てきて俺と目が合ったが、その敵は突然頭がはじけ飛び相手は絶命した。

敵の先頭は撃破したが、後ろにはまだ何十人もの敵が乗った車が到着してこっちに向けて銃撃を加えてきた。俺もSCAR-Lを撃ち反撃し、1人また1人と敵を倒していくが、中々数が減らない。

 

<敵の増援が接近中!>

丘の上にいるクロウからさらに敵の増援が接近しているとの報告が入る。

「弾が切れそうよ!」

「こっちもだ」

俺と一緒にいた、グリッドとリーパーが弾がなくなりそうだと伝えてきた。実際に俺もSCARーLを撃ち尽くしてしまい、スプリングフィールドで応戦していた。少し絶望感が出ていたところに、待ち望んでいた音、ヘリの音だ。

 

<スティンガー1、スレッジ1だ待たせたな、爆発に巻き込まれるなよ>

俺たちの後ろから2機のAH-1Zヴァイパーと1機のUH-60ブラックホークが現れ、敵に向けてロケット弾や機関砲の雨を降らす。敵は攻撃ヘリから一方的に撃たれまくり、総崩れとなりあちこちに散らばって逃げ始めた。しかし2機のヴァイパーは逃げた敵にも、容赦なく機関砲を撃ちまくり、機関砲が当たった敵はバラバラの肉片になったり、上半身だけが吹き飛ばされたりと無残な最後を遂げた。

 

2機のヴァイパーがあらかたの敵を片付けるとブラックホークが着陸し乗っていた隊員が俺たちに「早く乗れ」と手招きをしている。

俺たちは急いでブラックホークへと向かう。

「5人で全員か!?」

「そうだ、出してくれ!」

「スレッジ3からメトロへクライアント5名回収完了、これより帰投する」

パイロットが俺たち全員が乗ったのを確認するとヘリを離陸させ、俺たちは戦場から離脱した。

 

同日 東南アジア某国首都国連軍管理区域内

俺達はあの後首都の郊外でヘリから車に乗り換え、首都の中心部にある国連軍が直接管理を行う区域へと移動した。区域内には国連軍が駐留しており、この国で一番安全場所ともいわれている。

この国では2年前から政府軍と反政府軍との間で血みどろの内戦が繰り広げられ、すでに300万人近い人間が犠牲となっている。事態を重く見た国連が半年前に介入し、事態の収拾を図っているが内戦は一向に終わる気配がない。そして外国人の犠牲者も出始めたため国連はこの管理区域を作ったというわけだ。

 

俺はグリッドと共に管理区域内のカフェに入り、コーヒーを飲んでいる。他の奴は何かあった時に備えて周辺に待機させている。すると俺たちの座っている席に2人の男が座った。

「メッセンジャーか?」

俺が座った男に尋ねる。

「そうだ」

2人の男はそう言うと、バッジを俺たちに見せる。そのバッジを確認した俺は男にUSBメモリーを渡す

「これが、例のものです」

「暗号化されていましたが、ある程度は解析済みです。後は情報部にまかせます」

「よくやってくれた」

男の1人がUSBを受け取り、カバンの中にしまった。そしてもう一人の男が、小さいアタッシュケースを机の上に置いた。

「日本までの航空券とパスポートです、今日の23時の便です」

「確かに受け取りました」

「では、我々はこれで」

2人の男はそう言うとカフェから出て行った。俺達も少し間隔を開けてカフェから出て車へと戻った。

 

同日23時 東南アジア某国首都国連管理区域内空港

「なんでビジネスクラスじゃないんですか!」

空港で飛行機を待っていると、銀髪の女が俺に文句を言ってきた。どうやら疲れている中エコノミーで買えるのが気に入らないらしい。

「文句言うなら俺じゃなくて、作戦部の奴に言え」

「レインうるさいぞ少し静かにしてくれ」

「クロウ、あんたはいいのあれだけしたのにエコノミーで帰れなんて」

「俺は別に気にしねぇよ、早く帰って日本の空気さえ吸えればな」

「もう!グリッドはどうなのよ」

「私も別に気にしないわ」

「リーパー!」

「左に同じく」

「あーもう!」

レインはあきらめたのか、椅子に腰かける。

 

「お待たせいたしまた、23時出発の2321便への搭乗を開始します」

俺たちの乗る飛行機への搭乗が開始され、俺達は手荷物を持ち飛行機に乗り込む。乗客が乗り終わると飛行機は離陸し、夜空へと飛び立った。俺は窓越しに見える夜景を少し眺めてから、椅子に深く腰掛けて眠りについた。




もう一つの小説を書き始めました、投稿は不定期ですがもう一つの作品と共に頑張って更新していくのでよろしくお願いします。
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